相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.5044 by 探偵  2024-04-01 12:36:21 


お前が知ってくれてんのなら、それでいい……ん、……フィリップ、
(風の街の探偵である事は誰に望まれたでもなく自らが望んでやっている事だ。この街の涙を少しでも拭う事が出来ればそれでいい、誰にも知られずに街を守っているのこそハードボイルド探偵だろう。だがこの街の中で誰よりも近くにいて誰よりも大切で大好きな人が自分のやる事を褒めてくれて、しかも相棒としてついてきてくれるのならこれ以上の成果なんてないだろう。褒められながら頭を撫でられれば胸いっぱいに幸福が満たされて心地よさそうに目を閉じて柔らかな笑みを浮かべていた。胸に溢れた分を少しでも相手に伝えようとキスを降らせれば、最後の悪戯に相手の体が小さく反応したのが見えて無意識のうちに鼓動が早くなる。直後仕返しを宣言されれば後頭部を引き寄せられるも甘んじてそれを受け入れる、柔らかな舌に硬い歯が優しく食い込めば夢の中にいるようにフワフワした頭にはよく響いて、慰めるよう舌が這えば脳の奥がヒリついた気がした。唇が離れると相手はこちらを抱きしめて寝かしつけるように背中を撫で始める、だが脳のヒリつきはだんだんと広がってこの心地好い空間を終わらせなくないと思考が偏り始める。この街で、この世界で、自分を褒めてくれるのは相手だけなのだ。疲労で判断力の落ちた脳は歯止めがきかなくて相手の肩口に顔を埋めると名前を呼び「もっと、ご褒美が欲しい…」と小さく囁くようにねだって)

  • No.5045 by 検索  2024-04-01 15:36:13 

…っ、…駄目だよ、翔太郎。明日もいつも通り仕事だろう?それに体を休めるのも大事な探偵の仕事だ
(殆ど衝動のままに口づけをして舌でその部位を撫でる。単なる口づけとは違う熱を感じながら顔を離すとそれを沈ませるように相手の体を抱きしめて眠るように促す。そのまま落ち着こうとしたが相手が肩口に顔を埋め、囁くようにオネダリされると鼓動が跳ねてその熱が更に煽られてしまいそうになる。相手が願うままに叶えてしまいたくなるが一日中走り回ってかなり疲労しているのは見て明らかだ。今日はどう考えても大人しく寝かせるべきだろう。長く息を吐き出して自分の気持ちを落ち着かせると冷静に諭すような口調で名前を呼んでその誘いを断る。本来の目的に戻すように少し体を動かして肩口の相手を胸元で包み込むように抱き寄せて眠気を誘うようにその背中を優しく撫で続けた。相手が大切にしている探偵の仕事のことを持ち出して今はこのまま眠るのが一番良いことだと話を誘導すると「今日はこれで我慢してくれ」とお願いするように囁き、相手の頭に軽く口づけを落として)

  • No.5046 by 探偵  2024-04-01 18:47:25 


な、フィリップ!……、…明日の仕事は明日の俺がなんとかするし、お前からご褒美貰えた方がぐっすり寝られるし、もっと、その…幸せなまま眠れるし…
(こちらからオネダリを囁くと相手の体は僅かに反応を見せていやでも期待は煽られる、しかし直後相手の口から出てきたのは気を落ち着かせるような呼吸でその後きっぱり断られてしまうと思わず顔をあげて抗議するように相手の名前を叫んでいた。それ以上の事を言う前に胸元に抱かれて背中を撫でられると、相手に包み込まれる幸せな体温に一気に眠気が煽られてしまう。後頭部にキスが降ってくるとそのまま意識を手放してしまいそうだ。だが今日相手から沢山もらった分眠気で自制の効かなくなった頭はより沢山を求めてしまって、胸板に擦り寄りながらご褒美を貰えるように言葉を並べる。だがまともに回っていない頭ではまともな理由は見つからず、最後の言葉は極シンプルなものになってしまった。背中に回す手で寝間着を強く握りながら相手の腕の中で顔を上げると熱が僅かに揺れる目を向けて「それでも、ダメなのか?」と再び問いかけて)

  • No.5047 by 検索  2024-04-01 19:44:43 

…、…駄目。君の体調を治すのが先だ。
(相手のオネダリを断ると抗議の声があがる。それを抑え込むように抱き締めると腕の中の相手が脱力しそうになったのが分かる。やはり体力は既に限界に近いのだろう。それでも子供みたいに胸板に擦り寄りながらご褒美を貰う為に良い点がアピールされる。それだけ相手が求めてくれる事と何処か拙い口調に理性が霞んで、寝間着を強く握られてふと目を向ければ熱の見え隠れする瞳が向けられるとぐらりと自分の中の熱が揺さぶられる。誘われるまま顔を近付けたくなってしまうが最後の理性がそれを押しとどめ強く目を瞑ってから開くと再度断りの返事を返した。溺れてしまうのは簡単で煽られた欲が求めるものであるがそれは明日の相手を無理させるのと同義だ、自分が望むものでは無い。これからも共に歩む相棒として痩せ我慢せずに元気でいて欲しいから。決断が揺らいでしまう前に布団を引っ張ってきて相手の肩までかけると寝かしつけるように頭を撫でるのを再開する。「元気になったら何時でもしてあげるから、今日は大人しく寝たまえ」と告げておまじないをかけるようにもう一度頭にキスを落として)

  • No.5048 by 探偵  2024-04-01 20:29:22 


、……分かった。……今の言葉忘れんなよ…
(ヒリつき始めた胸が疲労を忘れさせて相手からもっと欲しいと気持ちが暴走し始める、相手を見上げるようにして見つめて再びオネダリをしてみるがやはり相手の答えはノーで不貞腐れるように顔をさげて目線を逸らす。胸板に額をあてぶっきらぼうに返事をするが布団を肩までかけられて二人の体温がその場に留まるようになりそんな状態で頭を撫でられると途端にその心地良さに張っていた気は緩んで、ゆっくり息を吐き出すと無理やり脇に追いやっていた疲労と眠気とが戻ってきた。熱に浮かされて溺れてしまうのは簡単だ、しかし相手はこちらの体を気遣って駄目だと止めてくれている。それだって立派にこちらを想ってくれている行為だ、これ以上ワガママを言うわけにはいかない。元気になったら、という条件はついたが『いつでも』という言葉をきけばその約束を刷り込むように相手を抱き寄せる腕に力を込めて胸板へと再び擦り寄っていた。頭を撫でられ続け睡眠に抗おうとする気もなくなり頭にまたキスが降ってくれば、それがスイッチとなったように再びうつらうつらと瞼が閉じようと動く。だが先程の約束を夢見の狭間に消したくはなくて、顔を再びあげて眠りかけの眼を向けながら「せめて…おやすみのキスはいいだろ?」と覚束無い口調で問いかけて)

  • No.5049 by 検索  2024-04-01 21:12:29 

…ああ、約束だ。 …おやすみ、翔太郎
(ノーの返事をすれば不貞腐れたように目線が逸らされる。その反応に胸は痛むが明日だって依頼が来る可能性は十分にある。その時に万全でなければ怪我をしたり本格的に体調を崩す恐れだってある。こちらの意図を汲んでくれたもののぶっきらぼうに返事をする相棒を宥めるように布団と自分の腕の中に包み込んで頭を撫でる。胸板に擦り寄りながら告げられた言葉に再度約束をするように誓うとそっとキスを落とす。疲労と眠気が再びやってきたようでその瞳か微睡むように閉じかける。その様子を見守っていれば顔が上がっておやすみのキスがお強請りされると柔らかく微笑んでゆっくりと顔を近付けその唇を重ねた。体温を分かち合うような触れるだけのキスをしてそっと離れると気を張って堪えた反動で相手から移ったように眠気がやってきた。相手が幸せな夢が見れるようにその瞼にもう一度軽いキスを落とすと柔らかな声で相手に声を掛け、幸せな心地の中ゆっくり目を閉じて眠りについて)

(/いつもお世話になっております!そろそろ区切りかなと思いましてお声がけさせて貰いました。疲れた探偵君に料理を作るという日常らしい甘い時間が過ごせてとても楽しかったです。疲れきってる探偵君がいつもより幼い感じになっているのが可愛らしく反応や行動も胸を掴まれるものが多くて終始きゅんとしながらお返事させて貰っていました。とても幸せで癒されるような時間を今回もありがとうございました!
次のお話ですが最近こちらの希望ばかり聞いていただいているような気がするので探偵様の希望とかありましたら是非やってみたいです。どんなジャンルやシチュでも構いませんので気軽に提案して貰えたらと思います…!)

  • No.5050 by 探偵  2024-04-01 21:49:42 


ん、……、…おや、み……ふぃり、…ぷ……
(せめてもと最後のキスをねだれば相手は柔らかに微笑んで、頭は微睡みにいるのにその変化に目を奪われこの柔らかな心地と共に脳へと焼き付く。そっと唇が重なれば暖かな感触に口元が締まりなく緩んだ。唇が離れても相手に頭を撫でられていれば胸は幸せでいっぱいで、心も体も暖かく包まれ自然と瞼は閉じていく。最後におまじないのように瞼へキスが降ってくればもう意識を保つことは不可能で、遠くから聞こえる柔らかな相手の声が心地よく鼓膜を揺らせばこちらも同じ言葉を送ろうとした。しかしそれはまともに紡がれることはなく眠りへと落ちていって、相手の体温と瞼に残る柔らかな感触と微かに部屋に漂うケチャップの香りで、夢の中で再び相手のオムライスを食べることになった。)

(/こちらこそお世話になっております!いつもは世話焼きの探偵が検索くんに思いっきり世話を焼かれる穏やかな時間を存分に堪能させていただきました。描写の節々に出てしまっていますが、個人的解釈とし探偵は人に世話をいくらでもやけるのに他人に世話を焼かれるのは全く慣れていないと思ってますので、そんな中で検索くんにだけはまともじゃない自分を預けられるところを沢山描写できてとても楽しかったです。こちらこそ柔らかい幸せな時間をありがとうございました!
この後ですがギャグシリアスか悩んでおりまして、検索様があげてくださった××しないと出られない部屋の話、こちらがあげさせていただいていた爆弾魔の話、あと最近したお話と雰囲気が似通っているのですが電/王×破壊者の鬼ヶ島な映画の内容をパロって検索くんがまだ幼い探偵に会いに行く話なんかも考えておりました。検索様はいかがでしょう?)

  • No.5051 by 検索  2024-04-01 22:15:27 


(/一旦こちらだけで失礼致します。探偵様の描写される探偵君のそういった一面もとても好きで検索の方もその影響を受けて二人ならではの関係を築いているなと実感しております。これからも探偵様とだからこその二人の話が出来たら嬉しいです。
鬼ヶ島映画パロとても気になります…!幼い探偵君と出会って臨時の相棒になって事件解決みたいな感じですかね。似通ってる節は確かにあるので何個か別の話を挟んでから是非やりましょう。上げてもらった二つどちらも楽しそうでやりたいのですが最近メモリ関連の依頼が多かったので爆弾魔の話はいかがでしょうか?恨みを持った犯人がこちらの馴染みのある場所に爆弾を仕掛けた連続爆破事件のようなものも浮かぶのですが探偵様の想定しているお話の流れなどはありますか?)

  • No.5052 by 探偵  2024-04-01 22:53:05 


……俺達あて?こりゃ前に助けたレディからのプレゼントじゃ…
(相手にたっぷりと世話を焼かれたっぷりの幸せに浸りながら眠りについた翌日、相手が作ってくれた好物と相手に包まれて眠りについた心地良さで次の日にはすっかり元気を取り戻して、元通りどころかいつもよりも活力溢れた状態で家から出ていった。こちらの様子をみた所長には『これならいつも通り仕事できそうね!』と容赦なく仕事をあてがわれたがそれも難なくこなして、所長は相手に向かって『翔太郎くんのこと、よく分かってるのねー』と楽しげな笑みを向けていた。そんな日から一週間ほど、事務所に届いた荷物を受け取った所長がこちらへと声をかけてきた。綺麗な包装紙に包まれたプレゼントボックスには『鳴.海,探.偵.事.務.所.の探偵様へ』と書き添えられている。名前はかかれていないが自分と相手のことだろう。アキコからボックスを受け取るとテーブルへと置いて早速リボンを解く。包装紙を丁寧に剥がしてみると中から黄色い正方体のボックスが現れる、早速蓋を取って箱を開けてみるとその中身に動きを止めた。箱の中にあったのは携帯電話たったひとつだけ、お礼でもなさそうなその品に眉を潜める。更に手元にあった蓋の裏には文字が書き込まれていて『お前達が贋作であるのを証明する』と並んでいるのをみれば「なんだこれ…」と思わず言葉を零して)

(/そう思っていただけて何よりです。ここで積み重ねてきたこの二人だけの関係がこちらも大好きですので、これからもこうやって二人ならではの時間がすごせればと思っています。
鬼ヶ島映画ご存知のようで良かったです!まさにそんな感じで電/王組か魔王組もちょっとかませつつ、幼い探偵と検索君とで鬼退治のキーアイテムを探す、みたいなのを考えておりました!ぜひぜひ他のお話挟んでからやりましょう。
それでは爆弾魔のお話といきましょう!まさにそんな感じで探偵事務所に恨みがある犯人を想定しておりました。二人に馴染みのある場所プラス人質もとられてみたいなお話にできればと思っています。ひとまず導入回しておきましたのでいつもの如くいい感じにのりつつ好きな展開いれていきましょう!/こちら蹴り可です!)

  • No.5053 by 検索  2024-04-02 00:18:31 

何で携帯電話が…、…っ!な、
(相手のことを抱きしめ眠りに着いた翌朝、すっかり疲労は取れたようで活力のある相棒と共に出勤すれば案の定身体を使う依頼が舞い込んできたが難なくこなしているようだった。その姿を尻目に所長に声を掛けられると「相棒だからね」と誇らしげな顔で返事をしていた。それから1週間程、依頼も落ち着きを見せて始めた自分達に届いたのはラッピングされたプレゼントボックスだ。依頼料の精算の時に貰ったり相棒宛に来ることは度々あるがわざわざ探偵所向けに来るとは珍しい。興味引かれたように相手の傍にやってくれば開封の様子を見守る。包装紙には差出人の名前も無く多少不審に思いながら相手がリボンを解くと黄色い箱が現れた。蓋を開けて中を確認すると携帯電話がぽつんと緩衝材と共に入ってるだけで目を瞬かせる。蓋の裏には意味深な言葉が刻まれていて謎は深まるばかりだ。手がかりを得ようと手を伸ばした所で突如携帯電話が着信を告げて驚いたように手を引っ込めてしまう。ディスプレイには『匿名』という名前からビデオ通話が来ている旨が表示されていて相手に目配せすると恐る恐るその通話に出た。画面に通話相手が撮っているであろう映像が映る。何処か屋外にあるベンチのようでその上に見覚えのある黄色の箱が乗っている。眉を寄せながら画面を見ていると突如その箱が爆発して大きな音を発し、ベンチは見る影もなく吹き飛んだ。驚いている間に通話は切れて続いて届いたメールには『これと同じものをお前達の縁のある場所に設置した。』とだけ書かれていて「翔太郎、これって」と焦ったように目を向けて)

  • No.5054 by 探偵  2024-04-02 07:47:22 


んだよこれ……風.都.に爆弾しかけたってことか…、…
(黄色い箱の中にポツンと置かれた携帯に底知れない不気味さを覚えていると着信が入り、咄嗟に相手の方を見てから通話状態にする。直後そこにはベンチを粉々に吹き飛ばす黄色のプレゼントボックスが写って言葉を失った。ビデオ通話は一方的にきれてすぐにメールで連絡が入る、そこには爆弾をこの風の街に、しかも自分たちに縁のあるところにしかけた事が記載されている。明確な宣戦布告といったところだろう。事務所に一気に緊張感が走る中、携帯電話が再び鳴り響く。今度は画面に『①』と表示されていて、通話に出ると共に音声をスピーカーモードに切り替えた。最初に聞こえてきたのは男のすすり泣く声だった。眉を潜めていると男は震える声で『僕の送った映像は見てくれたかな?…流石にあれの意味が分からないほどバカじゃないよね?』と声色に反してこちらを挑発する内容が聞こえてくる。怪訝そうに眉を潜めながら「誰だお前」と声をかけると、声の主はまた鼻をすすった後に『僕は君達の裁定者だよ。喋ってるのは哀れな風.都.市民だけど。可哀想に…黄色い箱を括り付けられているせいで僕の言われた通りにしか喋れないんだ』と震える声が聞こえてきて、電話の向こうの惨状にまた息を詰まらせる。つまり、電話をかけてきているのは黄色い箱、爆弾をつけられた人質で、真犯人はその人質を脅してこの電話をかけさせているのだ。想像の上をいく卑劣な行為に「まじかよ…」と呟くことしかできずにいて)

  • No.5055 by 検索  2024-04-02 10:39:02 

…それで、ここまで準備をしているということは何か目的があるのだろう?僕たちに何をさせたいんだ
(まるで爆弾の性能を誇示するように見せられた映像は嫌な予感をかきたてるには十分な代物だ。犯行予告のようなメールの後、再び携帯電話が着信を告げる。スピーカーモードにして聞こえてきたのはすすり泣くような男の声でその声色に反して挑発的な言葉が読み上げられる。裁定者を名乗る人物が街の人を爆弾によって脅迫して電話させているという状況が見えてくればその用意周到さと向けられた悪意に一層眉をひそめた。単にこの街を破壊したいや人に危害を加えたいのならわざわざこんな形で携帯電話を送ってこないし人質も取らないだろう。わざわざこんな回りくどい事をしている意図を低い声で問えば『話が早くて助かるよ。ルールは簡単だ、僕の出すヒントを元に爆弾を探し出して解除出来れば君たちの勝ち。もし間に合わなければ…、君たちの大事な物は、木端微塵だ』と人質の悲痛な声で内容が伝えられる。『僕は君たちの動きを見守っている。不審な動きをすれば間違って起爆スイッチを押しちゃうかもしれない。でもそんなことしなくても優秀な探偵さんならきっと風.都.を救ってくれるはずだよね。』と更に震えた声が聞こえてきて無意識に手を握りしめた。『またね』と言って一方的に通話が切られると事務所内は静寂に戻り思わず「翔太郎…」と相手に目を向けている間に携帯電話は①からのメール通知を鳴らして)

  • No.5056 by 探偵  2024-04-02 12:37:17 


……この事件、絶対に誰一人傷つけさせやしねぇ。既に一人泣いてんだ、絶対に犯人を捕まえるぞ
(スピーカーからは絶えず男が恐怖で震える声が聞こえてくる。念入りに準備されたこちらへ真っ直ぐ向けられる悪意、それは他人の口を介して伝えられ、まるでゲームでもするかのように爆弾を探せと挑戦状が叩きつけられる。無意識のうちに手には拳が握られていて強く握りすぎたそれは細かく震えている。爆弾をつけられ恐怖の渦中にいるのにその犯人の代理をさせられる電話口の男の事を思えば十分に怒りが湧き上がるが、それに加えて自分たちが大切にしているこの街を傷つけ吹き飛ばそうとしている事にさらに怒りの激しさは増した。やがて通話が切られて相手がこちらへと目線を向ける、怒りに飲み込まれてしまわぬように短く呼吸をすると相手と目線を交えて固い決意を口にした。犯人の行動はこの街の探偵として絶対に許せないものだ、必ず犯人を止めなければならない。携帯電話に目線を戻してメールを開く、文章の類はなく音声ファイルだけが添付されていた。音声ファイルを再生する、だが聞こえてくるのは人々が行き交う雑踏音だけだ。人通りはかなり多く恐らく繁華街だろうがそれでは範囲が広すぎる。犯人は自分たちに縁のある場所に人質と爆弾とを置いてあるはずだがそれでも繁華街で縁のある場所は多い。「くそ、繁華街ってとこまでしか分かんねぇ…」と苦々しい顔をしていれば雑踏の中にカランとベルのような音が混じる。その耳障りのいい高い音はどこかで聞き覚えがあって眉を潜めながら必死に記憶を探っていて)

  • No.5057 by 検索  2024-04-02 15:03:37 

…ああ、身勝手な理由でこの街を泣かせようとしているのは見過ごせない。……このベルのような音、君とシュークリームを買った洋菓子店のものに似てないかい?
(ちらり相手の様子を確認すれば拳を握りしめ細かく震えている。風.都の街やそこに住む人々を大切にする相棒にとっては一番許せないであろうやり口だ。通話が切られると相手が一呼吸置いてから目線が交わる。わざわざ所縁のある場所を選ぶ辺り自分達に恨みや敵意を持つ人物の仕業だろうがそれに他の人を巻き込むのは許せない。お互いに硬い決意を固めるように頷いた所で携帯がメールの受信を知らせる。そこには音声ファイルだけが添付されてあって早速再生してみた。聞こえてきたのは人々の行き交うような雑踏でそれだけで場所を絞れる情報はない。こういった事に長けている相手も繁華街であることしか絞れてないようで苦々しい表情を浮かべている。何か手掛かりを探さないとと焦る中音声の終盤に差し掛かるとベルのような音が混じって聞こえた。確か何処かに入るときに聞いたことがあるような、と記憶を探れば一つだけ思い当たる節があった。ご褒美や食後のデザートとして時折訪れるシュークリームの美味しい洋菓子店、あの店も扉にベルがあって開閉の度に似たような音を聞いた覚えがある。相手にそのことを伝えると確かめるために再度該当箇所を再生する。ドアベルを採用している店は?華街に幾つもあるだろうが自分達の大切な場所となれば一番に洋菓子店が浮かぶ。疑念が高まれば居ても立っても居られず「確かめに行こう」と声を掛けて)

  • No.5058 by 探偵  2024-04-02 17:34:17 


っ、それだ!買ってるとこを見られたのかゴミ漁られたのか分かんねぇけど、あそこなら俺達と縁があるって思われるかもしれねぇ。…あぁいくぞ
(記憶を必死に探っていれば相手から洋菓子店の名前が出てハッと顔をあげる。相手が先程の音を再生すれば記憶と音声とが確かに結びついて確信に変わる。あの洋菓子店には度々世話になっていて訪れる頻度も繁華街の店の中では高い、探偵達の御用達であるのを知る手段も多くターゲットには十分なりえる場所だ。相手の声に頷き答えるとハットを頭へと乗せる、事務所を出る前に所長に「扉に鍵かけて俺達以外には絶対ドア開けるなよ」と釘を刺す。事務所の探偵がターゲットになっているならばアキコが狙われる可能性は十分ある、コクコクと頷きスリッパを手に持った所長に少々脱力しながらも相手と共に事務所を出て扉の看板を『CLOSE』にしてから繁華街へと向かった。繁華街に真っ直ぐと向かう、周囲はいつも通りの風景が流れているが洋菓子店の前に立つ男が目に止まった。季節外れのロングコートをはおる男はソワソワと落ち着きなく周囲を見回し泣いているのか目は真っ赤に腫れ上がっている。オマケに黄色のネクタイが見えれば彼が人質なのだと確信した。駆け足で近づき「大丈夫か?」と声をかければ男は救世主が来たとでも言いたげにこちらへ縋り付いて『君達が例の探偵か?!』と叫ぶ。揺れるロングコートを僅かに捲れば男の体にコードが繋がった黄色の爆弾が取り付けられていて息を飲んだ。片耳にはイヤホンをはめさせられていてどうやらここから男に電話口で何を言うか指示を受けていたらしい。コートを脱がせれば周囲はパニックになってしまう、どうすべきか迷っていると男は『背中に解除ボタンがあると言われたんだ!早く押してくれ!』と再びこちらへと叫んで)

  • No.5059 by 検索  2024-04-02 20:08:35 

お店はこの先のはずだけど…もしかして彼かい? …、直ぐに解除するから落ち着きたまえ。 翔太郎、少しそこで壁になっててくれ
(洋菓子屋の名前を挙げると相手の中でも繋がったのか顔と声があがる。伺える動機を考えればターゲットになってもおかしくない場所だ。早速その場所に向かおうとするが相手が所長に釘を刺す。一番縁があり大切な事務所と所長が狙われる可能性は十分にある。「何かあったら直ぐに連絡して」とこちらからも声を掛けると相手に続いて事務所を後にした。繁華街を真っ直ぐに進み店へと急ぐ。洋菓子屋が見えてきた所でその前に立つ季節外れの格好をした男性に気付けば駆け足で近付いた。ロングコートの中へとコードが伸びていてイヤホンが片耳についていることからしても人質に間違いなさそうだ。漸くやってきた助けに男はパニックになりながら叫んでいるが爆弾の存在が周囲にバレれば騒ぎになってしまう。男の両肩を軽く掴んで半ば強制的に落ち着かせると相手に傍に立って周囲からの視線をブロックするようにお願いする。ロングコートをまくって状態を確認すると男の言う通り背中の辺りにボタンのようなスイッチが配置されているがそこに繋がる配線を見れば起爆装置に繋がっていて思わず息を飲んだ。彼の訴えるままにボタンを押していれば今頃爆弾は爆発してしまったことだろう。解除する為に切る点火の指示を出す配線を探すと三色のコードが連なっている。犯人の悪趣味さを踏まえればどれが一つが正解だろう。相手に目をやりこの光景を見せ「背中のボタンは罠だ、このどれかが正解だろうけど何か彼か周囲にヒントは無いかい?」と告げて)

  • No.5060 by 探偵  2024-04-02 23:01:44 


任せとけ。……クソ、どこまで卑劣なんだよ
(男から悲痛な声で爆弾の解除方法を聞かされれば横から相手が男の両肩を掴んで無理やり落ち着かせている、相手から壁になるよう頼まれ男の前に立つと周囲に目を配るが怪しい影はなかった。どこからこの男を見張っているのかと思っていれば相手から声がかかる、どうやら背中のスイッチさえ罠だったらしく怒りを滲ませながら悪態をついた。あのまま何も考えずにボタンを押していれば彼と自分たちはもちろん周囲の人も巻き込む事態になっていたに違いない。わざわざ人通りが多い場所に人質を置いたのも通行人の命さえ弄ぶ為だろう。相手に促されコードに目をやる、色は赤、白、青だ。その三色をみた直後に既視感を覚えて周囲を見回す、脳内に記憶されていたこれと同じ三色はすぐに見つかった。洋菓子店の看板にはフランス国旗、所謂トリコロールが掲げられている。この店をターゲットにしているのだからどの色を切るべきかの答えはこの洋菓子店にあるはずだ。ショーウィンドウ越しに店内を見回す、あまり意識したことはなかったが店内には至る所にトリコロールの配色がなされていて答えを絞る事は容易ではない。その中で目に止まったのはシュークリームだった。特別な時に食べるそれ、幼い頃に憧れだったそれ、この店の看板商品であるそれ、そして中身が黄色いそれだ。ショーケースに並べられた商品にはそれぞれ札がつけられている、それもよく見ればトリコロールの配色でシュークリームに添えられているのは白色の札だ。今回の犯人が爆弾を黄色で示すのにこだわりがあるのなら答えはこれしかない、相手の方を向けば「フィリップ、白だ。白が正解だ」と言い切って)

  • No.5061 by 検索  2024-04-03 00:19:41 


白か、分かった。…じゃあ切るよ。…正解だ、翔太郎! 解除出来た!
(人質に吹き込んでいた爆弾の解除方法が罠だと分かれば相手は悪態を着く。箱の裏の言葉や裁定者を気取る態度を見る限り自分達を失敗の行動に導き、その結果他の人を巻き込んでしまうことを望んでいるようだ。悪趣味な行動に嫌気は刺すも気分を切り替えて三色のコードに目をやる。わざわざ珍しい色を使うなら意味がありそうだがその繋がりが見えてこない。広い視野を持つ相手に手がかりを探すように頼めば何かを探すように辺りを見渡している。それなら何かに気付き再びこちらを向くと答えが伝えられる。理屈迄は聞けてないが相棒が出した答えなら間違いないはずだ。ご丁寧に彼のロングコートのポケットの中にニッパーが用意されていればそれを取りだし白のコードに宛てがう。相手と男にその線を切ることを宣言すると一息挟み、覚悟を決めて一気に断ち切る。恐る恐る黄色の箱の本体に目を向けると点滅していた電源は消えて動かないことを示している。ばっと立ち上がって無事に解除したことを伝えるとそれを聞いていた男は極度の緊張状態から解放された反動で気を失ってしまって慌ててそれを支える。本来なら警察に通報する案件だが犯人が見張っている可能性がある以上迂闊なことは出来ない。回復体位で地面に寝かせると立ち上がった所で携帯電話には『②』からの通知が入り)

  • No.5062 by 探偵  2024-04-03 07:48:33 


よしっ!…、……ったく、どこから見てやがんだ…
(自分は壁になったまま相手に爆弾の解除を託す、現状白以外の答えは見つけ出せず自分が正しいと信じるしかない。相手がニッパーを動かすのが視界の端で見える、一瞬息を飲んだが何が起こるでもなく解除出来たと知らされると思わずガッツポーズを作った。ひとまず彼とこの場所は安全になっただろう。気絶した男を相手が慌てて支え地面に寝かせようとした所で例の携帯電話が音を発する。画面には『②』と表示されている、ひとつめを解除した途端に次を仕掛けてくるなんて向こうは楽しんでるようにしか思えない。怒りを鎮ながら通話ボタンを押してスピーカーモードにすると『ひとつめのプレゼントは…楽しんでくれたかな?』とまた震える声が聞こえてきて、その声に目を見開く。思わず携帯電話を強く握りながら「…ウ.ォ,ッ,チ.ャ,マ,ン.か?」と声の主へと問いかけた。恐怖で震え怯えるその声は確かに懇意にしている情報屋の声で『安心しなよ、ブログのネタが増えて…喜んでるから』と勝手な事が本人の口から語られると奥歯を噛み締めて画面を睨みつけた。こちらが何も言わずとも勝手に会話は進んで『この街は、風車がよく回る…僕はその中でも一番特別な奴が好きだよ……ガイドブックでも読んだらどうかな?』という言葉を最後に通話は一方的に切られてしまった。知り合いに手を出す可能性は考えていたがまさか情報屋を人質に取られるとは思わずまた悪態をついて)

  • No.5063 by 検索  2024-04-03 10:48:22 

…どうやら僕達のことや周辺人物のことはかなり調べあげられているようだね。この街で一番特別な風車と言えば風.都.タワーだろう。急ごう
(②と登録された番号から着信を受けると犯人に弄ばれている不快感を覚えながらもスピーカーモードにして応答する。また違った男の声が聞こえてくるがその声には聞き覚えがあって息を飲んで携帯電話に近づいた。相手がその人物の名を呼べばいつもの陽気な声が恐怖に怯えているが確かに馴染の情報屋の声で返事がされる。恐らくさっきの男と同じく爆弾で脅されて言われた通りに喋らされているのだろう。怒りが沸いてくるがその犯行を食い止めるために次のヒントに耳を傾ける。今度は直接その場所の手掛かりが告げられ一方的に通話が切られる。この街の場所だけでなく普段お世話になっている情報屋との関係を調べて手を出すとはつぐつぐ自分達を強く恨んでいる者の犯行だ。冷静な口調の端々に苛立ちを滲ませつつヒントから導かれる風.都.タ.ワーの名を出すとその場所に急いだ。春休みということもあってこの街のシンボルである風.都.タ.ワーの周辺は普段よりも人が多い。ウ.ォ,ッ,チ.ャ,マ,ン.と爆弾が何処にいるのか急ぎ足で辺りを見て回っていれば『翔ちゃん』と近くから声が聞こえた。その方向に振り向いて重点的に調べていれば大きなふ.う.と.く.んのパネルの後ろに手足が縛られ黄色の箱から伸びるコードに繋がった情報屋の姿を発見して「っ、大丈夫かい」と駆け寄って)

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