刑事A 2022-01-18 14:27:13 |
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( 刑事課のフロアの扉が開く事は当たり前ながら決して珍しい事でも無く言うならば日常。ただ今回違ったのはそこに居た人物が見慣れない人だと言う事。『え、だれだれ!?もしかして、』と言った女性捜査官の小さな声の波紋が広がりフロアの大半が見知らぬ男性へと視線が向いた。それと同時に後ろに居た警視正が男を紹介し、彼が応援に駆け付けてくれた“フォックス巡査部長”だと言う事を知れた訳だが、これまた見事な程の美形。細身で、身長もあり、爽やかな笑顔。所謂“王子様系”だろうか。シンプルなスーツもとても良く似合っていて彼の爽やかな雰囲気を助長させている。誰々がカッコイイ、とか。そういう話にそこまで敏感に食い付くタイプではないアンバーも思わず賞賛の声が漏れる程だ。「モデルさんになれそう。」此方もまた同じく最大限の賞賛を送ったタイミングで開く扉。次に現れたのは丁度買い物から戻って来た相手で__フォックス巡査部長がイケメンである。という事にも勿論驚いたのだが、それ以上に驚いたのは相手が彼の名前を口にしたと言う事だ。基本的に人の顔と名前を覚える気のない相手が確りと覚えているのは珍しい事だからこその反応で。恐らく本部に居た時の仲間なのだろうと察するも、相手の表情と声色で余り“仲良し”では無いのかもしれないとも思う。2人の間に微妙な空気が流れる中、相変わらずフロア内の女性署員達は密やかに色めき立ち続けて )
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