黒い礁湖/nl

…そうかよ。（相手の声を聞き取り、完全に信頼されているようで嬉しさを感じるものの、自分は相手の護衛程度のようなものなんだろうかと全くをもって異性として意識されていないようで心のどこかでなんとも言えない挫折感のようなものを感じ小さくため息を吐く。「って、廊下に捨てんなよ。」と相手が踏みつけたため完全に火が消えた煙草をティッシュで包んで拾い上げて階段を下りた先の廊下の端っこに置いてあったはずのゴミ箱に捨てようと一旦ポケットに入れ、相手とは全く逆に落ち着きの無い足取りでダダーッと階段を下りてゴミ箱にポケットに入れたティッシュを捨てて、ついでに買い物リストをちゃんと持って来たことを確認して

（いえいえ、大丈夫ですよー！了解致しました。/
え、なんでしょう…？）

……頼りにしてるぞ…(今度は相手にギリギリ聞き取れるか聞き取れないかといった小さな声でぽつりと呟き、特に異性的な何かの意識を持って言った訳ではないが、実際このような治安の悪すぎる街では、頼れるのはこの世で自分と背後に立っている同棲人だけであるが故、自らが生き残ってきた一つの大きな理由としてあげられる相手に感謝と信用をおいており、自らに及ぶ危険など微塵もないと根拠のない確信を頭の片隅で思い浮かべながら、どんなに進んでも変わることのない薄暗い階段を全く変わらない足取りで最後の階に着くまでゆっくりと降りていくと、下の階の周りの住宅と併合してでもいるかのようにつながっている、玄関と呼べるかは解らない扉も何もない裏口を除いた唯一の出入口から外に出ると、白昼の日差しは未だ落ちることなく燦々と照りつけており、慣れない日光とその反射光に目を薄めて数回瞬きをすると先程の意はどこへと行ったのか唐突に出入口先で歩みを止め

(規約で武装的知識は不要と書いたのですが、
この流れからして(関係を進展させる以上)戦闘シーンは入れるべきでしょうか??…/)

（すみません、ロルを書く前に相談しようと思いまして…/
戦闘シーンですか…簡単になら書けると思いますがどうしましょう？
今後の展開とか簡単に教えて頂けると助かります。）

(特に考えてはいなかったんですが…/
今考えている形では真昼の市場での奮闘をイメージしたかったのですが、
面倒であれば回避という形で締めます/
それならそれで萌えr((←面白い展開を考えておりますので/)

(面白い展開というのが気になります(笑)
では回避ということで戦闘は機会があれば次回、今回は市場へGOしますね)

(了解致しました(笑)では、続きからお願い致します/)

あ？…今、何か言ったか？（玄関に近くになるにつれて外からの音は次第に大きくなり、相手の小さな呟き声は騒音で消されてしまい、今度は上手く聞き取る事はできなく聞き返す。相手が扉を開けば薄暗い建物の中とは全く違って外の眩しい光をまともに浴び、反射的に一瞬目を瞑って陽の光を遮るように目の前に手をかざし、おそるおそる目を開く。案の定外では少し騒動が起きている様子だがこちらが巻き込まれる様子は今のところないらしくほっと胸を撫で下ろせば「市場行くか…」と市場がある方向へ足を向ければ、突然後ろから大きな銃声。それと共に銃弾が飛んでくる気配をいち早く感じて、面倒事に巻き込まれる前に早くここから立ち去ろうと銃弾が当らないようにかわし、相手の手を引きながら足を速めトンズラして市場へ向かう

（何とか回避しようと思ったらなんか変な文になってしまいましたorz
すみません…！/土下座←）

……なんでもない…(疑問符を浮かべた相手の問いに対して答えた瞬間、背後からギャングの類かどうかは定かではないが、唐突に背面から真っ直ぐな流れ弾が飛んできて、振り向きざまに対処しようかとも思ったが、相手に惹かれた手によってそんな考えも頭の中から消え、確実に頼れる人に判断を委ねた結果背後から先程の揉め事を起こしていた集団が移動しながらの銃撃戦をしつつ、こちらに逃亡してきたので流石に依頼でもないのに態々そろった状態で巻き込まれるのを御免だと思い「……こっちだ…」と小さく静かにしかしはっきりと聴こえるように早急に呟いて細く薄暗い路地を発見すると、狭い為か相手の強い握力を利用して走りながら背後で掴まれた腕を引いて回転し、優しく抱き締めるような体制になり二人でギリギリの路地の為に体が無意識にも密着したまま集団が通り過ぎるのを待って待機し

(いえいえ、乗っかって一気に行きました/←)

ちっ…なんでこっちに来んだよ…！（相手の手を引いて逃げている最中、騒動を起こしていた集団がよりによってこちらへ逃げてきたのでこちらの身にも危険が及ぶ状況になり、面倒なことになったな…と舌打ちをして銃弾を避けながらまっすぐ走れば突如として自分が相手の手を引くよりも一回り強い力で引っ張られ抱きしめられては「おわぁあ！？」とお世辞にも女の子らしいとは言えない声をあげてしまい、二人きりの狭い路地で密着していれば顔が真っ赤になってしまい、身体から湯気が出そうなほど熱が篭り、心臓が今にも壊れそうなくらいドキドキしはじめるが、相手は自分が望んでいる意味でこういう行動しているわけではないことを知っていて、妙に悲しくなってしまい「お、おい…は、離せよ…」と弱弱しい声で抵抗を示せば、混乱してまともに働いていない頭で相手の腕から抜け出す方法を考え始め

（なんと私得シチュエーション…！いいんですか、いいのかー！？/←黙）

……馬鹿か…お前は…死にたくなかったら今は離れるな…(特段恋愛的な感情など持っているはずもなく、この様な状態になってしまった以上薄暗い路地の隙間から辛うじて見える銃撃戦の最中、あの集団の中に放り込むわけにも行かないので、相手が抵抗を示したのを見ると抜け出せないように更に強く抱き締めて、銃声で恐らく聴こえないとは思っているが念の為にと思い、人差し指を相手の唇に縦に当てて黙っているようにと指示して抱きしめたままの手と口を抑えた指は離さないまま、妙に相手の心拍数が極端に上がっていることと有り得ない程赤面していることに違和感を感じるも、何故だか相手が悲しそうな表情をしているので一体どうしたのだろうと極端に鈍感すぎる頭を捻って待機したまま考え始め

(ふふっ…いいのですよ…!!…でも、ガヴさんは相変わらずですけどね/←)

このままのほうが確実に＊＊るわっ！（狭い路地で二人きり、それに相手に抱きしめられて密着しているというこの状況で体温及び心拍数が極端に上昇していき、一向に収まることを知らない。早くこの状況から切り抜けたいと足掻き、なんとかして抜け出そうと上記のような事を吠えたり少し暴れたりするがより一層強く抱きしめられた上に相手の人差し指が唇に当てられれば、指示されるままに黙ってしまい抵抗する術を失ってしまった。銃声やらの騒音が遠くなった後、どうやら集団はもう遠くへ行ったらしいと判断すれば無理矢理相手の腕を解いて路地から抜け出し「…人の気も知らないでこんなことすんなよ。」と少し悲しそうな表情で相手を軽く睨めば先に市場へ歩き出し

（攻略難しそうですね… でもそんなガウさんが素敵でｓ←）

…そんなものは俺には解らない…(普通はこういう時口篭ってしまったりして急いで相手を呼び戻したり黙っていても急ぎ足で追いかけていこうものだが、脳内で人の気なんてその人以外には解るわけがないと判断し、冷たくも暖かくもないなんとも妙な口調で淡々と言い放つと、悲しそうな表情で軽く睨んできた相手を見て、さっきから急に赤面したりかと思えば落胆したように悲しい表情になって弱々しい声で抵抗したり今度は憤慨して軽くではあったものの睨まれたり、相手の急変した一喜一憂に戸惑いつつも先程の集団のせいで頭の中のどこかに飛んでいた本来の目的を思い出すと、相手を追いかけるも特段急ぎ足で歩くわけではなく相変わらずの落ち着いた足取りで相手の背中を追いかけて歩きつつ、頭の中でもう一度購入しようと予定しているものを順に並べていって市場とシガレットショップへの道を思い返してまずは市場へ向かおうという相手の意向に従って進んでいき

(因みにガヴさんはジル意外と話したくないそうなので買い物等は宜しくお願いします/←)

…言うと思ったよ。（自分が先を歩いているにも関わらず相変わらずゆっくり歩いている相手のほうに振り返って自分の気持ちは分かってもらえない、分かろうともしていない相手の返答を聴いて一瞬泣きたいような辛い気持ちになるがそんな気持ちを押し殺して相手に心配かけないためにも、無理してでも笑わないとダメだと自分に言い聞かせて笑顔を作って見せ、上記を述べる。今の自分は果たして上手く笑えているだろうか、そんなの自信は無い。相手が漸く自分に追いつけば二人で並んで市場へ向かい、もしも自分たちの関係がそういうのだったらコレはデートと呼ぶんだろうか、とか乙女みたいなことを考えていたり。賑わっている市場につけばポケットから買い物リストを取り出し「さて、まずは…」と魚類、肉類や野菜類等を購入して行き、次々と買い物を済ませて買い物袋を両手いっぱいに持ち

（了解です、ジルがいないとダメダメなんですね← サラッと買い物しちゃいました←）

…納得のいかない時の笑顔だな…(外である為か室内の様な多様な表情を見せることはなく相手の明らかに色々な思いを押し殺した上での笑顔を見て淡々とそう言い放つと、歩きながら順に商談して安めの物を選抜して買っていく相手を見ながら、やはりこういった面に置いても彼女は必要なんだと再認識しながら着いて行きつつ、しかし、この辺のチャイニーズ系やタイ系の店主の開いている店に関してはとても良質なものは愚か商品とは言えない様な物を売っている店も多いためにこんなにすぐに買い進めていっても大丈夫なんだろうかと思いながら、順に巡って行っていつもの行きつけの煙草屋に着くと、彼女は確か煙草の銘柄の名前を殆ど覚えていないはずだということを思い出して、ここだけは自分で注文出来るのか「…ラッキーストライク20ダースと…ハイナフサをボックスで3ダース…」と既存で言っていた注文を済ませると「…それと、マイルドセブンとアメリカンスピリッツを１つずつだ…」と先程買い出しに出る前には言っていなかった品を追加して注文して、珍しい注文に店主も驚いた顔をしていたが相変わらず無機質な目を見ると何も問題ないと言うように注文の大きな箱を一気に出し、箱を全てビニール製のテープでくくって貰うと先程の相手の妙な表情が治ったかと見詰め

……。（やはりお見通しだったのか、と少し感心しつつ作り笑いをやめて買い物を進めていき、とりあえず食糧は確保すればいつもの煙草屋へ。「ええと、ラキ… なんだっけか…？」と適当に書いたリストを読み上げればこのままでは店員に伝わらないと察し、途中で読むのをやめて相手のほうへ視線を向ければ意外にも相手が自動的に注文してくれたので心の中でお礼を言って、そういえばそんな名前だったなとか呑気に考えていれば買い物リストには無かった物まで注文した相手に「なあ、まいるどなんとかとアメリカンなんたらって何だ…？やはり煙草の銘柄なのか？」と店員の少し驚いた表情を見てはなんとなく興味を持ったようで問いかけ、何故かこっちを見詰めてきた相手を見つめ返しながら首をかしげ

…さっき…ラッキーストライクの濃い香りを嫌がったからな…(昼間に譲った一本のシガレットのことをまだ頭の中で考えていて「…さっきよりも軽いのなら…一緒に吸えるだろ…」と静かに言うと店主に向かって追加の発注で「あとは…マルボロのゴールドオリジナル…ブラックメンソール…セブンスターにハイライト…」と次々と注文を並べていき「…酒も煙草も博打も…一人じゃ詰まらない…」とあくまで唯一信頼出来、信用出来る同居人として見た仕事仲間として夜間の酒と煙草くらいは楽しみたいのか、色々と吸ってみればどれかアタリが出るだろうと絶対に当たるはずのないハイライトまでも注文して暫し待機し先程より、もう驚くことはなくなった店主からビニールの袋に入れた数箱の煙草を受け取って会計を済ませ、今晩は寂しく一人で煙を吐かなくてもいいと思うと首を傾げている相手のことなどは全く気にならずに早急に同じ箱に詰めて歩き出そうと受け取ったばかりの箱を持ち上げ

諦めてないのかよ…（今朝自分に煙草を渡し、苦いという理由で煙草を突き返した事をまだ根に持っているというか未だ自分に煙草吸わせようとしている。「い、いくらなんでも多すぎじゃねぇか…？」と次々に色々な銘柄を注文していく相手を横から眺めながらこれら数種類を後から自分が試す事になるのかと思えば若干顔が引き攣ってしまい、制止をかけるように上記を述べる。一緒に吸える、一人じゃ詰まらない等という相手の数少ない言葉からキーワードを拾い上げれば一人で煙草を吸うのは寂しかったのかと推測し、自分と一緒に何かをしたいと思ってくれている相手の気持ちが嬉しくて頬が緩み、またニヤけてしまう。漸く会計を済ませて煙草の買い物を終えてシガレットショップから出れば「…他に何かあったか？」と買い忘れはないかと自分の手元にある買い物リストをチェックしながら問いかけ

…いや…もう何もないはずだ…(明らかに多いと解っていながらも大量に購入した煙草を入れた箱を抱えて言うと、色々な買い出しが出来た為か心なしか満足そうに見える顔をして相手の隣に並んでリスト眺め、そういえばマーケット(市場)でどんどん進んで早々と買い物をしていったはいいが、この近辺は怪しい店が多く値段と商品価値が全く合わないような物を売りつける店主も少なくない為、思い出したように相手の顔を見て「…外れじゃないといいが…」と、やはり二人だけの運送会社としては仮にも荒事を請け負っているとしても、毎月の収入は多いといえば多いが無駄に使っても大丈夫な程には芳しいとは言い難い為、酒と煙草を止めればいいものをそんなことは頭の片隅にも置かずに、今まで早々と回って来た店一つ一つを順に思い出して怪しい店主がいなかったかと確認しながら言い

…あ？ハズレ？（相手の言っている外れとは一体何を指しているんだろうと買い物袋を持ったまま器用に両腕を組んで考えるポーズを取り、うーんと考えればそう言えば自分が市場で買い物をしている時に自分に買い物を任せながらも相手は妙に心配そうというかそんな表情をしていたような気がしなくも無い。更に思考を巡らせて理由を考えてみれば、思い当たる節が一つ。あの市場にチャイニーズ系やら危ない商人たちもいたような気がする。そういう店では不良品、偽造品は当然のことぼったくりだって多いが、サラッと買い物を済ませたようでも一応しっかり気をつけたつもりはあると自分は思っているが自信無さそうに「…夕飯に変な物入ってたらわりぃ」と一応謝り

…はぁ…まぁ…いいだろう…(野外の為か変わらない無表情で小さく溜め息を吐いて静かに言うと、過去に騙されてとんでもない程酸っぱい微塵も熟れていない渋い外れの果物を売りつけられた記憶が頭を過ぎり、仮にまた外れものを引かされたら地主のマフィアと取引して地代分を上げて巻き上げた上で、物自体の料金もその儘返金して貰おう等と思いながら、しかし、今日は先程の店で多数の銘柄のシガレットも購入できた為かそんな考えは頭の片隅へと追いやり「…今晩は事務所で呑む…」と、やはり二人だけであくまで異性的な概念は全く持たずに今日の晩酌は酒場ではなく己達の事務所で行いたい旨を伝えると、気分がいいのか心配も少し和らいで表情は相変わらず固いままだが長い間の買い物で夕暮れに差し掛かった市場を後にして、早々と静かなまま気持ち嬉しそうに街の騒音に消えていく革靴の鈍い足音とともに相手を先導して群衆に紛れながら事務所へと向って足を運んでいき