燭へし/非募集

燭へし/非募集

匿名  2015-05-21 11:51:21 
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声を掛けて下さった9124様をお待ちしておりますっ!



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  • No.8 by 燭台切光忠  2015-05-22 23:56:09 

 (自分の当番であった朝餉の片づけをすっかり済ませてしまうと、満足気な表情と共に固まった身体を解すように軽く伸びをして。これからどのようにして過ごそうかと思いを巡らせる中、よぎったのは自らの想い人の顔。仕事熱心な彼は何時もの様に自室で仕事に向かっているはずだ。邪魔をするのは気が引けるが少し様子を見に行くくらいなら良いだろう、あわよくば自分との時間が持てないだろうか、そんな思いから上機嫌な様子で二人分の湯呑みと以前作っておいた薄桃色の練きりを盆の上に並べると彼の自室へと向かい。部屋の前に着くとだんだんと高鳴り出す鼓動を落ち着かせるように一つ息を吐いては相手へと声を掛け)
…長谷部くん、僕だけど。お茶を淹れてきたから少し休憩しないかい?
 

(/またもや遅くなりました;
拙いなんてとんでもないです!!
こちらこそ日本語が危ないですがどうぞ宜しくお願い致します…!
では本体はこの辺で下がらせていただきます。/ 礼

  • No.9 by へし切長谷部  2015-05-24 00:19:43 


__燭台切か
(作業を再開した直後、己の鼓膜を震わせた心地好い低音に思わずピクリと眉が跳ねる。これまでの自分であったのなら間違いなく軽くあしらっていたであろう休憩の誘い。しかし、これまでと今とでは自分達の関係も、自分がこの声の主に対して抱く思いも大きく変わってしまっている。それに今回の仕事の期限はまだ随分と先の事であり、想い人よりも優先する程の内容ではないように思えた。少し前の自分がこの判断を聞いたら驚きで卒倒しそうだな、と妙に冷めた思考で考えながらぼんやりと相手の影へ視線を移せば相手に確認するように小さくその名を口にして。書類を机上に残し障子を開けば案の定そこには相手の姿。穏やかな日の光の中で彼の瞳が太陽の様にキラキラと輝いている、自分では到底宿せぬ純粋な光は彼の人柄を表しているようで、素直に好きだと思った。言葉どうり彼の手元にある盆を一瞥し薄桃色のそれを視界に捉えると子供のように一瞬だけ瞳を輝かせて。それでも直ぐに普段の鉄面皮へと戻せば 「…わかった、入っていいぞ」と言葉を返しながら部屋に入るよう促して


(/此方こそ遅くなりました…!
交際したてという事でしたので燭台切呼びにしましたが、
違和感があればいつでも光忠呼びに直すよう言ってくださいね^^
それでは、私もこれにて。 / 手振り

  • No.10 by へし切長谷部  2015-05-25 07:34:41 


(/すみません、一応上げさせていただきます;;

  • No.11 by 燭台切光忠  2015-05-25 23:23:29 

うん…ふふ。有難う、失礼するね。
(自らの名を呼ぶ凛とした声に自然と笑みが零れる。暫くして開かれた障子の向こうへ相手の姿を認め、その視線を受ければ何時もながら彼の意志の強い瞳に射ぬかれるような気になる。こちらから差し込んだ光が彼の瞳を青や紫へ不思議に輝かせているのが綺麗だななどとぼんやりと考えている中、ふいに相手が見せた子供のような表情に目を丸くして。すぐにその理由を察しては堪らず可愛い、と口に出してしまいそうになるのを、プライドの高い相手の機嫌を損ねることになりかねない、と思いとどめるも、どうしても口元が緩んでしまうのは止められず。促される通りに部屋へと入ると、始めて訪れる訳ではないものの恋人の部屋だと思うと落ち着かない心地がしてあちこちに視線を落としていれば、机上に今まで相手が向かっていたであろう書類が乗っているのが目に留まり。相手の側へ腰を下ろすと、とりあえず膝の上に盆を置いてはそれらを興味深く眺めて「こんなに難しそうなことをやっているなんて、長谷部くんはすごいなぁ。お疲れ様。」そう労いの言葉を掛けては湯呑みを一つ手渡そうと)


(/上げていただいてありがとうございます!
遅れ続きで本当に申し訳ありませんが、
どうか見捨てないでいただけると嬉しいです;

  • No.12 by へし切長谷部  2015-05-26 02:25:45 


_…何だ、その顔は。俺の顔に何か付いているのか?
(これまでに相手を部屋に入れた事は何度かあるのだが、やはり改めて自分達の関係を自覚すると多少なりとも意識してしまう。自分とて感情が無い訳では無いのだ、ただ、周囲よりも表現力が乏しいというだけで。できるだけ平静を保ちながら適当な場所に腰を下ろせば小さく息を吐いて。その後、相手を見ている事がバレるのも癪だからと相手に気付かれぬようそっと様子を伺う様に視線を向ければ、ふと感じた違和感に僅かに眉根を寄せ。相手は普段人好きのするにこやかな笑みを浮かべている事が多いのだが、今は何だか違う気がする。まるで何かを堪えているようなその表情を向けられるというのは正直不服でしかない。じっと相手の瞳を捕らえながら小首を傾げれば上記ぽつりと問いかけて。先程まであちこちに動いていた相手の視線が止まり、その先を辿ればそこには例の書類の束。片しておくべきだったかと考えていれば掛けられた言葉に満足気に口端を持ち上げると当然だと言う様に一度頷いて。思えば、相手も朝餉の当番であったにも関わらずこうして自分の元へ出向いてくれたのだ。ともすれば此方も相手を労ってやる他無い。片手を相手の側に置きぐっと身を乗り出せばいつもより手近な場所にある相手の頭を一撫でし、「お前もお疲れ様、だな」との言葉を返して


(/わわ、見捨てなどしませんとも! ( ぎゅむ / 離せ )
私もついせっかちさんになってしまっていけませんね…
愛想を尽かされぬ様に精進致しますっ

  • No.13 by 燭台切光忠  2015-05-27 03:40:42 

……へ?あ、そうじゃなくてね!君のことが好きだなぁと、考えていた、だけで…
(相手のことを思っていたら知らない内に可笑しな顔をしていたらしい。不服そうな相手の表情に僅かに焦りを覚えつつ、問いかけられた言葉にそうではないのだ、と顔の前で手を振ってみせて。相手の瞳に捕えられてしまっては逃げることはできず、かといって本当のことを言ってはその眉が今以上に寄せられる気がしてそう言葉を返すも、恥ずかしいことを口走ってしまっているのに気が付けば次第に口ごもり。どんな仕事も当たり前にこなしてしまう相手には尊敬の念を抱くが、一人で抱えこんでいるのではと気がかりにもなり。そんな中、急に縮められた距離に疑問を浮かべる間も無く相手の手が頭を撫でていき。短刀達にそうすることはあっても、自分がされる機会などまずなく、しかも相手がそんなことをするとは思いもよらなかったため、一瞬固まった後、気恥ずかしいような嬉しいようなで困ったように眉をさげてははにかんだ笑みを浮かべ。その行動が自分を労ってのものだと思えばだんだん胸の内が暖かくなるのと共に、相手へ同じように触れたくなる気持ちが強くなり。側に置かれた相手の手の甲に自らの手をそっと重ね、相手の頭へ手を伸ばすとその髪を梳くように撫でては「…おかえし、なんて」と口にして)


(/こんな素敵な方が相手をして下さるだけで有難いのに、お優しすぎて泣きそうです…(ぎゅうう)
私の方こそ精進致しますのでどうぞ今後とも宜しくお願い致します…!

  • No.14 by へし切長谷部  2015-05-27 21:34:16 


……物好きな奴め。
(始めこそ腕を組み威圧的とも取れる様子で相手を見ていたのだが、相手の言葉を聞くと次第にきょとん、とした顔付きへと変化して。予想外であったのか驚いた様に数度瞬きすればゆっくりと脳内で情報処理を始め。やがて相手の言葉の意味を理解すれば柄にもなくぶわりと身体が熱される感覚に思わず口元を覆い、顔を逸らして。何か取り繕われている気もするが、だとしても自分を好いてくれているのだと他でもない相手自身の口から聞けたのは喜ばしい事である。そんな回答が来るとも思わず油断しきっていたからなのか、こんな事であっさり熱を持ってしまった頬が恨めしい。ここで上手く甘言蜜語のひとつでも吐ければ良いのだろうが生憎そんな事が出来る性分ではない。こんな愛想の無い自分と交際してくれるとはやはり相手は余程のお人好しなのか、それとも。そこで思考を打ち切り逸らした視線を再び相手に向けては素直な感想を述べて。手袋越しに感じた相手の温度に反射的に手を引きそうになるのをぐっと堪えていれば次いで優しく髪を撫でられ気恥ずかしさに唇を噛んで。普段頑なに張っている筈のプライドがこうした相手の行動一つ一つで少しずつ剥がされてゆく。珍しく相手と二人の時間、今くらい、感情の赴くまま甘えてみてもいいだろうか。暫し迷う様に目を泳がせた後、目を伏せながらそっと相手の手に擦り寄れば「…もっと」と小さく要求して

  • No.15 by 燭台切光忠  2015-05-28 09:27:09 


ひどいなぁ…それでも、僕はどうしようもなく長谷部くんが好きだよ。
(相手への想いは嘘偽りのないものではあるが、あんな伝え方では格好が付かない。気まずさを抱えつつ相手の様子を伺っていると、始めはわかっていないような顔をしていたのが急に口元を覆ったかと思えば、その頬は微かに赤く染まっているように見える。相手と自分とでの想いの比重は明らかに自分の方が重いと考えていたがそんな反応をされると、相手も同じように自分を想ってくれているのでは、と思い上がりたくなる。相手と視線が交われば柔らかく微笑みを浮かべながら今度はゆっくりと想いを述べれば、無性に相手からの言葉が欲しくなり「…君からも聞かせて」と小さく口にして。そろそろ文句の一つでも言われるだろうかと考えていれば、小さく聞こえた相手の言葉は全く予想していなかったもので。日頃からもっと相手に甘えて欲しいという気持ちは強く持っていたし、要求は喜ばしいことなのだがこれは、可愛すぎる。普段では考えられない相手の姿に一気に体温が上がるのを感じては、何故だか出ない声の代りに何度か頷いてみせて。乞われるままに相手のさらりとした煤色の髪へ指を通していたが大人しく撫でられているその様子が愛らしくて、堪らず相手の額に掛かる髪を指先で避ければそこへ一つ唇を落として。)

  • No.16 by へし切長谷部  2015-05-28 22:08:41 


嫌いでは、ない。
(微笑みながら再度己が好きだと言う相手。その言葉が、声が、動作が、一々麻薬のように自分の身体中を甘い痺れとなって走り抜ける。相手を想う気持ちは自分とて同じだ。いや、むしろ自分の方が相手に依存してしまっている気がする。相手が居なくては生きていけないと本気で思えてしまう程には自分は相手に惚れ込んでいるのだから。しかし、そこまで愛しいと思っているにも関わらずぽつりと零れ出るようにして出た言葉は到底相手が望んでいるであろう物とは程遠く、また、自分の気持ちとも離れている台詞であった。今はこれが精一杯といえど、どうして自分はこう肝心な場面で素直になれないのだろうか。そうは思うのだが今さらそれを直す事など出来ないだろうし、直すつもりも無い。居たたまれなさから膝の上に乗せた拳を握ると畳へ視線を落として。そんな時。不意に己の額に触れた熱にびくりと小さく肩を揺らすと先程拳に込めた力を強めて。まるで全身が心臓になってしまったような感覚に再び頬が燃える様に熱くなる。ここで何もせず相手に流されるなど、それこそプライドが許さない。キッと相手を見据えた後決心したように目を閉じると相手との距離を詰め、その耳元を掠めるようにそっと相手の右耳に口付けて。慣れない事はするものではないな、と緊張のあまり麻痺してきた頭の片隅で考えながらも再び相手の耳元へと顔を寄せればまるで相手を甘やかすような声音で「_好きだ」と、改めて己の気持ちを発して

  • No.17 by 燭台切光忠  2015-05-31 09:13:30 


…あははっ。それじゃ、もっとカッコいいところを見せないとね。
(期待通りとはいかなかったものの、その返事がなんとも相手らしくてつい小さく吹き出してしまう。相手の性格からしてこういった甘いやり取りを得意としないのは十分にわかっているし、自分はそういうところも含めて好意を持っている。この関係はゆっくりと育てていければいい。視線を落としてしまった相手が気にやまないように明るい調子でそう述べて。不意にかたんと湯呑みが音を立てるので盆を持ってきたことが今更ながら思い出される。茶はもう冷めてしまっているだろう。そのうち淹れ直しにいこうかなどと考え盆を畳へ下ろし。そんな風に気を抜いた矢先、耳元への口付けを受ければ擽ったさに身を捩って。今日の相手は積極的で自分はどうにかされてしまいそうだ。じわりと熱が巡るような感覚をなんとかやり過ごして。再び近づいた距離、甘く紡がれる相手からの想いに幸福感で息が詰まりそうになっては、衝動的に相手の体を抱き寄せていて。「…ッ、長谷部くんっ…好きだよ、好き、だ…」そう絞り出すように何度も口に出しても伝えきれそうにないのがもどかしい。それなら、と抱きしめた腕を緩めるとこちらを向かせるように片手を相手の頬へ添えて、指で形を確かめるようにその薄い唇をなぞっては愛しさを籠めてそっと口付け。)

  • No.18 by へし切長谷部  2015-06-02 21:00:46 


すまん。_…淹れ直して来よう
(やはり、と言うべきか、返ってきたのは不満も一切滲まない明るい口調。こうして息をするように相手を気遣える彼の事は素直に尊敬するし、有り難いとも思う。相手の側に居て息苦しさを感じないのもきっと相手の気遣いがあってこそだ。そういった普段の感謝の気持ちを込めながらぽつりと上記呟けば相手が置いた盆を取り上げる様にして立ち上がり。相手と居ると確かに気が安らぐ。けれど、相手と居ると時折自分が自分ではなくなっていく様な感覚に襲われるのだ。一先ずこの場から離れるための口実を淡々と告げれば、そのまま部屋を出るべく障子に手をかけて。心に貯めておいた想いを吐き出し身を引こうとした瞬間、心地よい窮屈感と温かさを感じれば驚きに何度か目を瞬かせて。相手の声がすぐ側で聞こえようやく今の状況を理解するとぶわりと身体中に走る熱を誤魔化すためぎゅう、と相手の服を握りしめ。どくどくと早鐘を打つ心臓が煩わしい、それなのに、このまま相手の腕に捕らわれていたいと思うなんて。自分はどうしてしまったのだと混乱していればふと唇をなぞられる感覚に顔を上げ。息する間も無くそのまま相手に口付けられれば頭の中が真っ白になってしまったのかピタリと動きを停止させ。その瞬間、カチリ、と頭の中のどこかで何かスイッチの切り替わる音がした。相手を押し倒すべく肩に手を掛けたところで、ハッとしたようにその身をはがす。「…っは、こら、誰か来たらどうする」今、自分は何をしようとしていた?考えるだけでも頭が沸騰しそうで早々に思考を打ち切れば相手と自分、その両方に向けてそう言って。自主的に自分の部屋に来る人物など相手を除けば主くらいであるが、その主に見られるのが一番問題だ。未だに五月蝿い胸の辺りを掴みながらじっと相手を見据えれば内心自分を叱咤しておいて

  • No.19 by へし切長谷部  2015-06-09 22:50:00 


遅い、怠慢は許さんぞ。
…とでも言いたいところだが、お前が来ないということは何かあったのだろう。
些細な問題でも此方への不満でも構わない、お前に気掛かりがあるなら教えてくれ。
_もう少し、俺を頼ってくれないか。

……何はともあれ、お前が無事である事を祈るよ。
急かしてしまったようならすまない。

  • No.20 by 燭台切光忠  2015-06-10 13:51:03 


あ、それなら僕が…
(自分が考えていたのと同じくして盆を持って立ち上がる相手を追うように顔を上げる。それをするのは自分の役目とばかりに相手を引き留めようと手を伸ばしかけるが、ふと違和感を覚えては動きを止め。相手がまるで自分を避けているように思え、笑ったのが気に障っただろうか、などと憶測を巡らせるが相手の表情からは考えは読み取ることはできず。中途半端に口を噤めば相手の後ろ姿を見送って。甘美なひと時はしかし長くは続かず。委ねられていると思ってばかりいた相手の身体が離れていく感覚に瞼を開いては、小さく首を傾け。直後に聞こえてきた窘める言葉に閉じられている襖を一瞥してみる。今は人の気配は感じられないものの、相手の部屋にいるとはいえまだ日も明るく、確かに相手の言う誰かが現れないとは言い切れない。こんな風に人目を忍んで想いを交わす様は二人だけで秘密を共有しているようで気に入っており、自分も見つかるのは避けたくはあるのだが。「あぁ…そうだね、ごめん」それでも腕の力を緩めることはせず、抑揚のない声でいかにも上辺だけの謝罪を述べては目を逸らして。何時までもこうしている訳にはいかないのだけれど、どうしても一度手にしてしまった腕の中の温もりを失うのが惜しく、それどころかさらに相手が欲しいという思いが募っていくようで。あと少しなら許されるだろう、だんだんとそんな思考が占めていき。「…ね、もう一度だけしたら駄目かな」躊躇いがちに一瞬間を置いてそう呟いては、熱を帯びた視線を向けながら相手の顔へ自身のそれを寄せて)


(/連絡も差し上げずに大変に遅くなってしまい申し訳御座いません。
以後はこのようなことがないようにしますので,
またお相手して頂けたら有難いです、本当にすみませんでした…。)

  • No.21 by へし切長谷部  2015-06-10 22:17:02 


平常心、平常心。
(なんとか脱出こそ出来たものの、意識は部屋に残してきた相手にばかり向いてしまう。気持ちを落ち着かせるためにわざわざ距離を置いたというのに、これでは意味が無いではないか。誰に向けるわけでもない苛立ちに眉間にしわを寄せるがふと手に痛みを感じると驚きに目を瞬かせて。見れば、僅かに赤くなっている自分の手が視界に入る。どうやら熱湯が飛んでしまったらしいと気がついた瞬間じりじりと焼く様に熱くなるそれを急いで冷やしながら深くため息をつけばぶつぶつと上記繰り返して。自分らしさを失ってはいけない。折角相手が好きだと言ってくれた己を見失うわけにはいかないのだ。その後なんとか茶を淹れ直せば相手に異変を悟られぬようにとなるべく急ぎ足で自室へ戻り。待たせたな、と短く声をかけつつ室内に足を踏み入れるとコトリと盆を置いて。不思議そうに小首を傾げる相手の姿に不覚にも可愛い等と言葉が浮かぶが軽くため息をつく事でそれを振り払えば相手と同様に襖の方に目を向けて。ここでいっそのこと短刀達の遊ぶ声でも聞こえてくればそれ見たことかと言えるのだが、そこにはただ静寂が広がるばかりでつい気が緩んでしまう。相手の呟きを拾い呆れた様に視線を戻すがいざ目を合わせるとぐっと言葉を詰まらせて。あと少し。少しだけなら、大丈夫なのではないか。先程止めると決意した筈なのにぐらぐらと揺れ始めている己の弱さに思わず表情も不満気に強ばる。だから、駄目だと言っているだろう。そう言うために開かれた口から発されたのは意思とは真逆のその言葉。「_…だめじゃ、ない」たどたどしく、しかしはっきりとそう言えば再び相手の肩に手を添えて。どんなに駄目だと思ったところで結局自分には相手を拒む事など出来やしないのだ。重たい瞬きの後にようやく目を閉じればそっと唇を重ねて

(こ、此方こそごめんなさい(´;ω;`)
きっと忙しいんだろうって頭ではわかっているのですが、
一度不安になるとどうしても貴方の事ばかり考えてしまって…
お返事ありがとうございます、これからもお相手宜しくお願いしますね。

  • No.22 by 燭台切光忠  2015-06-13 00:35:57 


(足音が遠ざかってしまえば仕方なくその場に座り直す。やはり先ほどの相手の様子が気にかかってしまい微かに表情を曇らせて。結局答えには至らず単に自分の思い過ごしなのかもしれない、小さく溜息が溢れる。今回だけでなく相手はあまり自分のことを話してくれないからわからないことが多くあり、そのたびに歯がゆい思いがする。どうかもっと頼ってくれたら。相手が戻る気配に思考は途切れる。その姿はいつもとかわり無いように見え、待たされてはいないと緩く横に首を振ればおかえり、と笑いかけ。そのまま何気なく盆が置かれるのを眺めていれば、相手の白い手に微かに赤い跡があるのが目に入りとっさにその手を取って。「これ…火傷したの?」部屋から出る前には確かに無かった、とすれば茶を淹れる際にできたのだろう。相手がそんな失敗をするのが珍しくて問いかける声にも動揺が滲み。
変わる表情から葛藤している様子が見える。それでも最後には受け入れてくれるのだから愛おしいと思わずにいられない。満足そうに目を細めると、吸い寄せられるように唇が重なり。そっと触れるようなそれではもはや物足りない。一度唇を離すと逃がさないというように相手の後頭部に手を添わせ、今度は唇を食むようにして深く口づけ。僅かな隙間から押し開くようにして舌を差し入れると相手の舌を探っては絡み取る。相手の口内がどこもひどく甘く感じては息をするのも忘れて暫く味わって。そんな中、廊下から談笑の声が聞こえてくれば途端に意識が戻され、慌てて唇を離す。自分のやったことが信じられないというように額に手を当てて「ご、ごめんね…」それだけなんとか発すると恐る恐る相手の方を伺い。)


(貴方様が謝る必要は全くないんです!!
不安にさせてしまってすみません、今大反省してます。
長谷部くんが可愛くて可愛くてお返事を読むのも考えるのもすっごく楽しいのですが
どうしても打つのが遅くなってしまい、すみません…
ご迷惑をかけてばかりですが、どうぞ宜しくお願いします…!)

  • No.23 by へし切長谷部  2015-06-14 00:04:13 


この程度火傷とは言わん。気にするな
(普段どうりの様子で自分に笑いかける相手の姿にどうやら上手く誤魔化せたようだと安堵すれば僅かに肩の力を抜き。そうして気を抜いたのも束の間、思わぬ言葉と共に手を取られれば大きく心臓が跳ねるのと同時に息を飲んで。しまった、どうせなら手袋をつけておくんだった。どうして相手はこんな些細な事に気が付くんだ。内心ぐるぐると思考を巡らせるが至って平静を保ちつつ目を逸らせばぽつりと上記述べ。相手とこうして触れ合っていると胸の内がふわふわと温かいもので満たされていく。唇が離れ、しかし己の後頭部に相手の手が回ると不思議そうに相手に視線を向け。やがて深く口付けられると戸惑いながらも目を伏せて。どれ程続けていたのだろう、どうしようもなく体が熱を持つ感覚に思わず吐息混じりに小さく声が漏れる。チカチカと目の前は白くぼやけ、目眩すらしそうだ。心地いい息苦しさに思考を投げ出す寸前、不意にその感覚から解放されると僅かに乱れた呼吸を正しながら生理的な涙で歪む視界の中に相手を捉え。相手は何やら焦っているようだったが、霞がかった頭ではその理由は理解できず。「……何故謝る」やがて相手から発されたごめん、という言葉の意味を少し時間をかけ消化し終えると乱暴に涙を拭いつつムッと口を引き結び。確かにいきなりの行動に驚きはしたがけして嫌だとは思わなかった。不必要な謝罪の言葉は好きではない、相手に詰め寄りつつその顔を覗き込めば不満気な声で問いかけて

(/主様が優しすぎてまた目から汗が…(´;ω;`)
私も燭台切さんから溢れ出る素敵オーラにうちの長谷部と一緒に時に床をごろんごろんしながらお返事考えさせていただいてます。
熟考型さんなのですね、また会えた時は嬉しかったですが尚更急かしてしまったようで申し訳ないです…
こんな奴ですが此方こそ宜しくお願いします / 深々、

  • No.24 by 燭台切光忠  2015-06-17 23:22:37 


だけど…軽い処置くらいはさせて欲しいな、そうしたら気が済むから…ね? (どこか落ち着きがない相手の姿に言いたいことはあれど一先ず違和感の正体を探るのは後だろう。相手の言うようにそれほどひどくは無いようだが、跡が残ったらいけない。気にするなというのは自分の性格上、特に相手のこととなれば無理な話であるのにも関わらずその突き放すような言動に眉根を下げつつ、なんとか相手が頷いてくれるように言葉を選んで。手入れ部屋の隣に薬箱の用意があったはずだと思い浮かべると、薬を貰ってくるね、と言い残しては立ち上がり部屋を出ようとして。愛情を伝えるためのはずの口づけに他の感情が混ざったのは明らかであり、それを無意識でしてしまったことへの驚きと、相手への罪悪感が頭を悩ませる。見遣った相手は未だ乱れた息遣いに瞳を潤ませており、その姿は扇情的と言わざるを得ず先ほどの行為を思わせてあまり良くない心地がするのを軽く目を閉じて息を吐くことで振り払い。次第に相手が不満の色を濃くしていく様は思っていた通りであるのにも関わらず己の表情が強張るのを感じる。顔を背けたいのに相手から目を逸らすことは敵わず詰められる勢いに押されてその分引きそうになる身体を後ろ手をついて支えて。殴られるのだろうかと覚悟をすればその代りに聞こえてきたのは予想していなかった問いであり「それは…長谷部くんはいきなりこんなことをされて嫌じゃなかったの」広がる混乱から何と答えたらいいのか分らず情けなくも逆に問いかける形になってしまい。)


(/優しいのは貴方ですうぅぅ…/ 泣
謝られないでください…愛想を尽かされてしまっても仕方ないと思っていたので嬉しい限りです。
そして元から遅いのに加え、少し忙しいのが続いてしまい来月あたりまで遅れがちになりそうです申し訳ありません…
あんまり長く空けてしまうときには連絡させていただきます!
長々とすみません…引き続き宜しくお願い致します/ 深礼

  • No.25 by へし切長谷部  2015-06-20 10:44:37 


…わかった。
(これで引き下がってくれるだろうか、そう考えていた矢先に向けられた思わぬ相手の優しさにぐっと言葉を詰まらせる。そうだ。こういう奴なのだ、この男は。まるで自分の事のように他人を気遣い心配し、今のように対象が最も頷きやすい言葉を簡単に選んでみせる。皆に平等に、分け隔てなくそれを与える相手を見てその優しさをどうか自分だけに向けてくれないかとくだらない独占欲に駆られたのはけして一度や二度ではない。自分のような者の代わりは多々居るだろうが相手の代わりになれる者はそう居ない。だから、相手が頼られるのは当然で仕方ない事なのだ。醜い嫉妬心が芽生える度そう考えることでずっと気持ちを抑えてきた。それなのに、そんな顔をされては溜め込んできた気持ちが溢れ出てしまいそうだ。何かを塞き止めるように唇を噛むと短く了承の言葉を返して。相手の言葉に返事を返すこともなくただ呆然と相手を目で追っていた筈が、僅かに手を引かれる感覚に視線を落とせばそこには相手の服の裾を引く己の手。無意識のうちに相手を引き止めてしまったのだと気がつけば驚きから小さく目を見開いて。突き放したい気持ちと片時も離れたくない気持ちが混ざり合っておかしくなりそうだ。相手と出会ったばかりの頃と今とでは自分は変わりすぎてしまった。このままでは愛想を尽かされてしまうのではと思うと自然と眉が下がる。案外あっさり離れてしまった自分の手をどこか名残惜しそうに眺めつつ相手にくるりと背中を向ければ「早く、帰ってくるんだぞ」と俯き加減になりつつ言って。質問を返されれば反射的に眉を寄せるものの、直ぐに頭上に疑問符を並べればこてりと首を傾げ。お前は嫌だったのか、だとかそう思うならするな、だとか。そもそも俺が誰とでもこんな事をすると思っているのか、等々。色々思う所はあったけれどまずは己の性格上問に対する答えを返さねば気が済まない。普段どうり真っ直ぐ相手を見据えれば「可笑しな事を聞くな…。嫌なら大人しく受け入れてないだろう」と、さもそれが当然であると言うように述べてみせ。一旦姿勢を戻してから再度相手に視線を向ければ違うのか、と反応を促し

(何と言うか、いっぱいありがとうございますっ
語彙力が足りないせいで気持ちを伝えきれないのがもどかしいです…
私が言うのも可笑しいですが私もこの先忙しい時期は絶対来ると思います。だから今は体調を第一に考えて、けして無理だけはなさらないでくださいね。
陰ながら長谷部共々応援しておりますので!
ではでは、背後は失礼致します

  • No.26 by 燭台切光忠  2015-06-23 06:03:13 

…オーケー、すぐに戻るよ
(諦めたらしい相手から了承の言葉が返ってきたことに安堵しては部屋の外へと足を踏み出そうとする。不意に服を引かれたように感じて振り返ってみるがそんな様子はなく相手はこちらに背を向けているばかりで。そもそも相手が自分を引き留める理由も見当たらず気のせいだったかと向き直ろうとした直後、早く、と聞こえれば再び相手の後姿を見詰めて。少し離れるだけだというのに言葉のせいか、彼がどこか寂しげに見えるものだから今すぐ抱きしめてしまいたくなる。そんな衝動に駆られるのを抑え込み、できるだけ優しい声色でそう返しては後ろ髪を引かれながらも目的の場所へと向かい。ああ言った以上相手を待たせるわけにはいかない、薬箱の中を探りすぐに軟膏の入った小さな容器を見つけ出してはそれを手に取って。歩みを速めて部屋へと戻ればただいま、と声を掛けつつ元いた場所へと腰を下ろす。これからの手当ての邪魔になる己の手袋を両方とも抜き取ってしまうと片手を相手の前へ静かに差し出しては「はい、もう一度見せてごらん」そうあやすような言葉と共に微笑みかけて。相手のはっきりした返答に疑いの余地はないのだがきっと思い違いをしている。相手が受け入れてくれているのは自分が向けているどろどろとした感情を知らないからに違いないし、それなら尚更知られたくない。どこまでも真っ直ぐな相手の視線が刺さるようで目を伏せる。それにしても、勝手に行動をして勝手に焦る自分は相手に大層不審に映っているだろう。もっと慎重にならなくてはとこっそり息を吐いては「ううん、それなら良いんだ。ほら、誰か来たら…って言っていたから怒られるとばかり」すぐに笑みをつくると先ほど外から話し声がしていたのを思い出しては話を変えるようそう口にして。)

(/体調まで気にかけて下さるなんて、どこまでお優しいのでしょう…
こちらの方こそたくさんありがとうございます。
貴方様がいてくださって良かったです、お陰様で頑張れます!
それではこちらも失礼させていだだきます。
何かありましたらいつでもお呼び下さいませ!)

  • No.27 by へし切長谷部  2015-06-26 00:28:29 

(相手の気配が消えると同時にどっと肩が重くなる。それは部屋に篭もりきりで仕事を終えた後の疲労感にもよく似ており、知らず知らず気を張ってしまっていた事を示していた。雑念を振り払うように小さく首を振れば何を考えるでもなくただ天井を仰ぎ見て。そうして暫く静寂に満たされた部屋でゆっくりと深呼吸を繰り返していると聞こえてきたのは誰かの足音。耳を澄ませば誰だかすぐにわかってしまった自分に内心苦笑を零しつつ後ろを振り向くと間もなく襖が開かれ、想像したとうりの人物が姿を現した。想像していたよりも早かったなと思うと同時に自分の言葉を気にかけてくれたのかと気が付けば胸にじわりと温かいものが溢れ出す。つい口角が上がってしまいそうになるのをぐっと堪え口を引き結ぶと相手に向き直り。手を差し出す相手の幼子に向けるような口調に思わず眉を寄せそうになるが、先程手当てを了承したのは他でもない自分であるため、仕方なく強ばりかけた表情を緩めれば小さく息を吐いて。大人しく手を伸ばそうと膝の上からそれを持った上げた瞬間、ぴたりと動きが止まる。内番の時や今のように時々手袋を外している自分に対し、相手は一日の中でほとんどの時間その黒い手袋を着用しているように思う。そう考えれば相手の素手に触れるのは貴重な経験なのかもしれない。些細な事でも相手が関わる経験が増えるというのは嬉しい事で、僅かに心を弾ませながらも再度手を伸ばせば差し出された手の上に自分のものを乗せて。相手に触れた瞬間反射のようにどくん、と大きく跳ねた心臓はこの際無視してちらりと相手の持つ薬に目を向ければ「宜しく頼む」と短く言葉を発し。目を伏せた事で相手の瞳が隠れてしまい人知れず眉を下げていれば告げられたのは何時ぞやの自分を戒めるためにも発したその言葉。「嗚呼…そう、だったな」思わず過去形でそう返すと此方もつい目を泳がせて。相手の笑みの違和感をすぐ察知できる程度には自分は相手を見ているつもりだ。しかし先程から自分らしくない行動ばかり取っている手前その違和感の原因を尋ねる事もできない。どうしたものかと控えめに相手に視線を戻せばやはり自分が原因なのだろうかと首を傾げて

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