...Codependency...

ま、それもそうやな...
(名残惜しい気持ちもあったが、見ず知らずの人にあだ名で呼ばれている彼を想像すると胸焼けする様にムカムカとした感情が湧き上がり「直ぐには難しいけど...遼って呼ぶようにするな」と先程彼の名を呼ぶ複数の声を思い出せば薄ら笑みを浮かべ。拒否する反応が見たいが為のお願いにきちんと応えてくれる彼にククッと忍笑いを零し「じゃ二人きりの時に呼ぶっていうんやったら良い？」と片手でチョキを作りながら悪ノリするように肩に手を回してはチラと周りへ目をやって。「そんな約束もしたな、ってなんかしんみりしてきたわ...!続きは、また放課後な」自分から言い出した事ではあったが過去の事を考えると、どうしても埋められない三年の距離に気付きそれを振り切るように話題を強引に断ち切って。また放課後なんて、こんな風に彼に言えること自体懐かしくまた、何処か夢心地で。)

それもそれで違和感しかねぇけど。(自然な流れで紡がれた自分の名に新鮮な思いを抱きながら内心には相手しか呼ばない呼び名があっても悪い気はしない、寧ろ特別視さえしてしまいそうな複雑な感情を潜める。続けざま出された提案に、「2人きりでも違わねぇよ。ますます慣れてしまうだろ。」と吐息混じりに、内心に抱く感情とは反比例する言葉を返す。そそくさと、話題を断ち切った彼に手を伸ばす事も無く嗚呼、と一言返事のみを返す。また、と言われても同じ室内に変わりなく、再び自分の席に座るが少し先には彼の姿が捉えれる。他の友人と話しを再開するが、元の性格上聞き側にて参加するも自然と視線は彼に注がれ。)


( これから入学式などの行事ごとが始まりますが一旦飛ばして放課後に切り替えますか？

(/はい、できればそうして頂けると幸いです。無計画に流れ作ってしまってすみません。次のレスから放課後に入った定でよろしくお願いします。)



どっちやねん
(変えて欲しいという要求に応えたものの相手の消化不良な様子に空かさず突っ込んで「まぁ、臨機応変にいかしてもらうわ」と肩をポンと叩いてその場を後に。こんなやり取りすらも嬉しくあの頃に戻ったようで心が躍る。気を抜けばりょーちゃんと呼んでしまいそうになる自分を子供かと諭し、同時に少し声音の低くなった彼の声でまーくんと呼んで欲しいという願望が微かに過る。「やっぱり、変わってへんな......」三年ぶりの再会への自分の感想を胸の内にしまいながら、何処からか聞こえる元気な子供の声に耳を澄まして。はよ放課後にならへんかな、そんな風に思うのも胸がざわつくのも久しぶりで自然と浮かぶ笑みを隠すように拳で口元を隠して。)

(いえいえ、此方こそ積極的に場面を変えてくださりありがとうございます。物語がさくさく進むのでとても有り難いです！放課後設定にてレス投下しておきます(蹴可)


久しぶりに、一緒に帰るか。(夕礼が終わり帰宅時間を知らせる音楽が流れる。朝からの久しい再会を喜ぶ間も無く入学式、校舎案内、これからの生活についてなど長いようで短い1日が終わった。窓際から射す光もオレンジ色に染まり、次々と教室を出て行くクラスメイトを横目に移す。未だに教室の中に残っている彼を視界に移すと荷物を片手に近付き話を掛ける。咄嗟に出た誘いだが、よく考えてみると自分は住所こそ変わっていないが彼が元の住所に戻ることはまずないだろう。自分から誘った身であるも、相手の居住地など知る由もなく、続け様「あー…家どこ。」と不器用、されど直球に問い。)

おー、それもそうやな
(窓の外から入る太陽の光に目を細めながら欠伸を噛みころしていれば、不意にこちらに近付く気配に気付き横目で様子を伺う。りょーちゃんか、と思わず呟き、自分を見下ろすように立つ幼馴染のお誘いにふっと小さな笑みを浮かべれば相手の意見に賛同して。んーっと大きく伸びをした後机の上に出しっぱなしにしていた筆記用具を机に終う。｢その辺や、徒歩10分くらいの団地｣と説明しながら、まだ荷解きの終わっていない自室の惨状を思い出せば渋面になり｢まぁ、取り敢えず帰ろか｣と席から立ち上がりポンッと背中を叩き先を促して。)

ん、了解。(一言簡素に呟くと押された背中に彼の後を付いて隣に並ぶ。住所こそ変わっているが同じ方向に変わりは無く、自分もまた15分程の自宅であり好都合。隣に並ぶと改めて分かる身長差に「粉もん食ったらでかくなんのか。」と突拍子も根拠もない事を訪ねてみる。勿論本当にそう思っている訳でもなく、話題作りとして振って。彼のような端正な顔立ちに分け隔てない人柄から作られる人脈は今までもこれからも保たれるであろう。思春期と言われる時期に当てはまる自分たちにとっては異性との関係も然り。「彼女が出来るのも秒読みだな。」なんて言葉を淡々とつむぎ。)

ﾌｯ、関西と言ったら粉もんってイメージあんの？
(唐突な発言にどうしたんだと相手の方に顔を向け笑いながら特に意味のなさない問いを返す。そんな事を言う彼も周りからしたら高い部類に入るだろうに、つい自分と比較してしまうのは彼らしいといえばそうなのかもと一人納得して。｢そんなしょっちゅうは食べへんけど、精々月3回くらいやわ｣と向こうでの食生活を思い出し答えて。懐かしい景色に、彼処にあった駄菓子屋まだやってんのかなと微かに残る記憶に今の風景を重ねて。｢そうやな...で、程なくして別れんねん｣此奴から恋愛の話題を振られるなんてと一瞬驚いたものの表情には出さず、今迄と同じトーンで答え｢女って自分勝手やと思うわ｣自分自身たいした人生経験も無い癖にと内心自悪態付きながら大きな欠伸を零して。)

(すみません、誤字訂正/最後下から2行目の所｢内心自分に悪態付きながら｣です。)

行った事がないからな。(思えば関西地方に旅行した事もなく鉄板のようなイメージがあるのもきっとテレビや雑誌などから得られる情報がそうさせたのだろう。回答を受けると「月3回しかないのか。」と返答。毎日のように何かしらの粉物を口にしている程印象だったので少ないな、と内心どこか肩を落とす。欠伸交じりに後者を紡がれると「…人間、相性があるからな。同性同士のようにはいかねーよ。」と返答。友達同士と恋人同士、性別が違うだけで扱い方も異なり自分もまた経験等無いに等しくも吐息混じり答えつ遠くに見える団地を指差しあそこか、と問うて。)

まぁ用事も特にないもんな
(相手の意見になるほどと数回首を縦に振り、いつか機会があれば案内がてら旅行とか出来たらいいなぁと将来の事をぼんやりと考えて。｢頻繁に粉もんは流石に飽きるわ、お前も週3でパスタってなったらキツいやろ｣少し残念そうな相手に例えを出しながら説明し苦笑を浮かべて。｢んー、そうやな。なんか......友達といる方が俺はいいわ｣冷静な分析に唸りながらも同意し、結局は気心知れた友人との時間の方が大切だと判断して。相手の指差す方へ視線を向け相槌を打ち｢寄っていくか？｣と尋ねる。直後、散らかってるけど、と笑いながら付け加えて。

まぁ、…お互い忙しかっただろうしな。(転勤後の空白の3年間はお互いにやるべき事をやっていただろう、特別に思い出す事は無くとも常に記憶の片隅に置いていた彼の存在。今考えると無意識ながら押し込めていたのだろうかとも考えられる。出された例に、「明太子、ミート、カルボナーラ、でいけば余裕だろ。」なんて答えを。具体的な文字を並べたのは己の好きな味で、ラインナップも男子高校生が好むような物ばかりである。現実味のない例だからこその回答を。隣で苦笑いを浮かべる彼に、「……また、お前がいる騒がしい生活に戻るんだな。」と。言葉こそ粗暴であるが、内心どこか嬉しくもあり自分自身では意識してない感情が確かに其処に在り。相手の誘いに「お前がいいなら。」と二つ返事で乗り。お礼に掃除でも手伝ってやるか、なんて事も考えながら。)

そうやな、3年間...あっという間やったわ
(向こうでの暮らしは、始めこそ不安だったものの周りの人にはそれなりに恵まれ特に困った事もなかった。しかし、高校へ上がる前に、また此方に戻って来ることになってしまった為人間関係は再びリセット。今更友人なんてと腐っていた矢先に幼馴染の彼に出会うことになろうとは思いもしなかった。嬉しいという感情と驚きの感情が入り乱れる心を落ち着かせるよう静かに深呼吸をする。｢...あー、その手があったか｣まさか反論されるとは考えていなかった為戸惑い乍も笑顔を作って誤魔化し｢粉もんはソース一択やからアレやわ｣と最後はあやふやに締めくくって。｢なんやねん......別に俺がいいひん間も騒がしかったやろーに｣相変わらず突拍子もない喋り方をする彼に吹き出し、又、言動の中に隠れた微かな気持ちに気付き微笑し｢でも、ほんま...会えてよかったわ｣とﾎﾞｿｯと呟くように言って。｢それはこっちのセリフや｣即答されればにっと笑みを作り、先鍵開けてくるわと軽い足取りで家へと走って。)

連絡手段も無かったから、仕方ない話でもあるが。(小学生の頃に携帯電話は持っておらず、口約束の手紙も叶うこともなく終わった。家族同士の交流も自然と無くなり、時折話には出ていたが所在地も全く分からずじまいのためさほど話が膨らむわけでもなく、相槌を適度に返す程度。そんな事を思い出しながら、「…確かに、特別好きでもない限りは厳しいな。」と後者の言葉に返答。束の間、足早に先を走る彼の背中を視界に収める。自分もまた合わせる訳でも無く、再会を喜ぶ呟きが耳に届くも返答は無くただただマイペースに後ろをついていく。急な来訪にも関わらず手土産の１つもない状態を密かに悔いつつも、再会祝いも兼ねて飯でも奢ってやるか、なんて考えながら。)

嗚呼
(グズグズ考えていても仕方の無い事だと割り切り簡素に返す。またこうして会えたのならそれで十分だと、気付かれないよう横目で相手の顔を伺いほんとに現実だなと改めて確認して。鞄の中から手探りに鍵を取り出せば急いで解錠、人が入れる程度にドアを開け足でドアストッパーを下げる。後ろを振り返り相手がゆっくりながらも付いてきている事を確認すれば手を振り先に玄関へと入って。取り敢えず目に付いた脱ぎっ放しにしてあった寝間着を洗濯機に放り込み、散らかったままの部屋を軽く片付けて。)

( 返事が遅くなり申し訳ないです
今週日曜までは1日1回更新となる恐れがありますが気長にお待ち頂けると幸いです…っ！


(相手が入って行く部屋の外まで歩みを進めると、扉は開いたままの状態。季節柄風が入ると寒いだろうと玄関に一歩踏み入れ扉を閉める。散らかっている、と言った割には綺麗に整理されており、自分が出る幕もなさそうだ。相手の声掛けを待ち、靴は脱がず奥にせわしなく動く彼の影を見つめながら待ち。)

(把握しました。報告ありがとうございます)


(目に付いた物は取り敢えず押入れに押し込むという適当な方法で片付ければ、いつの間にか玄関で突っ立っていた相手に｢あ、悪い。奥入って｣と話しかけて。間取り的に廊下側の右がトイレと洗面所、風呂。廊下側の左が物置。奥がリビングと部屋になっている為其方を指差して。)

お邪魔します。(相手の声を聞き、一歩中へと踏み入れる。リビングに入ると、棚の上などに置かれた写真などを見つけ視界の端に移す。小学生時代の物もあれば中学生時代の頃のも存在しており、自然と視線もそちらに移る。ふと、相手の家族構成を考えると日用品等が少なく感じ。そういえば靴も無かったな、と「圓ひとりなのか？」と問いを投げかけ。)

そうやねん、一人暮らしする事になってな
(相手の問にそういえば言ってなかったかと思い出せば上記を返し、大体の物を片付け終えた所で自分もリビングの方へと移動。物珍しそうに部屋を見渡す彼に近付き｢この写真、懐かしいよな｣と小学生の頃に撮った集合写真を手に取って。)

溜まり場にならないように気をつけろよ。(男の一人暮らしと聞いてイメージする室内より整理整頓されており相手の几帳面な一面が垣間見える。男子高校生ともなれば格好の溜まり場となるだろう未来を脳裏に一言注意を掛けるが自分もまた今後何度かお邪魔する機会があるだろと思いつつ。写真を覗き込み、其処に移る顔ぶれは全て懐かしい者ばかり。今と変わらず自分の仏頂面とは真反対に明るく歯を見せ、無邪気に笑う彼の姿に内心愛しさに似た感情を抱き「嗚呼、…りょーちゃん、つってよく後ろ付いて来てたよな。」と薄くだが口元に笑みを浮かべながら)

......嗚呼、気ぃ付ける
(親のいない環境というのは学生からすると気詰りしない理想の場所ではあるが、自分からすると一人より誰かといる方がいいと思う事もあった為複雑な気持ちで。けれど、高校生にもなって人恋しいなんて感情を表に出すのは情けなく、静かに相手の意見に肯定の言葉を返して。相手の笑みにやっと笑ったなと内心何処かホッとして。「そうやな...お前は、あんまり自分から来るタイプじゃなかったから」今も変わらずその性格は健在のようで、あのままお互い身体だけが成長したかのように感じる。生真面目で、友達思いで、そんな彼に憧れていた事もあったなと思い出してはｸｽﾘと小さな笑みを零して。)