主 2013-09-29 01:30:36 |
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…はぁ…まぁ…いいだろう…(野外の為か変わらない無表情で小さく溜め息を吐いて静かに言うと、過去に騙されてとんでもない程酸っぱい微塵も熟れていない渋い外れの果物を売りつけられた記憶が頭を過ぎり、仮にまた外れものを引かされたら地主のマフィアと取引して地代分を上げて巻き上げた上で、物自体の料金もその儘返金して貰おう等と思いながら、しかし、今日は先程の店で多数の銘柄のシガレットも購入できた為かそんな考えは頭の片隅へと追いやり「…今晩は事務所で呑む…」と、やはり二人だけであくまで異性的な概念は全く持たずに今日の晩酌は酒場ではなく己達の事務所で行いたい旨を伝えると、気分がいいのか心配も少し和らいで表情は相変わらず固いままだが長い間の買い物で夕暮れに差し掛かった市場を後にして、早々と静かなまま気持ち嬉しそうに街の騒音に消えていく革靴の鈍い足音とともに相手を先導して群衆に紛れながら事務所へと向って足を運んでいき
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