大倶利伽羅 2018-03-29 19:10:42 |
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(彼が風呂に入っている間、何か手軽に食べられるものを作ってほしいと言われていたことを思い出し一旦寝室を出て台所へ。冷蔵庫を覗き何個か材料を取り出してから料理を作り始め。—―数分で自身ができる限りではあるが色とりどりの料理を作り終えてはテーブルに置いていき)
(風呂場に行けば手早く済ませて出てきて。タオルで適当に髪を拭いつつリビングへ戻ってくると頼んだとおりに朝食を作っておいてくれたようで「ありがとう、助かる」と言いつつ椅子に座って)
どういたしまして。…食べるか。
(タイミングよかったようで髪を拭きつつリビングへ戻ってきた彼へと視線をやり小さく笑みをクスリ。此方も椅子に座り手を合わせ箸をお持ち食べ始めて)
ああ、いただきます。
(手を合わせ早速朝食を食べていき。やはり彼も料理はうまい方なのでは無いかと思うと「美味い」と言って微笑み)
!本当か。…よかった。
(刀剣の時こそあまり料理に手つかずの方が多く疎い方だったのだが、生まれ変わって一人暮らしということもあり少しずつ料理はするようになったものの彼の様に上手くできていなくてもその言葉を聞くと胸を撫でおろし嬉しそうに笑みを浮かべ)
こうしてあんたの飯を食えるのも俺だけの特権だと思うと気分がいいな。
(嬉しそうに笑みを浮かべる彼を見ては、彼の笑顔も含め色々な事が少しずつ自分しか知らないことになっているということを再確認すると満足げにそう言って。食事を終えて「ごちそうさま」と言えば食器を重ねキッチンへと運んで)
っへ…?
(箸で掴んでいたミニトマトがころん、と皿の上へと転がり間抜けた声をあげキョトリ。彼の言葉を思い返しその意味を理解してしまうと段々と恥ずかしくなり顔を赤らめ。残った飯を口一杯に頬張りもぐもぐと咀嚼し食べ終え。この男はそんな易々と恥ずかしげもなく言えるんだ、とでもいう様な視線を送りつつ食器を重ね台所へ向かい洗い物を始め)
(二人でやれば食器洗いもすぐに終わり、身支度を済ませるとちょうどいい時間帯で家を出て学校へ向かい。学校で一通り教師からつまらない話を聞けば明日からは夏休みという事もあり教室内は騒がしく。用も終わったので騒々しい教室からさっさとと出てしまおうと帰る準備をすると立ち上がり教室を出て)
(ガヤガヤと楽しそうにはしゃぐ生徒たちを尻目にしつつ帰る準備をしていると突然、生徒の一人に声を掛けられ。何やらここの生徒達で遊ぶらしく一緒に遊ばないかという誘いを受けなんなら相州も誘ってもいいぞ、と言われるとどうも断れず教室を出ていった彼を追いかけ。「っひろ――あ、相州。相州、なあこの後何か用事があるか?あいつらが誘ってくれたんだが…どうだ?」彼の腕を掴みじーと見つめ)
馴れ合うつもりは―、
(教室を出て彼が来るのを待っていると追いかけてきた彼に腕を掴まれ、どうしたのかと尋ねるよりも前に遊ばないかと誘われて。遊ぶだなんて馴れ合いそのもの、断ろうと思ったものの彼はそれに応えようとしている。自身も言えることではないが彼にも友人と呼べる存在少ないためにそういう事も時には必要だろうと思えば「あんたも来るなら行く」と返して)
!ん、俺も行く。
(馴れ合いを好まない彼だからこそこんな誘い受け付けるわけないよなと内心思いつつ無理やり誘うのはやはりやめておこうと口を開こうとするも彼から思わぬ答えが返ってきて。何処か安心したように小さく笑みを浮かべ小さく頷きぐいぐいと腕を引き教室へ戻っていき)
(どうやら彼も行くようでそれならば異論はなくそのままグイグイと引っ張られては先程出たばかりの教室へと戻って。まさか自身が素直に来るとは思っていなかったのか“うお、まじで来た”“長義には弱いんだな!”等と散々に言われてしまい。しかしそれの全てが事実でありだんまりを決め込んでいたがいつまで経ってもその話題から逸れることがなく「おい、いつになったら行くんだ」と尋ねて)
(”あ、悪い悪い。今から行くぞ。カラオケだー!”その話題でわいわい盛り上がっていると彼に歯止めをされてしまえば両手を合わせ”早速生徒達を引き連れ教室から出ていき。相変わらずテンションの高い生徒達の話声を耳にしつつ彼の横に並んで着いて行き)
(カラオケとはまた騒がしい場所に行くものだと思うもそれは口に出すことはなく。他の生徒達について行き学校を出て時々会話に混じりつつカラオケ店に来るとすぐに部屋へと案内されて)
(広い部屋のカラオケルームに入っていきぞろぞろと好きな場所へ座る彼らに同じくついていくと、少し会話をした男子生徒の一人に声を掛けられ控えめに笑いつつ彼の隣、ではなくその生徒へと自然とそこへ座りすぐにカラオケという名ののど自慢大会の様な事が始まり)
…、
(部屋へと入り少し広めだということもあってか益々テンションが上がっていく生徒達を横目に自身は一番端に座り壁へと凭れるように座って。彼が隣に来るだろうと思っていたがそれはただの思い込みだったようで他の生徒の隣に座ったようで。僅かに驚いたもののそういう事もあるだろうとチクリと僅かに刺す胸の痛みを無視しては次々と歌い出す生徒達の歌を聴いており)
(己自身音楽には疎い為にポップやらロック、色んな歌を歌い始める生徒を興味深そうに聴いており。隣の男子生徒へ順番が回ってくると此方へ話しかけつつ”何か歌いたいのある?”と聞かれても此方としてはよくわかってはおらず”いや…特には。すまない。俺、こういうのに疎くて”と苦笑いを浮かべそうか、と何やら曲を探してくれているらしく見つけたのは少しだけ聞いたことのあるような曲名にこれならと頷き腕を引かれ共に歌うことに)
(こちらも同じように何度か歌うことを勧められたが断固として断りただ歌を聴くということにしていて。先程から彼と仲良くしている生徒の1人が気にかかって仕様がない。モヤモヤとしたそれはみるみるうちに膨れ上がっていて。そんな時に彼がふたりで歌い出すものだったので耐えきれない何かがあり「トイレに行く」と言ってその場から逃げるように部屋を出て。女々しい自身にも腹が立つがそれが嫉妬だということに気付いておらず。トイレに行くというのはただの口実で、これ以上ここにはいられないと思えば内心で彼らに謝りカラオケ店をあとにして)
(恥ずかしそうに歌を始めるな否や、彼が此処から出ていく姿を捉えてしまい。曲が始まるもその後姿が何所か寂しそうに見えしまうとどうしたのかと気にかかり歌うことができずにいて。このままでは駄目だと生徒に断りを入れその場を後にし彼を追いかけ。此処から来た道を辿れば彼に会えるかもしれないと走り探していると彼の後姿を見つけ「…っは、見つけた…!廣光っ」ぐいと走る速度を速め彼に近づくと手を掴み「ひろみつ――…廣光。どうしたんだ。なにか…あったのか。」と心配そうに彼を見詰め)
―っ!
(お金なら次に会った時に返せばいいかと思いつつ来た道を戻っていると不意に手を引かれてそれが彼だとわかれば今一番会いたくないのに、と思いつつ振り返り。彼の様子からして走ってきた事が分かれば申し訳ない気持ちにもなるが「……急用が入っただけだ。すまないが金なら後日渡すと伝えてくれ、俺に構わないであんたは戻れ」とその手を払い言うだけ言ってその場から逃げるように走り出し)
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