監督 2017-06-09 22:58:57 |
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永遠と…良いわ。ほらちょっと口開けてよ
(普通の人なら既に満足してるであろう回数をこなしたとて二人にはまだまだ足りない。逃げられない手から脱走もしないで前に進むしか選択肢はなし、彼の口内に侵入し理性を崩壊させる威力を秘めた口付け。否定された言葉に内心がっかりしたのも束の間「そういう否定をされるとは想定外だわ」可愛いセクハラのお返しに腰を触り。彼の温もりに眠気が倍増、瞬きのスピードがダウン「そう、信じられないと思うけど彼は機械仕掛けなの」欠伸を隠す為に挙げた手を彼の胸元に下ろし)
イイ事をしてくれるってんだな、さあ幾らでも来いよ
(恋人からのサインを正確に読み取れるまで成長したいい加減なギャンブラーは其の切り札さえ逃さない。燃え上がる激しい恋ではいつか鎮火してしまうやも、ところが何度こうして際どく求め求められたとしても勝手に身体は従わされ口内で全てを味わい。異世界の顔が同じ男達も賛同するかもしれない格言「そりゃ男は誰でもソレをしたくてあの手この手を使うからな」腰に触る手を掴み意地悪い笑みが。柔らかい絹の髪が女性の頬にはらりと落ちるさまも美しく、此の人と本当にアヴァロン号へ乗り神秘的で恐怖さえ抱かせる宇宙を旅する予感に揺られ「実際に会って俺を紹介してくれ。俺はアーサーにお前の話をしてみたい」もう其処迄言うと一呼吸深く吸い込み眠りの中へ)
キスしてるだけなのに全身が熱いわ
(何度も何度も彼の舌を捕まえ絡み合い息が続かなくなったら唇を離し間髪入れずにまた塞ぎを繰り返す事3回くらい、いい加減酸欠で頭が可笑しくなる前に完全に離れ。肉食同士の恋愛は常に油断大敵「その掴んだ腕をどうするつもり?」意地悪な笑いから視線を反らせず掴まれた腕もそのままに身動きを封じられてしまい。アーサーとジョシュと飲むお酒はきっと盛り上がる、相槌を打つ前に寝息が耳に届き「ふふ、寝ちゃったのね…おやすみなさい」そっと起こさないように就寝前の口付けをしたら直ぐに夢の中へと落ちていき)
(温かなものが挨拶してくれたような気がしたのも眠りの世界で手から離れ意識は完全にトリップ。変わらない森の風景の中で立っている己を手招く恋人に連れられあのケースを探した場所に辿り着き、促されたままケースを開くと底の向こうに闇と星の粒が見え驚きの表情に。再び彼女を見ると手を取って中に入れと言う、それを受けた男は繋いだままダイブ_の所で荒い動物の息遣いで目が覚め。完全に戻らない頭と語らいながら隣で眠るオーロラを確認、例のケースは転がったままになっている事迄。頬を撫で起こしては気の毒だが約束通りお目覚めのキスを落とし)
オーロラ、朝だ。妙にあり得そうな夢を見ちまった
(起きてる時は意地悪な笑顔が似合う遊び人なのに寝顔は無防備で可愛いと思ったのも束の間、夢の中の彼は身なりを整えスーツに身を包み真っ赤な薔薇をプレゼントしてくれて。何故かスーツケースに飛び込んだ所から始まる不思議でロマンチックな夢にうっとりしていれば唇に柔らかな感触、ゆっくりと瞳を開けると朝一番に髭を生やした彼の顔が視界に入り柔らかく微笑み「…おはよう。なぁに、どんな夢?」己の見たストーリーを忘れない内に脳裏で一冊の本にまとめておき、寝転がったまま寝惚けた口調で問い掛け)
あのケースに飛び込んだらその先は宇宙だった。無数の星を見ているのが無性に悲しい気もしたが、オーロラの微笑みで酷く幸せにも思えた
(孤独は涙を生み、やや興奮した様子で宇宙空間を見つめる彼女の横顔は笑顔を生んだ。やはりジムの実体験とリンクしているのかもしれない、眠り姫は現に此処に居るが。髪に挿していた青い花もくったりと萎れてしまって其れを抜き取り、横たわったままの女性の手をさらりと撫で。「此れが単なる夢だとしても悪くはなかったぜ。何処に行こうがお前と二人ならな」ハットを拾い中に入っていた虫を追い出し頭に被せ)
不思議な夢、でも私の夢も似たような始まりだったわ
(ジムがしたように夢の彼は花を贈りレストランを予約して、まるで今までの体験がジョシュと過ごした様な感覚にさえなる。彼の語る話しは己の見た話しと一部一致するのだから不思議でならない。段々と冴える頭で身体を起こす頃にはすっかり覚醒、悪戯っ子の輝く瞳を携えて「ねぇ、今からケースを開けてみない?」耳に手を当てて二人だけの内緒のこそこそ話、蓋が閉まったまま少し距離を置いた場所にある其れを指差し)
つまり正夢かもしれねぇという話か。漸く森からおさらば出来る
(変わらず朝から晴れ晴れとしていて日光が眩しく、くしゃくしゃに細めた目を空に向け見飽きた光景に別れを告げ。二人して宇宙を漂う夢を見るとは単なる偶然に思えず何か思う眼差しを女性へと当て。囁き声に一秒置いた後頷き、別世界への扉かもしれない見た目はごく普通のケースへ向かう前に手を取り引き上げ。「冗談抜きでお前と宇宙に行けたら今よりは贅沢に過ごさせてやる。約束さ、期待してろよ」もう考える事は止めケースの鍵をカチンと外し開き)
此処へ来たのも訳が分からないの。何があっても不思議じゃないわ
(雲が疎らに浮かぶ爽やかな空に見た事のないの蝶が舞い、手を伸ばし指先に止まった蝶と彼の顔を交互に見て。頑丈な腕に抱き付き朝から密着しちゃう惚気っぷり、ただこのメンバーなら贅沢をさせてあげる人物が男女逆転かも「ふふ、もしアバロンなら私のIDで何でも出来る。待って、こっち向いて」少しの間で考えた末に暴露、腕に付けたままになっていたIDのバンドを掲げ。ケースを前にもし離れ離れになったらと突如訪れた不安を振り払う為の口付けを)
理由はどうだろうが一つだけ確かなのは、オーロラとの出会いが俺に新しい人生を与えてくれた事だな
(人懐こい蝶が旅立ちの見送りをしてくれているようで口周りの筋肉が緩み、美しきものを美しいと素直に感じられるゆとりを手にした男は真実のみを口にして。ひっつくお姫様をガンナーもとい騎士はお護り申し上げねばならない、宇宙なんて当然行く術の無い時代を生きた人間からしてみれば未知への畏怖が興奮させ戯けた顔「其のIDとやらは公安官の権限かよ」彼女からすれば本来の世界へ還る事になる、それでも別れまいとする気持ちだけで深く交わししっかりと抱き合い。「俺に掴まって目を閉じろ、絶対に離さない」そして腰を支えどんな力が働こうが抵抗する意志を胸にケースの中へと飛び込み)
それと同時に私にも新しい人生をくれた
(ふわりと手を上向きに動かし蝶とお別れ、いくら甘えても受け止めてくれる王子様の温もりがあれば他には何も必要としない「と言うよりはブルジョワの権限?こう見えてお金持ちなの」悪戯っぽく舌先をチラリと見せIDの種明かし、ゴールドクラスに何でも任せなさいと胸元を叩いてえっへん。小さく頷き彼の助言に従い目を閉じて、再び開ける頃には聞き慣れたグランドコンコースを知らせる機械音が響き「…アバロンだわ、帰って来たのね。大丈夫?」冬眠明けの如く襲われる頭痛に表情を歪め、環境の大きく異なる彼を心配しゆっくり問い掛け)
素晴らしい人生になるなら俺としても望む所さ
(豊かな大地と空のコントラストを脳裏に焼き付け、眠り姫を起こした男と同じ顔の王子紛いは深く息を吸い。まさかのお金持ち様とポーカーで勝負、否イカサマ勝ちして銅貨の一枚すら手に入れていなかったとは「金持ちってのはもっと煩い格好で金をちらつかせてくる筈だがな」プー太郎は信じられない物を見た顔で恋人を眺め。ガラス張りの吹き抜けの天井から見える星空を見上げたまま固まっているが耳では聞いている様子「ああ、すぐに慣れる。どうした?」気圧が地上と等しくなるよう調整された空間では耳鳴りは起こらず、何故か体調の変化よりも騒がしい心臓に意識が向き微妙な目つきで見返し)
素晴らしい人生、貴方の事を本に書き留めておかなきゃ
(アバロンの自室が変わってなければ喋った事を文字にする機械が置いてあるはず、あれで彼との出会いから彼との愛に満ちた毎日を綴ろう。暫くすれば頭痛も収まるはず、不思議な目付きをする恋人に首を振り表情を和らげ「此処ではこれ1つで足りるのよ。付いてきて」IDを翳しドアをオープン、真っ白な廊下を突き進んだ所にある部屋まで案内し「とりあえずシャワーを浴びたいかも」自然界に無かった物が揃う世界でふわふわのベッドに腰を下ろし、隣のスペースを叩いて座るよう促し)
その本の読者は?金は取らないよな?
(紙製の如何にもな本を想像しつつ素晴らしい人生の為の通過儀礼について少々思案。ジョーク飛ばして目玉が左右にカッチコッチする様はからくり時計に瓜二つ。「その腕輪が金?訳分からねぇがスマートだせ」殆ど白ばかりの空間にはめ込まれた窓は何処も深い闇と無数の灯りをたたえ、掃除ロボットを避けながらフォローハー。近未来の部屋に落ち着かないまま腰を下ろし、安心している様子の彼女に視線向けいつだったか彼女を絶望させてしまったような気がして目を下に移し「ああ。行って来い、俺は暫く宇宙に慣れる準備運動をするさ」伸び放題の髭を摘み軽く笑い)
誰かが読むわ。私達以外に船の乗客は何人もいるの
(未来の人々が読む事になるであろう本を書く必要があるか否かは不明、からくり人形の頬を両手で挟んで動きを停止。彼が此処にいるならジムは何処へ、はたまた彼がジムならばIDはジムの数字なのか「貴方の腕にもない?此処では何をするにも必要だから」クローゼットから適当に着替えを取り出しベッドに投げ「ねぇ、一緒に浴びる?シャワーの使い方分からないんじゃない?」すっかり人前で下着姿になった状態で提案、ゴールドクラスの広い浴室の扉を開けて何の気なしにさらりと誘い)
その中で最初の読者は俺なんだろ。静かだが他の客は何処に居るんだ?
(からくりギャンブラーは00分を過ぎて通常の表情に、挟む手に片手重ね事情を知らない上で単純な質問を投げ。腕を見てみるも何も無し、当然本来の客では無いのだからと腑に落ちるがソウルメイトが此の二人を見てどう思うのか想像がついてしまう。「…オーロラ、俺はもう一人の俺を探さなきゃならない。行かせてくれ。」魂が呼び合っているような表現不可のそわそわした感覚に襲われ。ちゃっかり下着姿も拝んで更にNoの一言も出さない「喜んで」汚れと匂いが染み付いた被服を脱ぎ捨て大切な箇所は隠す礼儀は忘れず浴室に同行)
…90年後になれば分かるわ
(同じ顔をしたエンジニアがしてはならない事をしたとは言わず、とっくに決まっていた覚悟が揺らぎ曇らせた表情を見せまいと背中を向け。帰りたいと願った場所なのに心が騒ぎ、憎いのか愛するのか複雑な感情を抱く彼は今何処に「ジムの部屋はこの階にはないわ。アーサーに聞いたら分かるかな」ジムとジョシュを同時に見たらどうなるか、ジムのIDが思い出せず首を捻るばかり。彼の背後で浴室では不要となる下着を脱ぎ捨て「座って、洗ってあげる」椅子を指差し蛇口を捻り恋人の時間スタート)
人生で二回死んだらやっとか…そうか
(90年後の意味を理解出来ずに向けられた背中を目で追い、但しただならぬ空気は読んで口を閉ざし。無機質な空間が異様に白光りして慣れない、恋人の真実を知る前のギャンブラーは一呼吸置いてから「アーサーの場所に先ず連れて行って欲しい。ジムとはサシで話す、彼奴は俺で俺は彼奴だ」森の中で出会った恐竜の調教師を思い出せば此れも運命ではないのかと。「で、何処を洗うってんだ?下の方もか?」ニヤニヤ止まらない欲望に忠実な性質は頭を鈍器で殴られても変わらない、座り期待満々な様子)
まあでも、貴方には私がいるから他の乗客なんて必要ないじゃない
(一瞬にして重くなった空気を払うべく小さく頭を振り笑顔を作成、くるりと振り返りいきなり抱き着いた発言内容は勿論嘘ではなく。了承の意味で頷き部屋を出て「何を話すって言うの?」最初に降り立ったグランドコンコースを目指す道中男同士の話が気になったが深く聞いて良いものか否か。シャワーで髪を濡らしてシャンプーを泡立て「それは勿論全部よ。貴方を洗ったら交替よ」ストレートな物言いは己を女として見てる証拠品、何だかそれが嬉しくて鼻唄混じりに髪をわしゃわしゃ洗い)
俺さえ居れば毎日毎晩お楽しみ放題、堪らねぇな
(抱き着いた細い身体を腕で包む中でも頭半分は夢の意味を探ろうとする思考でひっきりなしに動き。夢ではっきりと伝わった孤独の苦しみや一度命を捨てようとした哀しみは彼女に伝えるべきでは無い、無いから態と「先ずオーロラとお寝んねした感想を話して悔しがる顔を拝めてやろうって魂胆さ」此れは女性には理解し難い領域だと解っているからこそ下品な回答。そろそろ髭も髪も切らないと色男がモサ男になりそう、ご機嫌な鼻歌のレディに洗って貰い本来の色白を取り戻しつつある肌色に我ながらびっくり。「何処を洗われても嫌がるなよ」鼻に入った泡をフンと吹き飛ばし)
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