ふたりで、おにごっこ

やるからには最後まで責任もってやりますよ。中途半端に投げ出すなんてつまらないじゃないですか。

(どんな悪戯をされても嫌な顔をされても選ばれたからには責任を持ってやり遂げる覚悟は持っていた。まぁ大きな怪我をする様だったら直ぐに逃げる覚悟も持ってはいたが…。ありがとうと言われるものではなく、自分の中で決めたことだったので当然という認識だった。リビングに着き彼がゲーム機を用意している間に自分はコーヒーゼリーとバニラアイスクリーム、コーヒーシロップを出し、バニラアイスクリームを皿に盛るとそこにコーヒーシロップをかけてスプーンも用意する。1つはシロップ多めにしておいた。またタオルを水に浸し、デザートと共におぼんに載せて持っていくと、コーヒーゼリーとアイスクリームを1つずつ時分と彼が座る位置の前に置きタオルは彼に渡して。同時にゲームの種類を希望しておき)

理仁さん、そろそろ顔の落としましょうよ。タオル持ってきたんで……。あ、ゲームはマリカーでお願いします。

ほんと、真面目だねぇ…他の子も君くらい真面目だと有難いんだけどなぁー…って、僕がこんなだからか、あははっ！
＿＿わぁ、美味しそう！

（責任感が強く、真面目な彼の発言に感心し頷きながら普段受け持つ学生を思い出しては、それに伴う日頃の自身の行動も鑑みて笑いが漏れた。子は親の鏡というが、これは学生と教授でも置き換えられそうだなんて考えているとキッチンからデザートを用意して戻ってくる彼。そこにはとても美味しそうに盛り付けられたコーヒーゼリーとシロップが掛かったアイス、まるで手作りに見えないそれらに目を輝かせ彼の隣に立った）

凄いね！？お店みたいだよ！楽しみだなぁ…って、そうだった。でも折角かーくんが可愛い猫さんにしてくれたからなぁ…

（タオルを渡されるまですっかり忘れていた自身の顔。可愛らしい猫ひげと鼻が描かれていたのを思い出すと一瞬考え込むが、後の事を考慮し受け取ったタオルで顔を拭く。万が一、いや億が一程かもしれないが、恋人の雰囲気になった時に格好が付かないと困ると思いつつ拭き終わると、ゲームのコントローラーを一つ彼に渡し本体を起動させた）

ありがと！そしてマリカーね、はいコレ使って？

ありがとうございます。はは、そんなに研究室だと学生さんたち理仁さんにそっくりなんですか？自由にできて楽しそうですけど問題も起こりやすそうですね。

(コントローラーを受け取り感謝の言葉を告げると、研究室で自由気ままに行動する学生と彼の姿を想像する。黙々と機材を使ったり人を使って実験をしてみたりしている研究室の中を思い浮かばせ笑みを浮かべた。デザートについてはコーヒーゼリーは悪戯と昼間の仕返しも兼ねて甘めに、コーヒーシロップはご機嫌とり用に風味も活かして苦めに作っており、味はどうだろうというワクワク感がある。いただきます、と食前の挨拶をするとシロップのかかったアイスクリームを一口食べて丁度良い苦味に満足気にするとお代わりがあるから食べたくなったら言って欲しいと伝えキャラクターを選択し)

どっちもお代りあるんで、また食べたくなったら言ってくださいね。

問題ばっかだよ！＿＿まぁ、それが良いところなのかもしれないけどね。
じゃあ早速！いただきまーすっ………ん？、…ん？

（本当に問題ばかり起こす彼らに目も当てられないが、個性が出ていて己は好きだ。いつも苦労ばかり掛かる助手には今回の件でさえ嫌な顔をされてしまった、また今度詫びを入れようと考え目の前に出されるデザートの前で手を合わせる。既に隣で美味しそうに食べる彼が更に期待感を募らせワクワクしながらまずはコーヒーゼリーと口に運んだ途端…想像より甘いそれに違和感を覚え首を傾げた。既製品の微糖コーヒーより遥かに甘い、だが同じものを美味しそうに食べる彼を見て試しにアイスクリームを食べれば案の定美味に作られており、これは悪戯だと確信すると爽やかな笑顔を彼に向けて）

かーくん…いじわるぅ…！

（しっかりアイスクリームは美味しく作られている優しさが憎らしい。隣で笑う彼を絶対ゲームで仕返しすると決めながら緑色の棘が強そうな大型キャラを選択し）

あ、理仁さんそいつ選びますか…じゃあ俺はこいつで。

(無事イタズラに引っかかってくれたと満足気にしていれば、彼は超重量級のキャラクターを選んだため自分は加速しやすい緑色のカエルのキャラクターを選んだ。このゲームをする時には選んでいる使いやすいキャラクターだ。鼻歌混じりにタイヤやボディの性能を選びながらデザートを食べていれば、溶ける前にアイスクリームを食べ終わり口の周りについたものを舐めとった。アイスの甘い味に満足すると今度また作ろうと考えていて)

いつもは僕似のプリティーなお姫様使うんだけど…今日はガチで行くよ！

（余裕そうに鼻歌を吹かす彼を横目にしたり顔でこちらも緑亀の骨姿な相棒にカスタマイズを施していく。研究室で助手に怒られながら無駄に学生達と扱き合った日々を思い出しつつしっかりコーヒーゼリーを完食させアイスクリームに手をつけて。そういえば彼らとは何か賭けをして遊んでいた、甘いアイスが口の中で溶けて飲み込むと同時に彼の方へ向けば悪戯を思い付いた子どものような顔で彼に提案した）

ねぇ！良かったら何か罰ゲームでもつけない？
負けた人は勝った人の言う事聞くー的なやつ。他の事でも良いけど！

お、定番ですね。いいですよ、絶対負けませんから！

(ゲームでは定番中の定番だが、敗者は勝者の言うことを聞くという提案に目を輝かせて頷く。自分もこの実験に参加するきっかけとなった約束だがどんなゲームにも適応させやすいが故、やり甲斐がある。その約束があるなら自分も本気でやらねばと考え勝った時なんてお願いしようかな、と考え始める。やるからには勝つ気で行くが負けたとしてもそんな変なことは言われないだろうと勝負を楽しむことにした。自分の方のカスタマイズが終われば彼の方はどうかと覗き見して)

ふふ、そうこなくっちゃ！

（彼の乗り気な様子に此方も心が踊りだし、絶対面白くなるというその気持ちが瞳に現れて。コントローラーを握ったまま、言う事を聞くというありきたりな罰ゲームでは面白くないと考え、何か他に…と視線を巡らせると閃きから瞳をパッと見開き彼に顔を向けた。先程のような刺激が強い訳でもなく、キスでもない＿＿だが軽く罰ゲームになりそうな恋人らしい事を、と探った先の答え。こちらからの罰ゲームをにこにこと彼に提示して）

僕が勝ったら…かーくん、今日は僕のベッドで一緒に寝ようね？


（／かーーーーくん！ごめんね、本編全然関係無いんだけど、ちょっと癒しをちょーだいっ！（ぎゅうぅぅ）最近疲れる事多くて…はぁ…可愛いなぁ…唇は本編までに残しておこ（頬ちゅ））

えっ…あー、でも勝てば良いんだよな……寝るだけだし……うん。分かりました、勝ったらですよ。あと一緒に寝るだけですからね！

(彼から言われた罰ゲームの内容に驚くも、一緒に寝る以外何をする訳でもなくそれぐらいなら…それに自分が勝てば良いのだしと考え了承する。勿論、一緒に寝るだけと念を押すことを忘れずに。さて、こんな罰ゲームならより一層勝たなければと気合を入れることにした。コーヒーゼリーを食べ終わらせて集中できるようにしようと少ない残りを食べていれば自分は何をお願いしようか、と考えてみる。恋人らしいこと、と考えてみても特に思いつくことはなく、んー、と首を傾げていれば一つだけ思いつきそれを彼に伝えて)

じゃあ俺が買ったら、明日どこかに出かけた時奢ってください。物でも食事でもいいので。



(／わわっ、お疲れ様です。大変ですね(抱き締め返し／ぽんぽん)最近暑いですからその疲れもあるのかもしれないですね。てか口にキスするの我慢って…本編ではもうしてるじゃないですか、不本意でしたけど……。まぁ、しないならしないで楽しみに待ってますね(くすくす／おでこにちゅ))

うん、寝るだけ。……でも、恋人同士だから、寝始めは密着してたいよね…こんな感じに。＿＿でも何もしないよ？

（さり気なく肩を引き寄せ体を密着させ、腕枕を連想させるように肩に腕を回しながらやんわり耳元で囁き頭に軽く唇を落とすと、少し含みを持たせ体を離す。本当は、ただ言葉で説明するだけでも良かったのだがこれも戦略の一つ、彼に負けた時の事を意識させゲームへの集中力を削ってやろうという姑息な手段を平然として行い彼の頭を撫でた。そして彼側の罰ゲームを聞くなり数度瞬きし、何とも可愛らしい願い事に目尻を下げて）

じゃあ、欲しい本何冊でも買ってあげるよ。頑張ってね？
＿＿さて、希望のコースはある？



（／ありがとう！癒される…可愛い…襲っていい？（あは／目元ちゅ）僕、寒いのはまだ耐えられるんだけど暑いの嫌いなんだよね…かーくんも気をつけてねぇ（頬すりすり）え？あれはカウントしない！語弊があるけど、らぶらぶになってからのキスって事で！早くちゅーしたいぃぃ雰囲気でもう一回くらいしちゃいそうだけど…頑張れ本編僕の理性（あはは）さて、ごめんね！次から蹴ってくれて構わないよ！）

えっ、え、こっ、こんな近くで寝るんですか！？

(グイッと引き寄せられ密着した体にぶわっと熱がこもる。一緒に寝ると言っても隣り合わせで寝るくらいだと思っていたのでわたわたと慌ててしまった。吃りながらこんな密着した状態で寝るのかと問いかけるが、彼のにっこりとした笑みが答えだった。うぅ…と唸りながら覚悟を決めつつ自分が負けた時のことを想像しては睡眠がちゃんと取れるか心配した。また希望のコースを聞かれれば特にどこでも良いのだが、景色が好きという理由で水辺の近くを希望して)

うぅ……負けた時寝れるかな俺……。
……コースは水が多いところでお願いします……。


(／了解です、じゃあ蹴らせて貰いますね。(うん、)また癒されたい時は言ってくださいね、俺も何かあったら出てくるんで…。では俺は引っ込みます。理仁さん、体調に気をつけてくださいね。あ、俺の返信不要ですよー。(手をひらひら))

大丈夫！眠れなかったら子守唄歌ってあげるよ！
＿＿水のコースね…じゃあ取り敢えずココで。

（しっかり負けた場合を想定し思い通りに慌てる彼の様子を内心ほくそ笑みながら、ふふっと声が漏れた。それを誤魔化すようにおちゃらけて子守唄、なんて発言すると明らか嫌そうな顔をされ唸られる。"勝てば良いんだよ、頑張ってね" なんて相手を程良く挑発し言われた通り水辺のコースを選んだ。＿画面には、並ぶキャラクター達と空飛ぶ信号を持った案内キャラ。3,2,1…とカウントが始まると事前にアクセルを踏みスタートダッシュを謀って）


（／蹴って、とか言いつつ相談あったの忘れてた！ごめんね！（てへ）勝手に確定ロル回すのは嫌だから…このゲーム、どちらが勝つ事にしようかな？って。僕的にはどっちでもオッケーだよ、負けて次の日いっぱいお買い物おねだりされるのも好きだし（でも君は控えそうだなぁ）でも勝って一緒に寝るドキドキコースでも良いし、どうしようかなぁ？って！）

……理仁さんが音痴じゃないことを祈ります。

(子守唄なんてからかっているだろう。彼の言葉に眉を寄せうわ、と唸れば彼に音痴でないことを祈ると言い返す。また彼から挑発じみた言葉を投げかけられれば画面に目を向けて選ばれた海辺のコースを視界に入れる。…問題ない、切り替えるのは大の得意だ。下手に負けた時のことを考えたり彼の挑発に乗っては自分のプレイが出来なくなってしまうだろう。いつも通り自分の思うままキャラクターを動かせば良いのだからと一つ瞬きをして思考を切り替え画面に集中する。見慣れた案内キャラとカウントダウンが始まると０になる前にアクセルボタンを押し彼と同じくスタートダッシュを決める。
最初は好スタートで上位に食い込めた。画面半分に映る彼のキャラクターのことも気にしながらコントローラーを操作しアイテムを取っておいてレースを進め)


(／大丈夫ですよー。(ふふ)そうですね、俺もどちらでもいいですがやはりストーリーを面白く展開するには理仁さんが勝った方が楽しそうですね。途中までは俺が優勢、中盤からは追い越したり追い越されたりなんかして、最後の最後で理仁さんに抜かされてしまう。なんて展開どうですか？(ふむ))

あはは、シャウト効かせて歌ってあげるよ！
＿＿っと、そろそろ集中しないとだね。

（同時に決まるスタートダッシュ、だがここは敢えて中位に一旦収まり欲しいアイテムの出現率を上げ狙っていく。状況は彼の2番後ろ程、彼も順調にコインを集め加速し更に上位に食い込んでいた。ちらりと彼の顔を覗けばやや前のめりになり得意気な様子、その様子に少し可愛らしさを感じながらコース2週目、少し順位を上げて変わらず彼の後ろをついて行けば、態と焦りを見せるように若干唸りを上げて）

…むむ…かーくん、なかなかやるなぁ…！


（／ありがとう！じゃあその方向で！（うん）あと僕、性格悪いからきっと態とずっと勝たせて最後の最後でダッシュ決めるタイプなんだよね！（えへ）ごめんね、この方向で良い？）

ふふ、友達と休みの度にマリカーで遊んでますからね。

(順調にアイテムを取ったり、スピードを調節してレースを続けていれば彼の焦ったような声と共に唸りが聞こえふふん、と得意げに友達とよく遊んでいることを話す。休日遊ぶ友達の中にはマリカーがとても強い奴もいて負けることも多いが勝つこともあり、負ける気はあまりなかった。少しすると残り半周でゴールになるところで、彼は自分の少し後ろ最後まで気を抜けないなと思いつつ心のどこかでは価値を確信していて)

なるほど…鍛えられてる訳だ………でもねぇ？

（未だ彼の後ろだが、少しずつ順位を上げては少し下げ、でも上げて、と余裕を与えるようにすぐ詰め寄るのではなくじわじわと近づくその様子はまるで狩を愉しむハンター宛らである。だがそれも残り半周で一気に攻め込みすぐ目の前に彼を捉えた。ゴールはほぼ目の前、そのタイミングでアイテムの甲羅を投げ付け彼をスピンさせればその横を一気に駆け抜け追い越しゴールを決めて。瞬間、彼の方を向くと何が起きたかわからない、とでも言うようにぽかんとしている。その様子にクスクス笑いながらやんわり頭を撫でた）

あはは！……今日の夜は宜しくね、かーくんっ

えっ……えー！嘘だろ……。

(もうすぐでゴールするという時後ろから緑の甲羅が当たりスピンした。驚きで目を見開きぽかん、としてしまっていればその横を彼がゴールし優勝した音楽が流れる。続けて、他のNPCが1人、2人ゴールしたあと気を取り直してゴールするが既に遅く頭を抱え。自分が勝つと思っていたのに、まさかの攻撃に悔しそうに唸り声を上げると面白そうに笑っている彼の方を向き文句を言って。)

ずるい！意地悪ですよ！あんなゴール間近でっ！！

ふっふー、言ったでしょ？ガチで行くって。
さーて一緒に寝るの確定したから、可愛い姫にキャラ戻すかなぁ！
……ね、もう一戦行くでしょ？

（こちらの勝利に文句を言ってくる彼にどこ吹く風のような態度で接しながら口端を上げて笑い。余程悔しいのか、それとも余程罰ゲームが嫌なのかは定かではないが、未だ唇を尖らせる彼の耳元で "楽しみだね" と低く囁き軽くリップ音を落とす。するとあからさまな彼の態度にまた笑いながら再びゲームを続けようと提案し）

だ、たからあんたのソレ、止めろって言ってんだろー！！

(罰ゲームは嫌だが負けは負け、承諾したのも自分だし仕方ないと思いつつ最後の彼の勝ち方に拗ねていれば、耳元でリップ音を響かせながら今夜の罰ゲームを楽しみに待つ彼の言葉が聞こえた。耳を抑えながらその悪戯を止めろと叫べば面白そうに笑う彼の笑い声が響いた。再戦のお誘いには「やる！！」と負けた鬱憤を晴らすかのようにやけくそ気味だったが、何度か再戦し負けと勝ちを繰り返しているといつの間にかそれが楽しくて腹の底から笑っていた。時折休憩を挟みながら暫くゲームを楽しんでいたが、長らく画面を見続けたからか目が疲れてしまったのか指で目頭を抑えながら瞬きをしつつ、彼にもそろそろ目が限界になってきたことを伝えて終わりにしようと声をかけて)

…理仁さん、そろそろ終わりにしません？目、疲れてきました……。

そうだね…僕も久し振りに熱くなって楽しかったよ！
じゃあ歯磨きして寝よっか、かーくんの分も洗面所にあるよ。

（言動や趣味が周りの子より大人びていると思っていたが、ゲームに熱くなり自然と笑う彼の姿は等身大でどこかホッとしている自身がいた。そんな彼に引っ張られるように楽しみ時間を忘れ気付けば日付を跨いでいた、その事に驚きながら目をしぱしぱとさせる彼に膝で頬杖をつきながら就寝しようと声を掛ける。そのまま立ち上がり洗面所へ向かうと後ろをついてくる彼が雛鳥のようで可愛らしく思いつつも用意しておいた歯ブラシを手に取り歯磨き粉を付け彼にも渡せばお互い並んで先程のゲームについての雑談をしながら歯磨きをして。取り留めのない会話も交えそれが終わり一息ついたところでこの後の事を思い出したのか、どこかぎこちない彼をサポートするように肩に腕を回し）

……さ、僕の部屋に行こうか？