匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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今回は兄貴いないし、上に何も着なくていいかなぁ
(自分は水着をスーツケースにしまいながらそう呟き、「アンたちは何持ってく?」と尋ねて。一方、青年は「…わかってる」と言いつつ尻尾を下げ、元悪魔は「では、私はジュリアス様のご実家に戻ります。落ち着いた頃にまたいらっしゃってください」と微笑んで)
『ネイ、見て!出来た!』(天使は荷物を入れた鞄を相手に見せるも、中はぐちゃぐちゃで、適当に詰め込んだことが丸わかりな状態で、悪魔は綺麗に鞄に入れていて、水着がもう1つくらいあってもいいかもと思い、「新しくもう一着、水着買おうかなって思っててさ、今度3人で行かない?」と言ってみて。一方、部下は「一緒にいてくれて助かりました、ありがとうございます。先輩のこと、お願いしますね」と微笑みながら元悪魔に言い)
…アンジェロ、適当に入れたでしょ
(自分は天使の彼の鞄を見てはその目をじっと見つつそう伝え、「ちゃんと入れないと、何がどこにあるか分かんなくなるよ」と教え。一方、元悪魔は軽く会釈をすると家を出て行き、青年は「…ルー、ロイと仲良いね」と不満げに呟いて)
『う…わかった』(天使は、相手の言葉に確かにと思えば、少ししょぼんとしつつ、詰め直し始めて。一方、部下は、「ロイさんがどう思ってるかわかんないけど、友達だからね」と言いつつ、青年の髪を撫でて)
…俺も手伝うから、元気だしてよ
(自分は落ち込んでいる天使の彼の顔を覗き込みながらそう話し、「あ、そうだ。多分ホテルにもいくつか水着売ってると思うし、皆でお揃いで買おっか」と彼に伝え。一方、青年は「ふーん…」と素っ気なく返事をしては目を逸らし)
『!ありがと』(天使は、嬉しそうにしながら荷物を詰め直していて、悪魔は「お揃いか、いいな」とワクワクとした笑みで言い。一方、部下は青年の頭を撫でながら、「…レンを連れ戻したくて、魔界に乗り込もうとした俺を、ロイさんが止めてくれたんだよ」と伝えて)
…ほら、ちゃんと種類ごとに分けないと
(自分はポーチや袋を天使の彼に渡しつつそう伝え、「アンは準備終わった?」と問いかけて。一方、青年は「そんなの当たり前じゃん、アイツは誰にでも優しい感じするもん」と部下に擦り寄って)
『これはこっちで、これはこれに入れて…』(天使は相手から渡してもらったポーチなどに入れていき、悪魔は終わったらしく、「おう、出来た」と言いつつ、カバンを閉めていて。一方、部下は青年の髪を撫でつつ、ふと思いついたように「レンも、ロイさんみたいに色んな人に優しくしてあげてみたらどうかな?」と提案してみて)
流石アンだね!
(自分は綺麗に纏まった鞄を見ては微笑みながら彼を褒め、天使の彼の小物類を纏めていて。一方、青年は「…やだ、優しくしても裏切られるんだもん」と若干涙目になっていて)
…俺も手伝ってやるよ(悪魔は相手に褒められ、少し自慢げにしていたが、天使に狡いというような顔を向けられ、手伝うと言い、纏めるのを手伝っていて。一方、部下は青年を抱きしめ、「…俺と先輩、ロイさん、ネイ、アンジェロたち、それに猫たちに、お店のおじさん。レンの周りにはこんなにいるけど、裏切らないって思える人はいる?」と尋ねて)
…よし、これで出来た!
(自分は天使の彼の荷物を詰め終えると満足気にそう呟き、「お疲れ、上手に出来たね」と天使の彼を褒めて。一方、青年は「…ルーと、兄さんは信じてる。でも、他の奴らはあんまりわかんない」と眉を下げて)
『えへへ、でしょ!』(天使は、相手に褒められると嬉しそうに笑いつつ言い。一方、部下は「そっか。じゃあ、信用してもいいかなって思える人は?」と尋ねてみて)
うん、凄い凄い
(自分は天使の彼の頭を撫でつつそう伝え、「アンも手伝ってくれてありがとね」とその頬にキスをして。一方、青年は「…ジルは、すぐ怒るけど信じてもいいかなって思う。あと、おじさんもずっと一緒にいたし…」と呟いていて)
ん、当たり前じゃん(悪魔は頬にキスを受ければ、頬を緩ませながら当然だと言い、天使は『明日楽しみだね!』と言い。一方、部下は「じゃあ、まずその2人に優しくしてみて、信用出来そうならしてあげて?そうやって、レンの信用できる人が少しずつ増えてくれると嬉しいな」と言い、優しく頬を撫でて)
うん、すっごく楽しみ!
(自分は天使の彼と目を合わせつつそう微笑むと、「じゃあ、今日は早く寝ないとね」と提案をして。一方、青年は「…でも、また誰かが裏切ったら?」と不安げに部下を見つめていて)
明日めいっぱい遊ぶ為にも、早く寝ないとな(悪魔は相手の言葉に同意するように頷いて、天使も頷いていて。一方、部下は「俺には慰めるくらいしかできないけど、少なくても、先輩は絶対大丈夫だよ。それに、俺のことじゃないから話すわけにいかないけど、ロイさんも、絶対大丈夫だよ」と言い)
「…でも、ジル怒ってたよ」
(青年は先程天使の兄を怒らせてしまったことを気にかけており、優しくしても無意味なのではないかと考えては尻尾を垂らしながらそう話し)
「…レンのこと、本気で嫌ってないと思うよ」(部下は、どんな風に怒ってるのか知らないが、天使の兄が認めた人は曹操のことがないと嫌わないことは、長い付き合いだからこそ知っているため、大丈夫だと伝えて。天使の兄は、なにか飲み物を取りに行こうと、部屋を出てキッチンへ行き)
「…でも、今日はすっごい怒ってたよ」
(青年は天使の兄がいつも以上に怒っていたことを心配しておりそう呟き。一方、元悪魔は家に戻るとキッチンにいる相手に気が付き、「ジュリアス様、ただいま戻りました。レンさんは無事天界に戻られましたよ」と報告をして)
「多分だけど、勝手に人間界とか、魔界行ったことを怒られたんでしょ?それだったら、ちゃんと謝って、反省してる事伝えたら許してくれるよ」(部下はすごく怒ってたと聞くと、少し考えては、謝れば大丈夫と伝えて。一方、天使の兄は、元悪魔から聞くと、「…あんな自分勝手なアイツなんざ、どうでもいい」と言いつつ、目を逸らしていて)
「ほんと…?」
(青年は未だ不安げな目で部下を見てはそう尋ね、「じゃあ、ルーも一緒についてきて」と頼み。一方、元悪魔は「…本当はずっと気にしていたのでしょう?」と首を傾げながら尋ねてみて)
俺はそばにいるだけだから、ちゃんと自分で話してね(部下はもちろんというように笑顔を向けつつ頷いて、「頑張って仲直りしてね」と言うと青年にキスをして。天使の兄は、いつもなら何かを言うが、否定も肯定もせず、ただ元悪魔から目を逸らしたまま、ただ水を一口飲んでいて)
「…仲直りしたら、ご褒美くれる?」
(青年は部下にキスをされては嬉しそうに頬を緩め、目を輝かせながらもそう尋ねてみて。一方、元悪魔は相手のコップを取り上げては「…このまま、レンさんを手放すことになってもいいんですか?」と問いかけて)
「ちゃんとごめんなさいして、仲直り出来たら、レンのお願い聞いてあげるよ」(部下は笑顔を浮かべながら言い、「だから、頑張ってね」と言い。天使の兄は取られると驚いて、元悪魔を見たが、すぐに顔を逸らし、「…俺がどれだけアイツを守るために動いてやっても、あいつの方から逃げてんだから、どうしようもねぇだろ」と言い)
「!うん、がんばる」
(青年は部下の腕に尻尾を巻き付けつつそう微笑み、元悪魔は「私は彼が本気で逃げている訳ではないと思います。構ってもらうための行動…ではないでしょうか」と伝えてみて)
「じゃあ行こっか」(部下は優しく微笑みながら言うと、手を握り。天使の兄は、元悪魔の言葉に、何を言うわけでもなく、「…とにかく、俺はもうアイツなんか知らねぇ。お前も、俺なんかのそばを離れて好きにすればいい」と言い、そのまま自室に戻り)
「…ねえ、やっぱ怖い」
(青年は相手の家に近づくにつれ不安が増していき、突然立ち止まっては尻尾を下げながらそう告げて。一方、元悪魔は相手が部屋に籠ってしまえばどうしたものかと首を傾げ)
「大丈夫だよ、俺がいるでしょ?」(部下は、不安げな青年の髪を撫でてあげながら大丈夫と言い、「まずはロイさんとお話して、レンの心の準備ができたら先輩とこ行こ」と言い。天使の兄は、ベッドに寝転び、「アイツらの為にも、これでいいんだ…」と呟いて)
「…うん」
(青年は自信なさげに頷いてから相手の家のチャイムを鳴らし、「俺だよ、開けて」と伝え。一方、元悪魔は青年が訪れてきたことに気がつくと玄関の扉を開け、「…ジュリアス様は寝室にいらっしゃいます。どうなさいますか?」と尋ね)
「先輩、どんな様子ですか?」(部下は、青年を安心させる様子に、優しく背中を撫でてあげつつ、元悪魔に天使の兄の様子を尋ねて、青年の方を見ると、「レン、どうする?もう少し落ち着いてから先輩のとこ行く?」と言い)
「…もう、レンさんのことは知らないと。私も、好きにしていいと仰っておりました」
(元悪魔は困ったように眉を下げつつそう話し、「無理に会えとは言いません。ただ…少し、お話しをして頂けませんか?」と提案し。一方、青年は「…わかった」とだけ言えばズカズカと家の中に入り相手の部屋の扉を勢いよく開けて)
「…絶対、大丈夫ですから、ロイさんは信じて待っててください」(部下はあえて孤立しようとしているように思え、元悪魔に伝えては、青年が心配だからと、追うようにして天使の兄の部屋に行き。天使の兄は勢いよく開かれた扉に驚いて起き上がり、「…何の用だ」と言い)
「…勝手に魔界とか行ったこと、謝りに来た」
(青年は相手に近づきながらもそう伝え、頭を深く下げると「勝手なことしてごめん」と謝り。一方、元悪魔は本当に大丈夫なのかとハラハラとしつつもリビングで待っていて)
「別に謝らなくていい、俺はもうお前の保護者じゃねぇ」(天使の兄は、青年を心配していたが、何をしても無駄だと思い込んでいる為、冷たく言い、「どうせ、お前はまた俺が危ないって教えてもするだろ」と言い、再びベッドに寝転び)
「っ、も、もうしない!」
(青年は寝転んだ相手の腕を掴みつつそう伝え、「…だから、俺のこと捨てないで」と泣き出してしまい)
「お前に嫌がらせなんかしてねぇんだ、ダメって言われたら大人しく聞け」(天使の兄は、泣き出した青年を睨みつけながら、ダメだと教えたら守るようにと言い、「もしまた同じように勝手な真似したら捨てるからな」と伝えて。部下は慌てて青年の元に行き、抱きしめてあげて、「レン、大丈夫?」と声をかけて)
「や、やだぁ…」
(青年は相手の捨てるという言葉で更に泣き出してしまい、部下にしっかりと抱きついていて。一方、元悪魔は青年の泣き声を聞けば慌てて部屋へと向かい、「ジュリアス様、また泣かせてしまったのですか…?」と尋ね)
「うるせぇな、レンが悪ぃんだよ」(天使の兄は青年が泣く理由がわからず、上手く伝わらないことに苛立ちから、元悪魔に素っ気なく言い、部下は「大丈夫だから、泣き止んで」と言いつつ、青年を抱きしめながら背中を撫でてあげていて)
「…危険なことをしてほしくないのなら、きちんと伝えてあげてください。また強い言い方をしたのでしょう?」
(元悪魔は相手の様子からまた青年に強く言ってしまったのだと察し、そう伝えては相手の身体を起こし。一方、青年は「大丈夫じゃない…」と部下に擦り寄っていて)
「ロイさん、先輩のことお願いします」(天使の兄は、自分は悪くないと言いたげな顔をしていて、それを見て部下がこのままではまずいと思い、元悪魔にそう伝えては、青年を連れてリビングへと行き、「レン、大丈夫?怖かったよね」と慰めつつ背中を撫で続けていて)
「…いつまでその態度でいるのですか?」
(元悪魔は2人が部屋を出て行けば呆れながらもそう詰め寄り、「せっかく彼が貴方を慕ってくれているんですよ、それに応えてあげてください」と相手の目をしっかりと見つめ。一方、青年は「もうやだ…仲良くできない…」と泣き続けており)
「…うっせぇ」(天使の兄は、元悪魔から顔を逸らしつつ、うるさいとだけ言い。部下は「先輩も、お父さんに裏切られて、上手く信用できないだけで、嫌いじゃないと思うよ」と言い、背中を撫で続けて)
「…ジュリアス、その態度をやめろと言っている」
(元悪魔は相手の顔を無理やり自身の方に向かせながらいつもよりも低い声でそう告げ、「君は誰よりも強くて賢い。だから、優しくしてあげないと」と頭を撫でてやり。一方、青年は「…ほんと?」と涙目で部下を見つめて)
「!…悪かったよ」(天使の兄はいつもと違う元悪魔の様子に驚いて、元悪魔には逆らえないと感じ、小さな声で悪かったと言い。一方、部下はうんと頷いては、「それに、本当にレンを嫌ってるなら話だってしないし、ロイさんだって追い出してるもん。ただ、レンと同じで誰かを信用するのが怖いだけだよ、きっと」と言い)
「…私に謝る必要はありませんよ。レンさんに伝えてあげてください」
(元悪魔は相手から手を離しては微笑みながらそう伝え、「レンさんを呼んできますね」と部屋を出て。一方、青年は「俺と、同じ…」とポツリと呟いては「…もっかい話してみる」と告げて)
「…強引な奴」(天使の兄は、元悪魔が部屋を出ると、小さく呟いて、布団で自身の身体を包んで。部下は、「じゃあ、もっかい行こ」と声をかけ、立ち上がったが、丁度元悪魔が来て、「ロイさん、レンが先輩と話したいみたいなんですけど、大丈夫そうですか?」と尋ねて)
「はい、納得して頂けましたよ」
(元悪魔はにこりと微笑みながら青年に手を差し伸べ、「行きましょう、レンさん」と伝え。一方、青年はそっと元悪魔の手に自身の手を重ねると鼻をすすりながらも相手の部屋へ向かい)
「…ほんとにわざわざ呼んできたのか」(部下も心配から2人の後を追うように天使の兄の部屋に向かい、天使の兄は、青年を連れて戻ってきた元悪魔を見ては、布団に包まってベッドに座ったまま、そう零して)
「…ほら、ちゃんと出てきてください」
(元悪魔は相手の布団を剥ぎながらそう伝え、青年を相手に近づけては「大丈夫です、怖がらないでください」と優しく声をかけて。一方、青年は相手を前にしては怯えたようにその目を見つめていて)
「…」(天使の兄は、布団を取られ、不服そうな目を元悪魔に向け、青年を見れば、怯えているのが分かり、すぐに逸らしてしまい、何を言うべきかわからず黙ってしまい)
「…ご、ごめんね」
(青年はただじっと此方を見つめてくる相手に更に怯えてしまうも、ぐっと拳を握りしめては涙をボロボロと零しつつそう謝り)
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