ぴーちとちぇりー ( bl / ひぼ )

…ったく、一言くらい謝れって話だよ。
( 自身に向けられた疑惑は濡れ衣だった事が分かりさすがにバツが悪いような表情は見て取れるも謝罪の言葉どころか疑われるのは普段の行いが悪いからだと責任転嫁するような言葉を吐き捨ててそそくさとその場を後にする教師の背中に向かって呆れたように呟いては背中を向けられているのをいい事にべ、と舌を出す事でせめてもの仕返しを終えると、関心は誤解が晴れるきっかけを与えてくれた上に釘を刺すような忠告も付け加えてくれた相手へと移り職員室の入口にある扉へと手を掛けている後ろから引き止めるように声を掛けてみて )
…なあなあ、あんたも先生だろ？さっきは助かったよ、…じゃなくて、…その、ありがとうございマシタ。
( とりあえず感謝の言葉をと思い慣れない敬語で言い直したせいか多少片言のようになってしまうもぺこりと小さく頭を下げて )

(/また泣かれてしまうとちぇりーくんもきっと心配すると思いますので、そのハンカチは差し上げます。(←)私も想像しただけで暖かい気持ちになりました…。すっぽりと収まるちぇりーくんは愛らしさの塊ですっ！ちぇりーくん背後様の足元にも及びませんよ。何かありましたら、お声を掛けさせて頂きますね。

それは此方も同じですよ、本当に感謝ばかりですがいつもありがとうございます…っ。そして、不良ちぇりーくんの礼儀正しさにきゅんとしておりましたご馳走様です。恐らく先生ぴーちもぐっ、ときたのではないかと。(笑)も、勿論なのですよ！ゆっくりとお待ちしつつ此方も少しずつ寄り添っていこうと思いますので、よろしくお願いします。( ぺこり )素敵だなんてそんなっ、ありがとうございます…！そのお言葉を胸にこれからも精進していきたいです。)

( 負け犬の遠吠えとはこの事だろうか、素直に自身の間違いを認めて謝罪を述べれば印象が変わるかもしれないものの去り際に捨て台詞を吐く教師にもう少し懲らしめておくべきだったか、と零れそうになった本音を堪えて職員室へ戻ろうとしていた所ふと掛けられた声に振り返ってみては先ほど指導を受けていた生徒で、相手の口から礼を述べられ思わず一瞬言葉を失うも次第に小さな笑みを見せ )
生徒を守るのは教師の務めだからな。…疑いが晴れて良かったよ。

(/えっ！じゃ、じゃあ、このハンカチは私の宝物に…。( 大事にしまいながら / ← )ふふ、優しく包み込むようにちぇりーを抱き締めてくれるぴーちくんは男前の塊です…！はい、何かありましたらいつでもどうぞ。そして無事に先生ぴーちくんと生徒ちぇりーが出会えましたし、こちらのお返事は蹴って頂いても構いませんので。

お互いにお礼ばかり言ってしまってますね。(笑)ですが背後様には本当に感謝してもしきれない程ですので、お伝え出来て嬉しかったです。なんと…ガラの悪いうちのちびっこにぐっと来てもらえるなんて…！(←)先生ぴーちくんもスマートで優しくて堪りません。( きゅーん )今後の展開ですが、この日以来ちぇりーがぴーちくんの元へ足繁く通うようになる、という事でひと段落させては次の日、また次の日といったようにちょこちょこ場面転換をしつつ日を追う毎に仲良くなる…といった感じでいいでしょうか？私も背後様を見習って精進して行きたいのですが、例の如く説明が下手で申し訳ありません…っ。)

…あぁ、ドーモ。おかげさまで。
( 声を掛ける事で此方へと振り返った白衣姿の彼は思っていたよりもずっと若く端正な顔立ちをした所謂イケメンであり少々驚きながらも女子にモテそうだな、なんて内心思いつつ優しい笑みと共に自身を気遣ってくれているような言葉には少し調子が狂うような感覚になりどこか気恥ずかしそうに答えて。相手の出してくれた助け舟のお陰で事なきを得たもののまだ苛立ちが収まらない様子で天敵である教育指導係の教師へ対する愚痴を零すもその中にはどこか諦めの気持ちも混ざっているのか切なげに眉を下げてぽつりと小さく呟きを漏らし )
違うって言ってんのに全然聞かねぇんだもん。どーしても俺を万引き犯にしたかったんだろうな、あのタヌキおやじ。…ま、こんなんだから疑われても仕方ねぇのかもだけど。

(/お言葉に甘えて蹴らせて頂きました。そうですね。(笑)ですが、私も背後様とちぇりーくんには本当に感謝してもしきれないのでありがとうの言葉しかありませんよ。何を仰いますかっ、ちょっと不器用なだけで可愛い子ですよ！ぴーち先生には勿体無いです。スマートで優しい…きっと人違いではないでしょうか。(←)生徒を思いやる気持ちが伝わっていれば何よりです。展開について了解しました。背後様のご説明はいつも丁寧で、非常に分かりやすいので安心して下さいませ。)

…話も聞いてやらないで疑う奴が悪いんだよ。ちゃんと見てあげたら分かるのに。
( 先ほど教師に対し声を荒げていた張本人とは思えない態度や、やや幼い顔立ちに思わず少しばかり可笑しくなり頬を緩ませるもさすがに失礼か、と表情を戻しては怒りが収まらないのか去り際に捨て台詞を吐いた教育指導の彼へ愚痴を溢す相手に肩を竦めつつ、次第に表情が変化したのを感じてゆっくりと相手へと歩み寄っていき目線を合わせるように少し前屈みになって悪戯っぽく笑い )
次、また犯人にされそうになったら。証拠見せてみろ、って言ってみるのもいいかもな。

(/お返事遅くなりました、申し訳ございません…！年末なので少々バタバタしておりますが、ぴーちくん背後様は体調など崩されてはいないでしょうか…？( 心配 )ちぇりーはどうやらツンツンしたいお年頃のようでして…。(笑)人違いではありませんっ、この目でしっかりと見ましたから！(←)生徒に優しいイケメンぴーち先生…きっと校内だけでもライバルがごろごろいるに違いないですね。負けないようにちぇりー頑張ります！( ぐっ )展開についての説明も伝わっていて安心しました。ストーカーのようにつきまとうかもしれませんが、軽くあしらって下されば大丈夫ですので…！)

…そうだな、また疑われんのは勘弁だけど。
( 此方へと歩み寄り自身と目線を合わせるようにして少し前屈みになった相手から提案された言葉に一瞬きょとんと目を丸くさせるもすぐにふっと表情を和らげては本音の滲んだ答えを返し、他の教師や大人は見た目だけで判断するタイプの人間ばかりできちんと生徒の言葉に耳を傾ける相手のような教師には今まで出会った事がなく、次第に興味が湧いて来たのか間近で見ると更に整った顔を覗き込むように暫くじっと眺めてから相手の着ている白衣やネームプレートに視線を移しそこに書かれた名前を読み上げようとして )
んっと、…ふじ、がや…？先生は、あれなの？保健室のせんせー？

(/いえいえ、此方も遅くなっていたのでお気に為さらないで下さい。ご自分のペースでごゆるりとお返事を頂ければ何よりですので！健康面は今の所、変わりないので大丈夫ですよ。ちぇりーくん背後様はお風邪など引いていませんか？( ちら )普段の愛らしいちぇりーくんとはまた違った魅力に、ぴーちが悶えておりますが…。(笑)ぴーち先生は軽ーく流していきたいと思います。(←)…も、もしかすると幻覚か何かかもしれませんよ？きっとそんなちぇりーくんの頑張りに次第に惹かれていく事間違いないので、少しずつ此方からも歩み寄っていけたらと思います。( きりり )こんな可愛らしい子がストーカー…！了解です、お任せを。)

( 目の前の相手の表情が僅かに和らいだように思え、安堵からほっと一息吐いては開いた口から出てきた己の名に一度、不思議そうに首を傾けるものの相手の視線に気付き納得したように小さく頷いてはこの機会にと名乗って、今回のようにまた何かあればという思いから言葉を紡ぎ体制を戻して )
養護教諭のふじがやです。保健室か職員室に大体いるから、困った事とか具合が悪い時は気軽に来てくれていいから。…あ、職員室は来づらいかもしれないけど。

(/お気遣いありがとうございます…！お話出来るのが癒しであり楽しみでもあるので、いつもすぐにお返事をしたくてうずうずしてしまいます。(笑)私も今日でひと段落着きまして、今のところ体調も問題ないです！インフルやノロが流行っているようですので、ぴーちくん背後様も気を付けてくださいね。普段も今も愛らしさなんてかけらもありませんが、好きになると意外と一途なタイプなので軽ーく流されてもめげずにつきまとうと思います。(笑)…むむ、幻覚だったらちぇりーも私も泣いてしまうのでだめです。( ← )ちぇりーはぐいぐい行っちゃうと思うのですが、展開などやりにくい点があればいつでも仰って下さいっ。)

職員室、…はあんまり好きじゃない。
( 相手の言葉にふと普段はあまり近寄る事もない職員室の前に居る事を思い出し自身と話している所を他の教師や生徒に見られてしまうと相手にとってあまり印象が良くないのでは、と考えが過ぎり辺りを見回して苦笑いを浮かべては数歩退いて少し距離を取りつつ教えてもらった名前を覚えようと何度か反芻してから同じように自らも名乗って )
…ふじがや、ふじがや…うし、覚えた！俺は２年のきたやま。…行っていいんなら、行く。保健室。

(/いえいえ。い、癒しだなんて…嬉しすぎるお言葉を頂いてしまいました。私もいつも早くお返事をお返ししたい！と思っているのですが後々、もう少し丁寧に伝わるように出来たのでは…とちょっと反省しております。(笑)背後様もお変わりないようで安心しました。そうですね、インフルに関しては家族がよく…ですが何故か私には移らないので問題ないかと！(←)な、何を仰いますか…！寧ろ愛らしさの塊ですよ。そんな相も変わらず健気なちぇりーくんと日頃から彼を支えている背後様が、ぴーち共々大好きですー！( むぎゅ/ ← )それはダメですね。もう何度泣かせてしまったことやら…。ぴーちと反省会ですね。(笑)積極的なちぇりーくんにいつも助けられているので大丈夫ですよ。ちぇりーくん背後様も何かありましたら、いつでもお気軽に。呼ばれれば飛んで行きますのでっ！)

…そっか、まぁ…好きだって言う方が珍しいか。
( 紡がれた言葉に予想はしていたものの、一教師として複雑な想いを抱き何ともいえないような表情を浮かべ、ふと辺りを見やった途端に距離を開く相手に疑問を感じては初対面にも関わらず踏み込みすぎただろうか、と少しばかり反省しつつ学年と名前を知る事が出来れば一瞬意外そうに相手を見つつも復唱するように呟いて不意に視線を感じ職員室へ目を向けた所、険しげな顔付きの教師と目が合い頬を引きつらせそうになるのを堪えながら伝えたい事を纏めて言葉にしほくそ笑みを浮かべ )
２年、なんだ。…きたやま、ね…。勿論、何かある前に来てくれたらきっと力になれるから。…さて、いつまでも生徒を引き留めておくわけにはいかないし。俺はそろそろ戻ります。

(/癒しですとも、心のオアシスです…！そんな反省をされているなんて微塵も感じない、いつもすごく丁寧で素敵な文章ですので読み返す度に幸せな気分になりますよ。( ほわん )ですがぴーちくん背後様も、お返事はご自分のペースで無理はなさらないで下さいね。なんと、そうなのですか…！背後様は勿論の事、ご家族の方も心配ですね。ちっちゃいちぇりー軍団をいっぱい派遣してウイルス達をやっつけに行きたいくらいです。(笑)わわ、今年最後にとびきり嬉しいお言葉を頂いてしまいましたっ…。( じーん )私とちぇりーもクールに見えて実はとても愛情深いぴーちくんと、ちぇりーだけでなく背後の事までも気遣って下さる優しい背後様が大好きです…！( ぎゅうう / ← )いえいえ、ちぇりーもろとも私が涙もろいだけなので反省だなんて…っ。ありがとうございます、何かありましたら遠慮なく相談させて頂きますね。そして背後が長々と出しゃばってしまい申し訳ないです、ぴーちくん背後様がお優しいのでつい…遠慮なく蹴ってくださいね。( ちら )改めて、今年は大変お世話になりました、こんな私と未熟なちぇりーですが来年もどうぞ宜しくお願いします！)

俺みたいなのがこの辺うろついてると、あんまりいい顔されねぇからな。…うん、２年だけど？
( 他の教師達からは身なりや先程のような身勝手に広まった噂話だけで怪訝な顔をされてしまう事が多く半ば諦めたような口調で呟きつつ学年を聞いた途端に少し驚いたような表情を浮かべた相手に気が付くともう一度問いに答えてから不思議そうにじっと視線を送り。しかしそろそろ職員室の中へ戻ると聞くと視線を外し持っていた鞄を肩に担ぎ直してから周りに聞こえないよう再び相手との距離を数歩だけ詰め、小さく謝罪の言葉を述べてからすぐにまた離れるとひらりと片手を挙げて別れの挨拶もそこそこに背中を向けてはその場を後にして )
こっちこそ悪かったな、引き留めて。…あと、俺のせいで周りの奴らに何か言われたら、それも。先に謝っとく。…じゃあ。

(/お返しすると更に長くなってそのままきっと続けてしまい、お互いに蹴る事が出来なくなるので。お言葉に甘えさせて頂きますね。此方こそご心配をお掛けしてしまっていましたが、大変お世話になりました。未熟なのは寧ろ此方ですが、良ければ来年もぴーち共々よろしくお願いします！( 深々 )それでは…！)

それでも、きっと分かってくれてる人は居るから。…ただの確認です。
( 相手がまた表情を曇らせてしまわないようにと届くような言葉を選んで述べつつ、向けられた視線に思わず苦笑いを溢し外見で判断をしては失礼かと左右に緩く首を振り、ぽつりと呟いて開いたままの距離が再び縮まったと思えば気遣うような言葉に表情を緩ませながら自らも言葉を投げ掛けてその小さな背中を見送り職員室へと戻っていき )
その時はその時だろ、きたやまは何も悪くないよ。…あぁ、また。

…保健室、ってここだよな。
( 明くる日授業を抜け出してふらりと校内にある保健室へと足を運んでみては初めてやって来たその場所の前に立ち「保健室」と書かれた札をまじまじと見上げて。昨日は災難だったがそれ以上に窮地を救ってくれた養護教諭の彼の事がどうにも気に掛かり思い立ったら即行動、の性格からいざやって来てみたはいいものの、自身は特段体調が悪い訳でも悩みがある訳でもなく入っていいものかどうか今更になって悩み始め )
んー…昨日の、お礼とかか…？よし、それで行こう。た、たのもー…。
( 暫く考え込みようやく意を決してドアに手を掛けるとガラガラと音を立てて引き戸を開け、緊張からか何故か武士のような掛け声と共に室内を覗き込んで )