【BL松】少しずつ忘れてく次男と、【一カラ】

こんな夜更けに起きてるなんて眠れなかったのか、言ってくれれば俺が子守歌でもなんでも傍に居てやれたのに。

シリアスという少し切ない感じの雰囲気につられて参加希望の意思を示させてもらった。
詳しい設定は一緒に煮詰めていって貰えると有りがたい。
見ての通り、此方は次男、其方様に可愛いブラザーの一松をお願いしたい。

此方は自ツの使用はないが、使用自体に抵抗は無いし、見ている分には楽しくて好きだからたくさん使ってくれて構わない。
此方の話の流れ上心情を含んだロルが多くなるかもしれないから、もし苦手であれば先に教えて欲しい。

おっと、長く話しすぎたな。こんな俺で良ければ一松、お前の時間を少しでいい、俺に与えてくれないか？俺がお前のことを覚えている間だけでも構わないから…

まあ、そんなとこ。お前アホ面さらして寝てただろ、絶対起きなかった。…参加希望、ありがと。可愛い俺とか、居ないけど。居んのはクズな不燃物だけ、それでもいいなら宜しく、（　ヒヒ、　）
……それと、例えクソ松の記憶全部ブッ飛んでも、俺は傍にいる、から。

シリアスどころか、なんかバッドエンドまっしぐらな募集に声掛け、ありがとね。…設定はこのあと色々、話せれば良いなって思ってるから。大まかなところは考えてんだけど、細かいとこはどうしても相手…つまりあんたね、あんたと話して行きたいなって。

自ツだけど、耐性あるならよかった。って言っても、俺もそこまで多用するとかはないかな。あと俺も心情ロル廻すから、逆にありがたい。…ってことは結構長め？俺は油断したら結構長くなっちゃうんだけど、長いの苦手なら抑えるから言って。


本題の設定なんだけど、一応考えてたのがクソ松事変の外傷であんたの記憶が徐々に抜け落ちていく、ってのだったんだけど。何番煎じかわかんないこんな設定だけど、どう？
あとは付き合ってるか、とかだよね。今回のこときっかけで付き合うのもいいし、もうくっついてて今以上に一緒に居るようにするとかでも、いいし。あんたはどんなのが良いとかある？（　じ、っと見詰め　）

そうか、気を遣ってくれたんだな一松は優しい奴だ。
またそんなことを言って、俺は信じてるぜ…一松。
改めて参加受理サンキューだ、此方こそ宜しく頼む。

あまりこういった心の臓が激しく揺れ動くような切ないやりとりを出来る機会は少ないから、お前が望むなら勿論バッドエンドでも構わないし、とにかくストーリー性のあるやりとりがお前と出来たら嬉しい。

ああ、ロルの形態は過去終止以外は基本的には大丈夫だ。ロルの長さも豆ロル以外は基本問わない、こっちは中文程度だとは思うが、読む分には構わないから好きに回してくれ。
もし、此方が短すぎたら合わせる努力はするから。

設定はそんな感じがいいな、怪我の治療過程とかも回せると有り難い。出来れば、お互いに想い合ってはいたが告白は出来なくて、俺の記憶が無くなっていく過程で互いに両思いだと気づいたが……って感じが出来ると嬉しい。（　ぽつり　）
後、記憶を失っていく過程は日に日になのか、突然なのか、決めておきたい。朝起きる度に人や物を忘れるのか、今まで普通に話をしていて突然目の前の相手が誰か分からなくなるのか、とか…一松はどう思う？

…別に。（　顔反らし／ふい　）
だって俺がクズなのは事実だし。…あんたにそう言って貰えんの知ってるから、こんな好き勝手してるんだから正真正銘のクズでしょ。
ん、宜しく。カラ松、

いや、出来ればハッピーになりたいけど。性格上悪い方にしか思考が向かないから、バッドエンドしか思い付かないだけ。
うん、ストーリーはしっかり考えて進めたいっていうのは俺もだから。

ん、ありがと。ロルの件は、基本なんでも大丈夫だから、あんたも気楽に廻して。長さとか気にしないし、そっちが気になんないなら自由に廻して欲しい。

了解。じゃあ時期で言うと事変直後～療養中、ってとこ？ん、そっちのがやりやすいかもね。
両片想い…なら、記憶が全部なくなる前にせめて気持ちだけでも伝えておきたくて。みたいな感じでも良さそうだよね、（　頷き　）
なくなり方は、日に日になくなってくイメージだった。語彙力なくて説明下手だけど…。例えばさ、『今日は朝の７時に起床して、朝食を食べたあと洗濯物をしたら買い物に出掛ける』って文章があるとする。ある日は７時に起きるっていう文章が抜け落ちてたり、またある日は洗濯するっていうところを忘れてたり。その日その日で記憶障害の程度がまちまちで、徐々に忘れてく文章が増えてく感じ。だから昨日忘れてたことを思い出してたとしても、今度は別の何かが抜け落ちてる。
日常生活には全く問題ないんだけど、兄弟の名前とか、思い出とか少しずつ無くしていって。…みたいな、感じかな。あくまで俺が考えてたのだから、参考程度に聞いててよ。

それは俺を信頼してくれているという風にも捉えられるんだがなぁ…（　小声　）

内容的にハッピーはかなり難しいよな、日々の出来事の中でささやかな幸せに気づいたりとかは出来るが。ひとまず下の設定で詳しく考えよう。

サンキュー、じゃあお互いに楽しくやれるように回していこうな。

そうだな、その時間軸で考えよう。
あぁ、一度は想いが通じ合って恋人になれたらいいよな、そのコトも忘れたり思い出したりと日によって違う感じだとより深みが出るかもしれない（　同意　）
了解、詳しく教えてくれてサンキューな。すごくイメージがついたよ！
そんな感じで動いていくようにするし、もし上手く行かなければ相談して方向修正も出来るなら助かる。
後、ハッピーエンドに向かうなら全てを忘れた俺が最後には全部思い出すとか、ブラザーとお前のことだけは思い出して忘れなくなった、とかなのかな。もし、お前が設定を回し直しが出来るタイプなら、最悪死ネタで終わらせることも可能だが。
好き嫌いが別れるだろうから、提案の一つとして受け止めてくれ。

…、？何、なんかいった？（　首傾げ　）

ハッピー、ねえ。出来るだけそうなっていけるように考えてこっか。

ん、それが一番大切だと思うし。

自信なかったけど、伝わったならよかった。（　胸撫で下ろし　）
そうだね、疑問に思ったことあったら質問し合って、方向性決めたり修正していけたらいいかな。
…色々調べたんだけど、ストレス性の記憶障害とかは後々記憶が戻ることが多いみたい。記憶障害時の記憶は戻らない、ってパターンもあるみたいだけど、それまでの記憶は残ってるって。まあストレス性のものにするかは別として、最終的に記憶が戻る、っていうのは素直にハッピーエンドだよね、（　こくり、頷き　）死ネタ、ってことは転生ってことで良いんかな。廻し直すのは全然問題ないよ、転生も好きだしどうしよ、……ああ決まんないね、なんかごめん。

すまんな、全てに返事をするときっと長くなってしまうからある程度は割愛させてもらう。
お前も、どんどん蹴ってもらっても構わないからな？

わざわざ調べてくれたのか？手間を掛けさせて悪かった、ありがとう。
では、記憶障害前（事変前まで）の記憶を取り戻して、その間の記憶は無いが互いに好意を持っていた訳だがら改めて恋仲になるという感じでハッピーエンドに出来るといいかもしれない。
そこで話を続けるか、転生として別の話（派生でも、ニートでも）をやるかは相談する形にするか？

ん、了解。

い、いや別に興味あったし、俺が募集掛けた内容だったから、だし。
そんな感じで良いと思う。…てか、当初考えてたのよりかなり良くなってる、し。やっぱ相談してよかった。
うん、その時の感じでどうするか相談出来たら良いな、徒は思ってる。設定としてはこんなもん、かな？なんか質問とかない？ないなら初回ロルくらいは俺から廻そうと思うんだけど。

それもそうだが、一松が調べてくれたお陰で、よりよいストーリーに出来るんだ。感謝感謝だな（　頭ぽんぽん　）
了解、じゃあ、それはまたその時だ。
後は、流れで他のブラザー達を出したりしても、構わないだろうか？
その方がより深みを、持たせられる気がするんだが…どうだろうか？
他は俺からは今のところノープログレムだ。
初回を回してくれるのか？そうしてくれると助かる…。

いや、あんたがちゃんと相談乗ってくれたのも、でかいでしょ。こっちも感謝してる。（　鼻むぎゅ　）
あ、そういうのもいいね。俺もやってみたいし、大丈夫。
…じゃあ取り合えず、エスニャン連れてみんなで家に帰ってきたとこから始めるね。初回だから結構長くなっちゃったんだけど、ごめん。あ、勝手にあんたが先に帰ってる設定にしちゃったけど、問題なかっ、た？



…ただいま。（　ガラガラ、と音を立てる玄関を潜り、漸く辿り着いた我が家。半日程しか開けていないのに、随分懐かしく感じるのはニート故か。午前中に家を飛び出した時は明るかった空も、今はすっかり藍色を帯びていて、空の端には月も浮かんでいる。今日は走り回って、大声を出して。慣れないことの限りを尽くした体は疲労困憊、このまま布団にダイブして惰眠を貪りたい所だが、ゴミ捨て場を引っ掻き回した己の体は臭うし汚い。諦めてまず風呂を、と、ふと足元へ視線を落とせば今日一日顔を合わせていない二つ上の兄の靴が目に入り。…そう言えば昨日からまともに顔は見ていない、件の誘拐事件のせいで、昨日の晩は隣が寒くて堪らなかったのだ。煌々と光を放つ居間の襖を一瞥し、彼が帰ってきたことにほう、と安堵の溜め息を吐き出し。これでも反省はしてる。帰ってきたら一言、ごめんと謝ろうと思っていた。各々二階に行ったり、そのまま風呂へと向かったりする兄弟の傍ら、己は只一人居間へと続く襖へと手を掛け、中に居るであろう兄の姿を探し。──…しかし、目に飛び込んできたのは、想像していたものよりずっと深く傷を負った兄の、姿で。思わず入口で固まり、その姿を凝視しては震える唇でことばを紡ぎ　）～…ク、か、カラ松、その、傷、な、に？

そうか、相談には相手が必要だからな、また何かあれば一緒に考えよう（　へらり　）
了解、じゃあそれで行こう。
初回サンキューな、分かりやすかったし、何も問題ないぞ。俺の方も回させて貰ったが、もし何か気になるところがあれば教えてくれ。こっちも最初だから長くなってしまった。
今は自分の個性（イタさ）とお前の俺に対する呼び方（扱い）を忘れてしまっている感じで回してみたが、大丈夫だったか？


（知人の悪戯によって海で拘束されたり兄弟に様々な鈍器をぶつけられて大怪我を負ったりと散々な一日、翌日に怪我を心配した知人に病院に連れて行かれて診察と治療を受ければ頭への衝撃が思いの外強かったようで何かしらの記憶障害が出る可能性があると医師から説明を受けると真っ先に思い浮かんだのは二つ下の弟の顔で、ひとまず自宅に戻ると誰も居ないことに溜息を一つ漏らしてから仕方なく居間で誰かが帰ってくるのを待ち、利き手に包帯を巻かれて頭にも包帯を巻いてあればそんな自分を格好いいだとかイカしているだとか普段なら自己陶酔に浸かりそうな場面でもそんな気分にも気持ちにもならずに。不意に玄関の方が賑やかになると兄弟が帰ってきたことを知って顔を上げるが誰からも自分の身を案じるような話題も聞こえ無ければ探すような雰囲気も皆無で、今更だと心の中で自分に納得をさせているところで襖が開くとそこに立っていた四男の姿を見ては普段のクソ松呼び方ではなく自分の名を呼ぶ姿に本来なら喜ぶ筈がそんなことさえも覚えていないのか普通に返事をし）あぁ、一松。帰ったのか…この怪我か？なに、大したことはないんだ。気にするな

…、（　頭撫でり　）
大丈夫、ロル綺麗でちょっと焦ってる、（　…　）じゃあこのまま廻してくね。ここ蹴ってくれていいから、あと何かわかんないこととかあったら、また確認し合ってく感じで。



…ッ、（　普段、呼び慣れない呼称。我ながらそれもどうかとは思うのだが、久しく呼んでいなかった兄の本当の名前を口にして、少なからず違和感抱き。いつもなら心底嬉しそうな笑みを浮かべて、「ブラザー！」とか、「マイリルいちむぁぁぁつ！！」とか叫び出す筈の彼は、至極普通の顔でこちらを見ていて。…きっと、今回の件で酷く心を痛めているのだろう。だからきっと、いつものイタイ言動や所作も忘れ、すっとぼけているのだ。自業自得とはいえ、そんな姿に思わず眉を寄せ息を詰まらせれば、気持ち早足に彼へと近寄り、最初真っ直ぐ瞳見詰めていたが、言葉紡いでいくにつれだんだん視線さ迷わせ　）ぁ、の。カラ松、兄さん。怪我、ごめん。おれ、俺たちの、せいで、こんな…～。

お、珍しいな（　撫で受け　）
そんなことないぞ、問題がないならよかったが…あぁ、分かった。また何かあったら声を掛け合おう。
改めてよろしくな、マイリル一松（　蹴可　）

（相手の気持ちも知らずに此方も弟でいて想い人である相手の姿を目にしていると、何故か酷く苦し気な表情であるとは感じながらも訊ねることはできずに視線を逸らすと柱時計を見上げて、そろそろ夕飯時だ、腹が減った…そういえば昨日からろくに食べてない、自分は好物の梨も食べられなかったのだとどこか他人事のように思っていれば耳に届く声に近くに来ていた相手に気づき。昔から他者との距離感を掴むことが苦手で話す時に視線を合わせない弟が自分の顔を真っ直ぐに見てくれば本来ならば喜んで抱擁の一つでもしようとして殴られるのが日常だがそれをすることもなく、相手からの謝罪の言葉を受けると、それと同時に自分が兄弟に受けた仕打ちを思い出すのか僅かに頭が痛むのを覚えて眉間に皺を刻み込むと唯一自由の利く左手でこめかみを押さえながら辛そうな弟を気遣う心のゆとりはないようで）……あ、あぁ、気にするな…ッ。大丈夫だから…、俺のことは心配しなくていい。悪いが、少し一人にさせてくれ。

は、？いや、でも…～、（　辛そうに眉間に寄る皺。直後、痛みを和らげるためか米神に宛がわれた指の意味を理解すれば、珍しく突き放す言葉を溢す彼に動揺露にし。…彼を、こんな姿にしたのは紛れもなく自分たち、中でも石臼を投げた己には、きっと彼に許しを請うこともおこがましいだろう。それでも、辛そうな彼の様子を見て放っておけるわけなどなく、何か言葉を掛けようと迷ったのちおもむろに立ち上がればドタドタと台所へと向かい。シンクに備え付けの戸棚をガタゴトと漁り、見付けたビニール袋を一枚採ればそのまま冷凍庫を開け、適当に氷をビニール袋の中へと入れていって。…氷嚢など作ったことなんてなかった為、この氷嚢の作り方で正しいのかわからない。直接当ててしまえばきっと寒いから、と、フェイスタオルを一枚取れば冷え冷えの氷嚢を包み、特製氷嚢を片手にまた居間へと戻って。“一人にして”と言われた手前、直ぐに戻れば嫌な顔をされるかもしれない。今回の件で、流石の彼も己を嫌いになってしまったのだろう。それでも、このまま放置など出来ず、静かに居間へと戻っては、そっと、無言のまま額へ氷嚢宛がい　）

（躊躇いの声を漏らす相手をフォローすることも出来ずに頭の中に出てくる嫌な光景と頭痛を堪えることで精一杯で、ズキンズキンと脈打つ痛みをどうしたものかと考えているといつの間にか相手の姿が居間から消えていたことに気付いて。自分の言葉通りに一人にしてくれたのだと思いながらも置いていかれたような、寂しさを感じると我儘だと分かりつつも胸が強く締め付けられ、どうしていいのか分からずにひとまず壁際に移動して背を固い壁に預けると目を閉じ、少しすると不意に額に当たる冷たい塊に驚いた声を上げるが相手が自分の為に頭を冷やそうとしてくれているのだと理解すると氷嚢の力を借りてか頭痛が徐々に治まってくれば一度視線を上げて微かに口角を上げて笑みを見せ）……ッつめた！…、い、一松か？…これは、…ありがとう。お前は本当に優しいヤツだな。

っね、ねえ。頭、…傷痛むの？（　漸く垣間見ることのできた笑みに、漸くほっと息を吐き力が抜ける。額に氷嚢を宛てたまま、疑問に思っていることを問いながら反対の手でそっと、頭を支えるように後頭部へと触れ。──居間に戻ると壁際に移動していた彼は、見れば気怠げに壁へ背を預けているように見える。その様子から、ふと思い至った結論口にすれば、心配げに顔を覗き込んで。…もし仮にそうだとすれば、このままの体制はつらいのではないだろうか。そう考え出したらきりがなく、一瞬何と言うか迷うように視線さ迷わせたのち、さわりと微かに後頭部撫でながら小さな声で呟き　）…きついなら、横になった方が良い、んじゃない。俺でも膝枕くらい、出来るし。あ、いや。俺がやなら他の松でも呼んでくるから。

あぁ、少しだけ…でも、大丈夫だ（誰かに介抱してもらうなんて子供の時以来だと少し昔を思い出していると幼い頃は気弱で自分や長男たちの後ろに居ることが多かった相手のことも同時に思い浮かべ、今はどちらかといえば単独行動を好むようになった相手、自分に対しての当たりが強いところもまるで甘え下手な猫みたいに可愛いと思っていた、そんな自分に対しての相手の日頃の態度が何故か思い出せずに他の兄弟が見れば驚愕であろう自分に優しくする相手に違和感はなく、唯愛おしい相手という気持ちだけが残っていて。後頭部に触れる手に反射的に僅かに肩を揺らすがすぐに落ち着くと左手を伸ばして相手のパーカーの裾を掴んで、固定された右腕を見ると横なるより座っていた方が体勢を維持しやすいと考えると申し出を断るが再び独りにされたくないと裾を握ったまま顔を見つめて）いや、この方が楽なんだ。…他の奴らはいいから、隣に居てくれないか？

へっ！？あ、はい…っ。（　固定された右腕を見遣り、次に自由の効く左手で己のパーカーの裾を掴む姿にドキリ、心臓高鳴らせ。隣にいて、なんて。普段我儘を滅多に言わない彼の口から出たその言葉は、どうしようもないくらい甘く聞こえて、無意識のうちに了承の意示していて。少し浮かせていた腰を、完全に彼の隣へドカりと下ろし、彼がバランスが取りやすいようにと寄り添うようにくっつけば、塵程しかない勇気を振り絞り、パーカーを握る彼の手をぎゅっと握り締め　）

（了承の言葉と共に隣へと腰を下ろした姿を見ると少し照れ臭くて目を閉じては触れる肩に自然と頭を預けるように寄りかかれば土臭い香りが鼻孔を擽り、普段なら猫の処に行っていたのだろうと容易に想像出来ることも一体相手はどこで何をしていたのだろうかという疑問が浮かんでは呟くように訊ね、予想外に手を握られるとその温もりに自然と此方も握り返していて）…一松は、どこに行っていたんだ？

……俺が友達に、酷いこと言っちゃったから。謝りに行ってた。みんなは協力してくれて…あ、（　彼は昨日から家にいなかった為、エスニャンのことを知らない。そう理解し、かいつまんでそう説明していた最中、己が決して綺麗ではないことを思い出し。路地裏やゴミ捨て場を駆け回った為、身に付けたパーカーには塵やほこりがたくさん付いているだろう。そんな、汚い己の肩に寄り掛かる温かな重みにビクリ、小さく肩跳ねさせてしまい。珍しく甘えている彼、ドコドコと五月蝿い心臓。この状況にみるみる体は熱くなり、離れたくないと心の中で呟く。けれど彼が汚れてしまうのが戸惑われて、しどろもどろながら言葉を紡ぎ　）ぁ、あの、カラ松。おれ、結構汚れてる、から。くっついたらお前まで汚れちゃう、けど。