(〆)famme fatale

(〆)famme fatale

匿名さん  2022-09-03 19:19:45 
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改めてご用意いたしました。よろしくお願いいたします…!

 

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  • No.61 by ドロシー / レオナ  2022-09-19 03:29:40 




【 レオナ・キングスカラー 】


…………、

(そろりと動いた気配と、僅かに軋むベッドのスプリングに彼女の動きを察して警戒するが、直後に投げ掛けられたあまりに無遠慮な言葉に警戒さえも霧散する。胸中を掻き乱されて僅かに眉を寄せるが、抑えきれない衝動が怒りなのか悲しみなのか困惑なのかさえも判断がつかず、ただ黒く濁った不快感として心を満たすのを感じ。どの感情を吐露しても自らを貶めることになる気がして進退窮まり、疲労に押し潰されそうで再び横向きになると猫のように背中を丸める。答えなんか見つかるわけがない。自分と向き合うのを避け投げやりに鸚鵡返しの問いを口にすれば自分で思っていたよりも声音は穏やかなもので、燻る苛立ちが行き場を失くして余計に暴れ始め、身を覆う薄い布団を握り締めて皺を刻み。)

……さあな。お前が俺の立場だったらどう思う。





【 ドロシー・エルリッチャー 】


ええ、十分です。円満に決められてよかった。

(彼の提案に柔らかく微笑みを返す。慣れない環境の中での日々の勉強と予襲復習、これまでとこれからの恋人たちへの対応と、美容のための睡眠時間。これからは放課後と休日のアルバイトが加わって丁度いい忙しさだ。これで余計なことを考える暇もなくなる。
契約書の文面は適宜確認するつもりではあるが、一先ず相談内容としてはこれで固まっただろうか。ふう、と息を吐いて少し瞼を下ろした後、ただの世間話だと示すように他所行き用の顔を崩してはにかんでみせる。契約の内容が不平等でないのはお互いの優位性が関係しているのは勿論だが、彼がこちらを警戒している証拠でもあるだろう。少し心象を緩めなければ。言いづらそうに声音を揺らして評判の話を持ち出し、小さく肩を竦めてみせ。)

ごめんなさい、気が抜けちゃって。ご本人に言うのもどうかと思うけど、…あまり良い評判を聞かないものだから、不必要に緊張しちゃったの。


 

  • No.62 by ヘレナ/アズール  2022-09-19 15:17:01 



【 ヘレナ・アンティパス 】

生まれたときから立場が決まってるのは腹立たしいけど…第二王子ならスタート地点としては悪くないんじゃありません?

( 自分のかけた問いに彼の答えが返されることはなく、かわりに自分だったらどう思うかなんて問いが返ってくると少し考えを巡らせる。生まれたときから王になれることの決まっている第一王子はきっと妬ましく感じるだろう。しかし、第二王子という立場はそれほど悲観すべきではない気がする。自分の地元でも兄を殺して后も王座も手に入れた男の話があるし、百獣の王がそうしたように王が無能ならばいくらでも淘汰のしようはある。そうでなかったとしても、それらしい理由をでっちあげて民衆を味方につけ、王を引きずり下ろすことだって不可能ではあるまい。とはいえ、またどのような人物かも分かっていない第二王子にそんなことを吹き込んで損をするのは不本意だ。そう考えると曖昧に言葉を選び )

王座に座りたいんならいくらでもやりようはあるでしょ。第二王子が王位につく話なんていくらでもあるし…私なら悲観するより先にそういう手段を考えます。

──────

【 アズール・アーシェングロット 】

それでは、契約書にサインをいただきましょうか。

( 彼女が自分の契約内容に納得したらしいのを見て取ると、マジカルペンを振って黄金の契約書を取り出す。記された契約内容に間違いや自分が損をする穴がないかを確認すると、その紙とともにペンを机へ置き、彼女の方へ向けてそっと差し出す。
どこか安心したような笑みとともに自分の評判について話す彼女ににこやかに笑みを返しては、自分はあくまでも悪意があるわけではなく、騙される方が悪いとばかりの説明をする。彼女のその言葉が本当かどうかは見定め難いが、本当に自分との契約に緊張していたのならばそれを緩められたのは良かったかもしれない。それが今後彼女の弱点を見つける隙に繋がるのなら結構だと相変わらずな考えを巡らせつつ、彼女のサインを待って )

ああ…契約書をしっかり確認できない方が多くて、僕も困っているんです。悪徳商売をしているわけではないのに、騙されたなんて言われてばかりで……こちらこそ、ドロシーさんが話の通じる方で安心しました。

  • No.63 by ドロシー / レオナ  2022-09-19 17:47:17 




【 レオナ・キングスカラー 】


……それで、他国の落ちぶれた第二王子様に尻尾を振るってのがお前の考えた手段か?

(相手の目には己はどう見えていることだろう。王座に着きたいと宣いながら、こんなところでのうのうと寮長を務め、悠長に魔法のお勉強をしている馬鹿な王族か。それとも王になれないと悲観し、小さな寮でお山の大将を気取る哀れな第二王子か。義姉が甥を身籠った日と伝えられた日が瞼の裏に思い起こされ、考えを振り払うように目を開けて白いシーツを見詰める。背中を向けたままのそりと体を起こし、先程自嘲した口ぶりと同じような語調で言葉を返す。
人柄は何となく把握した。個人的には強かな女は嫌いではないが、それはそれとして鬱陶しいことこの上ない。追い出そうにも相手が女だと強く出られないお国柄が恨めしい。気は進まないが、このままだと最後の手段に出る他なさそうだ。淡々と言葉を述べつつ、ぱたん、ぱたん、と不機嫌に尻尾でシーツを打ち。)

強かなのは結構なことだが、媚び諂いたいんならもっと野心を隠せ。貴族のお坊ちゃん連中は毒気のない女の方が好みだろ。





【 ドロシー・エルリッチャー 】


ふふ…、気持ちはよく分かるけどね。かくいう私も確認なんてやめて、今すぐサインしてしまいたいもの。

(彼がマジカルペンを振った途端、瞬く間に紡がれる一枚の黄金にほうと息を漏らし、相手が契約内容を確認する間も契約書の輝きを眺め。彼のユニーク魔法だろうか。元から契約を破る気など毛頭ないが、魔法が絡むとなると一等気をつけて履行する必要がありそうだ。差し出された契約書の文面に目を通しながら、醜聞に嘆く彼にくすりと笑って冗談めかした返事をして。視線を幾度となく左から右へと移動させた後、持っていたペンを持ち上げ署名を書き、満足げに紙面を見下ろす。再び彼の方へと契約書を戻すと口角を上げ、一切偽りのない本心を述べる。愛を育む段階すらもギブアンドテイクの関係になれるとは、なんて素晴らしい契約だろう。脈がなければ更新を打ち切ればいいし、何より接客業の中で新たな縁も獲得できること請け合いだ。機嫌良く顔中で笑い、マジカルペンを胸ポケットへと戻して。)

これで構わない?……素敵な契約が結べてよかった。貴方に愛してもらえるように頑張らないとね。


 

  • No.64 by ヘレナ/アズール  2022-09-19 21:37:38 



【 ヘレナ・アンティパス 】

落ちぶれた?ご冗談でしょ、まだいくらでもやりようはあるんだから。

( 少なくとも、自分が彼に媚びていることを理解する程度には頭が回るらしい。自分に安直に懐く男なら扱いやすかっただろうが、賢いのならそれはそれでうまく野心を煽って王座に誘導することもできるかもしれない。そうしたら自分は后にだってなれる。一番上手く行った場合の想像をして内心でほくそ笑みつつも、落ちぶれた第二王子なんて口ぶりを否定する。少なくとも成り上がれる希望があるうちは落ちぶれているとは言えないだろう。
彼は自分のそんな下心を見越したように野心を隠せと指摘してくるが、そもそも彼は他の貴族の男とは雰囲気が違う。女の前で見栄を張ったり、男だからと尊大に振る舞う様子もない。他人事のような口ぶりをする彼自身は毒気のない女が好きなのだろうかと思い尋ねつつ、シーツを尻尾で打つ背中を眺めて )

寮長も純粋で欲のない女がお好きなの?それならそうなれるように努力しますけど…

──────

【 アズール・アーシェングロット 】

( 長ったらしく硬い言葉を並べた契約書は、たしかに読んでいて面白いものではない。齟齬がないように作られたものだから仕方がないとは言えど、たしかに読み飛ばしたくなるという心理も理解はできる。しかし、そこで無遠慮にサインをしてしまえば他人に無様な隙を晒すことになる。あっという間にそれを捉えられてカモになったところで、契約だからと言われて泣き寝入り─自分のクライアントたちのそんな末路を思い返しながら彼女に共感するような相槌を打ってみせる。
彼女が契約書を読み終え、そのペンを署名欄に走らせたのを見て取ると、片手を差し出す。その手に契約書が吸い寄せられるように戻ってくると、署名をしっかりと確認した上でくるりと巻いてしまう。この契約で彼女の求める"愛"とやらへの下地が出来上がるかは分からないが、少なくともこの女の腹の中くらいは探ってやろう。そんな画策をしつつ彼女に微笑みを向け )

ええ、僕もあなたに愛情を抱くようになるのを楽しみにしていますよ。

  • No.65 by ドロシー / レオナ  2022-09-19 23:20:12 




【 レオナ・キングスカラー 】


───あァ、もういい。
俺と親しくなりたいんだろ?質問さえしてりゃ気心知れるってわけでもない。俺としては時間をかけてじっくりと仲良くしたいところだが。

(媚びるために言葉を選んでいるとも聞こえない否定に、不機嫌な尻尾が一度動きを止める。幾らでもやりようはある。相手の発言を頭の中で咀嚼し静かに思案する中、女の好みの質問が飛んでくれば再び尻尾がシーツを打って。跳ねるように起きると顔だけそちらへと向け、最初に告げられた彼女の目的を引き合いに出して、思ってもいない己の心情を伝える。面倒ごとを後々の自分に回すのはしたくないが、式典と不躾な質問とで溜まった疲労が安易な選択を勧めてくる。お前はどうだ、と目で語りかけてからベッドを下り、彼女の横を通って大股で部屋内を移動すると扉を大きく開ける。顎で廊下を示して退室を促し、とぼけられないよう言葉にして意志を伝え、これで駄目なら目の前で着替えるくらいしか手が無い。これが同性であれば首根っこを掴んでぽいと投げるだけで済むというのに、国の風習に対して本日何度目かの恨み言を思い浮かべながらじとりと視線を向け。)

……また来てもいい。今は寝かせろ。





【 ドロシー・エルリッチャー 】


ふふ、素敵な言葉。
貴方にもご予定があるでしょうし、勤務についての具体的な話は後日にしましょうか。

(どう聞いても上辺だけの言葉に内心で不満顔を浮かべながら、こちらも上辺だけの喜びを顔に張り付けて。これ以上いくら言葉を交わしてもプライベートな彼は引き出せないだろう。時間の無駄だ。席を立ってスカートに跡がついていないかを確認してから、にこりと笑顔を残して扉の方へと歩みを進め、数歩の後にぴたりと止まり。このまま帰ってもただ労働者が一人増えたくらいにしか思ってくれないかもしれない。最後に無理矢理にでもひと押ししておくべきだろうか。暫く戸を見詰めた後、どこか緊張した面持ちで振り返る。彼に一瞥を向けた後、僅かに俯き目を伏せたまま控えめに腕を広げ、歯切れ悪く小さな頼み事を口にして。)

早速こんなことを言うのは恥ずかしいけど、……お別れの前に、抱き締めてくださる?少しでいいの。


 

  • No.66 by ヘレナ/アズール  2022-09-20 00:21:23 



【 ヘレナ・アンティパス 】

もちろん!これからじっくり仲良くなりましょう。

( 尻尾が止まった瞬間、彼は何を思っていたのだろうか。彼に王座への欲望があるのなら、それを煽るのも面白いかもしれない。そんな考えから言葉を重ねようとした矢先、彼がベッドを降りてしまう。このまま追い出されたり、二度と来るなと言われるようなことになったら今後の心象、もしくは自分の将来に影響しかねない。
そんなことを警戒した矢先、彼の口から出たのは"じっくり仲良くしたい"なんて言葉。少なくとも彼は自分を拒んだわけではないし、言葉の意味を額面通りに取るなら自分を受け入れる気があることになる。ファーストコンタクトとしては上々だろう。そう思い素直な嬉しさから思わず笑みを漏らしては、嬉々としてベッドを離れる。彼が開ける扉の前に立つと、一度足を止めて告げてから上機嫌に自室へと向かい )

それじゃあ、またお邪魔します。いい夢を見てくださいね、キングスカラー先輩。

──────

【 アズール・アーシェングロット 】

( 立ち上がる彼女に合わせて自分も立ち上がり、彼女がVIPルームを出るのを見送ろうとする。しかしその足が止まったのを見ては、足元に蜘蛛でもいただろうかと思いながらその先を見遣る。そこに蜘蛛がいる様子はないし、彼女も何やら黙ったままだ。何を気にして立ち止まっているのだろうと訝り、問いをかけようとした矢先に彼女がこちらを振り返る。腕を広げ、何やらためらうような態度とともにその口から出たのは"抱きしめてほしい"なんて頼み。一瞬それに動揺を覚えては、ずり落ちてもいない眼鏡のフレームを軽く中指で押し上げる。それは彼女なりの"愛"を得るためのアプローチの一つだろうか。だとしたら自分はそれを受け入れるべきか、拒むべきか。そう思案を巡らせた後、やんわりと断りの言葉を返し )

申し訳ありませんが、それがただの"お願い"ならお断りします。その頼みに対価を差し出して僕と取引なさるなら話は別ですが、別れ際の抱擁は先程の契約内容には含まれていませんからね。

(/お世話になっております!毎度版権創作ともに素敵なロル描写してくださってありがとうございます~!毎日楽しみに読ませていただいてます…!

ヘレナとレオナの方はひとまず一段落かと思いますので、次の展開の要望についてお伝えさせていただきたく…!
もう少しラギーと親しくなった描写を含めたいので、入学から数週間してラギーがレオナの小間使いになり、入学式での絡みやクラスが同じことをきっかけにヘレナとラギーが共に過ごすことが増えたような段階での絡みをしてみたいと思っております。
昼休みに一緒に食事をして、午後の授業も一緒に受ける流れになるものの合同授業でレオナとも合流し、彼に媚びるヘレナを見てラギーが後ろめたさとか引け目を感じちゃうような展開にできたらなと思っているのですが、お願いできますでしょうか…?
お気に召しませんでしたらその旨遠慮なくお聞かせくださいませ!)

  • No.67 by ドロシー / レオナ  2022-09-20 01:55:32 




【 レオナ・キングスカラー 】


………はぁ。

(こちらの発言が余程嬉しかったのか、笑顔で素直に了承する姿は何となく甥の姿が重なる。それがまた小憎たらしく堪らず掌で顔を覆い隠し、深く溜息を吐いて。少しの間遠ざかる背中を見送れば、自然と欠伸が込み上げ大きく口を開けて一つ吹かす。やっと静けさが訪れた。倒れ込むようにベッドへと身を沈め、疲れ切った瞼が落ちてくる。ベッドがあるのは利点だが、自室は昼寝には不向きかもしれない。副寮長がいないサバナクローでは寮生が直に寮長室へと訪ねてくることも少なくはないし、これまでも何度睡眠を邪魔されたことか。だとすれば温室か鏡舎裏か、ゴーストに恩でも売って洗濯室なんかを借りるのも悪くない。暫くは寝床を転々とすることになりそうだ。そんな思考が段々と薄れ、数分もしない内に小さな寝息だけが室内に聞こえるようになった。)





【 ドロシー・エルリッチャー 】


あら?あらあらあら?

(彼の返事を聞けば一瞬きょとんと目を丸め、断られたことを理解し羞恥にかぁと頬が染まる音を耳が捉える。彼の背に回されるはずだった腕を所在なさげに、加えて悔しげにぶんと一回振ってみせ、赤く色付く頬がむくれて曲線を描く。折角可愛らしくねだって見せたというのに勿体無い男だ。私が彼だったらすぐさま胸の中へとしまい込むところなのに。
つかつかと歩み寄って距離を詰め、まずは一人の女性として一言。次に続くのは一契約者としての言葉。嫌味としてではなく一つの疑問、ひいては双方の認識の擦り合わせとして問い掛け、腰に両手を当てて依然ぷくぷくと怒ってみせる。この分だと彼には早々に見切りをつけて従業員でも客でも誑かした方がいいかもしれない。まだ熱の引かない頬とは裏腹に内心は冷たさが広がり、口を噤んで返答を待ち。)

もうっ、女に恥をかかせるなんて酷い人。
それじゃあ貴方は私が働く姿を見るだけで愛を育むおつもり?





(/ こちらこそいつも楽しませていただいています~!展開のご希望、畏まりました◎流れは把握しましたが、細かいことをいくつかご質問させていただきますね。
数週間後とのことですが、その時点でラギーはヘレナさんがレオナにアプローチをかけていることは把握済みでしょうか?それとも合同授業で初めてヘレナさんとレオナの会話を見て知る形でしょうか。媚びを売っていることは知っていても実際に見たことはなく、合同授業で初めて目の当たりにして予想外に動揺してしまう、というのもいいかもしれませんね!
二つ目ですが、これはすぐには関係ないかもしれませんのでお気軽にお答えくださいね。合同授業の内容はどのようなものをお考えでしょうか…?何となく実技で魔法薬学とかなのかな~、とぼんやりとイメージはしましたが、何かお考えがございましたらお聞かせください!

それから、これは本当に単なる呟きでしかないので聞き流してくださって結構なのですが、主様とのなりきりが楽しくて暇なときに展開を考えたりすることがございまして…()最終的に誰落ちにするかを決めた上でのイベントとなってしまいますが、版権側がご都合魔法薬などを引っ被って10年後(仮)の自分と入れ替わってしまう、なんて面白いかなと!「この頃の嫁尖ってるな~!」と大人の余裕でわしゃわしゃ可愛がってほしいと言いますか、慣れない扱いに珍しくタジタジになる悪女お二人も見たすぎて…!という完全書き殴りの呟き失礼いたしました~!改めて気の早い話ですが、もし刺さりましたらヘレナさんの方も是非是非採用してくださいませ!)


 

  • No.68 by ヘレナ/アズール  2022-09-20 10:48:28 



【 ヘレナ・アンティパス 】

( 午前中最後のチャイムが鳴り、生徒たちの気が抜けるのが目に見える。教師が授業を切り上げるとともに生徒たちが慌ただしく教材類を片付けて食堂へと向かう。昼休みのざわめきが廊下で始まったのを聞きながら、教材を片付けて財布を持つと教室の中を見渡す。ただでさえ特別枠の女子生徒という噂が立っていることもあり、時折好奇心の旺盛な生徒に声をかけられることもある。その中でも空腹で気の立った学生に絡まれるのはなおさら厄介だし、誰かしら他の生徒と同行していた方がトラブルは避けやすい。
そんな考えから同行できそうな人間を目で探したところで、視界に入ったのは入学式以来の関係であるハイエナの獣人。誰かといる様子はなさそうだと見て取ると、つかつかと彼の席に歩み寄って声をかけ )

ラギー、一緒にお昼食べない?

──────

【 アズール・アーシェングロット 】

得体の知れない女性を抱き締めただけで愛が育めるとは思いませんが、働く姿を見ているうちに親しみを抱くことはあり得ると思いますよ。…こちらとしても、愛とやらを差し出すにはまだ時間が必要ですから。

( 女に恥をかかせたことを咎められては、困惑気味に眉を寄せる。求められたからといって会ったばかりの女を抱き締める気にはならないし、彼女への警戒も緩みきったわけではない。断る道理だってあるだろうと思うものの、彼女がそれを咎めるのは陸と海との感覚の違いのせいだろうか。後でよく調べてみようと決めながら、怒った様子の彼女を見下ろす。
あくまで自分は彼女がどのような人物であるかを見定めるために雇用契約をしたのであって、愛を育めるかどうか判断するのはその後だろう。少なくとも、この場で彼女を抱きしめただけで愛情が湧き上がることはあるまい。そんな説明をしてからにこりと愛想笑いを見せると、彼女から離れて部屋の扉を開き、外で待っていたジェイドに目配せをして )

寮まではオクタヴィネルの寮生に送らせます。本日はいらしてくださってありがとうございました。


(/詳細なご確認ありがとうございます!ラギーはヘレナがレオナに媚びていることは知っていたものの、実際に目にして動揺してしまう感じを想定しています。授業については仰る通り魔法薬学で、ラギーとバディを組んでいるはずなのにレオナにばかり声をかけるような感じがいいかなと…!ひとまずお昼休みの方から開始させていただきますが、差し支えや疑問などありましたら遠慮なくご指摘ください!

そう言っていただけてとても嬉しいです~!私もこのやり取り大好きなのでよく以前のロル見返しちゃったりしてます、同じように楽しんで頂けてるんなら嬉しい限りです!
それと素敵なシチュエーションのご提案までありがとうございます~!それめちゃくちゃやりたいです…!!未来の旦那に可愛がられてタジタジになっちゃうのも楽しそうですし、結局結婚とかに至ることもなく別れたものの未練のある大人版権Cが創作さんと結婚してるって体で話して自分を意識するように仕向けるみたいなのも面白そうだなと…わくわくしちゃって語彙力死んでるので上手く伝わっていなかったら申し訳ないです;;)

  • No.69 by ドロシー / ラギー  2022-09-20 12:58:08 




【 ラギー・ブッチ 】


お、ヘレナくん。
いいッスよー、今日はレオナさんのおつかいもないし。

(終業のチャイムと同時に気を緩め始める周囲を尻目に、未だ書き写し終わらない板書をノートに殴り書いて背を丸める。既に入学から数週間経ったが、スラム育ちの自分には慣れないことばかりで未だに周囲よりも数テンポ遅れてしまう。やっとのことで写し終え、インクの墨溜まりだらけのノートを見下ろし一息つく中、ふとこちらに近付く相手の姿に顔を上げ。食事の誘いに二つ返事で了承を返し、腕を頭上へと伸ばして凝り固まった肩を解してみせる。骨の軋む音を幾つか響かせやっと疲れが取れると一息ついて。寮長の小間使いのない昼休みが間違いなく一番の至福の時間だ。こうして彼女が声を掛けてくる日は殊更。舞い上がる自分から目を逸らすのも既に諦めている。散らばった教材を鞄へと押し込み、代わりに空のタッパーを数個抱えて立ち上がり。)





【 ドロシー・エルリッチャー 】


それこそ貴方の胸三寸だと思うけど、……まあ、安易に抱き締めて刺されたりしても困るものね。美人局みたい。

(言いたいことは二、三あるが、それを呑み込んで溜息に代える。欠けた自尊心のせいで酷く心細い。自分で自分を抱くように片腕へと手を掛けながら、彼の言葉に「こちらこそ」と短く返して扉を出る。こんなところ早く帰ってしまいたい。
送ってくれる寮生にもあわよくば誑かしておきたいところだが──と一瞥を向け、見覚えのある容姿に内心で肩を落とす。この人は駄目だ。ここに来るためにお膳立てをしてくれたクラスメイトだが、彼はこちらに興味がなさすぎる。…少しいつもと雰囲気が違うように思えるのは、規定通りに着た寮服のせいだろうか。取り敢えず世間話として褒め、愛想良くにこりと笑って。)

こんにちは。……寮服は着崩さずに着るのね。とってもよくお似合い。





(/ お答えくださりありがとうございます!改めて畏まりました~◎今のところ特に質問等はありませんので、また何かあればお声掛けさせていただきますね。主様もご要望等ございましたらいつでもどうぞ!

同じ気持ちで本当に嬉しいです~!!急にこんなこと言って引かれないかな~とどきそわしていたので、お優しいお言葉に安心と感激でいっぱいです…!
わ~素敵な発展案!!わかりますわかります、わかりやすいです!!n年後まで引きずってる版権くん重くていいですね……。こちらも語彙が死 んで言葉が出てこないのですが、どっちのパターンも大変滾ります、選びがたいですね!本当に気の早い話なのであくまで保留となってしまいますが、このシチュエーションができるくらいまでご縁が続けばいいなと願うばかりです*)


 

  • No.70 by ヘレナ/アズール  2022-09-20 13:52:18 



【 ヘレナ・アンティパス 】

よかったらノート見せてあげてもいいけど、使う?

( 他の生徒たちがばらばらと出ていく中、未だに板書を書き続けている姿を目にすると彼の手元を覗き込む。末尾の板書が殴り書きされている様子やインク溜まりの多い紙面に、あまり勉強にも慣れていないのだろうかと思案を巡らせる。自分のまとめたノートのほうがずっと見栄えがいいし、その様子では書き記すのに必死でまともに頭に入っていないのではないか。そんなことを考えると、ほんの気まぐれからノートを貸す提案を持ちかける。
この昼休みにも彼がレオナの小間使いとして仕事をする様子だったらそれについていくつもりだったのだが、それがないなら仕方ない。とはいえ普段彼がどのようにレオナと過ごしているのかが気になると問いをかけてみて )

キングスカラー先輩のおつかいってどんな感じなの?あの人、女を働かせるのは落ち着かないとか言ってやらせてくれないから知らなくて。

──────

【 ジェイド・リーチ 】

ありがとうございます。…それで、取引はいかがでしたか?

( アズールの目配せに視線で応え、彼女に微笑むと挨拶するように頭を下げる。うっすらと扉越しに聞こえるやり取りを聞いていたのだが、アズールにしては随分慎重だった。彼は普段ならもっと強欲な契約を交わすことだってあるのに、結局雇用契約だけで済ませるとは。得体が知れない相手だからこそと彼は言うだろうが、いつもと違う彼の態度に幼馴染だからこそ感じ取れる緊張や動揺を感じて正直面白かった。今後の彼女と彼とのやり取りはきっと楽しいだろうし、しばらく眺めていることにしよう。
そもそも、自分も彼女がどんな存在なのかに興味があるし。そんなことを思案しつつ彼女からかけられた褒め言葉に応えては、VIPルームの扉が閉まったのを確認してから歩幅を合わせて寮の出口へと向かう。その道中、彼女がアズールをどう思ったのかという率直な好奇心からそう尋ねてみて )


(/ありがとうございます!ドロシーさん側の展開も含め疑問や要望などございましたらいつでもお伝え下さい…!

本当にそうですね…!誰落ちになるか決められたら是非やりましょう!!それまで愉しみにしながら続けさせていただきますね!改めて今後もよろしくお願いいたします…!)

  • No.71 by ドロシー / ラギー  2022-09-20 15:35:29 




【 ラギー・ブッチ 】


…そんな汚ぇかな。ま、これも練習ッスよ。

(唐突な提案に数秒黙りこくり、彼女がノートを見て何を思ったのかを何とはなしに察すると小さく溜息が漏れる。これでも入学当初より幾らかマシになったとは思うのだが、道は長いようだ。手をひらりと振ってお断りを入れたのは、発言通り練習あるのみだと思っているのは勿論だが、貴族連中の気取った筆跡が苦手という理由も少々。とはいえ彼女は貧民層である自分への差別意識も大して無いようだから、有事の際は頼らせてもらおう。
タッパーを積み上げて崩れないように抱え席を立つ。飛んで来た寮長への質問に、待ってましたとばかりに気怠げな愚痴混じりの答えを返し、空いた片手で一つ二つと指を折る。パンの販売がある日なんか、何の遠慮もなく競争率が高いパンを選ぶものだから堪ったものじゃない。積んだタッパーの上に顎を乗せて背中を丸め、わざとらしく長い溜息を吐いて。)

ただの使いっ走りッスよ。あれが食べたいから買ってこいだの、買ってきたらやっぱり他のがいいとか。あとは雑用。掃除とか洗濯とか夜食とか、…ま、オレもおこぼれ貰ってるからいいッスけど。





【 ドロシー・エルリッチャー 】


と~~~っても慎重な方。…絶対に悪いとは言わないけど、それで好機を逃すのなら───、

(彼の問い掛けに間を置かずに答えを述べる。先程の拒絶を思い出すと再びむくれてしまいそうだ。何か言いたげに語調を伸ばし、自分なりの見解を述べる中、遅れて違和感に気が付くとはたと足を止めて。
身長差のために数歩下がって彼の姿を見上げ、不躾だとは思いつつもまじまじと観察し、不可解そうに目を細める。普段の様子とあまりに違う。普段の間伸びした口調とはまるで違う落ち着いた敬語。寮では…というか、仕事中はこうなのだろうか。首を傾げて顔を覗き込みながら、申し訳なさそうに問い掛けて。)

……失礼。貴方、フロイドさんよね?いつもとあまりに態度が違うものだから…。





(/ お気遣いありがとうございます!お言葉に甘えて、何かあればお声掛けさせていただきますね。主様もいつかやりたい展開等ございましたらいつでもシェアしてくださいませ~!妄想捗りますので! / 蹴推奨 )


 

  • No.72 by ヘレナ/ジェイド  2022-09-20 15:59:17 



【 ヘレナ・アンティパス 】

そう?せっかく提案してあげたのに。

( これも練習なんて言いながら自分の提案を断る彼に、軽く肩を竦めて口にする。まあ、所詮は自分の将来に微塵も関係のないクラスメイトだ。彼がいらないというのなら無理に見せる義理もあるまい。そう考えながら引き下がっては、レオナについての愚痴に耳を傾ける。話を聞けば聞くほど奇妙な王子だ。他にも役に立ちそうな連中はいくらでもいるのに、よりにもよってハイエナとつるんで自分のために働かせるなんて。何が彼の魅力なのだろうかと一瞬さぐるように彼を見てから、明確な答えは分かりそうにないと考えるのを諦める。
実際時折売られる人気のパンは女の自分では男まみれの競争に行く気がせずにありつけないし、そういう小間使いがいたらきっと便利だろう。そのうち誰かに小遣いを与えてやらせてみるのもいいかもしれないと思いつつ呟き、教室を出て )

ふうん…でも、そういう使いっぱしりがいるのは便利かも。人気のパンなんかは争奪戦になるから、体格で負ける私は買いにいけないし。今度私もやってみようかな。

──────

【 ジェイド・リーチ 】

ふふ、フロイドですか…それは僕の双子の兄弟ですよ、ドロシーさん。フロイドがお世話になっております。改めて、ジェイド・リーチと申します。驚かせてしまったようで申し訳ありません。

( 慎重という指摘に、それは彼女だからだろうと思って思わず笑みが漏れる。しかしそんな話をしたらアズールは余計な隙を見せるなと言って怒りかねない。そんな考えからその言葉を笑うのみに留めては、不意に彼女の訝るような視線に気がつく。その目を見つめ返して首を傾けてみせた矢先、その口から出たのは自分の双子の兄弟の名前。それに思わずまた笑ってしまうと、そんな口元を隠すように抑える。
それからすぐに訂正するように言葉を返しては、驚かせたことを謝罪する。頭の切れる女なのだろうとは思っていたが、さすがに契約の相談が終わって気が緩んだ今は自分と片割れの違いに気づけなかったのだろう。少なくとも双子を見間違える程度の隙を見せることはあるということをアズールに話したら、彼はきっと幾らか安心するだろう。そんな想像を巡らせつつ、自己紹介とともに愛想よく笑みを浮かべてみせ )

  • No.73 by ドロシー / ラギー  2022-09-20 17:30:36 




【 ラギー・ブッチ 】


小遣いが出るんなら喜んで立候補するッスけど。妙な下心持ってる奴らが寄ってくるよりずっとマシでしょ。

(向けられる妙な視線に気付くと居心地悪そうに耳をへたりと寝かせ、こちらは反対に目を逸らす。何を考えているんだろうか。そういえば彼女はやたらと寮長に対して前のめりだとか。もしや進んでこき使われたいとでも思っているのだろうか。顎で使われたことのないお嬢様だからなのか、それとも別の理由があるのか。できれば前者であることを願いつつ、彼女に続いて教室を出る。
そんな風に思っていたからか、彼女の口から出た仕えられる側の発言が出ると、自分が考えすぎだと突きつけられたようでどうにも悔しかった。結局は貴族様なのだ。気分を切り替えて肘から先を持ち上げ挙手し、犬歯を見せて笑みを浮かべる。かの寮長はギブアンドテイクとはいえ基本は無賃でこき使うだけであり、報酬が出るのならそれに越したことはない。ついでに触発されて王子様も給料を出してくれればいいのだが。都合のいい想像に、シシシ、と笑い声を上げて。)





【 ドロシー・エルリッチャー 】


あ…、双子だったの?ごめんなさい、知らなくて。道理で雰囲気が違いすぎると思った…。

(品のある笑いに含むところを感じ取ると困ったように肩を竦めるが、相手の次の発言を聞けば驚きに目を見開いて。失礼な間違いに胸に手を当てて慌てて詫びを入れ、眉を下げつつも未だ彼の姿へと視線を遣り観察を続けて。基本的に他者に対してあまり興味のない自分には双子は少々面倒な存在だ。大事なときに呼び間違えでもしないようにしっかりと覚えておく必要がある。下がった分の距離を詰め、随分と高い位置にあるかんばせを覗き込むためにそっと体を寄せ、自分の頭を軽く撫でて帽子を取るよう頼み。帽子の影が差しているとはいえ、この時点でも全く見分けがつかない。というか、フロイドの顔をはっきりと覚えていないのだから比較のしようがない。面倒な存在に内心で唸りつつ、それをおくびにも出さずに微笑んで。)

綺麗なお名前。帽子、取ってくださる?お顔をよく見せて。


 

  • No.74 by ヘレナ/ジェイド  2022-09-20 23:01:16 



【 ヘレナ・アンティパス 】

本当?それじゃあ今度気が向いたら頼むかも。

( 小遣いが出るなら自分がと早速名乗りを受けると、見知った彼に使いを頼めるのなら悪くないかもしれないと思案する。使用人としてずっとそばに置いておくわけではないし、ただの使い走りとして使う分には悪くない。それに、彼の仕事ぶりがわかればレオナの考えを少しは読むことができるかもしれないし。そんな思案からそのうち頼むかもしれないと返答しては、彼はどのくらいの給料がほしいのだろうと考える。販売されているパンの料金に手数料を加えて、せいぜい1日500マドルもあれば満足だろうか。そんなつまらない計算をすると、まあ考えるのはまた今度でいいかという結論に帰着する。
使い走りとしてでもレオナと関わっている彼からして、あの寮長はどのような人だろう。好きな女のタイプとか、何が望みなのかとか、そんなことを知っていたりはしないかと思うと尋ねてみて )

ねえ、ラギーから見てキングスカラー先輩ってどんな人?どんな女が好きなのかとか聞いたことはない?

──────

【 ジェイド・リーチ 】

いいえ、構いませんよ。よくあることですから。

( こうして兄弟を間違えられることはしばしばあるし、別にそれほど腹立たしいことでもない。不機嫌なフロイドが間違えられたのなら話は変わってくるが、少なくとも自分にとってはそれほど許しがたいことではない。そもそも、見た目が似ている以上間違えるのも無理のないことだろう。彼女の謝罪に微笑んで許容の言葉を返しながらも、距離を詰めてくる彼女に微かに目を細める。
アズールに愛をせがんでおいて、自分とも距離を詰めるつもりだろうか。アズールが警戒するのも無理もない、たしかに得体のしれない女だと思ってしまう。もう少し彼女に都合のいいように振る舞って泳がせてみたら、彼女はどう動くだろうか。そんな考えから素直に帽子を脱いで彼女を見遣り )

どうです?…フロイドと同じ顔に見えますか?

  • No.75 by ドロシー / ラギー  2022-09-20 23:59:45 




【 ラギー・ブッチ 】


……女子の好みなんて話すと本気で思ってるんスか。そんな世間話しないッスよ。

(色良い返事に「よっしゃ」と顧客獲得の声を上げ、機嫌の良さが足並みに現れ弾むように廊下を往く。無論報酬のことだけでなく、彼女に頼られること、彼女に余計な男が寄り付く機会を一つ潰せたことを喜ばしく思う気持ちも大きく、自然と鼻歌が零れ始めるが、次に向けられた質問でぴたりと止み。
まずは呆れた様子でじとりと見詰め否定を。知り合ったばかりの自国の王子兼先輩にそんなこと聞けるかよ、と内心で言葉を付け加えた後、答えやすそうなもう一つの質問について考える。どんな人、というのは、どういった意図の質問なのだろうか。結局は彼女の考えを汲めるわけもなく自分なりの答えを出すしかないのだが。普段部屋や植物園で見せる怠惰でだらしない姿や、部活で見せる部長らしい姿。ここ数週間の寮長の印象を振り返りながら、どこか辿々しい口調で答えを述べ、加えて質問を返して。)

どんな人かぁ。気に食わないところも多いッスけど、まあリーダーには向いてるんじゃねーかな。部活でも何だかんだ面倒見はいい……気がするし。ヘレナくんにはどう見えるんスか?





【 ドロシー・エルリッチャー 】


……、いいえ。この距離なら、よく見えるから。

(よくあることだからこそ嫌気が差しているかと思ったが、どうやら兄弟とは違いそれなりに温厚らしい。胡散臭くはあるが相対的に好感を覚える。帽子が取られる動作をじっと見詰め、顔立ちの全体的な雰囲気が捉えやすくなると何を言うでもなく視線を絡めて、ゆっくりとした瞬きを数回繰り返した後、何か言いたげに瞳を揺らして僅かに切なげに眦を細める。ほんの小さな動きで首を横に振り、口角を上げて笑みを見せ。我ながらロマンチックで素晴らしい間の取り方だとは思うが、その実相手の顔を覚えようと必死だ。慣れるまでは程良い緊張感と共に過ごすことになる予感がする。そんな嘘だらけの態度の中、彼の瞳に映る自分の姿が薄らと目に入れば僅かに息を呑み、きゅんと胸が高鳴れば頬がほんのりと桜色に染まり始めるのが分かる。慌ててとん、とん、と数歩下がって適切な距離へと戻り、はしたなく近付いてしまったことへの言い訳を気恥ずかしげな笑みと共に告げ、浮き足立ったように自らの髪を撫でて。)

よかった。……最低でも一ヶ月は一緒に働くんだもの、見分けはつくようにならないとね。まじまじ見てしまってごめんなさい。


 

  • No.76 by ヘレナ/ジェイド  2022-09-21 01:28:31 



【 ヘレナ・アンティパス 】

そうなの?それじゃあ…お小遣いをあげるから聞いてきて、って言ったら聞いてきてくれる?

( 好きな女の話はしないという言葉に残念がるように肩をすくめる。前にも結局彼の好みの女の話ははぐらかされてしまったし、まあ小間使いのような後輩にそうそう恋愛の話をする機会なんてないか。そう思って諦めかけるものの、すぐに思い当たったのは彼の買収。お小遣いを与えれば自分のために使い走りをしてくれるのだから、情報収集も頼めるかもしれない。そう思うと早速彼に提案してみる。
彼から見た寮長の印象というのに興味深そうに相槌を打っては、やはり中身まで腐りきったたちではないようだと思案する。少なくとも、彼が言っていたような"落ちぶれた第二王子"ではないだろう。そう思いながらも、自分からの印象を問われると今まで彼と交わした会話を思い返しながらかすかな笑みとともに答えて )

あの人は…どこか諦観してるみたいに見えるけど、第二王子ごときに燻ぶらせておくのはもったいない人だと思う。もしも彼に王座への野心があるんなら、私にとって完璧な理想の男性かも。

──────

【 ジェイド・リーチ 】

いえ、僕は構いません。…ただ、無分別に男と距離を詰める女性をアズールがどう思うか。彼の愛が欲しいなら相応の振る舞いが必要かもしれませんね。

( 自分の目を見つめる彼女は、何を考えているのだろう。この女はアズールに取り入りたくて契約に来たのかと思っていたが、それ以上に厄介な存在である可能性さえ見えてきた。アズールに愛とやらを求めておきながら、自分にもそんなふうに距離を詰める。男を誑かすことに快楽を覚えている類の女だろうかと思案を巡らせつつ、彼女の瞳を見つめる。その奥にあるだろう思考を少しでも見透かしてやりたいという思いで視線を絡ませていたものの、その身体が離れると深く見透かせなかったそれに未練じみたものを感じる。もう少し長く見つめていれば、彼女の奥を探ってやれるような気がしたのに。しかしまじまじと自分を見つめてしまったことを謝る彼女にようやく冷静さを取り戻すと、すぐに愛想良く微笑んでみせる。そのままかける言葉に僅かな皮肉を忍ばせては、彼女の行動が無意識なのか故意なのかをやんわりと探ろうとし )

  • No.77 by ドロシー / ラギー  2022-09-21 04:42:27 




【 ラギー・ブッチ 】


それでオレに好みのタイプ聞けって?3年の先輩とかに頼んだ方が確率高いッスよ。

(お小遣いという単語に一瞬反応しかけるが、すぐに考えを改めて表情を顰める。つまりは理想の男を落とすために相手の好みに寄せたい、ということか。彼女の目から見たレオナの印象を聞き終えると、何やら面倒な企てに巻き込まれかけていることを理解し、改めて確認を。聞く気はないし、聞ける気もしない。予想することくらいはできるが。あの傍若無人な王子様のことを思い浮かべ、暫し目を閉じて考えてみる。
そういえば、次期王妃たる義理の姉からの長電話に律儀に付き合う姿を見かけたことがある。喜んでというよりは無理矢理という感じだったが、夕焼けの草原らしいタイプの女性をを好む姿は何となく想像できない。ごほん、と一つ咳払いをしてみせると、聞き出せない代わりに勝手で安易な予測を立て、どう思う、と言わんばかりにちらりと視線を向け。)

そうだなぁ、…流石のレオナさんも女の人には頭上がらないみたいだし、大人しくて可愛げある子とかじゃないッスか。夕焼けの草原じゃ見ないタイプの。





【 ドロシー・エルリッチャー 】


……、確かに似合ってはいるけど、…寮服、邪魔ね。できれば寮服を脱いだ貴方とお話がしたいな。

(ご尤もな助言の裏に含みがあるような気がしてならない。カマトトぶってぽんと手を打ち納得してみせるのも、アズールなんかどうでもいいと身を翻してみせるのも正解ではないだろう。かと言って胸の内を吐露したとして、彼から寮長へと情報が動くだけだ。ただのパイプと会話をして一体何になるというのか。なんだか急に面倒になってきた。
つかつかと再び歩み寄れば先程と同じようにじっと彼を見上げ、視線を逸らさないまま掬い取るように片手を取る。互いに手袋に包まれ体温すらも感じない掌を合わせ、そのままするりと彼の手套を脱がせてしまうと軽く目を細め、たった今外した手袋を押し付けるように握らせて。囁くように、それでも聞き漏らさないようはっきりと述べる言葉は、無論服を脱げと言っているわけでも、将又ベッドに誘っているわけでもない。立場を抜きにした興味があるのなら受け入れる、と言外に含ませ、言い終えるや否や体を翻し一人で歩みを進めて。強制力も何もないただの意思表示に過ぎないが、妙な嘘を重ねるよりマシだろう。誘われたと勘違いする愚かな男である可能性も一応考慮し、念のためマジカルペンに触れつつ靴音を小さく響かせて。)


 

  • No.78 by ヘレナ/ジェイド  2022-09-21 10:40:23 



【 ヘレナ・アンティパス 】

三年生の先輩…そうね、それも考えてみる。

( 多少小間使いとして近くにいるといえど、結局彼は使い勝手のいい一年生に過ぎないのだろう。だとしたら、彼の言うとおりもっと寮長と親しい誰かに頼む方がいいかもしれない。そのためにも上手く自分のために動いてくれそうな人を探さなくてはいけなさそうだと思案を巡らせる。部活や寮の先輩を何人か頭に浮かべて考えを巡らせているうち、彼から予想のような言葉が出てくるとそちらに視線を向ける。夕焼けの草原では見ないような大人しくて可愛げのある女の子。そのイメージを頭の中で浮かべるものの、自分とはあいにく異なりそうだ。そう思って苦い表情を浮かべては、夕焼けの草原の男は我の強い女にうんざりしているのだろうかと思って彼にも問い掛けてみて )

大人しくて可愛げのある…私とは少し違いそう。ラギーもそういう人の方が好き?

──────

【 ジェイド・リーチ 】

なるほど。…ドロシーさんが僕に興味を持ってくださるんならぜひ。僕としても、あなたとお話してみたかったものですから。

( 自分の言葉をどう受け取るかと思いながら、じっと観察するような視線を彼女に投げかける。すると、返されたのは真っ直ぐな返答でなく"寮服を脱いだ自分と話したい"なんて言葉。アズールの下につく副寮長としてでなく、自分の素を見たいということだろうか。なかなか頭の切れる返答をする女だと思って楽しげに笑みを深めては、彼女から返された手袋を再度自分の手に嵌め直しながら言葉を返す。
自分はアズールに対して誠実でも忠実でもあるつもりはないし、ただ彼が面白いから共に過ごしているだけだ。アズールに付き従うよりも自分が一人で彼女を探る方が面白いのであれば、そちらに傾くのも悪くはない。この女が何を考えているのか、自分が直接覗き込むことができるのならそれもきっと楽しいだろう。そんな考えから彼女の言葉を受け入れる素振りを見せては、再度その隣を歩き始め )

  • No.79 by ドロシー / ラギー  2022-09-22 09:38:31 




(/ おはようございます。昨日はお返事できず申し訳ありませんでした。寒暖差の影響なのか少々体調を崩してしまったらしく、もう少し時間をいただければと思います。なるべく早く返しますのでお待ちいただけると幸いです…!主様もどうか体調不良にはお気をつけくださいませ。下げ報告のみ失礼いたしました。)


 

  • No.80 by ヘレナ/ジェイド  2022-09-22 11:00:04 



(/おはようございます!
具合の悪い中わざわざご報告ありがとうございます…!最近気温の上下激しいですもんね…。ご返信の方はゆっくりお待ちしておりますので、どうぞしっかり養生なさってください~!)

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