ふたりで、おにごっこ

(ソファーに座ってぼーっとしていると朝からこんな状態でデートなんてできるのだろうかと少し不安になってきた。彼の恋愛経験値が凄すぎて、自分で真似をしてみると言ったが出来なさそうでモヤモヤとした自己嫌悪感が燻ってしまう。募集したのは罰ゲームだったが、選ばれた手前最後までやりきりたい。そんな思いはあるが、本当にやりきれるのだろうかという気持ちも湧き上がっていた。そんなことを考えていればリビングに彼が入ってきた気配がして立ち上がる。あっけらかんと笑う彼は先程のことを気にしていないようでカラッとしていたため、自分もあまり気にしないことにした。)

はい、お願いします。それで動物園着く前にコンビニ寄ってもらいたいんですが、大丈夫ですか？

(自分の不安を彼に悟られないよう隠しつつ、頷いて彼の側まで近寄る。彼の雰囲気にあった服装は彼自身を落ち着いたように見せてとても大人らしい。自分と比べて趣味の良い服に隣に並ぶのが少し恥ずかしいが、隣を歩かなければデートじゃないしな･･･と思っていていて)

コンビニね、ちょっぴりドライブになるから飲み物とかお供の菓子でも買おうか。

（自身がリビングに戻った時、どこかぼんやりしていたような様子の彼が気になったが、それも一瞬でこちらに気付くとすぐ元通りになっていた。何か気になる事でもあっただろうか？それとも先程の己の行動が引っ掛かっているのか…だが掘り返すという邪道な事はせず、気にはなるが言葉や態度に表す事無く所望された内容に返事をしつつ玄関へと向かう。車は近くのパーキングに停めていた、建物前まで車を回そうと考え、一緒に靴を履き廊下へ出れば彼の方へ向いて）

車、マンション前まで回してくるから少し待っててくれる？

（やはりどこか浮かないような気がする彼に、後で甘いものでも買ってあげようとぽんぽんと頭を撫でて、エントランスまで出れば急足でその場を離れた）

あ、はい。分かりました…。

(彼に気を遣われてしまったようで自分を慰めるように頭を撫でて行くと車を取りに姿を消した。車が来るまで少し時間が掛かるだろうな、と思えばマンション前の階段に腰を下ろして風景を眺める。立てた膝に手と顎を置いてデートの間どう行動していけば良いのだろうと考え始める。同時に自分の胸の奥に燻り始めていた言い様のない気持ちにどう向き合えばいいのだろうとも思った。人を好きになるということはどういうことか今日と明日で何かわかるのだろうか。そんなことを考えていれば車のエンジン音が聞こえてきて彼が車を回してきたのが分かった。これ以上心配はかけまいと一度蓋をして思考を切り替えると、腰を上げズボンに着いた砂を叩いて落とすと助手席の方へ近寄って)

理仁さんらしい車ですね。俺こっちで大丈夫ですか？

（乗り込んだのは、黒のSUV車。今回巣作りする際に荷物が多くなる為選び乗っていたが、デートをするのならもう少し距離感が近くなるセダン車にしておけば良かったと思いつつ車を移動させて。マンション前に見えてくる彼の姿を確認し、こちらに気付き近寄ってくる様子を見ながら目の前で止まると一旦車から降りて彼に近付いていく。忘れ物だろうか？というような表情な彼を横目に今朝お互いに笑い合った呼称で少し揶揄うように笑いつつ助手席の扉を女性をエスコートするように開き乗車を促した。＿少しでも、楽しい出だしになればと思いながら）

馬車の到着です。…こちらへどうぞ、王子様？

……ははっ。じゃあエスコートお願いしますね、お姫様。

(車を見て彼の台詞を聞いて随分と活発的な馬車とお姫様だと思い、笑ってしまった。今朝笑いながらした例え話を持ってきてくれたため思い出し笑いしたのも重なり早速楽しい気分になってきた。差し出された手に自分の手を重ねて促されるまま助手席に座るとシートベルトを締めた。彼が運転席のドアを開けて乗り込むとシートベルトを締めて走り出す。自分と彼の間には少し広めの肘置きがあり、悪戯されることも無さそうだ。無意識に緊張させていた体から力を抜いて、運転する彼の横顔をチラ見して)

理仁さんって、運転してる時ってなにか音楽とかかけるんですか？それともラジオとかそのまま流す人ですか？

＿＿"晴れた日に合う曲、かけて"
ん？…うーん…その時の気分かなぁ？
流す時もあれば、音楽が邪魔だと思う時は無音にしてたり。ラジオは滅多にかけないかも。
…かーくんは、お気に入りの曲とかあるの？

（ハンドル片手にオーディオのマイクボタンを押し、音声認識設定で車内に曲を流す。耳に飛び込むのはテンポの良い明るい洋楽で晴れ渡る青空にマッチしていた。そんな中で彼から質問を受けると普段の様子を思い出し答えていく。ストレス発散で高速道路を飛ばす時は無音にしてエンジン音でアドレナリンを出しアクセルを踏んでいるような気がする、だがそんな事は言えるはずもなく差し障りの無い答えを並べながら安全運転を続けて。そう言えば、文学少年な彼は何か音楽を聞くのだろうか？ギャップが激しいハードロックだったら笑ってしまいそうだと、想像し少し笑いながらそのまま問うてみた）

……そうですね…特にお気に入りの曲とかは無く、その時流行ったのを聞いてますかね。

(流れていく風景に合う明るい曲を楽しんで彼の返答を聞いていれば成程と思った。明るい曲を聴いて気分をあげたい時もあれば、何も聞かずただ走り続けたい時もあるのだろう。楽しそうにしていたり、真面目な顔でハンドルを握っている姿を想像すればとても似合っていた。彼からの問いには少し首を傾げる。あまり音楽は聞かない方で色んな曲を右から左へ垂れ流しているのが常な為、頭の中に残ることは少ない。その時流行った曲を聴いていると素直に伝えると「面白みなくてすみません、」と少し恥ずかしそうにして)

（／ごめんね、かーくん！昨日から力尽きてる…（ぱたり）最近レス頻度遅くて本当にごめんね…！ほんと、心を亡くすって嫌だね！文字通り過ぎて殺意湧いちゃうなぁ（にこ）明日は返すからね！
それと相談もあったんだけど、今回のデート編で何か発生？させた方が良いのかどうか…例えば、僕が目を離してる間にかーくんが誰かに絡まれるとか、僕の元カノと邂逅してしまう、とか…スパイス的な感じ？普通にデート楽しんで終わるだけでも全然良いからね！（にこ）
それじゃあ、また明日ね！いつもちゃんと待っててくれるかーくん、大好きだよ！（ぎゅうっ））

(／お疲れ様です、理仁さん。遅くなってもちゃんと返してくれるので心配してないですよ(なでなで)
あっ、それ俺考えてました。やっぱり理仁さんと離れた時にナンパされるのが無難ですかね。元カノさんと遭遇するのも、理仁さん元カノさん多そうなんで有り得そうですけど…うーんどうすればいいんだろう……。(むむむ…)
あ、俺と理仁さんが歩いていた時に元カノさんと遭遇して理仁さんが詰め寄られてる時に俺がナンパされて絡まれるなんてのはどうでしょう？でも両方取りなんて贅沢ですかね…。(ピコンッ／あわわわ)
まぁ理仁さんの好きな方とかやり易い方で大丈夫ですよ。はぁ、俺も早く理仁さんに素直になりたいし甘えたいし、いっぱいぎゅーもちゅーもしたい…早く素直になれ本編の俺……(すりすり)
それでは待ってますね。俺も大好きです。)

そんな事無いよ？僕の弟は流行り曲さえ聴かないからね。
でもかーくんって、自然の音の中でゆっくり読書してる方がしっくりくるなぁ。

（謝る彼に緩く首を振りながら、自身の弟と比較し笑う。それより彼は、ほぼ無音の中で自然の呼吸と共に本を読む印象の方が強い。ゆったりとした時間を本と過ごすのも趣がある、普段忙しなく研究に没頭している己と正反対な光景に笑いながら彼と雑談を続けていると見えてくる近くのコンビニに到着し、駐車場に車を停めてはシートベルトを外して）

よし、何か飲み物買いに行こっか！




（／それ良いね！贅沢両方取り最高だと思う、ナイスアイデアだよかーくん！（ぎゅっ）デート中盤辺り、動物園楽しんで、お昼ご飯食べて本屋に行く前くらいが良いかな？街中歩いてたら元カノに会って、対応している間きっとかーくんは遠慮して少し離れると思うからその隙にナンパされて、強引に連れて行かれそうなところを僕が助ける感じで良いかな？（ふむ）何かそこで僕は半分くらい自覚しそうだなぁ…（笑）でもその流れだと、本屋行かないでかーくん拉致って家に帰ってしまいそう…本屋の後が良いかなぁ？（うーん）あ、本屋さん行くルートもありだからね！そうなると多分僕はべったりくっついてると思う！（あは）
わぁ…！素直なかーくんの破壊力高くて…凄い……早くいっぱい甘えてほしいし、甘やかしたい…よしよししたいし、イチャラブしたぁい…（なでなでちゅっ）ほんと、いつも待っててくれてありがとうね。結局今日も遅くなっちゃったけど…かーくんの優しさに甘えちゃってる。大好きだよー！（ぎゅううう））

あはは、森の中のカフェとかでですか？そういうのやってみたいですけど、俺そしたら時間忘れちゃいますよ。

(風の音や木々の音を聞きながら静かに読書をするのは憧れるが自分の性格を考えれば一日中そのまま読書を続けてしまうだろう。安易に想像できる自分の姿に笑っていればコンビニに到着して買い物を促されたのでシートベルトを外した。飲み物はお茶と、あとは飴かグミが買えればなぁと考えながら彼の後について中に入り)

じゃあ俺お茶と甘いの持ってきますね。


(／あ、そうですそうです。そんな感じですね。(むふふ)えっ、本屋行けないんですか…(しゅん)なら本屋行ってから元カノさんに遭遇するのって駄目ですか？そうすれば直ぐに家に帰るのも抵抗無いですし、ナンパされたとき片手塞がってたからまともに抵抗できなかった言い訳にもなりますし……良いでしょうか(渾身のおねだり)
んふふ、俺もいっぱいイチャイチャしたいです。(ぎゅーっ)いーえ、俺も甘えちゃってるとこあるのでお互い様です。俺も大好きですよー。(ほっぺにちゅぅ))

ふふ、本当にグミが好きなんだね。飴も持っておいで？一緒に買うから。＿＿あ、ホットコーヒーのラージサイズで…

（店内に入り取り敢えず、とポッキーを手に取りレジの列に並ぶとお茶とお菓子を持ってやってきた彼。好きだと自負していたあたり、本当にそれが好きなのだと思うと何だか可愛らしく感じ自然と笑いながら他にもお供のお菓子を勧めた。少し戸惑う彼からお茶とお菓子を奪った丁度その時、目の前のレジが空くと再度彼に追加を持ってくるように勧め、自身はコーヒーを注文し）




（／了解だよ！最初、夕方辺りにナンパ…あるかな…と考えてそんな提案したけど、本当に本が好きなんだね！（ふふ）あと理由付けもバッチリだし、その方向で進めよう！辿り着くまで時間かかりそうだけど、ナンパされるかーくん早く見たいから頑張る（あはは）
あー…もう……このかーくん可愛すぎて離したくない（撫で撫ですりすり）この相談枠終わらせるのがとっても切ない……！早くラブラブになろうね！（頬ちゅ）本当はかーくん、じゃなくて "楓くん" って常時普通に呼びたい…こんなにこちら側の僕の気持ちは全開なのに…！（額ちゅ）てことで、好きなタイミングでこっち蹴ってくれて良いからね！）

えっ、あ、ありがとうございますっ。

(自分で買おうとしていた飲み物とお菓子をあっさり奪われぽかんとするも、彼のお会計の番になったということは急がなければとお礼を言って飴のコーナーへ行く。どれにしようかと一瞬迷うも定番のフルーツ味の飴が入っている袋を手に取ればレジでお会計中の彼のところへ戻る。それも直ぐに取られお会計を進める音を聞いていれば手持ち無沙汰な気持ちになりウロウロと視線をさ迷わせてしまう。お会計はやってしまわれたため、荷物持ちだけでもしようとお会計か終わるとレジ袋を持って彼と共に車に戻って)

すみません…お会計やって貰っちゃって…。

(／了解ですっ。俺もその時が楽しみなので頑張りますね！(へへ)
むふふ、くすぐったい。こんなふうに素直な理仁さんも可愛いです(照れ)そうですね、早くラブラブになってイチャイチャしましょうね。(ふふっ)
はーい、分かりました。でも蹴るの勿体なくて……なんか続けちゃいました(てへっ))

どういたしまして。
…でも今日はデートだよ？　一日、全部僕に格好つけさせてよ！……ね？
かーくんも荷物ありがとう！

（車に乗り込みこちらを見ては眉を下げる彼。彼氏が彼女の前で格好をつけるのは当たり前だというように彼に笑いながらコーヒーを一口含み、それより荷物持ちをさせてしまったと思い謝罪しようとした口を動かすも、一旦止まると感謝の言葉に変えて。よし、と一言声をかけるとエンジンを掛けハンドルを握る。車内が再度明るい音楽に包まれれば "出発するよぉー" と、のんびり笑いこれからの楽しい動物園へと想いを馳せた。早く動物と戯れる彼の姿に癒されたい、と思いながら）



（／そっ…そんな可愛い事言われると…僕も蹴られないよ…（わなわな）大体、その照れ顔とかさぁ、てへっ、とかさぁ…え？可愛すぎじゃない？僕を悶え殺そうとしてる？本編とのギャップも相まって…はぁ……ダメ、我慢できない（軽く顎掬い上げ唇にちゅ）このまま食べちゃいたいの我慢してるだけ偉いと思って…！（ぎゅぅぅっ））

むー……俺の譲れない時は絶対に譲りませんからね。

(先に彼に格好つけられてしまっては自分の立つ瀬がないし、これ以上頑なにしていては彼にも申し訳なく、今日は彼に甘えることにした。次の機会は自分が彼の真似をすればいい。…金銭的なことは置いといて。車が再度出発すると流れる風景に楽しみながら買ってもらってしまったグミの袋を開ける。お気に入りのオレンジの果汁入りグミを口の中に入れると転がしたり噛んだりして味と食感を楽しんだ。ふとそこで今から行く動物園には何が居るのだろうと気になり、問いかけて)

そういえば今から行く動物園って何がいるんですか？珍しい動物とか、アイドル的なのとか。


(／えへへ、すみませんつい……(むふふ)え、んっ……ふふ、理仁さん偉い偉い。本編の俺も素直になったらこうなると思いますからちゃーんと待っててくださいね(頭なでなで／背中ぽんぽん)
ちゃーんと我慢出来たら食べちゃうなり、だっこするなりしていいですからね(むふふ))

んーと、ベビーラッシュだったみたいで、結構いろんな赤ちゃん動物が見られるらしいよ。ネットにあったのはライオンとトラかな？後はアルパカに餌やりできたり、ペンギンのご飯タイム？ってのもあったかな。いろんな時間にイベントしてるっぽいよ。
＿＿それ、僕にも一口ちょーだい？

（彼の問いかけにリサーチしておいた情報を広げながら話を進める。公式サイトの動画には愛らしい赤ちゃんライオンが母親の後ろを歩く姿に庇護欲がそそられる仕組みになっていた。他にもキリンやパンダなど滅多に見られない動物の写真に待ってるよー、と集客を促すロゴ。名物の動物プリントクッキーの紹介もあり、それは現地で彼に案内しようか、と考えて。そんな中、隣で美味しそうにグミを頬張る彼が横目に映る。グミなんて進んで買う事が無い為久しいが、にこにこしている彼を見ていれば何だか気になってしまい、信号待ちのタイミングで強請りながら口を開けて）



（／確信犯なのがさぁ…全く…（ぎゅぅぅっ）両想いになったら覚悟しておいてよ？ちゃんと僕に好かれる準備しておいてね。変態だしすぐ押し倒すしセクハラ激しいし愛情重いしやっぱり嫌ぁ…とか許さないからね？あはは！（両頬挟みにっこり））

ライオンとトラ…かわいいですね。絶対見たいですっ。楽しみだなぁ……。
あ、はい。どーぞ。

(相手の言葉につられてまだ毛がふわふわとしている赤ちゃんライオンと赤ちゃんトラがお母さんの後ろを兄妹そろって歩いている姿を想像して楽しみだなぁと呟く。親子揃っている姿を絶対見たいと思っていれば自分が食べていたグミをちょーだいと強請る彼に頷いた。同じ味を共有できることに喜びを感じつつ、開けられた彼の口の中にグミを入れて。口の中に入れる時に軽く触れてしまった彼の唇の柔らかさに内心では"わっ"と恥ずかしさと驚きが重なるもあまり気にしないことにした。信号が青になり運転を再び始める彼の横顔を見ながら味はどうか問いかけてみて)

どうですか、味。お気に入りなんですよこのグミ。


(／はーい大丈夫です、嫌なんて言いませんから。(ふふん)まぁ最初はきゃんきゃん仔犬みたいに吠えて拒絶すると思いますけど遠慮なくどうぞ。ちょっとずつ慣れていきますからグイグイ来てください。(手にほっぺすりすり／掌にちゅ))

（／今日、気付いたらこんな時間だった…（はっ）早く進めたいのに申し訳ない…（眉下げ）明日は返せると思うから、待っててね！そして素直かーくんに癒されまくってるよほんと、ありがとう！…そしてデレは……反則だから…（顔寄せちゅっ））

(／そう時もありますよ。大丈夫です！(うんうん)理仁さんの返せる時で良いですから待ってますよー(にへ))

＿＿うん、なかなかイケる。これ美味しいね！
…そのままかーくんの指も食べちゃえば良かったかな？

（ころん、と口内に転がるグミを咀嚼しては、口一杯に広がる果汁感と鼻から抜ける香りまで美味しく感じ、普段食べないものへの感想を彼に届けながら笑いかけた。彼と美味しいものを共有できる喜びを感じながらも、途中己の唇に触れた指先を思い出しては悪戯に笑いちらりと視線を送って。こんな事を言っては、また彼に怒られるだろうか？と考えていれば目的地周辺に着いたようで、動物園近くの駐車場へと進み車を停めシートベルトを外し）

さて、可愛い動物見に行こうか！…アルパカには指食べられちゃうかもね？




（／はぁぁんかーくん…！（ぎゅううっ）ちょっと余計なお仕事が入っちゃったから、もしかしたらお知らせできない日も出てくるかもしれない（ぐすん）でもちゃんと返すから待っててね！僕の癒しのかーくん…はぁ、今日も可愛いなぁ…（すりすり））