主 2013-09-29 01:30:36 |
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汐風の吹く海に面した荒んだ港町であるここで俺は彼女と出会った。
人が多く日射の強いこの街では毎日…銃声と悲鳴とサイレンが鳴り止まない。
個人企業を立ち上げて、貿易を生業としている俺が出会ったのは数年前の仕事…。
今、こうして事務所にいる彼女に俺の依頼人の船が制圧されたのだ。
そう、昔で言う海賊のような者だ…。俺は契約の内容に従って彼女を排除するつもりだったが、
何を血迷ったのか、名目上殺傷的排除という形で彼女を保護した。
幼い目で睨みつけたまま口も聞いてくれなかった少女が、
今となってはいなければならない存在となったのだ。
当時は想像もしていなかった。だが、唯一信用出来、信頼しているのは彼女のみだ。
彼女は俺にとっての唯一の家族だった。少なくとも俺はそう思っていた。
(ロルテ用の絡み文を投下しておきますね、ロルテはこれに絡んでください/)
……おい…起きろ…もう昼だぞ…(いつもの仕事の時には絶対に見せない顔で、開けっ放しのベランダから白昼の日光が直接入ってくる相手の確かに自分達の生活空間である事務所内もそこまで胸を張れるほど綺麗とは言えないが、とても整理整頓された女性の部屋とは思えない程汚らしい個室の中で、ぐちゃぐちゃに乱れた掛け布団を腰の辺りだけに掛けてベッドの上にだらし無い寝相で無防備に眠り続ける相手をジト目で見て声だけはいつも通りの物静かな音量のまま、相手のベッドの端に座って言うと近日そんなに疲労することがあっただろうかと数日前の記憶を蘇らせて頭の中で巡らせ
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