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気持ちが伝わっていないよりいいだろ？(腕を掴み引き寄せ)
…、(相手が目を閉じれば敢えてそのまま触れずに静止し、余裕の笑みで様子を窺い)

意地悪言ったつもりはないぞ、と。…まぁ選んでもらったからには可愛がってやらないとな。(愛しそうに撫で続け)

そんなに気を張るなよ。例え失敗しても一緒に食う飯は美味い筈だぞ…と。(隣で微笑ましそうに見守りながら伝え)

まぁ…確かに。(引き寄せられると腕に掴まり、納得し)
…？…えっ！(暫く待っても何も触れられずどうしたのだろうと目を開くとニヤけた相手が目の前に居り、恥ずかしさで顔を赤くし眉をひそめてジト目で見つめ)

俺も可愛がられたい。(自分の頭に触れるその手が凄く心地よく目を閉じ素直に述べ)

そうだよな…味はレノが付けたから美味しい筈だし(笑顔で根拠の無い自信を持ち、暫くするとタイマーがなりひっくり返して蓋をして。たちまちいい匂いが周りにたちこめてソワソワし)

可愛かったぞ、と。(目を閉じて待っていたかと思うと、今度は羞恥する相手に悪戯っぽく笑みかけては軽く口付けて)

じゃあ此処に来い、エイト。(ソファーに座ると膝の上に来るよう合図し)

もう出来上がるな。後は皿に盛り付けてこのソースをかけたらおしまいだぞ、と。(出来上がりが近付く頃ソースも作り終え、食欲をそそる香りに此方も待ち遠しくなり)

う、うるさいっ。レノが意地悪するからだろ(可愛いという言葉に余計に恥ずかしくなり、今更引き下がることも出来ず怒ったふりをし。口付けられた事に嬉しさも感じつつやっとの思いで言葉を絞り出しチラリと相手を見つめ)…足りない。

え、えっと…これで良いのか？(正面に座れば良いのかそれとも背を向けたら良いのか迷い、暫く考えた結果背を向けて座り)

楽しみだな…あ、もう出来たみたいだ(蓋をして暫くすると熱も通ったようで、完成したハンバーグをお皿に盛り付け「ソースはどのくらいかける？」と確認し)

もうおねだりを覚えたのか？(控えめな視線を捉えてはククッと笑うも再び唇を重ね、角度を変えながら唇を擦り合わせ、唇に舌先這わせては軽く吸って)

そう来るか。これじゃあキスが出来ないぞ、と。…まぁこれはこれで有りか。(戸惑った結果背を向ける相手に残念そうに溢すも、この体勢も悪くないと背後からぎゅうと抱き締め、温もりに心地良さそうに)

折角だからたっぷり使ってくれ。…なかなか美味そうだぞ、と。(答えると先に炊けていたライスもプレートに盛り、フォーク等準備して席に着き、出来映えに満足そうに頷き)

そうなるのかな…(大人っぽい色気のある口付けに余裕なく言葉を途切れ途切れに返し、気持ちが盛り上がったかのように腕を首に回して密着し)

悪い、何だか正面に座るのが恥ずかしくて(申し訳なさそうに述べ、抱きしめる腕に自分の手を添え心地よさそうに空を眺め)

本当に美味しそうだな…レノ、早く食べよう！(出来上がった食べ物の見た目と匂いに食欲が増し、ワクワクしながら座席へと座り相手を急かし)

ん…いい子だぞ、と。(素直に応える相手に愛おしさが湧き、髪に指を通しながら暫し唇の感触を堪能するようなキスを続け)

……元の世界に帰りたくならないか？(変に飾らない相手の言葉が心地よく、抱いたまま少しの間無言で温もり感じていたが、ふと気になったことを静かに問いかけ)

そんなに慌てなくても料理は逃げないぞ、と。(子供のようにはしゃぐ様子に笑みを溢し、いただきますと口にし)

レノ…好き。(必死に唇を重ねながら無意識の内に言葉を発し)

ん？…家族の事は心配にはなるけど、アイツらなら元気にやってるだろうし。元の世界に戻った事でレノに会えないのは嫌だ(空を見上げながら元の世界の事を思い出し、家族も大切だけど同じ位相手が大切なんだと自覚しそっと後ろを振り返り相手の頬へ軽く口付け)

そうだけど早く食べたくて(ちょっとはしゃぎ過ぎたと照れくさそうに笑い、同じくいただきますと言えば早速ハンバーグを口にし)美味しい…！ソースも良い味だ。

──…可愛いな、エイト。(暫く口づけを交わした後、唇を甘噛みしてから離し、額へとキスし)

…そうか。せめてお前の世界に自由に行き来できりゃいいんだけどな。心配しなくとも俺はお前の傍にいるぞ、と。(頬へ口付けられては瞳を細め微笑んで、抱く力を強めて)

お前の喜ぶ顔が見れて満足だぞ、と。…お、なかなか美味いな。(嬉しそうに返すと此方も料理を口にし、久々のまともな食事に顔を綻ばせ)

俺男だぞ…(男なのに可愛い訳ないって思っていたが言われてみると内心喜んでしまい、必死に隠すも顔面は赤面しており)

ありがとう…なぁ、レノは元の世界には帰りたくないのか？(相手の言葉と体を包み込む腕に安心し、そういう相手は遠慮して帰りたいと言えないのではと思い不安げに述べ)

…美味しかった。(完食すると満足そうな笑顔でお腹を擦り、ふと目線を下へ向けると未だにエプロンを着けていた事に気が付き途端に恥じらいの表情で伺い)…レノ、これとっても良い？

関係ない。…それにお前も満更でもなさそうだぞ、と。(赤く染まった顔を間近で見てククッと笑い)

特には思わないぞ、と。俺は家族が居るわけじゃないし、どんな世界に飛ばされようがやっていける自信はあるからな。…まぁ相棒と連絡が取れないのは気になるところだが。(不安そうに問われればそれ程気にしていないようであっさり返すも、音信不通になった相棒の事を気にしている様子で)

ご馳走さまでした、と。(空腹が満たされ満足そうにしつつ食器類を片付け。恥じらいながら問われれば一瞬きょとんとするも、にやにやしながら冗談で返し)どうせなら全部脱いでもいいぞ、と。

う、うるさい(図星をつかれ顔を更に赤くしながら、自分も相手のように可愛いよりもカッコイイが似合う男になれたらと羨ましそうに見つめ)

そうなのか…レノの相棒ってどんな人なんだ？(相手の言う通りどの世界へ行っても社交的な性格で苦労はしなさそうだと納得し。相棒の事を気にかける相手が出会った当初も探していた事を思い出し、その人物に興味を持って)

あ、ご馳走様でした。(ご馳走様を言うのを忘れており、慌てて自分も手を合わせて述べ。真面目に受け取ればエプロンを素早く取って相手へと手渡し)これだけで十分だ。

…なぁ、からかってるわけじゃないんだぜ。わかるか？(可愛いという言葉の真意を伝えるよう愛しげに見つめては、頬を撫でながら諭すように口にして)

俺の相棒は──、そうだな…色っぽくて美人だぞ、と。(質問に正直に答えようとしたが、可愛い反応ばかり見せてくれる相手をからかいたい欲が出てしまい、実物を思い出し笑いを堪えながらでたらめな事を述べ)

それは残念だぞ、と。(受け取ると業とらしく肩を竦め)さて…慣れない世界で疲れただろ。風呂もちゃんとあるようだし、準備してくるから少し休んでろ。

分かってる…ただ、言われ慣れてなくて反応に困る。素直に嬉しいけど(相手の視線に釘付けになり、思わず本心を打ち明け)

えっ…女だったのか。そうか…へぇ(驚きとショックが隠せずあからさまに落胆の表情を浮かべ、相手の相棒なのだからと余計な事は言えず口を噤んで)

良いな、久しぶりに長風呂したい。(ありがとうとお礼を言い、相手の背中を見送り)

これからは俺が飽きるほど言っちまうだろうな。(まるで制御が出来ないとでもいうような物言いで、何処か困ったような笑みをふっと浮かべて)

女だと何か不都合か？(落胆の表情は予想とは少し異なったが、顔を覗き込みながらわざとらしく理由を訊ね)


──準備出来たぞ。必要なものも一通りあるようだな。…ごゆっくり、と。(やがて相手の元へ戻ると、頭をぽんと撫で)

えっ…俺の心臓持つかな。(予想もしなかった言葉に照れて視線を外し、衣服の胸の辺りをぎゅっと握りしめ)

すまない、レノの大切な相棒なのに俺…嫉妬してしまった(覗き込まれればもう逃げ場は無いと悟り、きっと失礼だと怒られるだろうと悲しそうな表情で述べ)

ありがとう、レノは入らないのか？(特に変な意味とかはなく素直に一緒に入りたいと腕を掴んで)

どうせならぶっ壊してやるよ。(その手に自らの手を重ねつつ冗談とも本気とも取れない口調で)


嘘だぞ、と。嫉妬するお前が見たくて言った。(もう少し粘るつもりが、思いの外悲しそうな表情をされてしまえば早くも降参し抱き締めて)

一緒に入ったらベッドまで待てなくなるが…いいのか？(無防備に誘うような言葉をかける相手の耳元で挑発的に囁くも、ふっと表情緩めては相手の頭をくしゃり) 今日は我慢しておくぞ、と。

冗談キツイ(冗談なのかも分からず、どちらにせよ既にドキドキしてしまい重ねられた手を握り目を合わせられず下を向き)

嘘？…レノの馬鹿(目をパチクリと瞬きし、強く抱き締め返すと文句を言いつつも内心は安堵しており)

え？…わ、分かった。じゃあ先に入ってくる(囁かれた意味を理解するとそっと手を離し、赤くなった顔を見られまいと慌てて背を向けて浴室へとむかい)

…結構本気だぞ、と。(握られた手を取り指先に口付けるとじっと見つめ不敵な笑みを見せ)

相手が男だからって油断は出来ないぜ。現に俺もお前も今じゃこんな関係だ。(抱き締めながら自分にも言い聞かせるように)

…やっぱり逃げますか。(見送った後ふっと笑いながら呟くと、ソファーに身を預け取り出した携帯を弄り) …圏外か。少し前まで使えたのにな。(此方の世界に来てからも度々任務が入っていたが、最近はずっと圏外であり首を傾げ)

レノずるい(余裕そうな笑みに大人の色気のような物を感じ、思わず好きと言いそうな自分の唇をぎゅっと閉じ)

そうだよな…何だか敵が多くなったような気分だ(自分も好きになったように男性からもモテるだろうと納得し、迂闊だったと頭を抱え)

…待たせたな。(1人で入るの事に少し後悔しながら長風呂すると言った割に早めにあがり。タオルで頭を拭きながら戻ると携帯を弄る相手の隣に腰掛け)繋がらないのか？