貴方だけの獣( 〆 )

貴方だけの獣( 〆 )

匿名さん  2023-08-11 23:24:56 
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御相手様決定済




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  • No.1 by 名無しさん  2023-08-11 23:46:11 



お早いトピ建設ありがとうございます!同士様に出会えて嬉しいです。これから宜しくお願い致します。また、原作では男装してるとはいえNLではあるので、完全にNLだと思ってお声掛けしてしまったのですが大丈夫でしたでしょうか?もしBLやGLを想定して募集されていたのなら申し訳ないです…!


  • No.2 by 匿名さん  2023-08-11 23:51:55 



こちらこそ、移動ありがとうございます!

こちらもNL想定で募集していましたので大丈夫ですよ。
皇子×従獣ですがどちら希望などありますか?

原作のように皇子が何人かいたらストーリー的に面白いかと思っているのですが、もし名無し様が可能であればひとり2役ずつ演じられたらと思っています。いかがでしょう?


  • No.3 by 名無しさん  2023-08-12 00:40:05 



そうですね……出来ない訳ではないのですが、男性キャラを操る方が不慣れですので従獣の方をやらせて頂いても宜しいでしょうか?

一人二役とのことですが、一役に比べるとお返事が遅れてしまう可能性があるのですが、それでも宜しければ…!


  • No.4 by 匿名さん  2023-08-12 07:02:59 



2役大変ですよね、すみません!
では1役ずつにしましょう!

私の方は皇子をやらせていただきますので従獣のpfをお願いします。

従獣ですが男装にしますか?


  • No.5 by 名無しさん  2023-08-12 08:42:16 



お気を遣わせてしまって大変申し訳ございません…、お心遣い痛み入ります。ある程度やりとりを重ねて余裕がありそうでしたらそちらの案も是非視野に入れさせて頂けたらと思います。

畏まりました。男装か否かなのですが、幾つか候補がありまして、①原作同様完全に男装、また女性であることも秘密 ②公言していないが女性、見た目は男性とも捉えられる中性的な要素がある(この場合髪は一つ結びや切り揃えられたボブカット等) ③見た目は完全に女性。原作では女性は皇子を惑わすとして推奨されていないという部分はないことにし、普通に女性でも特に問題は無いとする。もしくは、原作同様推奨されていないが、膂力や能力も異様に秀でている為、異例として選抜され、主人に対し距離や分を弁えるようにしっかりと教育されている。 以上を想定したのですが、如何でしょうか?①だと原作と似たような設定箇所が出てきてしまうとは思いますが…。また、萌え萎えも併せてお聞かせ下さいますと嬉しいです。


  • No.6 by 匿名さん  2023-08-12 14:30:37 



個人的には①か②が好みです。
性格的には多少反抗的で、でも主人を1番信頼している(実は大好き)くらいの子が萌えですね。主人の行き過ぎた行動にはストッパーをかけてくれると有難いです笑


こちら原作でいくと、江凱のような裏表があり一見飄々としているが、思慮深く頭の切れる皇子を提供しようと思っております。こちらにも何か希望ありましたら教えていただけると嬉しいです。

  • No.7 by 名無しさん  2023-08-12 15:25:45 



萌えも含め畏まりました!それでは、②をベースに①や③の設定も引用しながら上手い具合に作って行こうと思います。

そうですね……江凱の様な人物像は元々とても好きなので、特に付け加えたい要素はありません。強いて言うなら、強引なくらい積極的にアクションを起こしてくれるような行動力のある方だと此方的に有難いです…!


  • No.8 by 匿名さん  2023-08-12 15:59:17 



了解です!
それらの設定をつけ加えてpf作成致します。
少しお時間いただきますので、従獣の方pf出来次第投稿していただいてかまいません。宜しくお願いします。




  • No.9 by 名無しさん  2023-08-12 18:45:12 



畏まりました、完成次第投下させて頂きますね。暫しお待ち下さい。


  • No.10 by 匿名さん  2023-08-12 21:55:40 


名前/劉景( りゅうけい )
性別/男
年齢/27

性格/人前では冷静沈着。思慮深く対峙する相手のことをよく見ている。他人に弱みを握らせないため。気を許した人の前では、態度は大柄。豪快だが、決して乱暴者では無い。根は優しく、亜人と人とが共生できる道を歩みたいと思っており、陰で何人もの亜人を助けた過去がある。しかし、自分の従獣には、同じ修羅の道を歩ませてしまうことに罪悪感を持っており、できる限り能力は使わないようにさせている。好奇心旺盛。興味があるものには積極的。手に入れたいと思えば強引にでも自分の手中に入れようとするところがある。

容姿/腰まで伸びた綺麗な黒髪を後でひとつに結んでいる。キリッとした目、長い睫毛。紫がかった瞳。端正な顔立ちはどちらかといえば、中性的な雰囲気を醸し出している。普段は黒の着流しに、紫の上着を肩に羽織っており、着飾ることをよしとしない。

備考/国の第2皇子。時期皇帝に1番近い人物と言われている。それゆえ皇宮内で狙われる立場である。酒好き。従獣のことは自分の身より大切に思っているが、それを表にはあまり出さない。


(/一先ずこんな感じでつくってみました。何かあれば変更付け足しますので何なりと仰ってください。)

  • No.11 by 名無しさん  2023-08-12 22:35:24 



名前 / 玉翠( ぎょくすい )
年齢 / 推定18程

容姿 / 暗い藍色の髪は首の半分くらいで直線に切り揃えられ、前下がりになっている為正面から見ると肩につくかつかないかの境目。前髪は中央で分かたれ、亜人たる大きな耳も髪色と同様。琥珀の色彩をした双眸はやや吊り目で大きく、密度の濃い長い睫毛が影を落とす。髪と瞳は夜空に浮かぶ月を彷彿とさせる色合い。背丈は165糎と女性にしては高身の部類に入るが、女だと気付いていない周囲からは小さいと揶揄される。服装は簡素な旗袍のようなもので、色は白。長袖で裾は長く足首まであるが、スリットが両方にあり、黒いボトムスも併せて着用。すらりとした体格には靱やかな筋肉もあり、胸部は晒しを巻いている。

性格 / 寡黙という程口数が少ないわけではないが、陽気という程お喋りが多いわけでもない。従獣としての身分を弁えすぎているが故、あまり自身から皇子に無駄に絡むことはない。とは言え、物言いや自身の主張ははっきりとしており時には辛辣。それは主を信頼しているからこそ。表立って出すことはあまりなくとも主に対し尊敬の念も確りとあり、反抗的な態度を見せることこそあれど嫌いという感情を抱いたことは一度もない。心根は情に厚く主が第一優先、自己犠牲も厭わない極端な質。恋愛的にもそうでなくとも、好いた者に対しては時折穏やかな笑顔や慈しむような表情を見せる。

備考 / 選抜の際に男と勘違いされたことを発端に、そのままあれよあれよと皇子の従獣として選ばれた。勿論直後に女であることは判明しているものの、単純に膂力が他の亜人より秀でていたこと、異能も強力なものであったことから従獣としては申し分ない能力の為に続投となった。とは言え女であることをあけすけにすることは推奨されなかった為、やや中性的な見目をしている。公言こそしていないものの秘密にしているわけでもないので、気づいた者には率直に肯定している。女の従獣は主人を誑かすというイメージも当然ではあるが良く思っておらず、主人の顔にも泥を塗りたくないゆえに近すぎる距離は避け一線を引くようにしている。主人に対し一歩踏み込んだ感情を持ち始めているが、それが恋情だとは気付いていない様子。

( /PFありがとうございます!皇子様に関しまして一点だけ、年齢が一回りほど離れる形になってしまっているのですが大丈夫でしょうか…?従獣は一応原作のキャラクターに近い年齢設定にさせて頂きました。主様があまりお気になさらないようであればこちらとしても問題ありませんので、変更せずという形で大丈夫です!そしてこちらも完成致しましたのでご査収お願い致します。同様に何か有りましたら加筆修正進んでお受け致しますので気兼ねなく仰って下さればと思います。

重ねて聞きそびれてしまったのですが、ロルにおける苦手項目は御座いますでしょうか!ありましたらお聞かせ願えますと嬉しいです。こちらは鸚鵡返し、句読点の過多や過少、心情のみもしくは動作のみの描写、()を複数に分けての描写、等になります。長さは極端に短いのを例外に、長い分には特に問題ありません!いずれも参考程度にして頂ければと思います。)


  • No.12 by 匿名さん  2023-08-12 23:03:04 


名前/劉景( りゅうけい )
性別/男
年齢/27

性格/人前では冷静沈着。思慮深く対峙する相手のことをよく見ている。他人に弱みを握らせないため。気を許した人の前では、態度は大柄。豪快だが、決して乱暴者では無い。根は優しく、亜人と人とが共生できる道を歩みたいと思っており、陰で何人もの亜人を助けた過去がある。しかし、自分の従獣には、同じ修羅の道を歩ませてしまうことに罪悪感を持っており、できる限り能力は使わないようにさせている。好奇心旺盛。興味があるものには積極的。手に入れたいと思えば強引にでも自分の手中に入れようとするところがある。

容姿/腰まで伸びた綺麗な黒髪を後でひとつに結んでいる。キリッとした目、長い睫毛。紫がかった瞳。端正な顔立ちはどちらかといえば、中性的な雰囲気を醸し出している。普段は黒の着流しに、紫の上着を肩に羽織っており、着飾ることをよしとしない。身長は181cm。細身ではあるが、ある程度鍛えられた身体。護身用に短刀を服の中に携帯している。

備考/国の第2皇子。時期皇帝に1番近い人物と言われている。それゆえ皇宮内で狙われる立場である。酒好き。従獣をひとめみたときから、女性であることは理解していたし、周囲が女性だと気付かないことにはまぁ勘違いさせて置いてもいいだろうと呑気な考えでいる。従獣のことは自分の身より大切に思っているが、それを表にはあまり出さない。従獣に対しての感情は、鈍くもないので恋愛のそれだということを自覚している。


(/すみません少し加筆しました。年齢に関してはそれくらい離れていても私は良いかと思っております。

とても素敵な従獣ちゃんで、満足です。
ロルに関しては特に苦手はありませんが、こちら場面によっては長さにムラが出てくる可能性がありますのでご了承ください。

では先にこちらから始めようと思いますが、従獣と出会う場面からのスタート。もしくはもう従獣となって暫く月日がたっているあたりのどちらがいいでしょうか?希望などありますでしょうか。)



  • No.13 by 名無しさん  2023-08-12 23:23:01 



( /加筆と年齢、そしてロルに関しましても畏まりました!ムラがあるのはこちらも同様ですので、あまりお気になさらないで下さいませ。開始の場面はスタートからでも暫く経ってからでもどちらも良さそうではありますが、初めからだと二人らしい応酬が見れないかなと思いますので、半月くらいは経ったという設定のほうがやり易くはあります…!もしくは原作の逞牙等と同様、ある程度若い頃の10代前半くらいから従獣として仕えているという設定でも大丈夫です。どのくらいの年月が経っているかは主様にお任せ致します…! )


  • No.14 by 劉景  2023-08-12 23:46:57 



(/了解しました。では、10代前半の頃から仕えていたという設定でいこうと思います。恋愛感情に関しては、こちらは恐らく玉翠のことが好きだと分かっているところだと思いますので、それなりにくっついたりする面倒な男になると思いますが宜しくお願いします← )


───



( 外は存外暖かな日差しが射しており、散った桜の花びらが庭の池にはらりと落ちていく様と対を成しているようだ。季節が移り変わるのは本当に早い。このままいくと、あっという間に爺になってしまう。どこかその物悲しげな桜の花びらから目を逸らすと退屈だと言わんばかりに頬杖をつき、自室の入り口にいるであろう人物に声をかける。花がないなら、近くにある花を愛でればいい。椅子から重い腰を上げると、近くにかけてある紫紺色の上着を肩に羽織り、ゆっくりとした足取りで入り口の方へ。)

─玉翠、少し外の空気を吸いに行く。付き合え。


  • No.15 by 玉翠  2023-08-13 00:04:26 



…畏まりました。
( 麗らかな昼下がり、主人の自室である入口から微動だにせず佇みながら、散りゆく花弁を物憂げに見つめる主人の顔をちらりと覗き見、我が主人ながらに面立ちは花に負けず劣らずの美麗さだとぼんやり考える。やがて徐ろに立ち上がった大きな身体を目で追うと、如何やら退屈凌ぎでもするのか外への随行を命じられ。特段珍しくもない行動パターンゆえに、否と答える事もなく直ぐに了承の意を唱えては、入口から出て行く背後を付かず離れずの距離で歩き始め。皇帝の座に最も近い彼は、いくら皇族の敷地内であれど安全とは言えず、周囲を強く警戒しながら仕えるのも当然のことであり。 )

( /設定の方了解致しました…!いえいえ、こちらも素直に感情表現するまでに時間がかかるとは思いますが、宜しくお願い致します! )


  • No.16 by 劉景  2023-08-13 14:25:57 



( 主と従獣、歩くにしても絶妙な距離感。こんなもの無くして隣で歩けたら。なんて思いながら歩みを進めていると辿り着いたのは中庭。大きな池の傍には、腰をかけることができる長椅子が設置されており、誰も見ていないことをいいことに、ドサッと言う効果音と共に椅子に腰を下ろす。足を組めば、背もたれに腕を掛けて大きな溜息を。仕事に対する愚痴を述べるだけ述べて、麗しい自分の従獣を眺めれば目を細めて。本来なら従獣が主の隣に座るなんてことはありえないのだが、今は辺りに誰もいない。自分の隣のスペースを手で示し、座るように伝えて。)

ったく、息が詰まる。俺のとこに何であんなに仕事がくるんだ。他の兄弟は仕事してねぇのかよ。
…玉翠。すわれ。



  • No.17 by 玉翠  2023-08-13 15:18:45 



( 回廊を歩き続け、開けた空間に見えてきたのは大きく美しい中庭。設置された長椅子に荒々しく座る様子にぴくりと片眉を顰めるが、これも常であり人目もない為態々咎めることせず黙ったまま傍らに佇み。管轄区域の管理やある程度の実技など次期皇帝は忙しなく、ともすれば疲労や鬱憤は蓄積するだろう。世辞にも丁寧とは言えない口調で放たれる愚痴の数々に、何も言わずとも心中で気苦労を察して。後ろで手を組み、行儀良く従獣の姿勢を保ち続けていると不意に隣への着席を命じられる。幾ら人が居ないとはいえ隣に座るなど従獣である自身が許されるはずもなく、目を閉じ淡々と拒否する傍ら、彼のことだから言うことを聞かないだろうという予想も頭の片隅にあり。 )
なりません。従獣である私が劉景様の隣に座るなど…いくら人が居なくとも、万が一にも見られたら劉景様の名に傷が付きます。


  • No.18 by 劉景  2023-08-13 15:42:55 



…名なんて、俺が気にすると思うか?
それにお前なら、誰か来ればすぐわかるはずだぜ。

─玉翠、これは「命令」だ。

( いかにも、飼い慣らされた従獣の台詞だとまた目を細める。こう言われることは大方予想はついていたし、拒否されたことに対してなんとも思っていない。しかし面白くもなく、鼻で笑って自分の名前など、生まれてこの方気にしたことは無いと言うも、また反論されてしまうのだろうな。なんて予想し、今一度彼女に目をやると、命令などという強い言葉を使って。こんなことでしか、彼女を隣に置けない自分に嫌気がさすが、譲るつもりは全くないらしい。 )


  • No.19 by 玉翠  2023-08-13 16:09:57 



…誰かの気配を感じたら、直ぐに退きます。
( 彼の言い分は尤もで、自分の名に汚名が着くことも厭わないような性格をしていることも重々承知している。予想通り譲る気が更々ない態度と、命令の二文字を言われてしまえば再度逆らうことも中々出来ず。苦虫を噛み潰したような顰め面を浮かべて暫し無言を貫いた後、ハァ、と軽く溜息を吐いては条件付きで了承をし。重たい足取りで主人が座る長椅子まで歩を進め、距離を成る可く空けようと最端に腰を下ろせば、どうにも居た堪れなさそうに身を縮こまらせ。主のことだから、この距離すら詰めてくるのではないかと考えてはじとりと其方を見遣り先手を打ち。 )
劉景様、分かっておいでだとは思いますがこれ以上距離は詰めないで下さい。


  • No.20 by 劉景  2023-08-13 16:20:31 



それでいい。

ぷっ…はは。ほんと、可愛いな。
( 無理やりにでも納得させたことに気分を良くすると先程とは打って変わって嬉しそうに笑い。相手の動向を見つめていれば、座ると言っても自分と出来るだけ距離を取った位置、今にも押したら落ちてしまいそうなくらい端に座られると何だかおかしくて耐え切れず笑いが漏れ。そしてそんな様子に似合う言葉を呟けば、距離は詰めずに、隣の彼女をただじっと見つめる。やはり、彼女は「花」だと思う。綺麗な服を着せ、自分の傍らにずっと置いておきたい。傍にいたい。最も、彼女がそれを望んでくれるのならば、の話だが。自分の立場であれば今のように命令ひとつでそうさせることも容易い。しかしそんなことで手に入れられるものなど少しも望んでいない。)

散る桜の花弁を見ているより、こちらを眺めていた方がずっといいな。

  • No.21 by 玉翠  2023-08-13 16:41:03 



( 思い通りに事が進んだ状況をお気に召したのか微かに笑い声が聞こえると、萎縮させた身体はその侭にちらりと主人の顔を一瞥する。率直な褒め言葉と共にばちりと視線が交錯すると、反射的に態とらしい程に直ぐさま目を逸らし。可愛い、その言葉はどう考えても自身には似合わない表現だろうとバツが悪そうに無言を保つが、恐らく愛玩動物に抱く可愛いと同義だと勝手に解釈し。尚も注がれる視線は段々と気恥ずかしさを湧き起こし、それに拍車をかけるような発言をされては顔を真正面に向けた侭やんわりと窘めて。 )
…お戯れを。桜の花弁を見ていた方が何倍も良いと思いますが。従獣など見ていても、何も面白くないですよ。


  • No.22 by 劉景  2023-08-13 16:58:06 



はっ、素直じゃねぇな。
そんなとこも、可愛いんだけど。

( やはり、予想通りの反応にくすくすとまた面白そうに笑みを漏らす。ふと、着流しの中に隠し持っていた菓子があったと小さなそれを取り出せば相手に見せて。どちらも同じ味の砂糖を固めた甘い菓子、落雁と呼ばれるものなのだが、見た目は違っており蓮の花の形と桜の花の形に丁寧に作られている。桜の花の方を彼女へと渡せば、「言っとくけどこれ食うのも命令だからな」と付け加え、素直に貰わなさそうな彼女に先手を打ち。「花見には食い物がねぇとな」と愉しげに笑って。なんなら酒も持ってくればよかったかと、考えると今日の夜にでも酒盛りをするかと思案し。 )




  • No.23 by 玉翠  2023-08-13 17:19:34 



っ、…いただきます。
( 主人の減らず口にはもう慣れたもので、尚も続いた可愛いという単語には耳を傾けずに流して。定まらない視線は花弁に注がれていたが、唐突に菓子を差し出されると其方を向いて琥珀色の双眸をぱちりと瞬かせる。意匠の美しいこの菓子は、確か落雁という名だったか。肩を並べて食べ物を含むなどこれも従獣らしからぬ行為、受け取りさえしても衣服に忍ばせて置こうと考えていた矢先、再び命令という名目で食べることを勧められ。堪忍したように恐る恐る細い指先で菓子を摘むと、一言添えてからゆっくりと口に含み。淡い甘味がじわりと口内に広がり、僅かに瞳を煌めかせては素直に感想を零し。中々食べる機会のない菓子は、どうやら彼女の心を掴んだらしい。 )
…美味しい。


  • No.24 by 劉景  2023-08-13 17:55:58 



よかった。俺は甘いのそんな得意じゃねえから。
玉翠、かえったら茶でも入れてくれ。これは甘すぎた。

( 強引に渡したが、どうやら気に入ってくれたらしい。煌めいた琥珀色の瞳を逃すことはせず、今度はもう少し持ってきてやろうと心に決めながら自分も口の中へ落雁をひとつ放り込む。想像以上の甘さに、若干眉間に皺を寄せるも案外すっと溶けていくそれにはすぐ慣れて。確かにこれは女が好きだというのも納得がいく。しかしやはり自分には甘すぎたと思うと、帰ったら茶でも入れてもらおうと彼女に頼み。)



  • No.25 by 玉翠  2023-08-13 18:23:06 



( 口の中では甘味の余韻が消えることなく、大きな尾は喜びを示すかのように揺らりと動き。しかし主たる彼には少し甘過ぎたのか、顰められた表情がそれを如実に表していて。端的に頼み事を任されると、ふ、と微かに口元を綻ばせ「畏まりました。」と短く返答を。初めて彼に仕え始めた頃はお茶も満足に淹れられなかったが、今では慣れたものだと昔日に思いを馳せる。自身で淹れたお茶は特段美味しいとは感じていないが、主人は如何であろうか。そんなことが不意に気になると、ぽつりと小さい声量で疑問を投げ掛けて。 )
劉景様は、私の淹れたお茶を美味しいと感じますか?


  • No.26 by 劉景  2023-08-13 21:07:23 



ん?
まぁ、味は普通だろう。俺が味にこだわらない人間なのは知ってるだろ?…だけど、俺はお前の入れる茶が1番好きだ。

( ふと、彼女からの質問には不思議そうな顔をして。それこそ、自分についたばかりの頃は茶を入れるどころか、こんなに穏やかに会話をする余裕すらなく。そう思えば、茶も普通に入れられるようになったことには成長を感じるが、美味い、というよりかは彼女が自分のために入れるそれに価値があり。味は正直どうでもいい。元々、料理などの味にはそこまでこだわらない方だし、茶の美味い不味いもあまりわからない。彼女へ正直に話すと共に穏やかな笑みを浮かべて、距離はあるが彼女の表情をじっと見つめてそう言い。)



  • No.27 by 玉翠  2023-08-13 22:10:02 



そう、ですか。
( 突発的に質問したはいいものの、若し不味い等と辛辣な意見を投げ掛けられたら如何しようか、そう心配げに彼の様子を窺っていたが、返って来たのは何とも主人らしい回答。味はともあれ、そう言ってくれたら従獣冥利に尽きるというもの。彼の性格を表している様な優しい言葉の数々に、胸中が温かく充たされていくのを感じ。合わさっていた視線をふいと下に逸らし、素っ気ない返しをしてはいるものの、尻尾は左右に揺れ動き嬉しさを表現していて。 )


  • No.28 by 劉景  2023-08-13 22:22:51 



と、いうわけで。
俺のお気に入りの茶でも飲みに行くとするか。

( 返事はいかにも彼女らしいものであったが、その表情と左右に揺れる尻尾を見てこれまた小さく笑みを漏らす。本当に見ていて飽きないな、と微笑ましく思うと同時に勢いよく立ち上がれば。今一度あの窮屈な部屋に戻り彼女の入れる茶を楽しもうと、相手に視線を送り部屋へ戻ることを伝えて。束の間の休息時間ではあったが、彼女のお陰で少し荒れた心も休まったように感じる。)



(/はじまってまだ僅かですが、今後の展開について御相談したく思います!せっかくなので、2人の距離が縮まる事件などを起こしたいと思っているのですが。例えば、

①玉翠ちゃんに何者かが媚薬の香をしこむ→辛そうな玉翠を看病する( 手はできるだけ出さない方向で← )
②兄弟の従獣によって劉景が囚われる→玉翠が助ける

など思いついたのですが、他になにか案があれば!! )

  • No.29 by 玉翠  2023-08-13 22:48:07 



…疲れがとれるような物にしましょうか。
( 短い休息に終わりが訪れたようで、途端に立ち上がった主人に倣うように腰を上げ。本当はもっと長い休みを欲しているに違いないが、中々そうも行かないのが皇族というもの。従獣の自身は主人ありきの存在であり、主人の力になれるなら何を擲っても良い。そう再認識しては、彼の疲労が僅かにでも癒されることを願って茶葉の配合を変えようという趣旨の提案を一つ。口元は緩く弧を描き、その表情は主人を労るもので。 )

( /そうですね、こちらが思いついたのは、先程劉景さんが考えていたように夜にお酒を飲むとのことだったので、①劉景さんが余りに飲みすぎて珍しく酔う、もしくは誤って玉翠が酒を飲んでしまい慣れていない為酔ってしまう、といったものとか…!いずれにせよスキンシップが多少増えるかな、という想定です。また違ったものですと、また違う日にはなりますが②夜中主人の部屋の近くで怪しい人影を見つけ、その夜は主人の自室で護衛も兼ねて一夜を共にする。など…主様が上げてくださった①②も素敵ですので、全て順を追ってやっていければと思います。 )


  • No.30 by 劉景  2023-08-13 23:03:31 



お、いいな。そうしてくれ。
─あ、そうだ。玉翠。今日の夜、花見をしながら酒でも飲もうと思うんだが、付き合ってくれないか。
( 自室に戻ると自分の椅子に腰を下ろして一息。彼女の提案には中々気が利く、さすが俺の従獣だといわんばかりに満足気な氷上で頷き。茶葉を選ぶところから茶を入れるところまでの一挙一動をじっと眺める。これが全て自分のためにしてくれていることだと思うと嬉しくて頬が緩んでしまう。ふと先程考えていたことを相手に伝えれば、護衛も兼ねて自分の相手をして欲しいと頼み。こんなに従獣を振り回しているのはきっと自分だけかもしれない。しかし一時でも彼女と共にありたいと思うのは仕方がないことで。)


(/ご意見ありがとうございます!では、まずはお酒のくだりからやりましょう。玉翠ちゃんにお酒間違えて飲ませてしまってもいいでしょうか……!!←)



  • No.31 by 玉翠  2023-08-13 23:20:38 



──本来であれば駄目だと言いたいところですが…分かりました。
( 室内へと戻り、様々な種類のある茶葉から疲労回復に効果のありそうなものを見繕っていると、横から不意に提案が。顔を其方へ向けてはやや眉を顰め、暫しの間逡巡のために黙り込む。これもまた従獣という身分で一緒に酒を飲んでもいいものか、という悩みゆえではあるが、護衛も兼ねていれば別段問題ないだろうと渋々了承し。彼が酒好きであることは仕え始めた頃から理解していたし、激務の中で数少ない娯楽なのだろう。とは言え傍にいる以上翌日に響く程飲ませる訳にもいかず、目を細めてじとりと睨むと今の内に注意を。 )
ですが、飲みすぎてはいけませんよ。二日酔いなどされては困ります。

( /畏まりました。全然構いません…!お酒の力でいつもよりは素直になると思います!笑 )


  • No.32 by 劉景  2023-08-13 23:47:54 



わかってる。
これで今からの仕事も頑張れそうだ。

( 相手に渋々ではあるが了承をしてもらうと、まるで子どものように嬉々とした表情を浮かべ。更に飲み過ぎないようにと、言われると分かってるとは言いつつも、自分は酒は強いからそう簡単に潰れたり、二日酔いになったりしないと内心高を括って。兎にも角にも、彼女の入れる茶と、夜の約束があれば今からの仕事にも力が入るというものだ。一度ぐっと両腕を上げ伸びをすると、机の上に溜まっている書き物を一瞥し。 )


(/楽しみです!次あたりで夜までとばそうとおもいます。では宜しくお願いします!)

  • No.33 by 玉翠  2023-08-14 00:07:15 



( 自身が了承した途端に綻んでいく顔は、まるで幼子そのもの。二十後半に差し掛かっている顔立ちは精悍そのものだが、こういったふとした表情は稚い。機嫌良く執務に取り組み始めるであろう主人の顔を穏やかに見遣れば、丁度淹れ終わった茶を静かに机の端に置き。仕事に取り掛かるのであれば、自分は入口に佇んでいるより自室に戻った方が彼も集中出来るだろう。一度深深とお辞儀をすれば、一言添えて入口の外へと。)
では、私はこれで失礼致します。

( /了解致しました。宜しくお願い致します…! )


  • No.34 by 劉景  2023-08-14 00:25:52 



玉翠、また後でな。

( 机の上に置かれた茶を見て一言礼を伝える。いつもと違う茶葉の香りは不思議と心を落ち着かせ、一口それを口に含めばお茶特有のほのかな苦味、そしてすっとする後味が気に入った。恐らく仕事を始めた自分の邪魔をしてはならないと気を遣ったのであろう彼女が外へと出ていく様子を見て、去り際にひらひらと手を振り一言。それからはすっかり仕事に集中し、なんとか本日分のノルマをクリアすることができた。)

───

( 夕餉を終え、入浴を済ませた。着流しに羽織りといつものいで立ちと何ら変わりはないが、風呂上がりということもあり髪はまだ乾いておらず、それを結ばないままに夜風にあてる。昼間に訪れた中庭の長椅子の近くに小さなテーブルをひとつ用意させた。あとは従者に酒と簡単な摘みを運んでもらえば、小さな宴会場の完成だ。従者に下がるよう合図をし、居なくなったのを見計らって彼女に話しかける。)

そんじゃ、飲むか。


  • No.35 by 玉翠  2023-08-14 00:55:27 



( すっかり夜も更け、宵闇に浮かぶ月は花を美しく照らしている。頬を撫ぜる夜風は心地好く、眼前で用意されていく小さな宴会場を時折手伝いながらも見つめていると、大して時間も掛からずに準備が整い。自身も食事と入浴は済ませているが、どうやら主人もそうらしい。しとどに濡れた髪が風邪を誘発しそうで気になるが、従者が下がったのを皮切りに宴の開始を告げられ。その場を共にはするが酒を嗜むことはなく、愉快そうに飲む姿が見られたらそれで充分である。小さなテーブルの傍らに姿勢良く立った侭、酒が入っているであろう瓶たちを横目に見て。 )
私はお酒は嗜まないので、劉景様はお好きな様に飲んで下さい。


  • No.36 by 劉景  2023-08-14 15:38:29 



おいおい、俺は付き合えって言ったろ?
そんなんじゃこれに酒も注げないじゃねぇか。ほら、横座れ。そんで早くいれてくれ。

( 従者がいなくなったというのに従獣としての姿勢を崩さずたっている様子を見て、流石というべきかなんというか肩を竦めれば、それじゃ酒の付き合いとは言えないと頬杖をついて。空のグラスを彼女に差し出せば、まさか自分で注いで飲めということか?と言わんばかりに不満げな視線を向けて。勿論酒を相手に強要することはしない。自分も相手も仕事があるし、ましてやこれまで酒を飲むところを見たことがないからもしかしたら酒に耐性がないかもしれない。)

酒じゃない飲み物も用意させたから、せっかくだしそれ飲めよ。


  • No.37 by 玉翠  2023-08-14 17:25:37 



…仕方ありませんね。
( 不服そうに空の盃を差し出す様子と、酒以外にもあるとの情報に根負けしたように小さな溜息を一つ。緩慢に受け取りながら彼の一番手前にある瓶を開け、透明な液体をそこにゆっくりと注いで。昼間よりも若干近い距離に腰を下ろせば、どうぞ、と一声添えて彼に盃を手渡す。そして自分自身も先程言われた様に酒ではないものを拝借しようと数多の瓶をぐるりと見渡し。知識のない己には一体どれが酒でどれが酒ではないのか、皆目検討もつかない。首を傾げ横にいる主人に率直に尋ね。 )
どれが酒ではない飲み物でしょうか?


  • No.38 by 劉景  2023-08-14 17:54:06 



…、多分これだったか?

( 昼間とは違い大人しく隣に腰をかけた相手には、それでいいと頷き。盃に注がれた酒を眺め、いい花見だと口元に笑みを浮かべたところで、酒じゃないものについて聞かれると、自信がなく。自分の手前にある見たことの無い銘柄の瓶を指させば、まあこれで違っていても1口2口では差程酔うこともないだろうと思い。自らその瓶をとり、蓋を開けると相手の分の盃にそれを強引に注いで、瓶を置き盃を相手へ差し出せば、「乾杯」とひと言。)

  • No.39 by 玉翠  2023-08-14 18:16:42 



( 主人が指し示した瓶を見遣れば、よもや間違う事はないだろうと大人しく其れに手を伸ばす。然し彼が既に持ってしまえば、如何やら注いでくれるようだとぴたりと動きを止め、端的な言葉と共に差し出されたそれを軽く会釈をして受け取り。盃の中で波々と揺れる馨しい液体を幾秒か見詰めたあと、「…頂きます」そう一言零して口元に含み。液体の色から何の飲み物か分からなかったが、口当たりは果実のような瑞々しいもの。それが果実酒だということに、度数の低さゆえに気付くことなく舌先で甘味を味わいつつ嚥下し。恐らく数分後、顔が赤くなってくるだろう事に今は未だ気付かず、 折角の宴なのだからと主人に会話を投げ掛け。 )
劉景様がお酒に強いのは知っていますが、何本くらい飲めるのですか?


  • No.40 by 劉景  2023-08-14 18:27:52 



そうだな…、かなり強いから、今ここに並べてある瓶ぐらいじゃ倒れたりはしねぇかな。玉翠は、酒は飲んだこと全くないのか?

( どうやら僅かに香る瓶からの香りに、果実をしぼって作った飲み物の類だと思えば、それなら飲みやすいだろうと安心し。自分も盃の酒をぐいっと一気に呷る。いつも飲んでいる酒だが、今日の酒は一段と美味い。ふと問われた彼女からの質問には、きょとんとした表情で、どうだったかなと過去を振り返る。目の前のテーブルに並ぶ5本の瓶を全て空けても自分は大丈夫だろうと顎に手を当てて答え、そういえば相手はどうなのだろうかと逆に問い返し。)

  • No.41 by 玉翠  2023-08-14 20:05:47 



( 幾度か手元の盃を煽りながら、主人の返答を待つ。眼前に並ぶ酒瓶は一つ一つ大きく容量もあり、よもや全て飲めるなど予想外だったのか常から大きい琥珀をより一層大きく瞠り。表情から感心を示したのも束の間、逆に同じような質問を寄越されると手の動きを一度止めて考え込む素振りを見せ。今に至る迄の記憶を丁寧に辿っていくものの酒の影は微塵も存在せず、況て飲みたいという願望も恐らく抱いた事はなかった筈。矢張り自身に酒の経験はないだろうと確信すると、簡潔に事実を淡々と告げて。 )
多分、飲んだことないと思います。…まあ、業務に支障を来すかもしれないですし、飲みたいとも思いませんよ。


  • No.42 by 劉景  2023-08-14 20:15:42 



ほんっと真面目だな?
もう少し大人になったら、一緒に飲んでもらうから。覚悟しとけよ。

( 酒なんて彼女の歳の頃には既に飲み始めていた自分にとっては酒と無縁の生活など考えられないし、仕事に支障を来すなど考えたこともない。少し笑って、もう少し彼女が成長したら一緒に酒を飲み交わすことができるだろうか。想像を膨らませ愉しげに笑い、再び注がれた盃を口にする。庭の桜の花は昼間のようにはらはらと地面に落ちていく。ふと気が付くと相手の髪に桜の花びらが付いており、そっと桜の花びらがのっている場所へと触れようと手を伸ばして。)


  • No.43 by 玉翠  2023-08-14 20:53:27 



……。
( 彼に返答した直後、身体中を流れる血の巡りが早くなった感覚を覚える。脈打つ拍動とは打って変わって、頭はぼんやりと霞掛かったように朧気で、次第にふわふわと浮いている様な愉快な気持ちへ。双眸は焦点が定まらず、まるで普段の彼女らしからぬ放心状態は誤飲した酒によるものだが、既に酔いが回った彼女には思考回路は停止しており。髪に付着した花弁に伸ばされた主人の掌には気付かず、ゆっくりと顔を其方に向ければ微かに桃色に染まった頬と、へらりと緩んだ笑顔を彼へ向けて。何時もは表情に乏しい彼女の初めて見せるその表情は、中性的に着飾った見目とは似つかず少女の顔そのもので。 )


  • No.45 by 劉景  2023-08-14 21:21:14 



……っ、玉翠。

( 桜の花びらに触れた瞬間此方を見て微笑む彼女の表情に時が止まった。少女らしい表情、これまで長い間一緒にいたが見たことがない。ふわふわと柔らかな、花が似合う、いや花よりも何よりも美しい。彼女がそうなっていることについて、もしやと彼女の飲んでいる飲み物の瓶を取ると、そこに書かれている表示を読む。案の定、自分が飲むように促したそれは果実酒で。やってしまったと思い、申し訳なさそうに彼女に謝り。まだそんなに飲んでいないだろうが、初めて酒を飲む彼女には未知の体験だろう。)

すまない、それ果実酒だった。
大丈夫か?

  • No.46 by 玉翠  2023-08-15 17:00:23 



…?だいじょうぶですよ、りゅうけいさま。
( 謝罪を受けても酒によって働かない思考では何についての謝罪か理解出来る訳もなく。寧ろ気分は嬉しいや楽しいといった感情一色で、さして問題なさそうに返答する。若干舌足らずになった喋り方は酔い故だろう。にこにこ、と擬音が聞こえてきそうな程緩み切った頬を隠すこともせず、尾も嬉々として揺れ動き。顔を主人に向けた侭素直に心情を吐露し。 )
たのしいですね。


  • No.47 by 劉景  2023-08-15 17:11:02 


…とりあえずそれ以上飲むな。

( にこにこ、と笑うその表情は普段とは違う顔で。思わずドキッと高鳴る鼓動。戸惑いもあるが、酔うとこんな風になるのか、とか。こんな姿他の男の前で見せてはいけない、とか。存外女慣れしているつもりの自分でも頭の中はぐるぐると回り。すっと、彼女の手元にある盃に手を伸ばすとそれを自分の方へ。もうこれ以上飲ませてはいけないと、困った様子で。だとすれば、酒では無い飲み物は一体どれなのだろうかと、瓶を今一度見渡すがそれらしいものはない。唯一あるとすれば、瓶に入った水だ。)

  • No.48 by 玉翠  2023-08-16 13:35:06 



あっ、…かえしてください。
( 唐突に手元にあった筈の盃を取られると、思わず一声上げる。主人の手中に収まってしまったそれに視線を落とせば、次第に顔は不機嫌そうなものへと変わり。頬を膨らませ上目で睨み付けてはいるものの、どうにも覇気のない表情。親切にも酒ではない飲み物を探してくれている彼の努力など目もくれず、再び自身の盃を取り戻そうと距離を詰めれば手短に催促を。 )


  • No.49 by 劉景  2023-08-16 15:35:43 



…、それ以上近づいたら口付けするぜ?

( いつになく距離が近い彼女。盃を取り返そうと必死なだけなのだろうが、こんなに近くに彼女を感じたことはあっただろうか。あえて自分からもぐっと距離を縮め相手の細い腰に手を回すと、悪戯な笑みを浮かべあえて彼女が諦めるような意地悪を。余裕そうな振りをしてみてはいるが、鼓動が速くなっているのが相手にバレないだろうかと少し緊張して。)

  • No.50 by 玉翠  2023-08-17 17:20:37 



( 主人も主人で引く気がないらしい、彼の手中にある盃だけを見詰めていた双眸は唐突に告げられた牽制によって視線を変え。じとりと主を睨み続けた後、やや身体を後ろに反らせては距離をとる。いくら酒を摂取した状態であれど、従獣としての性はしっかりと奥底に根付いているのか、そのような行為を従獣である自身にさせてはならないと盃を取り返すのを諦め。とはいえ名残惜しいことには違いなく、口を尖らせぼそりと一言。 )
…いじわるです。


  • No.51 by 劉景  2023-08-18 16:52:51 


好きな女にいじわるしたくなるのは男のサガなんでね。

( 酒を飲んでも消えはしない染み付いた従獣としての行動に、さすがだなと思いつつも、盃を手に入れられないことへの不満そうな表情がとても可愛く。離れようとする身体に僅かに力を込め相手の腰をこちらに引き寄せると自分から顔を近付け。きっとこれ以上の行為は絶対に許して貰えないだろうなと思っているが。)



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