夜行列車｛étoile｝無登録/雑談/出逢い/指定

>616フィーユ

(呼び覚ました記憶とクランプスへの疑念の両極端で満タンのまま、客室からあえて夜間に歩き回ることに決めたのは恐れとの戦いに挑んでいたいから。考え過ぎて破裂する前に一旦は息抜きしたいつもりでの徘徊、懐かしい声に耳を塞ぎ三号車へ。仲良く会話する二人連れに会釈した瞬間、飛んできたワゴンが現実へ引き戻し。こぼれ落ちた商品を拾いワゴンの暴走をせき止めて一安心「おや、どうしたことかワゴンが来てくれるとは。大丈夫ですか？」端に寄せたら急いで彼女の元へ、安否を知ろうと少し身体を屈め声をかけ)

(/お気遣いとお優しい言葉をありがとうございます、毎度のことながらお相手いただき本当にありがとうございます…！当方こそ遅れてしまい申し訳ございません。ですのでどうぞお気になさらずでお願いいたします！)

>珀

はあぁぁ…、ごめんなさいっ、そちらこそ大丈夫ですか…？
(ワゴンを走らせた割にはそれを追いかけようとしない辺り怠惰な己の性格の表れがよく分かる。遅れて登場し、屈む身体を見上げるようにして一応は頭を下げて謝罪を。何やら顔色が悪いように見えるのは気の所為か、乗客の顔と名前は覚えなさいと案内人に強く言われたのにも関わらず彼の名前を記憶から捻り出すのには少々時間を費やし「…、…珀、様？…お詫びに何か差し上げます…どうぞお好きなのを」補充したばかりのワゴンにはたっぷりと菓子が乗っており、見た目からすぐに聖職者だと把握すればそれは口にする事はなく)

>622フィーユ

お菓子が来たのでクリスマスプレゼントかと思いました。しかし食べるには些か多過ぎますね
(寝ずの日々を過ごした目の下には、歳を曖昧にしてしまうほどの隈がくっきりと浮き上がっている。それも承知の上でしたことならば逐一弱気ではいられず、軽快な態度で接し。名前が知られているのなら名乗る必要はないようだ、謝罪も必要ない「お詫びは要りません。何事もなかったのだからよしとしましょう。それはそうと…ずっと働き詰めでは？」片手を取り幼子をあやすような調子で揺らし、勘の良さと経験から彼女の置かれている立場をそれとなく見抜き)

>ディユ

……あ、すみません。つい、癖で……

（相手の言葉に少し申し訳なさそうにして、仕事の邪魔をしないように見て。その後の彼の問いに「……いえ……今まで髪型について何も言われなかったので、髪を下ろしたことはありません。」と言って）

>珀/［フィーユ］

はあ、…あ、クリスマスプレゼント向きのお菓子もあるので…良ければ…。
(詫びはこんな物では足りないというのか、間抜けた返事にネガティブな考えを巡らせながら思い出したようにさり気無く菓子入りの靴下を見せたりなどして此処ぞとばかりに営業を。彼の言葉はそのまま相手へ送ってやりたい、深く刻まれた目の下のクマは朝から晩まで働いたとしても睡眠時間を確保出来ている己には刻まれる事は一生無いもの。触れて良いのか悪いのか少しばかり言葉に悩みおろおろとした動作を取るが、意を決してチョコレートを掴めば両手で相手に差し出し「あの、その、お疲れには甘い物を…！」自身の事には首を振って済まし)


>アリス/［ディユ］

謝る必要はありませんよ、これから御免なさいは禁止です。
(しっと制止するように相手の口元へ人差し指を押し当てれば己の口元にももう片方の手で人差し指を立てて口元に押し当て。相手の口元に当てていた手を彼女の青いサイドテールへと伸ばせば残り数ミリという所で触れずに空気を撫でるように腕を下ろし)
貴方の下ろした髪、見てみたいです。駄目でしょうか？

>ディユ

……はい、分かりました。もう謝りません。

（制止する相手に頷き、謝らないと約束して。ふと、彼の手が髪に触れる寸前で触れずに下がっていくのに気づくが気にせず、その後の言葉に「……駄目ではありません。見てみたいと言うのでしたら、今ここで髪を下ろして見せましょうか？」と言って）

>625フィーユ

それは頂いておかなければ損かもしれません。ではジンジャーマンクッキーを二つ下さい
(勧められて断る気にはなれず、あくまでもクリスマスシーズンの空気に乗せられた風を装い。掌ほどもある大きいクッキーを指差し軽く頷き。「片方は貴方へ。お名前は？」貰った以上を返したい性格から一枚は貰い、残る一枚は手を付けず促して。悩んでいる姿を見ていると見えてきた彼女の性質、一度の発言に相当の思案が必要だということ。微笑ましく見えてそのまま待ち続けていればチョコレートが目の前に、驚き丸く見開かれた目を向けていたが次第に親切心に触れた心がえびす顔を作り「ふむ、ご厚意に甘えましょう。もう一つお願いがあるのですが…食堂でご一緒して頂きたいのです」好き好きに洒落込んだ人々の中で浮いてしまうのもあって誘いかけ)

>アリス/［ディユ］

良いのですか？
(是非彼女の美しい髪を見たいと思うも折角結わいたそれを取ってしまっても良いのかと今一度確認を取りつつも、何処かしらわくわくと期待のこもった視線で見つめており。小首をゆっくりと横へと傾げては「なら是非とも見せて下さい、その海に染まった髪を」触れれば傷んでしまいそうな細い髪を見つめながら瞳を細め)


>珀/［フィーユ］


は、はい…！え、ぁ、…有難う御座います…何だかんだ最近もらってばかりなのです。
(シロハヤブサから貰ったコインも今でも大事に胸ポケットにしまわれており、ジンジャーマンクッキーを相手へ差し出してから頂いたもう一つを大切そうに、コインのある方と同じポケットへと。乗客の優しさに少しばかり頬を緩めてから遅れて“フィーユ”と一言名乗り。相手に続いて驚きに瞳を見開いたのは自身の方、一瞬聞き間違いかとその場で静止。人生で生まれて初めての食事の誘いに嬉しいと思う以前に何故ただの車内販売員を誘うのかという疑問が立ち上がり、空の言葉が唇をぱくぱくと開閉を繰り返しながらやっとの思いで反応を)
わ、たしと…ですか…？でも、お客様とお食事を、一緒にとっても良いのでしょうか……。

＞ シャット

でも多分、サヴァンは私の事それこそ猫かなんかだと思ってると思う。ウロウロ纏わり付いてくる。
( “温かい”と言うあまりに抽象的な表現であったが何となくでも伝わったのだとしたら有難い。見開かれた瞳から不可思議な要素がたんまりと詰め込まれている事はありありと見て取れるものだから苦笑いが浮かぶのもまた必然。しかしながら己が幾ら彼に温かみを覚えたとてきっと相手は足元を彷徨く小動物か何かくらいにしか思っていないだろう。再び与えられた忠告は先程よりも真剣みを帯びている気がする。「気を付けてみる」己が発した言葉と相手がくれた言葉を胸にしまい込むように手を一度だけ重ねて。果たして桃色が本当に己に似合うのだろうか。「何か＿＿黒とかの方が無難じゃない？」あまりに甘く思えるその色を着る己を想像して眉を寄せ )

>ディユ

……はい、私もたまには髪を下ろしてみたいと思っていましたので。

（相手の言葉に微笑みそう言い、髪を見て目を細める彼の頼みに頷き、結いていた髪紐を解き、肩に掛かった、蒼い髪を右に寄せ右肩に掛けて「……どうでしょうか……？」と感想を聞いてみて）

>628フィーユ

貴方の人徳がそうさせているのでしょう、それに可愛らしい人にはなにかしら施したくなるものですから
(年齢差は分からない、ただ年下だという点は分かる。甘い香りの彼女は客の間でも噂されているのは知っていて、実際に会ってみたいと思っていた矢先の出来事だったのは幸運に思え、優しくもはっきりと言い切り。豆鉄砲をくらった顔に笑ってしまい、他の客から向けられた視線に気付き表情を戻し。こうしてみると兄妹の間柄に見えなくもない二人組が出来上がったのは愉快「時には楽しい時間を持ってみても誰もしかりはしません。むしろクリスマスという特別な日はお祝いするべきなのです、聖なる夜だからこそ親交を持つ機会となるのですよ」人差し指を口元に当て福々とした様子で相槌を打ち)

>ベル/［シャット］

(車掌の周りをついて回る彼女を想像すれば小動物とされるのも無理は無い、なんせ車掌は彼女の倍は歳を重ねた男性なのだから。そんな男の後ろを小さな身体で追いかけているのだと思えばとても可愛らしくてくすっと小さく微笑み、相手に悟られぬ内に指先で口元を隠して。桃色に不満を持つ様子の相手の眉間に指先を当てれば皺を解くようにして撫で「_____宜しくて？お嬢さん。女は皆淡い花の色が似合う生き物なの、貴方も例外無くね。黒い服も魅力的よ、でも十代最後に美しく花を咲かしたら立派な女の証拠よ。」胸元まである髪も折角ならば結わいてあげたいという母性のようなものが胸を擽り、一度カウンターの裏側、アルコールの立ち並ぶ棚の後ろに回れば貸出用にしまってあったいくつものドレスが飾られたハンガーラックを取り出し)
折角だから選んでみない？


>アリス/［ディユ］

…嗚呼、やはり思っていた通り、美しいですね。
(紐から解放された毛束はばらつきながらも纏まりがあり、右へと垂らされた髪へ漸く掬うように触れてみれば柔らかなそれは正に海に染められたように青々しく、艶やか。まるで海の魅惑の魔女、人魚姫を連想させられる。一度指先を髪から離せばサラサラと元の場所へと戻って行く髪を眺めて瞳を細め、再び掬っては優しく毛先を撫でて)
結わいている貴方も美しい、けれど解いていればまた別の美しさがありますね。

>珀

(自身に人徳などあったのか、初対面の乗客に此処まで言われてしまえば頬はみるみる内に紅潮し、ワゴンを持つ手にじんわりと汗が滲み出して漸く己が火照っているのだと気が付くと何だか情け無く感じて眉を八の字に口角を下げて「…じゃあ、あの、…私でよ、宜しければお食事を…」もごもごと吃る言葉に内心自らに苛立ちエプロンを片手で握っては「お食事をご一緒、したいです…！！」相手の言う通りたまには誰かと楽しい時間を分かち合いたい、自身の身分など気にせずに案内人の叱咤も気にする事なく楽しんでみたいのだ。その思いが少々強まった声色から発せられて。だが然し直ぐに弱々しく両手で火照った顔を覆い)

＞ シャット

そうなのかな？よくわからないけど＿＿シャットが言うならそうかもしれない。
( 皺の寄った箇所を優しく撫でられればそこから生まれる甘美な温もりに自然と表情筋は元通り。桃色のドレスを身に纏う己の姿が似合っている想像は現段階で全くもって出来ないが他でもない相手が言うのだ、少しくらいは信じてもいいかもしれないと言う気持ちになり。そんな矢先に出されたのは色とりどりのドレスが飾られたハンガーラック。綺麗に並べられたお酒のボトル同様にそれも宝石の如くキラキラと輝いて見えれば考えるよりも早く無意識に頭は縦に動いており。「シャットに選んでほしい、似合いそうなの」相手の目は己よりも確かであろう。そんな相手が選んでくれたものならば着て彼に会いに行ける気がする )

>ディユ

……!……そうですか。……その……嬉しい……です。

（掬うように髪に触れられる感覚を感じながら、続けられた褒める言葉に笑みを浮かべ、その後の言葉に「……そうですか。たまには違う髪型もいいかも知れませんね。」と言って）

>主様
（/すみません、眠気が限界に達しましたので、ここで落ちます。お相手、ありがとうございました。では、おやすみなさい。）

>633フィーユ

では決まりで。フィーユさん、此方へ
(熟れたリンゴよりもみずみずしく、また真っ赤に染まる頬の色味が非常に可愛らしい。くすり、と笑うだけに留め楽しい話し相手が出来たことを誰よりも喜び。記憶の人もクランプスの悪夢でさえも今は忘れ、タイミングよく空いた席に先立ち歩いて導き。「せっかくご一緒頂けるのですから、今夜は楽しい時間にしてみせます」席につく前に手首を捻り握り拳を逆さに向け、三つ数えて出てきたのは結び目で繋がったハンカチ達。それでは終わらず口からコロンと陶器製の天使が、わざとらしく驚いた顔で「おや、どうしたことやら」探究心の強さで身につけた手品を披露するのも、昔から用いてきた遊び心の一つであり)

>ベル/［シャット］

良いわよ、貴方にぴったりなのを選んであげる。
(こういうものは大好きなのだ。美しく輝く物、艶やかな物、指感触が良く触れるだけで溶けてしまいそうな柔らかい物、正に女性らしい好みを持つ己に相手のドレスを選ぶというとても愉快な頼み事を受ければ気持ちも高まるというもの。相手に背を向けてどれにしようかと様々な形のドレスを一つ一つ取り眺めてはゆらりゆらりと尾を揺らして。あれでも無いこれでも無いと選び抜かれたのは先程提示した通りの薄桃色のドレス。其処まで露出を好まないであろう相手にはオフショルダーのものでは無く首元から腕まで掛けてはシースルーのプリンセスラインのもの、シースルーの部分は白と紫の小花が散らばっておりスカートの部分は濃いボルドーカラーとピンクの透明感のあるチュールを幾重にも重ねたもので可愛くも大人らしさのあるそれを相手の目の前へと掲げ「どう？ベル、貴方にぴったりだと思わない？首には別でリボンをつけるのよ、髪はそうね、上げてしまいましょうか。」靴は勿論透明のガラスの靴が一番似合う、まるで自分の娘に着せ替えを行うかのように楽しそうにカウンターからでれば相手の体へとドレスをあてがい)


>アリス/［ディユ］

ええ、また見せて下さい。貴方のその海のような髪、とても好きです。
(この言葉に嘘はない、心の底からの言葉。決して手に入れることは出来ないが手にしたいと思える程美しい一つの宝のような髪を撫でるのは此処までとしよう。触れるのは己だけとしたい、そんな願望を密かに胸の奥で抱きながらも負ける笑顔は不満と何ら変わらぬもので)

(/アリス様の背後様、本日は夜分遅くまで有難う御座いました！そしてお休みなさいませ、またお暇が出来たとかにでも遊びに来て下さい！素敵な夢を。)

＞ シャット

( 次から次へと手に取っては戻されて行く様々な色形のドレス達に忙しなく視線を移動させる事数分、まさにこれ。と言う選び抜かれた一着が目の前に現れればそれは確かに先程相手が言っていた薄桃色のドレス。されどただ甘く可愛らしいだけではなく何処か大人らしさも一緒に織り交ざったもので、気に入らないはずが無いではないか。早く着たい、素直にそんな気持ちが胸の奥底からふつふつと湧き上がって来れば数回力強く頷き「綺麗。やっぱりシャットに選んで貰って良かった」まず初めに何よりもの感謝の言葉を。続けて何を思ったのか着ているニットの首元に手を掛け緩く引っ張っては「脱いでいい？」なんてこれまた“らしい”と言えよう、突拍子のない問い掛けをして )

>珀

(勢いを付けてみたものの所詮は車内販売員、辺りは皆綺麗なドレスに身を包み似合った食事を取るというのに己は見窄らしいエプロン姿、場違いな空気が背中を刺すようで席へと付けば身を縮めて申し訳無さそうに眉を寄せ。幸いにも料理人も給仕係もディナータイムで大忙し、此方に気付く様子も無いようで一先ずは胸に掌を置いて息を吐き出していると眼前で理解の追いつかぬマジックが行われ「えっ、あ、ハンカチ…！と、…て、天使が口から…！！」相手の驚く顔に更に驚愕させられどうなっているのだと瞳を見開いて思わず出て来たハンカチへと手を伸ばせばそれを触り、天使が出てくればそれも触りと、珍しく忙しなくタネを探し始め。つい熱中して見てしまったもののはっと、我に帰ればまた申し訳なさそうに肩を竦め)
あの、…感動してつい、触ってしまいました…