匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「…絶対、大丈夫ですから、ロイさんは信じて待っててください」(部下はあえて孤立しようとしているように思え、元悪魔に伝えては、青年が心配だからと、追うようにして天使の兄の部屋に行き。天使の兄は勢いよく開かれた扉に驚いて起き上がり、「…何の用だ」と言い)
「…勝手に魔界とか行ったこと、謝りに来た」
(青年は相手に近づきながらもそう伝え、頭を深く下げると「勝手なことしてごめん」と謝り。一方、元悪魔は本当に大丈夫なのかとハラハラとしつつもリビングで待っていて)
「別に謝らなくていい、俺はもうお前の保護者じゃねぇ」(天使の兄は、青年を心配していたが、何をしても無駄だと思い込んでいる為、冷たく言い、「どうせ、お前はまた俺が危ないって教えてもするだろ」と言い、再びベッドに寝転び)
「っ、も、もうしない!」
(青年は寝転んだ相手の腕を掴みつつそう伝え、「…だから、俺のこと捨てないで」と泣き出してしまい)
「お前に嫌がらせなんかしてねぇんだ、ダメって言われたら大人しく聞け」(天使の兄は、泣き出した青年を睨みつけながら、ダメだと教えたら守るようにと言い、「もしまた同じように勝手な真似したら捨てるからな」と伝えて。部下は慌てて青年の元に行き、抱きしめてあげて、「レン、大丈夫?」と声をかけて)
「や、やだぁ…」
(青年は相手の捨てるという言葉で更に泣き出してしまい、部下にしっかりと抱きついていて。一方、元悪魔は青年の泣き声を聞けば慌てて部屋へと向かい、「ジュリアス様、また泣かせてしまったのですか…?」と尋ね)
「うるせぇな、レンが悪ぃんだよ」(天使の兄は青年が泣く理由がわからず、上手く伝わらないことに苛立ちから、元悪魔に素っ気なく言い、部下は「大丈夫だから、泣き止んで」と言いつつ、青年を抱きしめながら背中を撫でてあげていて)
「…危険なことをしてほしくないのなら、きちんと伝えてあげてください。また強い言い方をしたのでしょう?」
(元悪魔は相手の様子からまた青年に強く言ってしまったのだと察し、そう伝えては相手の身体を起こし。一方、青年は「大丈夫じゃない…」と部下に擦り寄っていて)
「ロイさん、先輩のことお願いします」(天使の兄は、自分は悪くないと言いたげな顔をしていて、それを見て部下がこのままではまずいと思い、元悪魔にそう伝えては、青年を連れてリビングへと行き、「レン、大丈夫?怖かったよね」と慰めつつ背中を撫で続けていて)
「…いつまでその態度でいるのですか?」
(元悪魔は2人が部屋を出て行けば呆れながらもそう詰め寄り、「せっかく彼が貴方を慕ってくれているんですよ、それに応えてあげてください」と相手の目をしっかりと見つめ。一方、青年は「もうやだ…仲良くできない…」と泣き続けており)
「…うっせぇ」(天使の兄は、元悪魔から顔を逸らしつつ、うるさいとだけ言い。部下は「先輩も、お父さんに裏切られて、上手く信用できないだけで、嫌いじゃないと思うよ」と言い、背中を撫で続けて)
「…ジュリアス、その態度をやめろと言っている」
(元悪魔は相手の顔を無理やり自身の方に向かせながらいつもよりも低い声でそう告げ、「君は誰よりも強くて賢い。だから、優しくしてあげないと」と頭を撫でてやり。一方、青年は「…ほんと?」と涙目で部下を見つめて)
「!…悪かったよ」(天使の兄はいつもと違う元悪魔の様子に驚いて、元悪魔には逆らえないと感じ、小さな声で悪かったと言い。一方、部下はうんと頷いては、「それに、本当にレンを嫌ってるなら話だってしないし、ロイさんだって追い出してるもん。ただ、レンと同じで誰かを信用するのが怖いだけだよ、きっと」と言い)
「…私に謝る必要はありませんよ。レンさんに伝えてあげてください」
(元悪魔は相手から手を離しては微笑みながらそう伝え、「レンさんを呼んできますね」と部屋を出て。一方、青年は「俺と、同じ…」とポツリと呟いては「…もっかい話してみる」と告げて)
「…強引な奴」(天使の兄は、元悪魔が部屋を出ると、小さく呟いて、布団で自身の身体を包んで。部下は、「じゃあ、もっかい行こ」と声をかけ、立ち上がったが、丁度元悪魔が来て、「ロイさん、レンが先輩と話したいみたいなんですけど、大丈夫そうですか?」と尋ねて)
「はい、納得して頂けましたよ」
(元悪魔はにこりと微笑みながら青年に手を差し伸べ、「行きましょう、レンさん」と伝え。一方、青年はそっと元悪魔の手に自身の手を重ねると鼻をすすりながらも相手の部屋へ向かい)
「…ほんとにわざわざ呼んできたのか」(部下も心配から2人の後を追うように天使の兄の部屋に向かい、天使の兄は、青年を連れて戻ってきた元悪魔を見ては、布団に包まってベッドに座ったまま、そう零して)
「…ほら、ちゃんと出てきてください」
(元悪魔は相手の布団を剥ぎながらそう伝え、青年を相手に近づけては「大丈夫です、怖がらないでください」と優しく声をかけて。一方、青年は相手を前にしては怯えたようにその目を見つめていて)
「…」(天使の兄は、布団を取られ、不服そうな目を元悪魔に向け、青年を見れば、怯えているのが分かり、すぐに逸らしてしまい、何を言うべきかわからず黙ってしまい)
「…ご、ごめんね」
(青年はただじっと此方を見つめてくる相手に更に怯えてしまうも、ぐっと拳を握りしめては涙をボロボロと零しつつそう謝り)
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