松野家の六つ子 2017-01-24 01:53:22 |
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は、?いや、でも…~、( 辛そうに眉間に寄る皺。直後、痛みを和らげるためか米神に宛がわれた指の意味を理解すれば、珍しく突き放す言葉を溢す彼に動揺露にし。…彼を、こんな姿にしたのは紛れもなく自分たち、中でも石臼を投げた己には、きっと彼に許しを請うこともおこがましいだろう。それでも、辛そうな彼の様子を見て放っておけるわけなどなく、何か言葉を掛けようと迷ったのちおもむろに立ち上がればドタドタと台所へと向かい。シンクに備え付けの戸棚をガタゴトと漁り、見付けたビニール袋を一枚採ればそのまま冷凍庫を開け、適当に氷をビニール袋の中へと入れていって。…氷嚢など作ったことなんてなかった為、この氷嚢の作り方で正しいのかわからない。直接当ててしまえばきっと寒いから、と、フェイスタオルを一枚取れば冷え冷えの氷嚢を包み、特製氷嚢を片手にまた居間へと戻って。“一人にして”と言われた手前、直ぐに戻れば嫌な顔をされるかもしれない。今回の件で、流石の彼も己を嫌いになってしまったのだろう。それでも、このまま放置など出来ず、静かに居間へと戻っては、そっと、無言のまま額へ氷嚢宛がい )
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