匿名さん 2017-07-11 21:42:25 |
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心配するなよ、今いるのは俺たちだけらしいから他の男と出くわす心配はねえ……それに、俺もお前を見たところでなぁ
(混浴という部分が引っかかっているらしい相手を首だけで振り返って、男性恐怖症の彼女の懸念や不安を取り除くように今日の宿の客が幸いにも自分たちだけだと告げ、それから改めて凹凸のない子供のような体型をジッと見やってからフッと鼻で笑い、デリカシーの欠片もないようなそんな軽口を叩き。用意された部屋へと入っていき、室内に荷物を置いて早速大浴場へと向かおうとして)
ま、ままま待ってください!
(今日は自分たちの他に客がいないと聞けば内心ほっと胸をなでおろし、荷物を置きもう相手がお風呂に入ろうとしているのを見て必死に服をつかみ引き止めて、いくら自分が凹凸がない色気もない体だったとしても女心というものはあるもので、鼻で笑う相手にちょっと怒りながらもう少しは女として意識して見てほしいとも思って)
今度は何だよ…言いたいことがあるならハッキリ言え
(ようやく身体の砂や汗を流せるなと思い立ったのも束の間、必死にこちらを引き留めてくる相手によって出鼻をくじかれる形になれば怪訝な表情で振り返って。無視して振り払っていっても良かったのだが話しぐらいは聞いてやろうかと思い、首を傾げ相手をジッと見やりながらやや威圧的にそう問いかけ)
ぅ…え、えっとですね、さすがに一緒に入るのは恥ずかしいというか、えーと…
(相手に上から威圧的に見てくるのにしどろもどろになり身長が低いのにさらに縮こまってしまい、必死に説得しようと試みたが相手の視線とこんなこと言ってる自分も恥ずかしいという考えが出てきてごにょごにょ喋り最終的には「やっぱりいいです」と負けて)
なんだ、そんなことかよ…いいからとっとと来い、ボサッとしてると置いてくぞ
(必死に食い下がってくる相手からの切実な訴えを「そんなこと」の一言で軽く一蹴してしまえば、来ないならば来ないで構わないが待つつもりもないとばかりに冷たく言い捨てて再び背中を向けて歩き出して。割り切れない気持ちはありながらも一緒に来ることにしたらしい相手に歩みを合わせるように歩幅を僅かに狭めて)
そ、そんなこと!?…わかりました
(相手にとっては自分が恥ずかしいと思っていることはどうでも良くて自分は女として見られていないのかと痛いほど実感しがくりと肩を落として、このまま渋っても相手をさらに怒らせるだけだと思ったので大人しく後ろをついていき)
ふう、生き返るな…
(ひと悶着ありながらも脱衣場の前までやってくれば一旦別れて。脱衣場で服を脱ぎ、腰にタオルを巻いていざ大浴場へと足を踏み入れ、軽く身体を洗い流してから湯船にザブッと肩まで深く浸かれば、ようやくひと心地ついて深く息を吐き出して、瞳を閉じてしばらくそのまま束の間の平穏を楽しんで
うぅ…たしかに私は何も無いかも…
(脱衣所で服を脱ぎ疲れたなぁと思いながら体にタオルを巻けばふと鏡に映っている自分の姿を見て、確かに自分は凹凸が悲しいくらいなく男の子みたいな感じに自分でも悲しくなってそりゃ相手も男と女として意識してくれないかと思い肩を落としながらお風呂の扉を開けて)
やっと来やがったか…こっち来いよ、気持ちいいぜ
(湯船に深く沈みながら風呂場の扉の開く音にチラッとそちらへと目をやって、少し遅れて入ってきた相手へと軽く片手を挙げて手招きをしてはフッと小さく口元緩めて笑い)
わぁ!すごい大きいお風呂ですね!
(大浴場なんて入るのが初めてなのでキョロキョロとすれば相手が手を挙げてるので相手の方に小走りで駆け寄りゆっくりとお風呂に入れば相手の方におずおずと近づいて)
もしかしてお前、大浴場もこれが初めてか?
(迷わずすぐに隣へとやってきた相手を見やり、無意識に二人の間に人一人分のスペースを開けるように横にズレて。大浴場の中を物珍しそうに見渡す相手の様子を横目にまさかと思い問いかけつつ、相手が生まれ育った村は本当に小さな村であり、そこでの生活が全てであった相手にとっては何を見ても珍しく思えてしまうのだろうと自己完結して)
はい、言葉や意味は知っていましたがこうして体験するのは初めてです。ガレイさんといると初めてのことばっかりですね
(周りを見渡しながら頷き初めてのことばかりで自分が情けないなぁと心の中で思えば照れたように笑い上記を言って、何故か少し距離を置かれたことに首をかしげながらそんなに考えず最初は恥ずかしいと思っていたお風呂も今は程よい温かさですべて忘れて)
ったく、旅行じゃねえんだぞ…
(初めての体験だからだろうか、どこか浮かれているようにも見える笑顔を見ればふん、と鼻を鳴らして笑いながらも呆れたような口調で言って浴槽の壁に背中をくっつけ天井をぼんやり見つめていて。それから少しして身体を洗おうかと考えてゆっくり湯船から立ち上がって)
それにしてもすごく疲れが取れます
(相手が体を洗おうとしていることを確認して見てはいけないだろうと思い相手に背中を向けてくつろいでいると程よい温かさに眠たさが勝ってきて少しうとうとしだして)
おい、こんな時は気を利かせて『お背中ながしましょうか?』ぐらい言えねえのか
(湯船からあがってタオルはとらずに洗い場のイスへと腰を降ろし、お湯に浸かってすっかり寛ぎモードの相手を首だけで振り返って冗談とも本気ともつかない口調でそう言葉を投げかけては反応を待ってみて)
お、お背中??
(初めて聞くような反応を示して背中などどう流せばいいのだろうと思いながらお風呂から上がれば相手の背中に近づきおずおずと背中にお湯をかけて、これで合っているのだろうかと首をかしげて)
いや、そうじゃねえだろ…お前本当に何も知らねえんだな、そこにある手ぬぐいで背中を洗ってくれればいいんだよ
(馬鹿正直に背中へとお湯をかけて流す相手をため息混じりに振り返り、天然もここまでくると大したものだと仕方ないなという気持ちにもなって、予め石鹸をつけて用意しておいた手ぬぐいを指差し一つ一つ手順を追って説明してやっては軽く肩を竦め)
あ、洗うんですね!
(首をかしげていると相手が指をさしたタオルを受け取り一つ一つ丁寧に教えてくれたことをうんうんと頷いて、意味がわかれば簡単なものだと得意げに泡立てすれば優しくごしごしと背中を洗い大きい背中だなぁと思って)
へえ、なかなか上手いもんじゃねえか…悪くねえ
(優しく丁寧ながらもキチンと身の入った手つきに気持ちよさげに穏やかな口調で相手を素直に褒めてやり、暫くそのまま相手へと身を委ねていて。それから少しして満足すれば肩越しに相手を振り返ってお湯をかけて流すように頼んで)
初めて言われました!
(お湯をゆっくりかけながら嬉しそうに笑えば自分はこんなことしたことがなかったから初めて言われるのも当然かと頭の中で勝手に納得して、でも相手に褒められるのはなんだかくすぐったくて凄く嬉しい気持ちになると思いながら口元がゆるんで)
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