【BL松】少しずつ忘れてく次男と、【一カラ】

…左手、先に脱げる？（　包帯を取り終え彼を見れば、捲られたパーカーの袖を見詰めて思案している様子にそう問い掛けて。外した包帯は、丸めてテーブルの上へと置き、彼の大好きな左手の変わりに右手支えて　）


（　／努力は、する。（　小さく頷き　）…俺は優しくなんかないよ。（　親指の腹でそっと頬擦り　）
いや、寧ろそっちが名称みたいなもんだから。生きる気力のない燃えないゴミ。（　肩片目瞑り受け入れ　）さすが元演劇部。（　…　）　）

あ、そうだな…まずは左手から（相手の促しで気付いたのか右手を支えてもらっているのを見てから左手を肘を器用に使いながら左袖から左手を引き抜き、そのまま首元にゆとりのあるパーカーのおかげで頭からパーカーを脱ぐと右手だけを残し、上着の下には自分の顔のワッペンが付いたタンクトップを着ていて、それを見ると驚いたように目を瞬き）な、なんだコレ…、俺の顔が付いてる…。



（／…じゃあ、外してもいいぞ（　目を閉じて大人しくし　）一松は優しい、お前が気付いてないだけだ（　頬を擦り寄せ　）
そっかぁ、……まぁ、燃えないなら捨てる必要ないもんな（　勝手に納得　）頑張って一松に褒めてもらえるようになるぜ、ブラザー（　キラーン　））

ん、上手……って何でクソタンクトップ？（　左手を使い、器用にパーカーを脱ぐ彼に、そう言いながらふと視線を下げ。そこには、お馴染みの彼の顔がプリントされたタンクトップ。見慣れているとはいえ、今の状況でもそれを身に付けているあたりさすがと言うべきか。溜め息混じりにそう呟いた直後、彼が驚いたようにタンクトップへ視線を落とし、聞こえた言葉にこちらは目を見開きながらも、冷静に答え　）…あんたが、自分で作ったタンクトップなんだけ、ど。これのこと覚えてない、の？


（　／ん、（　許しを得ればそっとサングラス外し、目を瞑っていることを良いことに瞼へチュッと唇押し宛て　）別に優しくない、俺はただのゴミだし。（　困ったように眉寄せ　）
は？…いや、燃えないゴミも捨てるでしょ、（　論点ズレ　）…そのときはご褒美に俺のこと椅子にしていいから（　ニッコリ／　）　）

…これを、俺が？（自分の顔がプリントされたタンクトップの裾を掴んで軽く引っ張っていると彼からの言葉に自分が作ったものだと知らされて、再度まじまじとそのプリントを見つめていると次第にじわじわと顔が熱くなって目を輝かせ）…覚えてはいないが…、すごくイカしてる。カッコイイ…。



（／……あ（　額の感触に気付いて目を開け、おでこ押さえ　）こら。ゴミなんて言ったらダメだって（　ぽんぽん　）
…そういうコトじゃないだろ？（　おでこつん　）一松チェアー？…それは、いいな、座椅子的な感じで（　わくわく　））

…記憶障害あってもカラ松はカラ松だわ。（　先程の驚いた瞳から一転、目をキラキラと輝かせてタンクトップを見下ろす姿に、こちらの戸惑いは吹っ飛んでいて。自分の顔がプリントされたタンクトップを見下ろして目を輝かせる姿に、こんなにほっとする日がくるとは思わなかった。その複雑な心情に微妙な顔を浮かべれば、人差し指で左肩をちょんちょん、とつつき　）…あんまりその格好でいると風邪引く。


（　／…なに？（　こちら見る彼にすっとぼけ　）…あんたくらいだよ、そうやって否定してくるの。（　掌擦り寄り　）
…？ならどういう、（　小突かれた額押さえ首傾け　）なに？あんた才能あんなら一回試してみる？（　床に両手足つき、四つん這いに　）　）

（自分大好きな感情自体は健在なのか単に微かに残った記憶がそうさせているのかは分からないが、目の前のタンクトップに目を釘付けにしていると相手の声もあまり耳に入っておらずに、肩に触れた指先の感触に気付くと慌てたように掴んだ裾を上に持ち上げて引っ張ろうとするが、左腕を先に抜いていない為に両脇に布地が引っかかって脱げずに）あ、あぁ…すぐ脱ぐから！あれ、脱げない…。


（／…今、キスしただろ？（　じーっ、ぽそり　）皆思っててもシャイだから口にしないだけだ、でも俺はちゃんと伝えてやるからな（　寄せられる頬を撫で　）
……とにかく、捨てないの、一松がもしも燃えないゴミだって言い張っても捨てないってこと（　キッパリ　）…すまん、俺のイメージしてた一松チェアーと程遠いんだが……（　おど／座れない　））

っふは、あんた慌てすぎ…ひひ、（　こちらの言葉に、腕も脱がずにタンクトップを上に引っ張る彼に、思わず笑ってしまって。くつくつと喉奥で笑いながら、彼の変わりにタンクトップの裾掴めば腕を抜き易いように左腕の袖口広げ　）～…ん、ほら。こっから左腕抜いて。


（　／え？してないけど。（　首横に振り　）…あんたにがそう思ってくれてるなら、それでいいけど（　掌口付け　）
…そう、（　視線逸らせば頬染め上げ　）ならどんなの想像してたの、（　顔だけ上げ　）　）

…あ、すまない…、ありがとうな（自分が慌てていたのだと指摘されて気付くもののどうしていいか悩んでいたところで相手の手によって腕が引き抜きやすくされるとそこから左腕を引き抜いて、そのまま助けを借りて右手も引き抜けば上半身が裸になると流石に寒いのかぶるりと身を震わせ）


（／しただろ、分かるぞ（　じぃっ　）…あぁ、俺はちゃんとわかってるから、安心しろ（　くすぐったげに笑い　）
そうだよ、一松は俺の大事なパートナーだからな（　赤くなった顔を満足げに見つめ）え…、…いや、普通に膝の上に座らせてくれるのかと思って（　目線合わせる為に屈んで　））

…ん。風邪引かないようにパーカー、背中に羽織っておいて。（　手伝っただけのこちらに、礼を言ってくる彼に小さく頷きながら軽く髪に触れれば、ふるりと震えた彼に気付き。先程脱いだばかりで、まだ彼の温もりの残るパーカーを背中から羽織らせれば、とりあえず上半身からと思い至り傍に置いてあった桶の中に浮かぶタオルをぎゅっと搾り　）…とりあえず、上から拭いてくね。


（　／…なに、してほしいの？（　逆にこちらもじっと見詰めて　）…ん、（　その顔に緩く目許綻ばせ　）
…趣味悪いよね、あんたって、（　掌受け入れながらぼそり　）…こう？（　しゃがむ彼につられ体起こせばどかりと座り、腕広げ　）
昨日来れなくてごめん、ちょっとバタバタしてて顔出しも出来なかった。（　眉下げ　）　）

…分かった（羽織らされたパーカーから確かに熱を感じると少しだけホッとしたように胸を撫で下ろし、左手で右腕を支えつつ相手の方を向くと湯気の立つタオルを見て、出来るだけ邪魔をしないようにと大人しくそのまま身を固めて）


（／え！？…いや、そういう訳じゃ…、ん？そうなのか？（　思わず自問自答　）寧ろ、他の奴らに知られるのも少し腹立つような気もするし（　ぽつ　）
趣味悪くないから、俺のチョイスは宇宙一だぜ？（　威張り　）……お、お邪魔します（　広げられた腕を見て、背を向けると膝の上に腰を下ろし　）
ん、大丈夫だ。そんな時だってあるさ…、でも、今日来てくれてよかった、一松ハッピーバレンタインだ（　青い箱を差し出し／中身はクソタンクトップと同じ顔のチョコ　）

…熱くない？（　十分に絞った温タオルを、まずは己の腕に当てて熱くないか確認して。ついで、彼の前腕にそっとそれを押し宛てれば、大人しくこちらに任せてくれている彼の様子を、顔を覗き込むことで窺い　）


（　／そうなんじゃない？（　彼の単純さに頬緩ませつつ、両手で頬包み　）何それ嫉妬？（　彼の言葉に目を見開き、輝かせ　）
…真冬にホットパンツ一枚で外出歩く奴はナイスチョイスとは言い難いけどね、（　照れ隠しに悪態つき　）…どう？（　凭れ掛かる体ぎゅっと抱き締めて　）
ごめんね、ありがと。～…っぇ？こ、これ…！！（　渡された青い箱にパァっと表情明るくし／中身はまだわからず　）　）

（わざわざ自分で熱さを確かめている彼の様子を見ながら、優しいなと心の中で思えば気持ちが温かくなるのを感じて、腕に当てられたタオルは丁度良い温度であることが分かると首を縦に振って）…あぁ、大丈夫だ。温かくて、気持ちいいぞ。大丈夫だから、ごしごしやってくれ。


（／…じゃあ、そういうことにしとく。…してくれるのか？（　目を閉じて　）…まぁ、そんなところか…俺だって、嫉妬くらいする（　恥ずかしくなって目逸らし　）
ファッションに我慢は必要なんだぜ！確かに、死にそうな程寒かったが（　真冬のファッション思い出し　）…これは、いい。一松の温もりがすごくよく伝わってくる（　回された腕を握って、胸に体重預け　）
ノープログレムだぜ、ちゃんと待ってるから。ほら、早く開けてみてくれ！（　わくわく　））

いやごしごしはしないけど。（　ごしごしなんてとんでもない。そう思い、まずは腕からと右腕を支えている左手から拭いていき。ゆっくりと左手拭いていけば、次は右腕に取りかかろうとこちらも右腕支えるように触れれば　）右腕、優しくするけど、痛かったら言って。


（　／…っ（　ドキドキと煩い心臓押さえ付け、ちゅっと軽く唇触れ合わせ　）…え、まじ、で？（　嬉しさのあまり口許手で覆い　）
いや、ちゃんとあったかくして。風邪なんか引かれたら、心臓もたない。（　真剣　）…あんたの心臓の音めっちゃ聞こえるんですけど。（　ぎゅっと抱き締めつつ、こちらもドキドキと　）
～ごめん、昨日中に開けたかったのに。……って、ナニコレ（　出てきたクソ顔チョコに固まり　）　）

（左腕が温かなタオルで拭かれるとその心地よさに思わず目を閉じて、右腕に触れた手に気付くと目を開ければ優しい彼の言葉に少しだけ胸がドキドキとするのを感じ、今更少しだけ気恥ずかしさを覚えると目元を赤く染めて視線を横に逸らし）…うん、分かった。でも、一松だから…大丈夫だよ。

（／…ん…なんか、恥ずかしいな（　同じくドキドキとしたまま受け止めると顔を真っ赤にし　）あ、当たり前だろ…バカ（　ごにょごにょ　）
え…、じゃあ、気を付ける…ホットパンツはサマーになったら履くようにするから（　こく　）…き、聞かないでくれよ、そういうお前だってドキドキしてるだろ（　背中越しに聞こえる音につられ　）
まぁ、仕方ないって。…どうだ、イかしてるだろう？？（　目キラキラ　））

駄目。少しでも痛かったらちゃんと言って。(　彼の“自分なら”という言葉の真意はわからないが、彼なら痛みを感じても我慢しかねない。そう思い至り、彼の顔をじっと見詰めれば逸らされている視線に気付き。その横顔に、真剣な声色でそう伝えれば支えている右腕へ、そっとタオル触れさせ慎重に拭いていって　)


(　／～…あんまり見ないでくれる。(　赤い顔隠すように顔背け　)……なに、それ。可愛すぎて燃えそう…(　珍しい悪態に胸がぎゅっとなり　)
っ夏も駄目。つか、ホットパンツで外出歩くの禁止。(　焦ったようにそう言い　)…これ、良いけど恥ずか死にそうなんですけど。(　互いに早くなる鼓動に思わず肩へ顔埋め　)
ほんとごめん。…いや、これ貰って俺にどう反応しろっての。(　クソ顔とか目が合いそっとチョコから視線外し　)……そういえば俺も、チョコ、買ってきたんだけど。　)

…はい（相手ならば自分に痛いことはしないだろうと思っての発言だったが、更に言い聞かせられると頭を微かに縦に振って素直に同意を示し。目のやり場に戸惑うように自分の膝を見つめていると右腕に触れたタオルに痛みはないものの反射的にぴくりと反応すると慌てて顔を上げて説明をし）あ、ちがうぞ、今のは痛かったんじゃなくて、少し驚いただけだから…。


（／…え、だって…（　照れる様子に、前からぎゅうっと抱き締め　）燃えないでくれよ、燃えたら困る！（　慌ててバケツを持って　）
サマーもダメなのか！？夏の男の象徴である小麦色の肌になるには必須だろう！（　頭ぶんぶん　）俺は気に入ったから…、もう少しこのままでいたい（　横目に見つつ、わざと背中を押し付け　）
……食べないのか？（　チョコの顔を向けたまま、ずいっと口に押し付け　）え？一松から…チョコレート？セラヴィ！！（　ぱぁ　））　　

えっ、あ。痛くはない、んだよね？(　右手に触れた直後、びくりと跳ねた体に、こちらも思わずびくり。慎重に動かしていたタオル持つ手の動き止めれば弁明する彼をじっと見詰め、その瞳に痛みを誤魔化すような色がないことを確認すれば再び丁寧に右手拭いていって　)


(　／～…なに、(　ぐりぐりと肩口に額擦り付け　)…かけるなよ、(　じり、と後ろへ後退り　)
駄目。てか家以外駄目。(　こちらも頭ぶんぶん　)～別にいいけど、(　凭れてくる体支えながらぎゅうと抱き締め　)
いや、あとで…っんむ！？(　反射的に口の中へ入れ　)ぁ、その。これ…(　おずおずと紫のパッケージのチョコ渡し／中は猫型の棒付きチョコレート　)　)

あぁ、大丈夫…痛くはないぞ（相手の問いに何度も頷いて見せると再び手を動かし始めた姿に安堵し、手の動きを見ながら何となく落ち着かないのかそわそわとして）なんか、変な感じだな…一松にこんなコトしてもらうなんて…。


（／…かわいいから（　頭なでなで　）…じゃあ、燃えるなよ？（　バケツ持ったままじりじり近づき　）
えー…、家の中ならいいのか？じゃあ、屋根の上は？（　じっ　）へへ…ありがと、一松（　背中ですりすりと擦り寄り　）
…美味しいだろ？（　にこにこ　）あ、ありがと…、すごくキュートだ。食べるのが勿体ないな（　ぱかりと蓋を開け、猫のチョコに目輝かせ））

（　／ごめ、カラ松。ちょっと最近忙しくって、まとまった時間なかなかとれないんだよね（　眉下げ　）だから返事少し待って欲しい、んだけど。…ごめん。あのもし、待つのつらいなら、待たなくてもいい、から（　ごにょ　）ほんとごめん。　）

（／おはよう、一松。わざわざ教えてくれてサンキューだ、忙しいのは仕方がないことだろ？お前さえ、良かったら俺はのんびりと待たせてもらうから、手が空いた時にでも元気な顔を見せてくれると嬉しいぞ（　なでなで　）それに、大事なブラザーを放っておけるわけがないだろう、あまり無理をしないようにな？）