桜舞う道を二人で〆

そ、それは…その…何もない時にお願いするのはなんだか恥ずかしいと言いますか、なんというか…えっと、そう！複雑な女心ってやつです！
(なんとも魅力的な提案であったが、今の自分にはまだ何かしらの口実をつけないとこういったお願いをするのはハードルが高く、かといってその理由を相手に納得させる形で伝えるのは難しいため、女心ということでどうにかゴリ押して)

ふむ…女心ってなかなか難しいんだね……あっ、てかもう真っ暗だね。今日色々あったしチヨちゃん疲れたでしょ？寮まで送ってくよ
(本当に女心は分からないなと悩んでいると、いつの間にか空は暗くなっていたことに気づいて昨日の件もあるが今日は色んなことがあったからチヨちゃんは疲れているだろうと思い寮まで送ると提案して)

それを言うならトレーナーさんもです、私をここまで追いかけてきてくれて、むしろお疲れなのはトレーナーさんの方だと思いますけど…お言葉に甘えちゃってもよろしいんですか？
(今日一日で色々あったのは相手も同じで、疲れに関して言えばむしろウマ娘である自分を追いかけてきた相手の方が度合いは大きいのではないかと思うのだが、なんだかんだ遠慮はしつつも結局はもう少しだけ相手と一緒に居ることを選びたいと思えば小首を傾げて確認して)

全然大丈夫だよ。帰ったすぐ寝れば多分大丈夫……きっと、うん……それになんか今はチヨちゃんと一緒にいたいからね
(疲れているのではと聞かれれば一瞬固まって、本当は体力も限界で節々が痛いがそれよりもチヨちゃんと一緒にいたい気持ちが強くあったので強がって大丈夫と言い)

そうですか…でも、無理はしないでくださいね？トレーナーさんに倒れられたりしたら私はもちろん、ファルコンさんやテイオーさんも悲しむんですからね
(見るからに無理をしているような様子に、少しだけ納得していない部分もあったが強くは言えずに、相手のその言葉を信じる事すれば無理して倒れるような事だけはしないでと真剣な眼差しで訴えかけて)

大丈夫だって、ウマ娘の管理も大事だけど自己管理だって怠ってないからね。それじゃ行こっか
(トレーナーである自分が何かあったら担当ウマ娘に迷惑をかけるのは分かっているのでそれは大丈夫だと胸を張って伝えて、ここで長話も良くないので早く寮まで行こうとチヨちゃんにそう言って)

あ、はい、そうですね！…えへへ、帰り道もこうしてトレーナーさんと一緒に歩いてると、なんだかちょっとしたお散歩のような気持ちになりますね
(また遅くなれば寄り道をしたと思われるかもしれない、そう考えれば相手の言葉に頷き、隣に並んで帰り道を歩いて。いつもの歩き慣れた道も相手と一緒に歩くとそれだけで気持ちも違って、後ろ手を組みながら楽しげに尻尾揺らし、どんどんと前へと行けば相手を笑顔で振り返って無邪気にそう口にして)

まぁすぐ着いちゃうけどね。そういえばさっきテイオーとファル子と話してたんだけどさ…チヨちゃんって彼氏いたりする？
(時間的にも5分程度しかかからないのであっという間に過ぎてしまうだろうがそれでも楽しいのは一緒なので微笑み返して、先程の会話を思い出して恐らくチヨちゃんに彼氏がいるわけ無いと思うが反応を見て見たかったのでついいたずらごころで聞いてみて)

えっ、かかか彼氏ですか！？…えっと…居ない、ですよ？私には大事な目標があって、今はそれが私にとっての一番なので…もしも、そういう方が居たとしても、今のスケジュールだと会える時間も殆ど取れないですし、私の都合で私が勝手に優先順位をつけているみたいできっと申し訳なくなってしまいます
(この場でまさかそんな質問が投げかけられるとは思わず、慌てて少し赤面してしまうが、動揺はすぐにおさまり、正直に相手の質問へと答えて。外部でそういう相手を作ってもきっとトレーニングなどが最優先で付き合いは二の次になってしまい、自分自身も辛くなってしまうからと真剣な考えを述べて)

あはは、ごめんね。チヨちゃんに彼氏がいると思ってないけど聞いてみたくてね。……チヨちゃんはさ、結婚したいとかどんな家庭を持ちたいとかあるかな？ほら、身内が結婚するって考えるとなんかチヨちゃんの考えも気になってね
(少しからかったつもりで聞いたことを笑って謝ると少し考えて、チヨちゃんは結婚に関してどう考えているか先程よりも少し真面目な雰囲気を出しながら聞いてみて、やはり兄とマルゼンスキーが後々結婚することを考えると気になってしまい聞いてみて)

わ、私はまだあまりそういうのは考えた事なくて…でも…きっと私は特別なことは何も求めないと思います。…ただ、その人といつまでも変わらずに支え合って生きていけたらと…
(結婚してその先のことにまで話が飛躍すれば、戸惑いを隠し切れず、それでもどうにか相手の質問に対して答えを返そうと思い少しだけ考え込み、もしも目の前の相手と結婚出来たらなんて仮定してみれば考えただけで顔が熱くなるのを感じてしまいつつも、胸元で人差し指同士を突き合わせ俯きながらどうにか自分なりの想いを述べて)

なるほどね…ありがとう、いつかチヨちゃんにも素敵な旦那さんが現れるといいね。チヨちゃん優しいし料理上手だし、それに身近な人のことを常に考えてくれてるからきっと結婚相手の人は幸せだと思うよ、俺が結婚したいくらいだよ…なんてね
(チヨちゃんの結婚への考えを聞けばまずはありがとうと感謝を伝えて、チヨちゃんの想い人が自分とは知らないのでチヨちゃんのいい所をたくさん出して、将来チヨちゃんのお婿さんは幸せものだろうなと自分の率直な考えを伝えて、冗談半分だがもしそうなったらいいなと軽く考えながら今の彼女が意識してしまいそうなことを言ってしまい)

あ、あの、ですがまだ私、結婚については何も考えてないですから…！でも、私…トレーナーさんでしたら……あっ、寮着きましたね…！送ってくださってありがとうございました！
(具体的に結婚についての話しを掘り下げてくる相手に、一応自分の理想を話したりはしたものの、結婚についてちゃんとしたイメージが持てるかといえばそれはなく顔の前でぶんぶん手を振るが、それでも自分の心の奥底にある本音を口にしようとして直前でハッとして思いとどまれば話題を素早く切り替えて、深々頭を下げながら、もしあのままだったら一体自分は何を言うつもりだったのかと考えると顔が熱くなるのを感じていて)

う、うん。今日もお疲れ様チヨちゃん。疲れが残らないようにちゃんと休むんだよ。明日もまたよろしくね
(何を言おうとしたのか気になったが聞くのは野暮だなと判断してスルーすれば、今日も濃密な1日だったのできちんとリフレッシュするようにチヨちゃんなら分かってるだろうが念の為トレーナーとして伝えといて)

…失礼します！トレーナーさん、約束通りお菓子と…ついでにお弁当をお持ちしました！入ってもよろしいですか？
(次の日のお昼休み、紙袋を手に持ってトレーナー室の前までやってきて、ドアをノックしては中にいるであろう相手に簡潔に用件を伝え、そう呼びかけて)

もちろんいいよ……やぁチヨちゃん、ちょうどお腹空いてたから嬉しいよ。適当に座っててお茶入れるから
(少し物音を立てて人声かければ扉を開けて、笑顔でチヨちゃんを出迎えれば座っててと案内して自分は急須に茶葉を入れてポットからお湯を注いでお茶を準備して)

えへへ…お気遣いありがとうございます！それでは早速お弁当をどうぞ、今日は食後のデザート代わりのお菓子があるので量も少し少なめです！私もお昼これからなのでここでご一緒してもよろしいですか？
(お茶を用意してくれる相手にお礼を述べ、持参した紙袋から小さめの弁当箱を取り出すと食後のことも考えて量を控えめにしておいたと説明しつつ差し出し、自身の分のお弁当箱も取り出してはここで一緒に食べてもいいか一応確認をとって)

そりゃこっちからお願いしたいくらいだよ、チヨちゃんとご飯食べると美味しいしね。早速お弁当開けてみてもいい？
(チヨちゃんの前に湯呑みを置いてお茶を注ぎながらむしろこっちから一緒に食べて欲しいと頼みたいくらいだと笑ってお願いすれば、チヨちゃんの前に座り目の前のお弁当見ながら開けてもいいかと期待に溢れた顔で聞いてみて)

あ、はい、もちろんです！トレーナーさんの好みがわからなかったので今日は和洋中少しずつ詰めてみました。またトレーナーさんの好きなお弁当の具とかあれば教えてくださいね、次はそれを入れてきますので！
(相手の問いかけに頷きつつ、相手のために用意してきたものと全く同じ中身の自身のお弁当の蓋を開けると中身は筑前煮にミニハンバーグ、揚げ春巻き、彩りにレタスとミニトマトというラインナップで、次回は是非とも相手の好きなものをと口にしつつニッコリ笑いかけて)

おー、美味しそう！頂きます！……本当にチヨちゃんは料理得意だね。こんなお弁当貰えて俺は幸せだな。ちなみに好きなのは卵焼きと唐揚げだよ
(弁当の中身にキラキラと目を輝かせて、早速箸を手に持ちまずはハンバーグを口に入れればほっぺ抑えて本当に美味しそうな反応して、自分は担当ウマ娘に恵まれたなと幸せを実感しながら自分の好物をチヨちゃんに伝えて)