匿名 2015-05-21 11:51:21 |
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__燭台切か
(作業を再開した直後、己の鼓膜を震わせた心地好い低音に思わずピクリと眉が跳ねる。これまでの自分であったのなら間違いなく軽くあしらっていたであろう休憩の誘い。しかし、これまでと今とでは自分達の関係も、自分がこの声の主に対して抱く思いも大きく変わってしまっている。それに今回の仕事の期限はまだ随分と先の事であり、想い人よりも優先する程の内容ではないように思えた。少し前の自分がこの判断を聞いたら驚きで卒倒しそうだな、と妙に冷めた思考で考えながらぼんやりと相手の影へ視線を移せば相手に確認するように小さくその名を口にして。書類を机上に残し障子を開けば案の定そこには相手の姿。穏やかな日の光の中で彼の瞳が太陽の様にキラキラと輝いている、自分では到底宿せぬ純粋な光は彼の人柄を表しているようで、素直に好きだと思った。言葉どうり彼の手元にある盆を一瞥し薄桃色のそれを視界に捉えると子供のように一瞬だけ瞳を輝かせて。それでも直ぐに普段の鉄面皮へと戻せば 「…わかった、入っていいぞ」と言葉を返しながら部屋に入るよう促して
(/此方こそ遅くなりました…!
交際したてという事でしたので燭台切呼びにしましたが、
違和感があればいつでも光忠呼びに直すよう言ってくださいね^^
それでは、私もこれにて。 / 手振り
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