白む空に燻る紫煙 ---〆

白む空に燻る紫煙 ---〆

刑事A  2022-01-18 14:27:13 
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  • No.4023 by ベル・ミラー  2023-12-17 22:31:07 





( 2度目の目が覚めたのは相手が起きてから1時間程が経ってからだった。先程よりも頭の痛みは薄れていて具合の悪さも無い。隣で眠って居た筈の相手の姿はそこに無く深く息を吐き出してからベッドを降り寝室の扉を開ければ、ソファに座る相手の後ろ姿とコーヒーの香りが鼻腔を擽った。何かを仕出かしていたとしても覚えてはいないのだが、これは100%怒られる事間違い無しの事案である事は理解している為、一瞬声を掛ける事を躊躇ったものの「__おはようございます。」と、静かに朝の挨拶を。続いて相手の隣に腰掛けると、一先ずその表情を伺うべくちらりと視線を流して。「…おかわり淹れる?」なんて白々しい問い掛けを )



  • No.4024 by アルバート・エバンズ  2023-12-17 23:50:20 

 







( 背後で物音がして、何処か気まずさを感じさせる声色で相手の挨拶が聞こえるとコーヒーの入ったカップを呷る。相手が隣に腰掛けた事で視線を重ねると、おかわりの有無には反応しない代わりに「…どうして此処に居るか、覚えてるか?」と問い掛けて。ソファの前のテーブルには僅かに水の残ったグラスが置きっぱなしになっていて、果たして昨晩の事を相手はどこまで覚えているだろうかと。 )






 

  • No.4025 by ベル・ミラー  2023-12-18 07:47:37 





( 返って来たのはYESでもNOでも無い問い掛け。「…えっと、」と歯切れの悪い音をモゴモゴと鳴らしながら一度相手から視線を外せば、テーブルの上にある水の残るグラスが視界に入り矢張り酔っ払って押し掛けた事が伺える。「飲み会の後タクシーに乗って…多分、家に帰らないで此処に来たんだと……思います。」正直な所その辺りの記憶もあまり無い。ただ、物凄く相手に会いたくなったその気持ちだけは覚えていて恐らくそれに従い押し掛けたのだろう。再び相手に視線を向けるとピッと背筋を伸ばし「ごめんなさい!」深々と頭を下げ謝罪を口にして )



  • No.4026 by アルバート・エバンズ  2023-12-18 14:01:36 

 






( やはり相手は昨晩の記憶を無くしていて、曖昧な返答の後に謝罪を受けると呆れたように深々と溜息を吐き出す。再び相手と重ねた視線、その目が説教モードに入っている事は長く仕事を共にしている相手なら口を開く前から分かった事だろう。「_____飲むなとは言わないが、自分の限界を考えろ。夜中にお前の介抱をさせられたのは2回目だ。ついでにお前は、酔うと誰彼構わず愛想を振り撒く傾向がある。飲み会を楽しむのは良いが周りに気を許し過ぎるなよ。」タクシー代わりに迎えを頼まれた前回に続き、今回は寝る直前に家に押しかけられた。相手にキスをせがまれた事も、キスをされた事も、“自分だから”とは当然思わない。酔うと誰にでも甘えるようになるのでは心配だと、忠告しておき。そこまで言ってようやく「…コーヒーのおかわりをくれ。」と答えて。 )







 

  • No.4027 by ベル・ミラー  2023-12-18 19:12:12 





( 重なった碧眼の奥に叱咤と真剣な色が宿っているのがこの数秒でわかれば悪いのは此方。視線を僅かに下げた反省モードで時折小さく頷きながら相手から降り注ぐ説教を浴びて。“誰彼構わず”の言葉を拾い持ち上げた顔、言い訳も揚げ足を取る様な事もしない。けれど__「それ…愛想を振り撒くってやつ。誰でもじゃなくて、エバンズさんにだけならいい?、」思わず漏れた一言は反省していないと捉えられても可笑しくは無いもの。空のマグカップを受け取り立ち上がり、背を向けて「なんて、」と先の言葉を無かった事にしては、キッチンでコーヒーのおかわりを作って )




  • No.4028 by アルバート・エバンズ  2023-12-20 21:08:57 

 






( 大人しく説教を聞いていた相手だったが、不意に顔を上げて聞かれた言葉には眉を顰め「_____俺だけだったら良いとか、そういう話じゃない。お前はもっと危機感を持て、あんな事を誰彼構わずやっていたら好意があると勘違いされるぞ。」と、昨夜のような事は誰に対してもやるべきでは無いと、相手の言葉の真意に気付くことはなく上司としての忠告を続け。 )







 

  • No.4029 by ベル・ミラー  2023-12-20 22:32:04 





( 相手の言う“あんな事”は勿論記憶に無いが、好意があると勘違いされると言い切る辺り、抱き着く、キス、口説く__その辺だろうか。幾ら泥酔していたとは言え自分がそんな事を相手に仕出かした等と本当は信じたく無いが。何故その“勘違い”が相手には全く適応されないのか。今回悪いのは明らかに此方なのに思わず漏れそうになった溜息を飲み込み2杯目のコーヒーが入ったマグカップを相手に手渡す。「エバンズさんはしなかったの?勘違い。」その際僅かに片眉を持ち上げ、不躾にもそう問い掛けると、しなかったからこその忠告を受けているのだと、返って来る答えの前に1人納得をし「後1時間だけ此処で寝させて下さい。」と、まだ完璧には治らない頭痛を治めるべく相手の寝室を占領するお願いをして )




  • No.4030 by アルバート・エバンズ  2024-01-05 21:36:02 

 







( 二日酔いの相手が結局昼過ぎまでエバンズの寝室を占拠した日から数ヶ月_____何かと物騒な事件が続き刑事課の人手が足りないため応援の刑事が来ると聞かされたのが今朝の事。大きな事件では無いものの窃盗やら薬物やらの騒ぎで現場に出ている刑事も多く報告書も次々に上がって来る為、応援が来ると言うのは素直に有難い話だった。---昼休みも終わり、少しずつ人が戻り始めた刑事課のフロアに姿を現したのは1人の男性。すらっとした長身にシンプルなスーツを纏い、決して華美な雰囲気では無いものの圧倒的な“爽やかさ”を持った人物だ。ちょうどフロアを出ようとしていた女性署員が思わず彼を見上げて一瞬立ち止まりかける程には美形の男だった。彼の背後から現れた警視正は『バーリントン署から応援で来てくれたフォックス巡査部長だ。』と紹介して。『フォックスです。お世話になります。』と明るい笑みを湛えて挨拶した彼を見て女性署員が密かに色めき立つ中、相手の隣の席のアンバーも『待って、こんなイケメン久しぶりに見た。』と小声で相手に告げて。一方、ちょうど昼食を買いに出ていたエバンズがフロアに戻って来たのも同じタイミング。コーヒーを手に、フロアに立っている人物へと視線を持ち上げ彼を認識すると、驚きと共にあからさまに眉を顰めて。『久しぶりだな、エバンズ。』と声を掛けられても尚表情はそのままに「_____フォックス、何でお前が此処に居る。』とひと言。明らかに嫌悪の滲んだ声色だが、名前ははっきりと覚えているようで。 )







 

  • No.4031 by ベル・ミラー  2024-01-05 23:11:18 





( 刑事課のフロアの扉が開く事は当たり前ながら決して珍しい事でも無く言うならば日常。ただ今回違ったのはそこに居た人物が見慣れない人だと言う事。『え、だれだれ!?もしかして、』と言った女性捜査官の小さな声の波紋が広がりフロアの大半が見知らぬ男性へと視線が向いた。それと同時に後ろに居た警視正が男を紹介し、彼が応援に駆け付けてくれた“フォックス巡査部長”だと言う事を知れた訳だが、これまた見事な程の美形。細身で、身長もあり、爽やかな笑顔。所謂“王子様系”だろうか。シンプルなスーツもとても良く似合っていて彼の爽やかな雰囲気を助長させている。誰々がカッコイイ、とか。そういう話にそこまで敏感に食い付くタイプではないアンバーも思わず賞賛の声が漏れる程だ。「モデルさんになれそう。」此方もまた同じく最大限の賞賛を送ったタイミングで開く扉。次に現れたのは丁度買い物から戻って来た相手で__フォックス巡査部長がイケメンである。という事にも勿論驚いたのだが、それ以上に驚いたのは相手が彼の名前を口にしたと言う事だ。基本的に人の顔と名前を覚える気のない相手が確りと覚えているのは珍しい事だからこその反応で。恐らく本部に居た時の仲間なのだろうと察するも、相手の表情と声色で余り“仲良し”では無いのかもしれないとも思う。2人の間に微妙な空気が流れる中、相変わらずフロア内の女性署員達は密やかに色めき立ち続けて )




  • No.4032 by アルバート・エバンズ  2024-01-06 01:13:11 

 







( フォックスは嫌悪感を露わにしたエバンズに怯む事も無く『もちろん応援要員だよ、バーリントン署から来た。』と答えると、自分たちの関係性を周囲の署員たちは知らないだろうと『エバンズとは同期なんです。』と直ぐにフォローする。周りが取り残されないようにという気配りなのだろう。一方のエバンズはその言葉に同意を示す事もせず、かと言って警視正を前に“仕事の邪魔はするな”と釘を刺す訳にも行かず、それ以上言及する事なくとっとと自分の部屋に引っ込んでしまい。---その後フォックスのデスクがフロアに一時的に作られ、報告書のチェックなどはエバンズと二人体制で進められる事になった。現金なもので、フォックスがフロアに居るだけで女性陣の空気が変わる。彼に報告書を見てもらおうと集中して資料の作成に取り組む者も多く、生産性が上がっているのは明らか。反対にエバンズは普段以上に部屋から出てくる事が無く、専用の部屋の扉は閉まったままで。 )






 

  • No.4033 by ベル・ミラー  2024-01-06 01:40:48 





( フォックスが瞬時に見せたその気配りにこれまた隣に居たアンバーが『…これはこうなる訳だ、』と尚も本来見える筈の無い“ピンク色”が具現化し空気中を漂うかの様な女性陣達の様子をやたら冷静に分析し。アシュリーに至っては『警部補が“黒”ならフォックス巡査部長は“白”って感じ。__昔のベルだったら間違い無く狙ってたね。』なんて真顔で言ってくるものだから、これには最早苦笑いしか返す事が出来ない。__彼の人当たりの良さ、紳士的振る舞い、向けられる爽やかな笑顔。その数々を体験する度に女性陣の熱は上がり、何時しかお昼休みには別の課の人達もフォックスの姿を見る為訪れるようになり。生産性こそ間違い無く上がっているが果たして良いか悪いか、相手は専用の部屋で籠城を決め込んで居る。普段から定期的に出て来て署員と交流をする様なタイプではない為に、特別珍しい事ではないが、その心中は如何にか。「_入りますね。…ちゃんと休憩して。」2度のノックの後に扉を開け部屋に入ると、デスクに座り書類を見ている相手の前にコーヒーが注がれたマグカップを置いて。「苦手?」それは主語の無い問い掛けだったが、相手ならばまさかコーヒーと勘違いしたりはしないだろう。誰の事を言っているかは直ぐにわかる筈だ )




  • No.4034 by アルバート・エバンズ  2024-01-06 20:11:26 

 






( 昔から馬の合わない同僚が応援としてレイクウッドに来ただけでも気分は良くないのに、彼は相変わらずの空気感と人当たりの良さを撒き散らして周りの人間が色めき立っている。彼が連れて来るこの落ち着かない空気も昔から好きではないのだ。ピリピリとした空気のまま書類に目を通していると扉が開き、誰が入って来たのかと視線を持ち上げると其処に立っていたのは相手。デスクに置かれたマグカップを見て眼鏡を外すと「_____苦手じゃない、嫌いなんだ。」とひと言。マグカップを手にコーヒーをひと口飲むと、苛々している事を窺わせる溜息をひとつ。 )







 

  • No.4035 by ベル・ミラー  2024-01-06 22:39:54 





( “苦手”では無く“嫌い”だと余りにも素直過ぎる言葉が返って来れば「でも仕事は効率良く進んでるよ。そこだけはエバンズさんも認めるでしょ?」仕事の進みが遅い事を何よりも嫌う相手、現状明らかに生産性が上がっている事に関しては認めるべき所であろうとコーヒーを啜る横顔を見詰めた後「何かあったら呼んでね。」と、一言だけ告げて部屋を出て。__フォックスの仮デスクは比較的近くに作られた事もあって、彼に簡単な書類を見せる事や会話をする事も必然的に多くなっていた。此方から話し掛ける事もあれば、人当たりが良く、気遣い上手な彼が困っていないかと話し掛けてくれる事もある。今も窃盗に関する簡単な書類を渡す為に彼の元を訪れており、「確認お願いします。」と一枚の紙を手渡して )




  • No.4036 by アルバート・エバンズ  2024-01-06 23:52:49 

 






( 仕事の効率が上がっている事だけは認めるべきだという相手の言葉には相変わらずの顰めっ面のまま、返事をする事もなくコーヒーを啜り再び書類に目を戻してしまい。---相手から書類を手渡されたフォックスは直ぐにパソコンから視線を持ち上げ『了解、目を通しておく。』とにこやかに答えて其れを受け取った後『____ミラーさんはエバンズと組む事が多いんだって?別の子から聞いたよ、あいつと仕事をするのは大変だろう。』と、話を振って。エバンズと仲が良く連絡を取り合っている、なんていう人物は同期の中でもほとんど居ない。実際自分も嫌われているのは当然自覚があるし、出世頭である彼に密かなる闘争心を抱いているのも確か。仕事が出来て将来が期待されているのに間違いはないが、一緒に組むとなると部下という立場では尚更難しいだろうと。 )






 

  • No.4037 by ベル・ミラー  2024-01-07 00:24:30 





( 手渡した書類を受け取る際、彼は真っ直ぐに己と瞳を合わせ柔らかく微笑んだ。別に比べるつもりは無く、エバンズの行動に文句がある訳でも全く無いが、そう思えばあの顰めっ面の上司は書類を受け取る時大半は視線も合わせず、否、受け取ればまだ良し。“そこに置いておけ。”なんて時も珍しくは無い。正に白と黒。アシュリーの言葉がぼんやりと脳裏を過ぎった時、ふいに仕事に関する世間話を振られれば、「私の初めての殺人事件捜査で、一緒に組んだのがエバンズさんだったんです。それからは何かある度にペアになってて__最初は確かに凄く大変でした。慣れない捜査に加えて、エバンズさんは仕事の出来る人だから足を引っ張らない様にって。でも今は、エバンズさんと一緒の方がいいです。」前半は過去を思い出す様な少しゆっくりとした口調で、後半は楽しげな笑みさえも携えてそう答え。「フォックスさんは、バーリントン署勤務なんですよね?何時本部から其方へ?」隣のデスクが空いている事で、その椅子を借りて腰掛けると、少しだけ話がしたいという気持ちのまま、次は此方から話を振って )




  • No.4038 by アルバート・エバンズ  2024-01-10 14:32:06 

 




キース・フォックス



( 同期として同じ年にFBIに入った彼は、本部で一緒になった頃から冷たい目をしていて誰をも寄せ付けない空気を纏っていた。その為彼と仕事をする事を自ら望むような刑事は居なかったし、彼自身も誰かと組んで仕事をする事を避けていた様に思う。しかし目の前の相手は“彼と一緒が良い”とさえ、楽しげな笑みを浮かべて語るものだから思わず驚いた表情で相手を見つめて。『____驚いたな、エバンズと組んで仕事をする事を楽しんでるような子は初めてだ。大抵の子は嫌がる、見ての通りあいつは誰に対しても友好的とは言えないからね。』未だ閉ざされている部屋の方へと視線を向け冗談めかして肩を竦めつつ相手のような存在は珍しいと。隣に腰掛けた相手からの質問には『バーリントン署に移ったのは2年前かな。本部には4年居たけどエバンズは俺が異動して来る前からずっと第一線で活躍してた。初任が本部だったのは、同期ではエバンズとジョーンズっていう女性刑事の2人だけなんだ。優秀な刑事だよ。』と、彼の力量を誉め。いつも本部で大きな仕事を任され上からの信頼も勝ち得ていたエバンズに同期として密かに複雑な思いを抱いていたのは確かなのだが、その仕事っぷりは認めざるを得ない。 )






 

  • No.4039 by ベル・ミラー  2024-01-10 17:53:48 





私、少し変わってるのかもしれないです。エバンズさんも“変な奴”って思ってるだろうし。
( 驚愕を全面に出した彼のその気持ちは良くわかる。確かに未だ相手の事を怖がり萎縮する署員は多く、全く友好的では無い相手の様子を見ていれば驚かれても無理は無いだろう。表現が正しいかは微妙な所だが“慣れた”のだ。だからこそクスクスと小さな笑い声と共に此方もまた小さく肩を竦めた戯言を紡ぎ。“ジョーンズ”の名前が出た事で再び表情はパッと輝いた。「ジョーンズさんも此処に応援に来てくれた事があったんですよ。後本部に居た人で言うと……ダンフォードさんも。」知り合いの名前が出ると言うのは何故か嬉しく感じるもので、加えて相手の事を褒める言葉ならば尚更だ。__楽しく弾む会話の中、ふ、と思ったのはフォックスは相手の過去を知っているのだろうかと言う事。“冷たい目”の理由を、誰も寄せ付けず、心に厚い氷を張った理由を、知っているのだろうか。何となしに、つ、と視線を相手が閉じ籠る部屋の扉に向けて )




  • No.4040 by アルバート・エバンズ  2024-01-12 12:15:45 

 



キース・フォックス



( 自分は変わっているのだろうと言いながら笑う相手に釣られて優しい笑みを浮かべつつ、相手がジョーンズとダンフォードを知っていた事には驚いた様子を見せ。『ダンフォードさんの事も知ってるのか。ジョーンズはいずれ本部の女性警視正に抜擢されるんじゃないかって噂されてる。面倒見も良いし仕事も的確だ、彼女にはなかなか勝てない。ダンフォードさんは面白い人だよ、あの人も面倒見が良くて…エバンズの事を気に入ってた。』本部時代の仲間の話に花が咲く中、相手が彼の部屋へと向けた視線は少しばかり翳りのあるもの。相手は異動してきたエバンズの過去を知っているのだろうと思い言葉を止める。同期の中で彼がアナンデール事件に関わっていた事は当然有名で、その事件後から彼が変わってしまった事はよく知っていた。新人の頃、配属前に同期全員が集まって飲む機会があり話こそしなかったもののその場に居た彼は目を惹く存在だったし、今ほど冷たい目はしていなかったのだ。ただ、妹が犠牲になったという事実は当時本部で一緒だったジョーンズしか知らない事、あの事件を間近で見た事とその罪悪感が彼を変えてしまったのだと理解していて。『____本部にいた頃はあいつもかなり無理をしてた。レイクウッドで落ち着いて仕事に励めているなら良かったよ。』と告げて。 )






 

  • No.4041 by ベル・ミラー  2024-01-12 13:51:35 





( 相手の浮かべたその余りに優しい笑みに思わず一度瞬く。そうして、嗚呼、これは女性達にモテる訳だ。と1人納得した。もし自分がエバンズに恋愛感情が無ければ目の前の彼を素敵な男性だと思い少しは心が揺らいだかもしれない。アシュリーの言う通り、紛れも無く彼は過去の自分の好みの男性像にピッタリに感じられるのだから。__と、そこまでぼんやりと思案して直ぐに思考を相手との会話に戻す。“本部の女性警視正”だなんて女性警察官ならば誰もが憧れる地位ではないか。「そこまでは知りませんでした。凄い…本当に凄いです。私も何度も何度も助けて貰ったんですよ。」憧れる大好きで尊敬する上司がまさかそんな噂の真ん中に居るだなんて。胸の内が温かくなるような、幸せで、それでいて自分ももっともっと頑張らなきゃと思えるような、そんなやる気が湧いて来る。続いてダンフォードの話になると何時かのお酒の席を、エバンズの意識が戻らなかった時の事を思い出し同意を示す様に大きく頷いて。「2人の間にある詳しい事は勿論何も知らないけど、きっと確かな信頼があるんだろうなって思います。」嫌そうな顔をしながらも何だかんだでダンフォードに付き合うエバンズ、そんなエバンズをある種愛おしそうに見るダンフォード。思い出して再び先程とは別の温かさが胸に宿り。__目の前の彼は“落ち着いて仕事に励めているなら”と言ったが、果たしてそうだろうか。確かに本部に居た頃よりは纏まった休みが取れたり、四六時中難解な事件に追われ続ける事は無くなったのかもしれないが、根本的な精神状態は決して落ち着いたとは言えない気がするのだ。…だとしたら彼は何時本当の意味で落ち着く事が出来るのか。扉から相手に視線を向け直し何処となく曖昧な笑みを浮かべると「エバンズさんがゆっくり休める為に、皆には心穏やかに過ごしてもらわなくちゃですね。事件が起きたらそれこそ休めなくなります。」それでも軽い口調で以て小さく肩を竦めて見せて )




  • No.4042 by アルバート・エバンズ  2024-01-13 13:58:11 

 




キース・フォックス



( 相手の口からジョーンズとダンフォードの話を聞き、やはりあの2人は誰からも慕われるのだと柔らかい表情で頷いて。やがてエバンズの部屋から此方へと視線を戻した相手は、彼が此処でゆっくりと過ごす事を望んでいるようだった。____元々エバンズが本部に居続ければ、本人の手腕とこれまでの組織への“貢献”も手伝って本部での警視正への昇進は堅いと思われていたが、彼は突然地方の署へと異動してしまった。同期の中でも“エバンズが本部から出る事は無いだろう”と噂されていただけに驚いた記憶があるが、今思えば彼自身の心身の状態を優先させての決定だったのだろう。一度彼を呼び戻そうという動きがあったような事を聞いたが、現に彼は此処に警部補として留まっている。『……あいつは、本部に戻るつもりは無いのかな。』不意に口を突いて出たのは純粋な疑問、いつも1人先を行く彼に密かな闘志を燃やしつつも、その力量を分かっているからこそ“ライバル”がまた第一線に戻って来る事を何処かで望んでしまう自分が居るのも確か。そんな言葉を紡いで少ししてからハッとした表情を浮かべると『____俺がどうこう言う事じゃないね、エバンズは此処でしっかりやってる。ミラーさんみたいな子に慕われていると知れただけでも同期として安心したよ。』と笑って見せて。 )








 

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