匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「うん、楽しみにしてるね」(部下は、青年の様子を見て、くすっと笑いながら、楽しみにしてると伝えて。天使の兄は、縛っていた縄を解いてやり、「次は無いからな」と言い、行けと言うように扉を指さし)
「…俺さぁ、ルーと一緒にいられて幸せ」
(青年は飲み終わったコップを机に置くと、部下に擦り寄りながらもそう呟き。一方、男性は縄を解かれるとすぐに走りながら店を出て行き)
「俺も、レンといられて幸せだよ」(部下は、擦り寄ってくる青年の髪を優しく撫でつつ言い。天使の兄は、カバンを持ち、個室を出ると、店主に「アンタ、何者なんだよ。まぁ、おかげで助かったけどな」と言い)
「…このまま俺たちだけで暮らしたいなぁ」
(青年は部下に抱きつきながらポツリとそう呟くと、「でも、兄さんにも会いたい…」と耳をぺたんとし。一方、店主は「…少し他人と話すのが得意なだけだ」と誤魔化しつつ皿を洗い)
「…レンって、先輩の事あんま話さないよね」(部下は、どうも出来ないため、頭を撫で続けていて、ふと相手の名前は聞くが、天使の兄の名前は聞かないため、そう言ってみて。天使の兄は、「さすがに深くは聞かねぇよ、レンを…俺の家族を守るために協力してくれんならな」と言い、鞄からメモを取り出すと1枚切り取り、電話番号を書き、「レンの事でこれからも付き合う必要あるだろ、俺の番号渡しとく」と渡しながら言い)
「…だって、別に話すことないもん」
(青年は部下からの指摘に対し不満げに頬を膨らませてはそう呟き、店主は「ああ、助かる。それなら俺も…」と名刺を1枚取り出せばそれを相手に手渡して)
「嫌いってわけではないよね?」(部下は、なぜそんな不満そうにするのかわからず不思議そうにして。天使の兄は名刺を受け取ると、「いきなり来て悪かったな」と伝えては店を出て、青年に先程の猫の声と共に、『こいつがなんて言ってんのか教えてくれ』とメッセージを送り、聞き込みに戻り)
「嫌いじゃないけど…」
(青年は相手が嫌いなわけではないがなんとなく距離を感じていたため目を逸らしつつそう言い、ふと携帯に相手からのメッセージが入っていることに気がつけば「…アイツらの動画?」と首を傾げ)
「え、みんなの動画?なになに?」(部下は、なんとなく気になり不思議そうにしていたが、青年の携帯になにやら連絡があり、動画と聞けば気になり、覗き込んで)
「…なんか、商店街の奥のお薬屋さんがどうとか…後、俺も人の姿にしてくれって言ってる」
(青年は動画を見ては部下に伝わるように翻訳し、「ジルはなんて言ってるのか知りたいのかな」と部下に尋ね)
「先輩がわざわざ動画撮ってるくらいだし、そうなんじゃない?」(部下はその動画を見ていたが、天使の兄が猫たちの様子を見せる目的なら写真でいいだろうが、動画であることから、同意して、動画青年が翻訳してくれた言葉を聞くと、一つ気になり、「ね、商店街の奥のお薬屋さんに何があるの?」と尋ねて)
「よく分かんない、『商店街の奥のお薬屋さんだよ』って言ってるだけだもん」
(青年は動画を閉じてはそう話し、部下に携帯を手渡すと「ねえ、さっき俺が言ったのジルに送ってあげて」と代わりに返信をするように頼み)
「え、俺?」(部下は突然携帯を手渡され、代わりに返信するように頼まれ、きょとんとして、「あ、もしかして、文字わかんないから、返せない?」と尋ねて)
「うん、短いのだったらちょっと分かるけど…お薬屋さんとか書けないし」
(青年はきょとんとしている部下にくっつきながらもそう話しては「あ、ルーが打ってくれてる間に俺ご飯用意するね!」とキッチンへ向かい)
「…わかった」(部下は、少しはやらせようと思ったが、行ってしまったため、渋々頷いて、天使の兄に青年が訳したものを返して。天使の兄は、聞き込みが終わってから、青年から届いたメッセージに気付き、それを見ると先程の猫に確認してみようと思い、路地裏に行き)
「すぐ出来るもの…」
(青年はなるべく早く作れるものを考え、オムライスを作ることにすると手際よく料理をしていき。一方、猫たちは各々好きな場所で寛いでおり、相手が来たことにすら気がついていない様子で)
「…あ、お前、薬屋に何かあるのか?」(天使の兄は、裏路地に着くと、その猫たちの寛ぎように驚いたが、先程一生懸命話しかけてくれていた猫に、そう問い掛け、「何か知ってるなら、一緒に来い」と言い)
「…」
(猫は寛いでいるところを邪魔されたせいかどこか不機嫌で、渋々相手の肩によじ登り。一方、自分は服を選び終わるとリビングに戻り、「支度終わった?」と問いかけて)
「…悪いな」(天使の兄は、不機嫌にしてしまった猫に、そう謝っては、青年に『今からそっち行く』とメッセージを送ってから家へと向かい。一方、自分たちも準備を終わらせたタイミングで相手に声を掛けられ、「出来たよ、ネイも終わった?」と言い)
「ルー、ご飯できたよ!」
(青年はオムライスを作り終えると仕上げにケチャップで『大好き』と書き、部下の元へ持って行き。一方、自分は「うん、可愛いでしょ」と自慢げにその場で一周して)
「ありがとう!」(部下は、運ばれてきたオムライスに嬉しく思っていたが、先程教えた大好きの文字が書かれており、さらに嬉しくなり、天使の兄は、家に着くと中に入り、「レン、ちょっといいか?」と青年を呼び。一方、自分たちは相手の言葉に、声を揃えて、「『可愛い!』」と言い、悪魔が「じゃあそろそろ行くか」と言い)
「!…なに、ってわぁ!?」
(青年は部下との時間を邪魔されたことに苛立ちつつ相手の方を向くも、相手の肩に乗っていた猫が突然飛び付いてくれば慌てて受け止めて。一方、自分は2人に可愛いと言ってもらえば嬉しそうに翼をパタパタと動かし、「うん、行こ!」と玄関に向かい)
「猫だから知ってることもあるかもしれねぇから、ダメ元で、悪巧みしてる奴ら知らねぇかって聞いたんだ。そしたら、そいつが俺に話しかけてくれてな」(天使の兄は、猫を指さしつつ説明しては、椅子に座り、「詳しく話聞く為に、お前に通訳して欲しくて連れてきた」と言い。一方、自分たちは相手の手を握りながら、ジュエリーショップに向かい)
「ああ、それで…」
(青年は相手の言葉に納得したように呟くと、「それなら一時的にコイツを話せるようにしとくよ」とキッチンへ向かい。一方、自分は道中すれ違う人々の彼らへの視線を感じ取っては、背が低い自身を恥ずかしく思い俯いていて)
「!それは助かるが、あんま使いすぎんなよ」(天使の兄は、青年が通訳してくれればそれでよかったのだが、話せるようにしてくれると聞けば、能力を使うとわかり、天使の兄もどうなるかわかっていないため、能力を使いすぎないように忠告しておき。一方、悪魔は長く人間界で暮らしていたこともある為、視線を気にしていないが、天使は見られてるのを、自分ではなく相手だと思い、『もぉ、いくらネイ可愛いからってみんな見なくていいのに』と小さく呟いて)
「え?大丈夫だよ、減るもんじゃないし」
(青年は猫が食べられそうなものを軽く用意してやっては魔法をかけてから猫に渡し、猫はそれを食べるとぱあっという光に包まれ人の姿に変身し。一方、自分は「!…ち、違うよ、皆が見てるのはアンジェロたちの方…!」と小声で慌てて訂正をして)
「お前が気付いてないだけで…!人になった…」(天使の兄は、青年が気付いてないだけで何かを消耗してるかもと言いかけていたが、その光に驚いて止まり、光がなくなり、人になったことに驚いていて。一方、天使は相手の言葉に驚いて、『俺たちなの?!…もしかして人間じゃないってバレてるの?翼隠してるのに』と変に勘違いしていて)
『すごいすごい、人になれた!ボスありがとう!』
(猫は自身が人の姿になれた事に喜んではその勢いのまま青年に抱きつき、青年は「ちょっ…抱きつく前に服着てきて!」とどうにか猫を剥がし。一方、自分は「…だから、アンたちがかっこいいから見られてるってこと!」と顔を赤くしながら伝え)
「ボスは俺のですー!」(部下は、大人しく食べていたが、その様子にむっとして、美味しさからペロリと平らげ、食器もそのままに、青年の元に行き、青年に抱きつきながら人の姿になった猫にそう言いながら抱きついて、天使の兄は、「いいからさっさと服着てこい、じゃねぇと始められねぇだろ」と猫に圧をかけて。一方、天使は今までに何度も言われ続けた言葉なため、なるほどと納得しては、『いくらかっこよくても、あんまり見られたら恥ずかしいなぁ』と呟いて)
『…じゃあボス、また後で』
(猫は渋々青年の指した方向へ歩いて行き、青年は「ごめん、ジルの服アイツに貸してやってもいい?」と尋ね。一方、自分は「…アンジェロは俺の恋人なんだから、どっか行かないでよね」としっかりと天使の彼の手を握り)
「ああ、わかった」(天使の兄は、頷いては自室に行き、猫を部屋に入れて、適当に服を取り、渡しては着るように言い。一方、天使は『もちろん、女の子のとこにも行かないって約束だし、ネイ好きだから!』と自慢げに言い、悪魔はジュエリーショップを見つければ、「あ、あったぞ」と指をさしつつ2人に言い)
『…なあ、アイツって俺のこと嫌いなの?』
(猫は相手に用意してもらった服を着ながらも先程の部下の様子から気になったことを尋ね、『なんかやな感じ、俺たちの方が先にボスのこと知ってたのにさ』と呟いて。一方、青年は「全部食べたの?早いね!」と部下に抱きついており、自分は急ぎ足でジュエリーショップに入ると「…わ、綺麗なのいっぱい…」と目を輝かせ)
「あれはただ嫉妬だろ、もしお前に恋人がいて、その恋人がお前の目の前で他の奴と仲良くしてたらどう思うんだ?」(天使の兄は、部下は嫌いだからではなく、嫉妬だとわかっていたため、そう伝え、例を出しつつ言い。部下は、嬉しそうに抱き返して、「うん、レンのご飯すっごく美味しいから、すぐ食べちゃった」と言い。一方、自分たちも中に入ると、目を輝かせ、指輪コーナーに行くと、それぞれがどれがいいかと真剣な顔で選んでいて)
『…別にそんな気にしない』
(猫は着替え終わると素っ気なくそう返事をし、さっさとリビングに戻って行き。一方、青年は猫が戻ってきたことに気がつくと「あ、お前後3時間くらいで猫に戻っちゃうから気をつけてよ」と忠告し、自分は「ねえ、これ綺麗…!」と花のような形の指輪を指さし)
「…お前、薬屋に何かあるって教えようとしたんだよな?お前の知ってること教えてくれ」(天使の兄は、呆れたようにため息をついてはリビングに戻り、椅子に座りながら猫に話しかけて、部下は以前猫たちにおじさん呼ばわりされたことを根に持っており、猫からぷいっと顔を逸らしていて。一方、自分たちは相手の指したものを見ては、綺麗だと言い、悪魔は「この宝石、青にしたいんだけど、色変えれねぇのかな」と呟いて)
『このおじさんがやな態度ばっか取るから教えてやんない!』
(猫は部下にあてつけるように青年に抱きついては威嚇をしながらそう告げて、自分は「アンは青いのにしたいの?ダイヤも素敵だと思うんだけど…」と首を傾げ)
「知らないっ!」(部下は拗ねてしまえば、そのままリビングを出ては部屋に閉じこもり、天使の兄はため息をつくと、「…レン、どうにかしろ。俺には手に負えねぇ」と言い。一方、悪魔は、「うん、だって青は俺の目の色だし。青のダイヤなら完璧なんだけどな」と言い、天使は『俺は白いのがいい。よく知らないけど、これって好きな人にあげるやつなんだろ?』と言い)
「…とりあえずこいつ預かってて」
(青年は溜息を着くと猫を引き剥がしてから相手に預け部下を追いかけていき、猫は『あ、あいつ逃げた!俺の勝ち!』と嬉しそうに尻尾を立てていて。一方、自分は「うーん…あ、そしたらこのデザインは?真ん中のは白いけど、周りに小さい青のやつも入ってるよ」と少し違うデザインの物を指さして)
「…ルーカスは、本当ならすぐにでもお前に手を挙げたかったはずだ。だが、あえてしなかった」(天使の兄は部下を馬鹿にする猫に腹が立ち、思い切り睨みつけながら言い、猫の頬を叩くと、「これはルーカスの分だ」と言い。一方、自分たちはその指輪に目を輝かせ、これなら自分たちの要望通りだと思ったが、ふと相手はさっきの指輪の方が気に入ったのではと思い、悪魔は「ネイ、さっきのやつじゃなくていいのか?」と尋ねて)
「…ルー、入っていい?」
(青年は部下がいる部屋の前に着くとノックをしてからそう尋ね、猫は突然の痛みに訳が分からず目を丸くさせるも、頬を叩かれたのだと気がつけば泣き始めて。一方、自分は「ほんとはさっきのが良かったけど…俺もこのデザイン好きだし、皆で着ける指輪だから皆が好きな物が入ってた方がいいからね」と微笑んで)
「!…アイツは?」(部下は、青年にもきっと嫌な思いさせた、大人げなかったと反省していれば、ノックされ、その声に扉の方に行くと、少し開けて青年だけかと尋ねて。天使の兄は、猫が泣き出そうと気にする様子なく、「嫌な態度は取らねぇルーカスがあんな態度取るって事はお前らがアイツに何度も嫌な思いさせたんだろ。それなのに、お前はちょっと嫌なことされただけで泣くのか?自分は悪くないって言うのか?」と叱りつけ。一方、悪魔は何だか申し訳なくなり、どうにかできないかと考えては、「じゃあさ、こっちのを俺から、さっきのをこいつからってのはどうだ?」と提案してみて)
「ジルに預けてきた、俺と2人で話そ」
(青年は申し訳なさそうに耳をぺたんとしつつそう告げてはどうにか話せないかと首を傾げ、猫は『嫌な態度なんてしてない!てかあいつの方がやな事ばっかしてくるもん!』と反論し。一方、自分は「!俺に2つくれるってこと?」と目を輝かせながら聞き返し)
「…なら、いいよ」(部下は青年の耳が寝たのを見ては、そう言って部屋に通して。天使の兄は、その様子にため息をついては、「俺は詳しく知らねぇが、以前にもお前らがおじさんって呼んだんじゃねぇか?」と言い。一方、悪魔はうんと頷いて、天使にもそれでいいかと言うように目配せをすれば、『俺も、ネイにあげれて嬉しいし、そうしようよ!』と言い)
「…ルー、ごめんね。俺がちゃんと躾けてなかったから…」
(青年は部屋に通してもらうと、過去の自身もそうだったのかと落ち込みながらそう謝り、猫は『…だって、おじさんじゃん』と目を逸らしながら自身の尻尾を弄っていて。一方、自分は「えへへ、嬉しいなぁ」と頬を緩ませてはキスの代わりに2人の手をギュッと握って)
「…俺も、大人げなかったから」(部下は、しゅんとしつつ青年の手を握りながら言い。天使の兄は、猫が理解できるような呼び方はないかと考えては、「…くそ猫」と呼んでみて。一方、自分たちは嬉しそうに手を握り返して、悪魔が店員に声を掛けて、青い石の指輪を3つ、花の形をした指輪を1つ欲しいことを伝えては、今までに父の元で働いていた分のお金があるため、購入することができ、その間天使が相手に、『ネイ、いっこは薬指でしょ?もう一個はどこに付けるの?』と尋ねて)
「…ううん、ルーはやな事言われたんだから仕方ないよ」
(青年は部下を庇うようにそう伝え、猫は相手の呼び方に苛立っては『はあ!?くそじゃないし!』と声を荒げ。一方、自分は「えっと…重ねてつけようかなって思ってたんだけど、変かな?」と自信なさげに尋ね)
「…おれっ、すごくやだった…やだったのぉ…」(部下は泣かないようにしていたが、思わず泣いてしまい、嫌だったと素直な思いを零して。天使の兄は、その様子を見て当たりかと思えば、「何を怒ってんだ、だってお前、くそじゃん」とあえて猫が言っていた言葉をそのまま返して)
「!な、泣かないで!」
(青年は部下が泣き出してしまうと慌てながらもティッシュを渡し、どうにか落ち着かせようと自身の尻尾を部下に握らせて。一方、猫は『くそじゃない!』と更に声を荒げては相手を引っ掻こうとして)
「うぅ…」(部下は、泣きつつも青年の尻尾に触れると少し落ち着き、しゃくりあげながら尻尾を撫でていて。天使の兄は、青年で慣れていることもあり、軽々避けると、「嫌な呼び方されて怒んのに、他人にはするんだな」と言い。一方、天使は首を横に振り、『全然変じゃないよ!じゃあ、ネイのこの指は俺たちの指だね』と相手の左手の薬指を撫でつつ言い)
「…ちょっと落ち着いた?」
(青年は部下の顔を覗き込みながらそう尋ね、「耳も触っていいよ」と頭を差し出し。一方、猫はハッとした様な顔を見せては『で、でも…』と言い訳をしようとし、自分は指を撫でられ顔を真っ赤にしては「は、恥ずかしいから外で言わないで…」と天使の彼を軽く睨み)
「うん…レンの尻尾、気持ちいい」(部下は、青年の尻尾や耳を撫でていれば、気持ちが落ち着いていき、泣き止んでは、「ありがとう、レン」と言い。天使の兄は、「なんだ、まだ悪くないって言い張るのか?」と言い。一方、天使は相手を怒らせたと勘違いして、しゅんとしてしまい、悪魔が戻ってきて、「どうする?今つける?帰ってからにする?」と尋ねて)
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