匿名さん 2022-09-03 19:19:45 |
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【 ヘレナ・アンティパス 】
本当?それじゃあ今度気が向いたら頼むかも。
( 小遣いが出るなら自分がと早速名乗りを受けると、見知った彼に使いを頼めるのなら悪くないかもしれないと思案する。使用人としてずっとそばに置いておくわけではないし、ただの使い走りとして使う分には悪くない。それに、彼の仕事ぶりがわかればレオナの考えを少しは読むことができるかもしれないし。そんな思案からそのうち頼むかもしれないと返答しては、彼はどのくらいの給料がほしいのだろうと考える。販売されているパンの料金に手数料を加えて、せいぜい1日500マドルもあれば満足だろうか。そんなつまらない計算をすると、まあ考えるのはまた今度でいいかという結論に帰着する。
使い走りとしてでもレオナと関わっている彼からして、あの寮長はどのような人だろう。好きな女のタイプとか、何が望みなのかとか、そんなことを知っていたりはしないかと思うと尋ねてみて )
ねえ、ラギーから見てキングスカラー先輩ってどんな人?どんな女が好きなのかとか聞いたことはない?
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【 ジェイド・リーチ 】
いいえ、構いませんよ。よくあることですから。
( こうして兄弟を間違えられることはしばしばあるし、別にそれほど腹立たしいことでもない。不機嫌なフロイドが間違えられたのなら話は変わってくるが、少なくとも自分にとってはそれほど許しがたいことではない。そもそも、見た目が似ている以上間違えるのも無理のないことだろう。彼女の謝罪に微笑んで許容の言葉を返しながらも、距離を詰めてくる彼女に微かに目を細める。
アズールに愛をせがんでおいて、自分とも距離を詰めるつもりだろうか。アズールが警戒するのも無理もない、たしかに得体のしれない女だと思ってしまう。もう少し彼女に都合のいいように振る舞って泳がせてみたら、彼女はどう動くだろうか。そんな考えから素直に帽子を脱いで彼女を見遣り )
どうです?…フロイドと同じ顔に見えますか?
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