燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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ああ、俺もだ。
(今日も今日とて綺麗に料理を完食し己の分の食器を重ね、明日の事を考えるだけで楽しみで心なしか笑みを浮かべ。生憎刀の己は現世の事は疎く、何処に何の店が存在するかも近所程度しか把握しておらず完全に彼任せだがこれから知っていけばいいと考えながら席を立つと洗い物をするのでキッチンに行き)
(食器を洗っていると彼も隣へと来たようで「座ってていいよ、これくらいならすぐ終わるし」と笑みを浮かべながらそう言って。その間にお風呂のお湯でも貯めておこうかと壁に設置されたパネルを操作して先に入ってきても大丈夫だと告げ)
済まない、助かる。
(洗い物の途中で彼の好意を受け取ると切り上げ言葉通りソファーに座る。何もしないとそわそわするが風呂の許可を貰えば感謝しつつ彼の部屋に行き、内番服であったジャージを持ち浴室に向かい。暫くして、風呂から上がればジャージ姿で適当にタオルで髪の水滴を拭いたままリビングに現れて「長船、風呂から上がった」と一言伝え)
あ、じゃあ僕も入ってこようかな
(彼が風呂場へと向かってから少し経てば食器洗いも終えて。そのままソファーへと座ればテレビの電源を入れて、番組を見ているといつの間にか彼も風呂から上がっていたようで。仄かに香る石鹸の香りに自身も風呂に行こうと立ち上がるとそう言って自室へと行けば着替えを取りそのまま風呂場へと向かい)
... 、
(すれ違うように風呂場へと向かった彼が出て来るまで、テレビを見る習慣は無いためソファーに座り番組を見て居て。風呂に入ったことで喉が渇き本丸に在った時、主の為に紅茶の淹れる練習をした経験があり。ソファーから立ち上がり、茶葉の置き場所を探すと見つけそれを取り出し)
ふぅ、いいお湯だった!
(暫く湯船にゆっくりと浸かり、少し長かっただろうかと思いながら寝巻きに着替え半乾きの髪をタオルで拭いながら眼帯も外した姿でリビングへと戻ってくると何やら紅茶の香りがして。「長谷部くん、お洒落な事するね」と微笑み)
.. よく紅茶を淹れる事があってな。味には自信がある、お前も飲むだろう?
(タイミングが良い事に風呂から出て来た気配と共に声が聞こえ、紅茶の方も良い香りが室内に充満し余程自信があるようで二つのティーカップを運んで。再びソファーに腰を掛け、カップを持つと紅茶を一口飲み込み)
勿論。長谷部くんがいれてくれたしね
(相手の問いに頷いては同じようにソファーへと座り、紅茶の入ったカップを受け取ると礼を述べて。何処か自信のあるような表情に微笑みをこぼしては一口紅茶を飲み。同時に広がる香りに、ホッと一息ついては「うん、美味しい。長谷部くん上手だね?僕が教えたはずは無いんだけどなぁ…あ、テレビとかで見たの?」と続けて首を傾げてみて)
そうだろう。何度か紅茶を淹れる練習をした甲斐があったな
(ふぅと一息つけばカップを置くと隣に居る彼を見遣り美味いと言われ、ふ、と嬉しげな笑みを零して。然し、何故こんなにも上手いのか怪訝な顔で首を傾げる仕草に、当然不思議に思うのも無理はなく。「それは..俺の友刃に教わった。そいつはお前と同じで料理が得意で、紅茶も淹れるのが上手い奴でな」とほぼ彼の事を言っているようなものだがまだ明かさず紅茶を見つめ)
へぇ…長谷部くんの友達かぁ。僕と仲良くなれそうだね
(彼に友人がいた事にも驚きだが、もしかしたら自分に見えていないだけで今も隣にいたりして。なんて事を思って。もしその友人に会えるならば料理を通じて仲良くなれそうだと微笑み。紅茶を飲み終えると、机にカップを置き、スマホを手に取って。手馴れたように操作していくと、明日のバスの時刻表を調べているようで)
.. そうかもな
(口にしたその友人は正に彼そのもの。会う事は愚か、彼自身なので下手な事を口走れず曖昧な返答を返す。再度カップを持ち紅茶を飲み干すと、電子機器で何やら調べものをしている姿を見て手慣れた操作さばきに「何か調べものか ?」と不思議そう に尋ね)
うん、明日美術館に行くでしょ?そこまでのルート確認とバスの時間を調べてるんだ。
(何やらこちらを不思議そうに眺めているのを見ては調べているその画面を見せてやり。歩きでも行けるといえば行けるような距離だが、とりあえずは調べているようで。「便利だよね、これひとつで連絡も取り合えるし何でも調べられるんだから」と続け)
成程。 ..ああ、便利なのは分かる。だが俺にはどうにも扱いづらく感じる
(視線をすぐに電子機器の画面に映して彼の言った言葉がつらつらと並んで、横文字は苦手で理解出来ない部分も多いものの見た目はコンパクトで然程重量もなく手軽な端末機に実際使った時は便利だと思った反面、使い方がよく分からず苦戦したためそう話して。ふと、壁時計を見れば就寝時刻になりそうで「もうこんな時間か。明日も早いからそろそろ寝るとしよう」と立ち上がり)
あはは、そうだね。前も長谷部くん苦戦してたし
(扱いにくい、と口にする彼を見ては前に使わせた時にも苦戦していたことを思い出しふふ、と笑いを零し。それからそろそろ寝ようと提案されると「そうだね、そうしようか」と彼の視線を追うように時計を見遣っては頷き自身も立ち上がると部屋へと向かい)
電気を消すぞ。おやすみ、長船
(部屋に入れば隅に置かれた敷き布団を床に敷いて寝る準備は出来ており、もこもこの布団に潜り込む前に電気を消さなければ明るいままなので上記を告げ壁に設置されたスイッチを押し。就寝前の挨拶交わした後、布団ですやすやと眠りに落ち)
うん、おやすみ。長谷部くん
(同じようにベッドに横になれば暗闇の中で挨拶を交わしてそのまま眠りにつき。その夜、夢を見た。それは何処なのか分からないが。桜が舞う中、変わった着物を着た見た事も無い人々と笑顔で言葉を交わす自身もその中にいて。どこか懐かしい、そんな感情に包まれ。隣で誰かが自身の名を呼んだ気がして、しかしそれと同時に目も覚めてしまい。結局呼ばれた名前も自身を呼んだ相手も分からなかったな、と思い。いつの間に泣いていたのだろうか、頬を涙が伝う感覚に驚いてはそっと指で拭い。時計を見るとそろそろ起きる時間、不思議な夢を見たものだと思いながら身体を起こし)
── っ、燭台切..!
(そして、同じように此方も夢を見た。何度目かの春、ゆらゆらと桜が舞う木の下で煩い程に騒がしく賑やかな楽しい桜見。仲間達と共に楽しむ自身の隣には忘れるはずもない笑顔を浮かべる想い人がそこにいて。その笑顔と姿、懐かしい思い出に夢で涙を流し名を呼ぶがそれを見ておかしそうに笑う彼は何故か遠くに離れていく。離れたくないと腕を掴もうとするも虚しく空気を切り、徐々に見えなくなる彼の名を叫んで飛び起きてしまい)
…長谷部くん、大丈夫?
(身体を起こしているとぼんやりとした頭も少しずつ覚醒してきて。そうしていると不意に声を上げ飛び起きた彼にびくりと肩を揺らし、何事かと思い。それに彼が叫んだ名前、確か燭台切と叫んでいた。今のは何だったのか、と疑問は次々に浮かんできて。「なにか夢でも見た?燭台切って叫んでたけど…そんなに早く見に行きたかったの?」と勘違いしているようで)
! ? 、..いや、何でもない。今のは忘れてくれ
(ガバッと飛び起きたと同時に随分懐かしい夢を見たなと思うが、横から声が聞こえ緩慢な動作で彼を見れば思わず目を見開き不覚にも目の前で想い人の名を呼んだ上に記憶が無い。そのため勘違いをされると早口で上記を述べ、立ち上がり少々気まずさ感じつつきちんと布団を畳んで隅に置き)
…?そう、分かったよ
(忘れてくれとはどういう事なのか、言及しようにもそう言われると引き下がるしかなくただ頷いて。何かを隠しているのだろうか、しかし隠し事など誰でもある。詮索するのも悪いだろうと割り切れば毛布を整えてベッドから降り。一つ伸びをしては、ふわりと欠伸をして。昨日の疲れも吹き飛んだな、と思えば「長谷部くん、今日は僕が朝食作るから準備してて大丈夫だよ」と告げ。休日くらい予定はあれどゆっくりとしようとキッチンへと向かい)
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