匿名さん 2017-07-11 21:42:25 |
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…街に着いたらひとまずこの身体の砂を洗い流してえな
(思っていた以上に海への寄り道で時間を浪費してしまったせいか夕暮れ時が近付いていて、少し早足に港町までもう少しという場所までくれば先程浜辺で転んだ時に払いきれずに残った身体にまとわりつく砂のザラザラとした感触とそれによる不快感に顔をしかめて、特に誰に言うでもなくそう一人悪態をつきながらゆっくり歩みを進めていき)
そうですよね、動きにくそうです
(後ろで苦笑いを浮かべながらこくこくと頷き、微妙に相手が動く度に砂の擦れる音が聞こえるのでこれは非常に動きにくそうだなと思いながら夕暮れの空を眺めて)
…ここも相変わらずだな
(日が暮れる前に何事もなく港町へとたどり着いて、新鮮な海産物などが並び、所々から食欲をそそるいい香りの漂う活気のある市場を歩いていきながら懐かしそうに呟き。それからまずは今日の宿を探そうかと隣の相手をチラリと一瞥してから考えを巡らせ)
わぁ…すごいです、見たことない魚が沢山あります
(賑わっている港町をキョロキョロと見回しながら相手の懐かしむ声を聞き自分もお店の方などに目をやると見たことのない魚などがたくさん陳列されていて、名前も聞いたことないので物珍し気に眺めて)
…って、何してやがる。さっさと来い、まず宿を探すぞ
(隣を歩いていた筈の相手の姿がなく、どこへ行ったんだと周囲に視線を巡らせば市場で足を止めて物珍しげに魚など海産物を楽しげに眺めている姿を見つけ、呆れながら近くまで歩み寄っていけば頭をがっしり掴まえて顔を寄せれば後にしろとジト目で軽く睨みつければそのまま引っ張っていこうとして)
え、あ…すみません!って、痛い痛い!!
(自分が色々な魚を楽しんでいる時に相手も隣にいるものだと思っていれば相手は先に歩いていて、また悪いことをしてしまったと思えば相手はこっちに気づき戻ってくると頭を掴まれそのまま引っ張られそうになるのを拒み痛いと訴えて)
ったく、そんなもん後でいくらでも…
(手から逃れようと必死な様子を見やり、一応反省もしているようなので離してやるが、のうのうと市場を見て回ろうという相手も砂浜で散々砂まみれになったはずなのだが気持ち悪くはないのだろうかと疑問が真っ先にくるが敢えてそこは突っ込まず再び歩き出そうとすれば市場のおじさんに『お嬢ちゃん、試食どうだい』と相手がそう声をかけられて)
え、あ…今回はいいです、すみません
(試食、と聞いて目を輝かせるも相手をまた待たせてしまうと思って慌てて首を横に振り笑顔で断って、相手の方を見れば急いでるんですよね、行きましょうかとにこやかに言って)
別に試食ぐらいしていけばいいだろ…
(試食の言葉に一瞬見せた満面の笑顔を見逃さず、田舎の村に生まれ育った相手にとってはこういった市場の雰囲気も初めてのものであり珍しくもあるのだろうと考えれば、頭ごなしに駄目だと言いつけるのも少し気の毒に思えて足を止めれば腕を組み、静かにそう相手へと告げて)
!ほんとですか…!じゃ、じゃあいただきます!
(相手の言葉を聞くとすぐに満面の笑みになりお店の人に駆け寄って試食させてほしいと頼んで、試食を受け取り一口で一気にたばてしまえば予想外に美味しくて自分の頬に手を当てて美味しい美味しいと嬉しそうに言って)
そりゃ良かったな
(試食を勧められるままに頬張り、ほくほく顔の相手に本当に小動物みたいだなというやや失礼な感想を抱きながらも小さく鼻を鳴らし、口角をつり上げるようにして笑いかけていれば、市場のおじさんが此方と相手の姿を見比べた後で『そうかい、もし気に入ったならお父さんにねだって買ってもらいな』少し育ちのいい娘だと思ったらしく相手に向けてそんな発言をして)
…え!?
(相手の言葉にたしかに美味しいと思いながらこくこく頷きすべて飲み込めばおじさんの言葉に耳を疑って、最初は聞き間違いかと思うも明らかにお父さんと言った気がしたので頭の中がぐるぐるしながらようやく出た言葉が驚きの声だったので説明して身元がバレればいけないし、どう説明していいかわからずおろおろして)
ぷっ、くくっ…ほら、行くぞ…
(兄妹と勘違いされるならまだしも、いくら相手が実年齢に対して幼い容姿をしているからといって親子に間違われてしまえば耐えきれずに思い切り吹き出してしまって、困惑したような表情を浮かべ立ち竦む相手の頭をポンポンと軽く手で叩いてから笑いを必死に堪えるようにしてそう促して)
あ、わかりました!
(相手が笑ってるのを見てそんなにおかしかっただろうかと首をかしげながら行くぞと言われれば返事をしてお店の人にぺこりとお辞儀したあとすぐに相手の後について行くようにして)
まさか親子に間違われるとは思わなかったな…いくら小さいからって、なあ?
(すっかり定位置となりつつある斜め後ろを歩く相手の隣へと並ぶように歩幅を狭めてすぐ真横を歩き、徐に頭へと手を伸ばし頭上で手をポンポンと弾ませて小さいという言葉を強調して。しばらく歩き、目に付く宿屋をしらみつぶしに当たることにしようとまず一件の宿屋の前で足を止めて)
ち、小さくないですっ!ガレイさんが大きすぎるだけですよ!
(小さいという言葉を強調され頭を軽く叩かれると身長が縮んでしまうと脳内で思いながら自分は小さくないと主張して、少し頬をふくらませて隣に来た相手に拗ねた顔を見せるもあまりなんとも思われておらず宿を探し始めた相手の後ろに隠れて様子を眺めて)
おーおー、威勢は良いな。その方が少しは身体も大きく見えるかもな
(声を上げ、全身を使って必死で抗議してくる相手の頭に手を軽く押しつけるようにしてわしゃわしゃ撫でつけ、口元に小さく笑みを浮かべて悪びれた様子もなくそう軽くあしらって。目の前の宿屋へと入り、まだ空きがあることを確認すれば後ろに隠れている相手を振り返って)
うぅ、縮みます
(上から圧力をかけられると苦しそうな顔をして縮むと抗議し、しかしわしゃわしゃとすこし乱暴に頭を撫でられるのは実は嫌ではないと心の中で思っていて、宿に入っていく相手の後ろにひょこひょこと付いていきながら振り返った相手を見て)
ひとまず今日の宿はここだ、部屋が空いてて良かったな。しかも大浴場付きだとよ
(相変わらず不服そうな相手のことは適当に流しながら、無事に予約を済ませ今日の宿がキチンと確保出来たことを告げて。それからまずは荷物を置き、身体も綺麗にするべく宿屋の中の指定された部屋へと向けて歩みを進めていきつつ宿屋には珍しい大浴場があり、のんびり温まることが出来そうだと相手にも教えてやり「混浴らしいけどな」最後にそう付け加えて)
あ、宿決まってよかったです!しかも大浴場なんて豪華ですね
(相手の話を聞きながらうんうんと頷き大浴場なんてこんな豪華なこと滅多にないと感激しながら安堵して相手の後ろを付いていくと混浴という言葉が聞こえ一瞬聞き間違いじゃないかと耳を疑ったがハッキリと「混浴」だと聞こえたので相手を驚愕の眼差しで見つめて)
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