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確か…何かの候補生とか言っていたな、と。おねーちゃん達も沢山いたんじゃないのか、と。(出会った頃に得た情報を思い出し訊ねてみて)

仮にその犬やら猫やらの耳をデュースが着けていたとするぞ、と。まぁおねーちゃんの場合、ウサギでもいい。可愛いだろ、と。(わかりやすく共通の知り合いを挙げ、期待して反応を待ち)

あぁ、確かに女の人も沢山居たな(自分のクラス以外の人間とはあまり関わりは無いが、人数は多い事を思い出し)

まぁ…デュースは基本何でも似合うからな(言われた通り素直に想像すると、納得したように頷き)

羨ましい環境だぞ、と。そんなに居たなら誰か気になる相手くらい居なかったのか？(例の制服を着た可愛らしい女子達が沢山いるのを想像し冗談半分に口にし)

面白味がない答えだぞ…と。(彼らしいと言えばらしい無難な答えに軽く苦笑いで溜め息をつき) まぁ見ている方は楽しいわけだ。

そうだな…いつも鍛練しかしていなかったから特に居なかったな。(暫く考えるも自分の家族以外の女性の顔は殆ど覚えても居らず、また笑われるのではと思いつつ気まずそうに述べ)

悪かったな。(少しは気にしたのかわざと口を尖らせ)それは少し分かるかも。

鍛練ねぇ…そんなに強くなってどうするつもりなんだ、と。(出会った頃から、鍛練が、と仕切りに言っていた事を思い出し、疑問を投げ掛け)

それがお前だろ？(笑み浮かべながら首を傾げ) わかるなら今度着けてみせろ、と。

自分の家族や大切な人を守る。強くなって損する事は無いだろ？(自分の握りしめた拳を見た後にニコリと相手に微笑みかけ)

まぁ…そうかも(事実を述べられ渋々納得して頷くも聞き捨てならない事が耳に入り)俺が着たところで何かいい事はあるのか？

大切な人…か。そうだな、強くなるに越した事はないぞ、と。無理は禁物だが。(同意するように頷くも、あまり無茶しすぎないようにと頭をぽんと)

少なくとも俺は楽しいし癒されるぞ、と。お前と二人になってから夜遊びも控えてるんだ。そのくらい叶えてくれよ、と。(相手の真面目さと優しさにつけ込むような物言いをし)

あぁ、レノは大切な人居るのか？(嬉しそうに撫で受けるとふと気になった事を尋ね)

え、そうなのか…？それは嬉しい事だし、体にもいい事だとは思うが…(凄く意外だと驚き、これは言う通りにするべきなのかと考え込み)

ん？ああ…いるにはいるぞ、と。(少し思案後、真っ先に思い浮かんだ人物について答え)

酒も女も控えてはいたが、やっぱり我慢の限界があるからな。俺が留守の時はちゃんと戸締まりをして寝るんだぞ、と。(何やら考え込む様子に素直な奴だと笑いを堪えながら、子供扱いするように頭をぽんぽん撫で)

そうなのか、レノは特定の人を作らないと思ってた(意外そうに失礼な事を述べ)

そんなの言われなくてもする。例え変な奴が来ても返り討ちにする(子供扱いされると少し不機嫌になり、ふと相手の発言が引っかかり次は悲しい顔になって相手を見上げ)もしかしてレノまた居なくなるのか？

それはどういう意味だ？まぁ否定はしないぞ…と。(失礼だと怒るところだろうが、気にしていない様子で笑み)

いや、少しばかり夜遊びしてくるだけだぞ、と。(予想外に悲しそうにする相手を見て、余計な心配をかけたかと瞬き) …ちゃんと帰ってくるぞ、と。

レノは黙ってたらモテそうだし…あと性格的に(まじまじと顔を眺めたあとに先程と同様失礼な事を懲りずに述べ)

…。(咄嗟に相手の服の袖を掴むも、我に返り顔を赤くし「あ、えっと…」と黙ってしまうも手は放さず)

わかってないな、と。俺は喋るからモテるんだぞ、と。(笑いながら肩を竦め)

んん？もしかして一人で留守番が心細いのか？(新鮮な反応を見ると少しだけ意地悪したくなり、にやにやと笑みを浮かべながら顔を覗き込み) …それとも単に行かせたくないのかな、と。

そうなのか？…女心って難しい。(予想外の回答に難しい表情をし)

それは、えっと…(少しでも引き止められた状況に安堵しつつも、覗き込まれた顔にもう誤魔化せないと悟ると声を震わせ)レノに行って欲しくない。

そういうお前は歳上に可愛がられそうだぞ、と。(真面目で純粋が故に、弄られてたじたじな相手が容易に想像出来てしまえば小さく笑い)

威勢はいいくせに意外に寂しがりだな。(意地悪に対し返ってきたのは思いの外素直な態度で、流石にこれ以上の意地悪は気が引け、頭を撫で) 引き止められちゃ我慢するしかないぞ、と。

そうなのか？…そんな経験今まで無いが(今まで年上の女性と関わった事も無いからか首を傾げ)

良かった…俺はもうレノと離れたくない(勇気を出して素直に話したからか気付いたら思っていた事を口に出しており。言った後には恥ずかしさよりも清々しさの方が勝っており真っ直ぐと相手の目を見つめ)

ああ、弄り甲斐があるならな。(クク、と小さく笑い)

…お前は素直すぎて危険だ。その言い方は俺じゃなかったら勘違いしそうだぞ、と。(その様はあまりに実直すぎて一瞬言葉を失い。ただ真面目で正直な彼の言葉に深い意味はないと承知で、困ったような笑みを浮かべ)

そんな事するのはレノだけだろ(今までからかってきた人物と言えば相手しか浮かばず)

まぁ…レノにしか言わないからそこは心配無いが、勘違いってどういう事だ？(緩く首を傾げると、少し寂しそうに「伝わってなかったのか」と呟き)

弄られているうちが華だぞ、と。興味がそがれればそれもなくなる。

普通は気があると思うんじゃないのか？純粋な女ならころっといきそうだぞ、と。(不思議そうにする相手に意味を伝えるが、寂しそうな様子を感じとれば再会を喜んでくれた事を思い出し、頭をぽんぽん撫でながら笑みかけ) そんな顔すんなって。取り敢えず離れたくないのはしっかり伝わったぞ、と。

そうなのか、そう言われると悪い気はしない(なるほどと納得をすれば心做しか嬉しそうに笑い)

そういう事か。レノは純粋じゃないからコロッといかないのか？(ひとつ解決すればまた疑問が増え純粋な疑問故に無神経な事を口走り。相手から思いが伝わったと言われると少し安心し「それなら良かった」と胸を撫で下ろし)