Flash / 〆 

(その白く綺麗な首筋を見つめていれば共に過ごす時間が長いせいか、彼の魅力のせいか己も吸血鬼みたいな感覚に陥り今にも噛みつきたいと思うも離れて。頬に触れた指を甘えるように舌先で舐め「…じゃあ、こっち向いて座って。早都の顔が見たい。」耳許で囁けば腕の力を緩めて)

っ、…分かった。
(相手の体温を直に感じつつ吐息をも頬を掠めていく感覚に改めて愛おしく思い、指を舌で舐められるとぴくりと指先反応させ。一度軽く立ち上がっては相手と対面になるよう向き直り、片膝を股の間に置いては姿勢屈めて肩に両手触れながら体近づけ。近寄ると先ほど自身が吸血した跡が見え再び吸血欲が沸き息を飲み)

(向きを変え己の上に座ろうとする相手の腰を掴み支えて、見上げる角度で顔を見つめると相手の視線を察知しそれを妨害するように頬に手を添えれば向きを己の方へと、瞳を合わせ「…早都、今は俺を見ろ。」真っ直ぐに見つめ背を浮かせゆっくりと唇へと口付けて)

(唇が触れるのと同時にゆっくりと頬から首筋を指先で撫でていきながら首後ろに緩く腕を回して。一度熱っぽい息を零して少しばかり潤みを持たせた目でまた見つめれば、そろそろと様子伺うように舌先で相手の下唇をなぞり)

(腕を腰に回しもう片手を頭へと添え、その潤んだ瞳に釘付けになり下唇をなぞられた瞬間に理性を失い身体を密着させ再度、唇へと触れ静かな室内で淫らなリップ音を立て角度を変えながら求めるように口付けしていき)

(更に密接に触れ合えば服越しにも彼の体つきを感じ、耳元で響くリップ音に、風呂上がり後戻った体温もまた上がり段々と自身の体が火照っていく気がして。時々荒い息遣い漏らしながら首後ろに回していた手で相手の服の背掴み)

(細く柔らかく熱っぽさを持つその身体をきつく抱きしめれば唇が離れぬよう頭に添えていた手を押し、少し開いた唇から己の舌を咥内へと挿入させ歯列をなぞったり上顎を刺激したりと絡ませていき)

んぅ、…っは…。
(舌が侵入してくる感触から反射的に服掴む手の力強めて、ところどころ刺激される度に背を反らせ、抑えきれない声を小さく漏らして。此方も舌を動かしては相手のものと唾液ごと絡ませるように接触し)

(咥内で刺激を加えていれば絡まる相手の舌に同調を合わすように唾液と共に絡ませていき、くしゃっと髪を撫でては何度も夢中で絡めていくと頭を押さえていた手は力を無くし、そのまま腰に回せば唇を離し「…ん、早都…触れたい。」我慢の限界か熱っぽい眼差しで見つめて)

(唾液の絡み合っていく音、お互いの息遣いを耳にすると相手に聞こえるのではないかと思う位に鼓動が速まっていて。熱を含んだ瞳で見つめられれば「…うん…いっぱい、触って。俺も触りたいし…」なんて此方もまるで熱に浮かされたように強請る言葉を零しつつ相手の頬撫でるように触れて)

(己が思っていた言葉以上の相手からの返答に双眸を見開いて頬に触れた手を握れば今までの感情が溢れ出るように強く抱きしめ「 …お前さ、急に素直になんなよ。」愛しい感情に浸るのも束の間、姫抱っこしベッドへ歩みゆっくりと下ろせば覆い被さる態勢になり相手の瞳を見つめて)

(自分の発した言葉ながらも思い返しては募っていく恥ずかしさを必死で押し殺していて。姫抱っこされると一瞬驚き少しばかりの抵抗を見せるも、大人しく覆い被さる相手を見上げ。そのまま頬真っ赤に染め緩く目線逸らし「…ずっと自分の気持ち誤魔化してきたからさ。たまには、ちゃんと言おうって思って……でもやっぱ恥ずいわ…」消え入りそうな声で返して)

…何だよ、ソレ。こんな時に言われたら歯止めが利かなくなるだろ…(突然の言葉に急に胸が苦しくなり愛らしい相手の仕草に触れたいと言う気持ちが増していくも、相手の事を考えては止めて手を伸ばし頬に触れ親指の腹で優しく撫でながら見つめて「…なァ、触ってって言ったよな？どこ触ってほしいか言ってみ？」少し意地悪な言い方になるも、その瞳は真剣に向けて)

ど、どこってな…。……んん…。
(やっぱりあんな風に言わなければ良かった、なんて今更ながらに本心を述べた恥ずかしさから脳内でぐるぐると思考巡らせ。そんな中で、どこを触って欲しいかと問われ、顔赤いまま下唇噛み困ったように眉寄せ目を伏せては「……この辺、とか」口篭りつつ上の服を片手でするするとずらして腹部少し覗かせ)

…他にもあったら言えよ。たくさん触れてやるから。(まさか本当に言うとは思いもせず、その言葉に少し表情を弛ませて続けて他にも触れてほしい箇所があればと告げて。恥じらいながらも見せる肌白い腹部が視界に入れば、その愛しい姿に手の感触より唇を寄せ甘く噛み舌先で舐めて)

…でもさ、結構、言うの恥ずかしいんだけど。
(捲り上げた服の裾をぎゅう、と握り締めては耳まで赤くしながらそう返して。なるべく素直に言えるようにと思ってはいたが言葉にしてみると不慣れなせいもあってかかなりの羞恥心があり。唇や舌が触れていくのを感じれば擽ったさも相まってぴくりと体強ばらせて)

(震える身体を舌で感じ取っては自分なりに安心させようと手を握り、その最中に「…こんなんで恥ずかしがってたら、後が持たねェぞ。」と何やら意味深い発言をして、へその中心に舌先を入れ集中的に舐めて)

んな事言われても…っちょ、そんなとこ舐めんなっ…！
(熱い吐息震わせつつも相手の手の感触伝わると気持ちが落ち着いていく気がして。少し調子を戻して反論しようとした矢先、普段触れられないような場所に舌の滑りを感じ思わず身を捩って相手の頭を押すようにして)

(頭を押さえられ集中できないと手首を掴み離れさせ、へその周りを舐めずり回し刺激を与え続け、脇腹に深く口付けし紅く華を数ヶ所つければ「…全身にこれつけてやろうか？次はどこがいい？」指先で撫でながら次はどの部位が良いのか聞いて)

(時折声を零し慣れない感触からか体に力が入っていたものの、脇腹へと口付け受けると瞬きを数回した後、付いた跡を確認して。目に見える愛情表現に嬉しさも感じ、次はと問われると「…お前に、任せる」やはりまだ羞恥心が残るせいか相手に判断委ね)