相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.4964 by 探偵  2024-03-23 21:36:08 


っ、おま、え……な、だぁッ!?……この世界のフィリップってことか
(相棒に似て非なる存在にその正体を問えば、相手はよく知る笑みからあの夜よりも冷たい顔になって舌打ちをした。大切な存在のあまりにも見慣れない光景に否応なしに動揺する、その隙に手を引かれ体のバランスが崩れたところで足を引っ掛けられてしまい思いっきり体を地面へと打ち付けた。背中に痛みを感じる間もなく今度は腹に相手の体重が乗ってきて急所を圧迫され顔を歪める。相手は嫌な笑みを浮かべてこちらを見下ろす、自分の知るフィリップという男は決してこんな顔はしないのに相手を別人だとは言いきれない何かがあった。嫌な笑みのまま相手は自分の正体を明かした、先程から見えていた鏡写しの文字といい、全てが左右逆の相手といい、ここはやはり鏡の中の世界で相手はこの世界に生きる相棒の鏡像なのだろう。それが分かればここでうかうかしている時間はない、相棒の顔に愉悦を滲ませながら見下される事に嫌な心地を覚えつつ「俺のフィリップはどこだ」となんとか睨み返しながら問い)

  • No.4965 by 検索  2024-03-23 22:47:02 

『教えないよ。今頃何処かで一人彷徨っているか、…そうだ、こっちの君と出会って話でもしてるかもしれないね』
(対等な相棒であるはずの相手の上に乗り、急所を押さえて思い通りに支配することが出来れば口角は自然と吊り上がる。正体を明かせば思い当たる節があるのかそれなりに今の状況は理解したようだ。睨みを効かせられると踵で軽く相手の脇腹を蹴ってその態度を崩そうとしながらその問いを一蹴した。この世界ではわざわざ相手の言う事を聞く必要はない。だが秘密にしておくよりも良い事を思いつけば悪魔らしい笑みを浮かべて相手の不安を更に煽るように考えられる可能性を挙げていく。その中で自分と同様に相手にもこの世界に鏡写しの存在が居ることに言及すればその人物と接触している可能性に触れる。『でも君には関係ないことだろう?』と動けない相手に冷笑しながら声を掛けて)

  • No.4966 by 探偵  2024-03-23 23:43:01 


ぐ、ぁ……なら問題ねぇ。こっちの世界の俺があいつを元の世界に戻そうとすんだろ
(相棒とは確実に違うのに偽物だとは言いきれない、そんな複雑な心境を抱えながら相手を睨みつけていると踵で脇腹を蹴られて無理やり空気が押し出され呻き声が漏れる。相手は相変わらずこちらを見下ろしていつもの小悪魔な笑みとは比べ物にならない邪悪な笑みを浮かべている、その顔のまま不安を煽られるとどうでもいい他人に言われるよりも心が激しく動揺した。直後にこの世界の自分がいることを知らされると目を見開く、相手の鏡像がいるのならこちらの鏡像がいてもおかしくは無い。鏡像とはいえ自分が相手といるなら問題ないだろうと言い返すも、直後この世界にくる前に鏡に写った邪悪な笑みを浮かべる自分の姿が脳裏を過ぎる。加えて目の前にいる相棒の姿をする相手は普段の相棒とは違う。内心に焦りが募るのを感じながら息が震えないようゆっくりと呼吸すると「お前はいったいなんなんだ。見た目だけはフィリップそっくりで、でもあいつと別モンってのも違う。お前の目的はなんだ」と相手の嫌な笑みに向かって質問を重ねて)

  • No.4967 by 検索  2024-03-24 00:57:16 

『…鏡はその人自身を映す道具だ。それは普段奥底に隠している本音や欲望だって例外じゃない。だが人は良い部分や気に入った所だけを見て抑圧した物から目を背けて受け入れようとしない。それが具現化したのがこの場所だ。…ここまで言えば分かるだろう?僕は普段フィリップが見ないふりをしている影の部分だ。』
(この姿ではまともに抵抗も出来ないのかされるがままだ。不安を煽るように相手にも鏡像の存在が居ると伝えれば分かりやすく目が見開かれた。威勢よく問題無いと反論がされるがその表情には迷いや焦りが見受けられて見透かすような視線だけ送る。この世界のルールと最近起きた歪みを知っていれば迷い込んできた者をやすやすと逃がすわけは無いだろう。敢えてイエスともノーとも返さないでいると呼吸を整えるようにお腹が動くのを感じては次々と質問が重ねられる。少し考えるも明かした方が面白そうだと判断すればこの世界の在り方について説明を始める。分かりやすく言うなら普段円滑に生きるために心の奥に秘めている本音や欲望を顕にした世界だ。それを踏まえ改めて自分が相手の相棒の隠れた影の部分だと正体を明かすと『自分の相棒に足蹴にしたいと思われていた気分はどうだい?』と声を弾ませながら再び脇腹を踵でつんつんと刺激して)

  • No.4968 by 探偵  2024-03-24 09:33:03 


普段見ないふりをしてる抑圧された自分……は、何言ってんだ。いつも通りのお前じゃねぇか
(相手の嫌な笑みと鏡に映っていた自分の邪悪な笑みが重なる。この世界にいる自分もきっと友好的ではないのだろう。その存在を理解するため問いをなげればこの世界のカラクリを相手が語り始める。最近は何かを解説するときある程度噛み砕いてから説明してくれるが、ただ事実を並べた言葉はどこか懐かしさすら覚える。ようは普段見ないように蓋をしている自分、それがこの世界にはいるらしい。どうりで目の前の相手と相棒とが切り離せないわけだ。ようやく事態を飲み込んでいれば相手が弾んだ声と共に軽く脇腹をつついてくる。それに対して一呼吸置いたあと、思わず笑い声を交えながら答えた。足蹴にしたい、優位に立ちたい、それが相手がこちらに対して普段隠し抱いている感情らしい。だがそんな姿はいくらでも見た事ある、「お前、事務所に来たばっかの時は大体そんな感じだっただろ」と視線を柔らかにして呆れるような笑みを向ける。それに今だって興奮気味に知識を語る時はそういう感情がベースにはあるかもしれない。未だに腹にのる相手の体は苦しいのだが今はそれも相手の一部なのだと思えば愛しさすらあって「バレバレなんだよ。そんなことでお前のこと嫌いになんねぇけど」と笑みを向けて)

  • No.4969 by 検索  2024-03-24 14:41:28 

…は? …ッ、まるで僕の全てを分かりきったような事を言うな!そうやって都合の良い事ばかり言って、君の博愛主義ごっこに僕を利用しているだけだろう。僕は君のそういう所がずっと!…、
(現実の自分が隠している暗い部分を勝手に暴露してしまえばさぞ軽蔑しただろうと愉悦な顔を向ける。だが予想に反して笑い声混じりにいつも通りだと告げられると思わず苛立った声が出た。こちらを睨んでいたはずの視線はいつの間にか柔らかく緩んで許容するような笑みを浮かべている。理解不能な反応にますます苛立ちを募らせると感情を顕にするように叫ぶ。思い通りにならない相手に更に体重を預け苦しみを与えながら強い口調で言葉を続ける。苛立ったようで泣きそうな顔で相手を睨みつけ勢いのまま一番傷付くであろう言葉をぶつけようと口を開くが途端息が詰まって声にならない。その単語だけは言えないことに唇を噛み締める。その目から逃げるように脇腹を蹴ってから立ち上がると『…飽きた。君に構うより入れ替わりを狙った方が楽しそうだ。』と一方的に吐き捨て相手を置いて立ち去ろうとして)

  • No.4970 by 探偵  2024-03-24 15:45:22 


痛いとこ突きやがって。まぁ、お前の全部は分かんねぇけど、少なくとも俺は目の前にいるお前を嫌いになれねぇんだよ。…、……ッ!…
(相手はこちらの言い分が気に入らないのか腹に更なる負荷がかかると顔を歪ませる。だがやはりこの言動を聞いてもこの泣きそうな顔をみれば相手に裏切られたとは思えない。もともと理論的な相手だ、揶揄いで言われるとハーフボイルドという言葉だって当初は軽蔑の意味だって含まれていたかもしれない。同じ人間ではない以上いくらでも分かり合えない事があってその積み重ねが奥底の暗い感情になるのだろうが、それでも隣を選んでいるのが相棒という存在だ。さすがに拒絶の言葉が発せられそうになると息を飲んで動揺するが相手はその先の言葉を口にしなかった。ゆっくりと息を吐き出しながらまた表情を緩める、やはり目の前にいる相手は相棒の一部なのだ。オマケの蹴りを入れられて軽く悶えている間に相手は立ち上がり自分自身を探しに立ち去ろうとする、痛む体を起こして駆け寄ると後ろからそのまま抱きしめた。目の前の存在は相棒の暗い部分らしい、だが大切な人の一部であることは紛れもない。ならばあんな顔のまま別れることはできない。相手を包み込むように腕を回して心臓の位置へ手のひらを添える。相手が先程飲み込んだ言葉、それが全てを物語っていて「さっきので答えには十分だ」と優しく言い)

  • No.4971 by 検索  2024-03-25 01:11:48 

……だから、ッ!…本当に君は意味が分からない、君が居なければ普通に縛られた生活を送ることも街を守るという制約を守ることもしなくていいのに
(こちらが強く当たりキツイ言葉を浴びせても相手は許容の姿勢を崩さない。今や相手を足蹴にしているというよりも反抗期の子供のように感情をぶつけてばかりいる。この世界の人物は影の部分を映し出し最近生まれた【歪み】によって誇張されては居るが当人が思っていないものを作り出すことは出来ない。そのせいで言葉も途切れてしまえば相手を軽く痛めつけてからその場を立ち去ろうとする。相手からすればそれで終わりのはずなのに懲りずにこちらに近付いてくる気配を感じると振り向いてまた嫌味でも言おうとした。だがその前に相手の腕が回され優しく包み込まれてしまって身体を強ばらせる。まるで表の自分に接するように抱きしめられて優しい声色が後ろから聞こえてきた。自分が鏡像である以上その嬉しさ等も共有してしまっていて振りほどくことが出来なかった。せめてもの抵抗に回された相手の腕を掴みぽつりぽつりと相手への文句を口にする。だがそれも裏を返せば自分の本意で無くとも相手の為にやっていると白状しているようなものだ。暫くそのまま黙り込んでいたが『…他所から鏡の中に来た人物は長く留まり続けると元の場所に帰れなくなる。表の僕を探すなら早くした方が良い』と新たな情報を教えて)

  • No.4972 by 探偵  2024-03-25 07:49:48 


……今日お前に言われたこと絶対に忘れねぇ。……ありがとよ。なら、早くお前を見つけに、ッ!
(相手の体を後ろから抱きしめる、振りほどこうとされても無理やり抱きしめる気ではいたが相手は腕の中に収まったままで、文句は続くがやはりそれで相手に失望したりなんかしない。だが鏡像である以上相手が抱えている感情であるのは真実だ、それを相手の言う都合のいい言葉で丸め込んでずっとみないフリをするわけにはいかない。窮屈だと感じても今相棒は傍にいてくれている、だがその要因には組織が相手を狙っているのも絡んでいる。相手が真に自由な状態で、それでも自分の隣を選んで欲しい。その為には早くあの組織を潰さなければならない。抵抗を見せなかった相手はこの世界の法則をまたひとつ口にする、相棒はもちろんのこと依頼人が探している彼も早いところ元の世界に戻さないといけないようだ。新たな決意と相手を決して忘れないことを誓うとそっと体を離す。だがその瞬間を狙っていたかのように何者かに体を引かれ重い一撃をこめかみに食らうと、一瞬にして意識は吹き飛ばされてしまった。
地面に崩れた探偵を見下ろしていたのはまったく同じ顔を持つ男、探偵の鏡像だった。心底呆れたようにため息をつくと相手の方へと目線をやり『全然心折れてねぇな。これじゃ入れ替われねぇ。ったく…俺の指示通りに動けよ』と吐き捨てる。ハットに手をやり目深にすれば『先に相棒の方をやってやるから、お前はそいつがこっちに来ねぇように見張っとけ』と冷たく命令を下すと背を向け歩き始め未だこの世界を彷徨っている『相棒』の方へと向かって)

  • No.4973 by 検索  2024-03-25 10:24:14 

『…っ、翔太郎。ああ、頼んだ』
(見知った体温を突き放すことも出来ずにダラダラと文句を口にすれば相手は怒るどころかそれすら受け止めようとする。そんな相手にはもう並大抵のことでは傷つけられないだろうと心は傾いてこの世界の法則を伝えた。相手がお礼を言いながら離れて行くがその言葉が途切れ床に沈んでいく気配がすれば思わず振り返る。そこには別行動をしていた相棒の姿があって作戦通りに行かなかったことに冷たい視線と言葉が向けられる。床に沈んだ表の相手とは違う温度の対応に絆されかけていた心も平常を取り戻す。他の世界や人がどうなろうとも相棒が居れば良い。表の自分の元に向かう相棒を見送ると命令通り冷ややかな目で気絶した相手を監視を始めた。
暗転していた意識が浮上する。ゆっくりと目を開けると商店街のショーウィンドウに凭れ掛かっていたようで状況を把握するためにも立ち上がる。確か行方不明になった同僚の家で鏡の中に引き込まれたはずだがいつの間にか野外に投げ出されていて相手も含め人の居る気配はない。相手と良く買い出しに来る商店街だがよくよく見れば西に並んでいた店が東にあり店名も鏡文字となっていて読みづらい。左右が反転したような世界に若.菜.姫のラジオの話が頭を過ぎる。ここが鏡の中の世界ならば依頼人の同僚もこの中に入ってしまった可能性は高い。相手を元の世界に置いてきたのか気がかりだが彼と元の世界に戻る方法を探そうとまずは一番可能性が高いこの世界の同僚の部屋を訪れる為に移動を開始して)

  • No.4974 by 探偵  2024-03-25 12:26:29 


『___新しい世界にきて早速お散歩か?ここじゃ組織もいねぇし、気が楽だろ?』
(目的地へと向かって真っ直ぐ歩く、相手が倒れていた場所は把握済みでこの時間ならばそこからそう遠くない場所にいるはずだ。向こうの世界の自分を崩す事は出来ていないが相棒が消滅すればやりやすくなるはずだ。薄らと笑みを浮かべながら左手の小指に嵌っている指輪を外してポケットに忍ばせた。
同僚の家へと移動を開始した相手の前に通りの角から相棒である探偵が姿を現す。出会い頭に再会できた安堵や喜びの言葉はなく、すました顔で彷徨う相手をどこか小馬鹿にするような調子で言葉を投げた。ゆっくりと相手へ近づきながらジッとその目線は相手から外れずにいて『俺を忘れるくらいには開放的だったか?』とさらに棘のある言葉を重ねて)

  • No.4975 by 検索  2024-03-25 14:05:02 

翔、太郎…? …それはどういう意味だい?
(初めて訪れる異様な空間を辺りを観察しながら進んでいく。この場所が何なのか考えを巡らせていると通りの角から馴染みのあるハットとスーツ姿が見えて意識がそちらに向く。あの後自分を追ってこの世界に来たのか頼りになる相棒がそこに居れば再開出来た安堵感に表情を緩ませ声を掛けようとする。だが普段こういったときに掛けられるような安堵や心配の声より先に小馬鹿にしたような調子の問いがされて思わず駆け寄る足が止まる。向けられる視線は何処か鋭くいつもの暖かさが感じられなかった。何かがおかしい。何時かの他人に操られている時ともまた違う妙な違和感を覚えながら視線を交わせていると更に棘のある言葉を掛けられる。先ほどから何が言いたいのか意図の分からないような問いが続くと眉を多少顰めながら問いかけて)

  • No.4976 by 探偵  2024-03-25 17:15:15 


『どういう意味も何もそのままだ。ここならお前の罪はなかったことにできる。誰が風.都.を泣かせてんのか忘れたのか?』
(相手は期待した言葉と違うものが飛んできて戸惑ったのかこちらへ歩み寄る足を止める、それを気にすることなくこちらは相手へと近づいていく。戸惑った様子の相手に笑みを噛み殺しながら距離を詰め間近に迫ったところで止まった。真意を図りかねているのを理解しながら、確信は避けるようにして問いかける形でまた言葉を投げる。相手が背負う罪を思い起こさせるように薄ら笑みを浮かべながら決して視線を外さなかった。あちらの世界の自分をここに閉じ込めるためにもまずは相手をここから出さないようにしなければならない。目の前にいる相手を鼻で笑ってやると『ここでならやっと俺の本音をお前に伝えられる』と相変わらずすました顔で話し続けていて)

  • No.4977 by 検索  2024-03-25 19:50:51 

っ…、忘れてないよ。君は何者なんだい、
(こちらが止まっても相手は困惑する様子を面白がるような反応を見せながら近付き、直ぐに触れられるような位置で止まった。真意を探るように視線を向けていると『罪』という単語を持ち出されて大きく瞳が揺れる。事務所に来た時は何もかも噛み合わなくてぶつかり合うこともあったがそれでもあの場所でしてきた事を直接言葉として咎められたことはなかった。心臓の動きが早くなるのを感じながら短く返答する。妙な違和感や雰囲気の違いから鏡の中に引き込まれる前に一緒に居た相棒とは違う人物である事は分かるが別人とも言いきれなくて合わせた目を背ける事が出来ない。相手の正体を探ろうとこちらからも声を掛けるが普段とも違う態度で『本音を明かす』ともったいぶられると先程の突き刺すような言葉を連想させて嫌な予感を覚えながら「…本音?」と言葉零して)

  • No.4978 by 探偵  2024-03-25 20:39:47 


『何言ってんだ。俺は俺、左.翔.太.郎.だ。……ずっとお前に言えなかったんだ。おやっさんからお前を託されちまって、ずっとお前に真実を突きつけてやれなかった』
(組織の存在と、罪という言葉と、そこまで並べれば何を言われようとしているのか察せないほど相手は馬鹿ではない。口元に薄らと笑みを浮かべたまま何者かと問われれば探偵だと返事をする、それは間違った返事ではない。ここで重要なのは相手の相棒から『本音』を告げられることだろう。ある意味で嘘のない返事をしながら、相手を射抜くように見つめ続ける。返事をするうちに少しずつ隠していた苛立ちや怒りが言葉に滲む、言葉の節々が荒っぽくなって最後には相手の襟首を乱暴に掴んだ。顔を突きつけ相手を睨みつけると『今風.都,で起こってるメモリ犯罪は全部お前のせいだ。お前がメモリを作ったせいで俺の街が泣いてる』と低い声で告げて)

  • No.4979 by 検索  2024-03-25 22:25:56 

……しょう、たろう、…ッ、…ぁ、…僕のせい、?
(相手の存在を問えば自分の相棒の名を答える。別人だと言ってしまえれば良いのにこれまで相棒と過ごしてきた直感がそれが嘘だと告げている。逃げる事を許さないように目は合わせたまま言葉が続く。大切な人の本音は聞かなくてはならない、だけど聞くのが怖い。段々と相手の声色に感情が混じり言葉の端々が荒くなっていけばその時が近い事を察してしまう。まるで罪人が罪状を読み上げられるような間、無意識に震えた声で相手の名を紡ぐが乱暴に襟首を掴まれると目を見開く。顔を突き合わせたままこちらを恨み責め立てるように低い声で『本音』が告げられると目の前が真っ暗になり喉奥が狭まって言葉にならない声が漏れた。探偵となってメモリの被害を見るようになってから自分がメモリ製造に関わらなければと思うことは何度もあった。相棒がこの街を何より大切にしていることもその街を泣かせるメモリの存在を嫌ってるのも知っている。そこを繋げば相棒がどんな感情を抱くかは想像に難くない。それでも正面きって相手の顔で声で姿で突きつけられると心臓が潰されたような苦しさと絶望感が胸を支配する。ずっとそう思っていたかもしれないという状況に耐えきれず震える手を伸ばして相手の腕を縋るように掴む。吸ってるのか吐いているのか分からない呼吸を繰り返しながら「じゃあ、今まで相乗りしてきた、のは…」と乾いた声で口にして)

  • No.4980 by 探偵  2024-03-25 23:27:25 


『、…そうだ。……そんなもん、それ以外に選択肢がなかったからに決まってんだろ。お前がばらまいたメモリをお前の力無しじゃ壊せねぇなんて皮肉な話だよな』
(探偵の『本音』を伝えてやれば相手の顔が絶望へと染まっていく。少し考えれば分かる話だ、なにせ相手は今敵対している組織側の人間だったのだから。相手の声が震えて言葉さえ上手く発せていない、それが正しい結果なのに胸の遠くの方で何かがヒリついた気がした。それを無視して相手を睨んでいれば縋るように腕が掴まれる、二人にとって特別な単語である相乗りという言葉も鼻で笑ってやれば冷たく本意ではなかったと告げてやる。一度溢れ出した黒い感情は口にする度に肥大化しより目の前の相手を痛めつけようと鋭さが増していく、それこそ自分では制御が効かないほどに捻れ歪んで『お前のせい』という言葉が整合性を無視して醜く膨れ上がっていく。鏡像は当人が思っていることしか反映されない、だが欠片でもその思考が過ぎった事があるのならいくらでも肥大化し過大になる。今やその肥大化を制御することは不可能でもう片方の手も襟首を掴むと絶望に染まる顔を正面から見据えて『結局のところお前は組織側の人間なんだ。その罪を忘れられるところに来れてよかったな』と冷たく言い放つと相手の体を思い切り押して地面へと倒そうとして)

  • No.4981 by 検索  2024-03-26 01:26:04 

…っ、……そっ、か…。
(絶望に沈む中、何かの間違いかもしれないと相手の腕を掴みさらに確信に迫ることを問う。一瞬妙な間が空くが鼻で笑ったように相乗りは不本意だったと突き返されると僅かに希望の残っていた顔は陰り息が詰まった。だけど当然かもしれない。相手から師匠を奪い好きな街を泣かせたのは事実でメモリの出回った街を守るには嫌でも悪魔に力を借りないといけない状況なのだ。それもロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バーを手に入れた今ならわざわざ自分と組む必要も無いのかもしれない。大切だと思っている相手に突きつけられた『本音』を理解してしまえば手の先から熱が失せていき、納得したような短い返事だけが口から漏れる。それでも物足りないのか相手が両手が襟首を掴み真正面から憎むべき組織の人間のままだと冷えた声と目で訴えてくれば深く心臓を刺すような痛みが走る。そのまま力が抜けていた体を押されると簡単に動き受け身も取らずに地面へと倒れた。派手な音が響いて体も痛いはずなのにその感覚も今はよく分からない。地面に転がって絶望に沈む中視界にいつの日か相棒の好きなブランドの店で買って貰ったネックレスが映る。すっかり馴染みになったものだが本当にただメモリを壊すための道具として仕方なく利用する為ならこんな物を渡すだろうか。そんな疑念がゆっくりと止まっていた思考を動かし始めると相手を見上げ「…君がそう思ってたとしても、僕は罪を償う為にもこの相乗りを降りるつもりはないよ、」と意志を伝えようとして)

  • No.4982 by 探偵  2024-03-26 07:50:28 


『…、………何のために?お前を憎んでるのが隣に乗ってるのにまだ相乗りなんて言うつもりか?』
(追い討ちをかける言葉を投げつけ体を地面へと押しやれば相手はいとも簡単に地べたへと崩れ落ちる。こちらの言葉でまともに力も入らずその顔は絶望に沈んでそのまま虚無へと落ちて行きそうだ。自分自身の鏡像よりも相棒の鏡像をあてがった方が事を進めやすいと踏んでいたがこれほど上手くいくとは。後はこちらの世界の相手を呼べばいいだけ、それなのに絶望に沈み俯く相手を見れば胸の片隅で自分が吐いた醜悪な言葉と同じくらいには不快な心地が静かに渦巻いていた。ス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.を取り出そうとした所で相手が顔を上げる、てっきり縋る言葉でも出てくるのかと思ったがその口から出てきたのは予想だにしない言葉でピクリと眉を動かした。相手が一番触れられたくないであろう罪を誇張して突きつけ、二人を繋ぐ言葉さえ否定してやったのに、相手はまだ顔をあげるつもりらしい。苛立ちを表に出しながら相手を見下すよう睨みつけると『いつか隣の俺が元凶のお前の息の根を止めるかもしれねぇぞ?』と冷笑と共に言い放ち)

  • No.4983 by 検索  2024-03-26 11:57:09 

ああ、それが僕と左.翔.太.郎との契約だからね。…それで気が済むのなら好きに僕を殺せばいい。相棒の選択なら僕はそれを受け入れる。
(こちらが地面に崩れ落ちると相手が何処かに連絡を取ろうと懐を探ったのが見えた。やることを終えたつもりの相手に折れない意思を伝えるとその動きが止まった。今度はこちらが相手の目をじっと見つめると二人で結んだ初めの『契約』を持ち出す。幾ら内心恨まれようとも相手と積み重ねた日々は変わることなく今更破棄するつもりもない。自分勝手な言い分をしながら緩慢な動きで体を起こす。相手から答えはないが今までの言い分や状況から目の前の人物は相棒をトレースしたような存在なのだろう。直接的に罪を突き付けられ否定されその衝撃と苦しさに全てを投げ出して逃げてしまいたくなったが相棒がそれだけの人物でないことは一番知っている。見下し冷笑する相手の前に立ちあがるとその殺意をも受け入れて軽く笑って見せる。更に一歩踏み込むと相手が攻撃の手段を取れば確実に深くダメージを受けるような距離感になった。そのままじっと相手を見つめ「ロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バーを手に入れたのだから僕が居なくとも一人でもこの街を守れるようになったはずだ。…君は、相乗りを解消したいかい?」と述べる言葉に自ら胸の痛みを感じながらも改めて『相手』の意思を伺って)

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