検索 2022-07-09 20:46:55 |
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、……分かった。……今の言葉忘れんなよ…
(ヒリつき始めた胸が疲労を忘れさせて相手からもっと欲しいと気持ちが暴走し始める、相手を見上げるようにして見つめて再びオネダリをしてみるがやはり相手の答えはノーで不貞腐れるように顔をさげて目線を逸らす。胸板に額をあてぶっきらぼうに返事をするが布団を肩までかけられて二人の体温がその場に留まるようになりそんな状態で頭を撫でられると途端にその心地良さに張っていた気は緩んで、ゆっくり息を吐き出すと無理やり脇に追いやっていた疲労と眠気とが戻ってきた。熱に浮かされて溺れてしまうのは簡単だ、しかし相手はこちらの体を気遣って駄目だと止めてくれている。それだって立派にこちらを想ってくれている行為だ、これ以上ワガママを言うわけにはいかない。元気になったら、という条件はついたが『いつでも』という言葉をきけばその約束を刷り込むように相手を抱き寄せる腕に力を込めて胸板へと再び擦り寄っていた。頭を撫でられ続け睡眠に抗おうとする気もなくなり頭にまたキスが降ってくれば、それがスイッチとなったように再びうつらうつらと瞼が閉じようと動く。だが先程の約束を夢見の狭間に消したくはなくて、顔を再びあげて眠りかけの眼を向けながら「せめて…おやすみのキスはいいだろ?」と覚束無い口調で問いかけて)
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