匿名さん 2023-08-11 23:24:56 |
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玉翠、また後でな。
( 机の上に置かれた茶を見て一言礼を伝える。いつもと違う茶葉の香りは不思議と心を落ち着かせ、一口それを口に含めばお茶特有のほのかな苦味、そしてすっとする後味が気に入った。恐らく仕事を始めた自分の邪魔をしてはならないと気を遣ったのであろう彼女が外へと出ていく様子を見て、去り際にひらひらと手を振り一言。それからはすっかり仕事に集中し、なんとか本日分のノルマをクリアすることができた。)
───
( 夕餉を終え、入浴を済ませた。着流しに羽織りといつものいで立ちと何ら変わりはないが、風呂上がりということもあり髪はまだ乾いておらず、それを結ばないままに夜風にあてる。昼間に訪れた中庭の長椅子の近くに小さなテーブルをひとつ用意させた。あとは従者に酒と簡単な摘みを運んでもらえば、小さな宴会場の完成だ。従者に下がるよう合図をし、居なくなったのを見計らって彼女に話しかける。)
そんじゃ、飲むか。
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