燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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(自宅から学校までの登校中、彼以外の人間には自分が見えないため不必要に会話をすれば彼自身が変な目で見られる。ただ己はあの時何があっても守ると心に誓い、後ろを黙ってついて行くと通学路で数人の友人らしき人物が彼に挨拶してきた。特に何も言わず無事に学校に辿り着けば当然己も教室に入るが正直騒がしい場所は好まないが彼を守ると誓った手前、仕方無いと思えばなるべく傍に居り)
(学校に居ると時間はすぐに経っていくようで、終礼の挨拶を終えると部活に入っていない自身は友人達と挨拶を交わしながら学校を後にして。下校中に近所のスーパーへと寄り買い物を済ませては買い物袋を手に帰路を辿り。ようやく家へと辿り着けば昨日の眠気も来ていたのか、そのままソファーへと座り体裁など気にせずにそのまま横になり)
少し寝るといい
(あれから刻は過ぎてゆき学校の校門を出た頃には既に陽が傾き空は夕焼け色に染まり、下校中に近所のスーパーへと寄り道し夕飯の入った買い物袋を持つと申し出たがやんわりと断られ。騒がしい環境から帰宅して来れば思わず溜め息を吐き、荷物を置いた途端ソファーで横になる姿は疲れているように見え、彼の傍に寄れば片膝を折り跪く形で上記を)
うん、そうするよ
(流石に疲れたままで何かをするという気力は起きないようで、素直に頷けばすぐに寝息を立て始めて。それから数刻経った後に目を覚ましてはいつの間にか暗くなった空を見ては「あっ、寝過ぎた!」と驚いたように跳ね起きて)
.. 燭台切 。 ── ! 、 .. 起きたか
(その言葉で素直に瞼を閉じ寝息立てて眠りについたのを確認すると、己の戦装束であるカソックを脱げば彼に掛けてやり。床に座り込み特にやること等なく、静寂が続く中で彼みたく家事が得意と言う訳でも無い。ちらりと寝顔を見れば矢張り面影は残っており脳内にちらつく想い人を思い浮かべ、人間と神の恋が叶うはずがないと言い聞かせ。眠っている彼の前で無意識に名前をぽつり呟いた後、目前で飛び起きるように目を覚ましたので珍しく酷く驚いて )
あれ?学校…は、終わったんだった…
(夢の中で学校に行く夢でも見ていたのだろうか、遅刻したと勘違いしたようで。肩を落としてはチラリと彼の方を見やり。人を茶化すような性格の彼ではないが可笑しかっただろうかと気にしているようで。しかし彼も何故か驚いている様子、首を傾げてみては「長谷部くん、驚かせちゃった?ごめん、夢見てたみたいだ」と苦笑を浮かべて)
.. あ、ああ、大丈夫だ
(己の口から名前が出たが無意識なので気付いておらず、しかし頭の中では彼の事を考えていて動揺した等と前世の記憶が無いのに言えるはずもなく。胸元に手を置き驚いた所為で、心臓がドクドクと脈打ち心を落ち着かせそう返事を返し)
それなら良かった。あ、ご飯作らないといけないね。ちょっと待ってて
(大丈夫だと言われるとほっとしたように微笑んで。壁に掛けられた時計を見れば夕飯作る時間も迫っていて。ソファーから身体を起こせばシャツの袖を捲り、汚れないようにして。それからキッチンに置いてあった黒エプロンをつけては冷蔵庫から食材を出していき。既にメニューは決まっているようで「よし、今日はカレーにするね」と言っては早速調理をしていき)
それなら俺も手伝う。何をすればいい?
(夕飯を作るならば己も何か手伝うと立ち上がりキッチンの方に行けば、ただ大人しく夕飯を待つことは性に合わず。少しでも役に立ちたいが為に彼の背後に立ち尋ねるも、カレーなら殆ど自分が手伝えるのはテーブルに運ぶことかと考えており)
うーん、それじゃあサラダを作ってもらおうかな?
(キッチンは男二人で並んでも窮屈には感じない広さのため、隣に並んでも大丈夫だろうと思えば暫し考え込んで。カレーだけでは色が足りない、野菜を切ってサラダでも作ってもらおうと思うと冷蔵庫からレタスやトマトなどを出していき。包丁とまな板を渡しては「怪我はしないようにしてね?」と告げ自身もカレーの材料を切っていき)
ああ、分かった
(自身の役割を与えてもらい、包丁とまな板を受け取り隣に並べばその場に物を置き。野菜を洗って切るので白手袋を口に挟んで引っ張り外すと適当な場所に置いて、水で洗った野菜を包丁で切っていき。それから黙々とサラダを作り、最後に盛り付けて完成し)
(他愛ない会話を交わしながら手際よくカレーを作っていき。しばらくすると完成し、それを皿に盛り付けていって。彼の方も終わっていたようで、手伝ってくれたことに対し礼を述べるとテーブルへと皿を運んで)
明日は何か予定はあるのか ?、
(夕飯の品が出来上がりカレーの漂う薫りが鼻を擽り良い匂いだと食欲がそそるも、不意に彼から感謝の言葉を言われ礼には及ばないと返事を返し。サラダと取り皿をテーブルに運んで己と彼の前に其々置いていけば、食事の用意は出来たので椅子に座り。そう言えば、明日から学校が休みで一日出掛けるのかと問い掛け)
うーん、そうだなぁ…特に考えてなかったからなぁ…
(椅子に座り並べられた食事を前に手を合わせると同時に明日は予定などがあるかと尋ねられて。特に考えていなかった為に首を降って。何かしようにも特に友人と遊ぶ約束もしてない為に考える素振りをして)
そうか ..
(明日の予定は未定らしく短い言葉を呟けば己も手を合わせ、食事の挨拶を言うとスプーンでカレーを掬って口に運んで咀嚼し。本丸で食べた味と変わらず「美味い」と何処か懐かしむように味わい、無意識に頬が緩み。ふと、幼い頃から彼を傍で見守って来たが現世の知識はあまり無いためこの際、何処か案内を頼もうかと考えに至り「お前が良ければだが現世の案内を頼みたい。ここには何があるのか少し興味がある」と食事の手を止めて遠回しに一緒に出掛けようと誘ってみて)
ふふ、それは良かった
(美味しい、と言われると作った方も嬉しいようで釣られるように笑みを浮かべ。それから同じようにカレーを口へ運び。彼の作ったサラダも食べつつ、明日案内をして欲しいと言われると頷いて「うん、それじゃあそうしよっか!そうだなぁ…どういうところが気になるとかあるかな?」と尋ね机に置いてあったこ周辺のマップの書かれた本を渡し)
感謝する。この美術館に行きたい。
(突然の自身の誘いにも快く了承を貰えれば、嬉しさのあまり背後に桜を散らす所だったが何とか抑え。不意に周辺のマップが書かれた本を受け取り、開けてじっくりと見つつも文字だけ読んでも想像しにくいが美術館という単語を見つけ。この前、彼に電子機器を借りて操作に苦戦しつつ美術館の事を調べた際に現在刀剣を展示しているのが"燭台切光忠"。その時に美術館の名前も覚えていたため、本をテーブルに置いて見えるように指差して)
ああ、この美術館か。確か今は…刀剣を展示してたんだよね。僕も気になってたし、行こうか
(何処に行きたいか尋ね、美術館と言われると確かここは前に彼が調べていた場所だと思い。その時知った刀剣の展示には何処か惹かれる所もあるようで。元より歴史に詳しいわけでもないが、そこにはいつか行こうとおもっていたようで快諾すると「燭台切…光忠…何だか、僕の名前に似てるね。ほら、光忠が同じ漢字で読みも同じ。不思議だね」と美術館のページに書かれていたその文字を読んでそう続け)
そうか、なら丁度良い機会だな
(それほど手をつけてない食事を再び食べ始めると、刀剣の展示を行っている美術館に興味を示したようで実際に自分の目に映して見れば前世の記憶を思い出す可能性はあり。そのため行きたい理由は伏せて口を開き、食事を進める中で不意に耳にした言葉を聞けば手が止まり「.. そうだな」と心中で思った事が喉の元まで来たが言うのを躊躇い相槌打つしかなく。そうこうしている内に料理を全て食べ終えて)
うん、明日が楽しみだね
(確かにこれで興味を持てばこれからある先の展示なども行くようになるかもしれないなと頷いて。そうしてまた食事を再開すると派らが減っていたのかすぐに彼も自分も食事を終わらせ。食器を片す時に上記を述べては後で明日乗る美術館行きのバスの時間も調べないなと思い)
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