匿名さん 2017-07-11 21:42:25 |
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まあ、こんな浜辺にまでそんなデカいやつが入って来れる訳が無いけどな
(自身の言葉を真に受けて怯える相手の純粋なリアクションが見れて満足げに笑えば、そもそもそんな大きな魚がこんな浅い浜辺の海にまでやってきてまで獲物を探す訳がないだろうとからかうように述べて)
え、からかったんですか!?
(浜辺まで来ないと言われると驚愕の顔をしたあとすぐに頬をふくらませて相手の背中をぽこぽこと軽く叩いて)
てか、お前がビビりすぎなだけだろ
(見事なまでにこちらの思惑通りの反応を見せる相手に、本当に人を疑うということを知らないのだなと改めてそんな感想を抱きつつ自分は悪くないとでも言わんばかりに「そういえばお前、この砂浜の上で少し剣を振ってみろ」それから思い出したように、この不安定な足場で剣を振ってみるよう提案をしてみて)
え?こ、ここでですか?
(まさかのここで剣を振れと言われると剣を取り出しいつも通りに振ろうとして、しかし足場が不安定なためバランスが取れずすぐに尻餅をついて)
まあ、そうなるだろうな…いいか、お前に足りないのはまず足腰の強さだ。そこがしっかりしてなければ武器がマトモに振れる訳がねえんだ
(慣れない足場に尻餅をついた相手を見やり冷静にそう教えてやり、手を差し伸べて助け起こしてやろうとして「手っ取り早く鍛えるには敢えてこういう不安定な場所を選んでそこで練習をすりゃいい…やってみるか?」ちょうど今いる場所が強くなるための訓練を行うのに適した場所であることを説明し、相手の気持ちを確かめて)
っ…やります!
(冷静に言われるとまだまだな自分の未熟さを改めて感じさせられてこのままではいけないと思いもっとバランスが取れるように、剣を上手く振れるようにと噛み締めて相手の手をとるとぐっと立ち上がって)
それじゃあ早速、あそこの岩場からこの場所までの間を10往復してこい、もちろん走ってな
(立ち上がりやる気を見せる相手へと早速これからやるべきことを指定して、離れた位置に見える岩場を指差しながらそことこの場所との間の砂浜の上をひたすら走り込むことでついでに基礎体力も身につけさせようという考えで)
え…!?10往復ですか!?
(まさかあんなに小さく見える岩場を10往復など自分の体が壊れてしまうんじゃないかと思ったが気合いを入れたのは自分だしもうここはやるしかないと思って走りにいって)
根性と負けん気は一級品だな、あいつ…
(ちょっと厳しめに目標を設定したつもりだったが、それでも無理という泣き言は言わずに走り出した相手の後ろ姿を見送って、大人しそうな見た目に反して意外に意志は強いんだよなと感心しつつ自身は荷物から取り出した釣り糸を垂らして釣りを始めて)
はぁ、はぁっ
(やはり小さく見える岩場は相変わらず遠くて、これは一体近づいているんだろうかと怪しんでいる自分もいたのでこんな考えはさらに辛くなるだけだと首を振り諦めずに走って)
1往復であんなにフラフラじゃ10往復どころじゃねえな…まあ、少しずつ時間をかけるしかねえか
(釣りをしつつ、遠目からでもよろめいているとわかる相手を横目で見やり一つため息をついて肩を竦め、強くなりたいという相手の目標が達せられるのはいつになることやら…そんなことを考えながらも少しずつ成長していく相手を見守るのが楽しく思えている自分がいて)
き、きつい…っ
(やっと一往復が終わり二往復目に到達して、諦めずに一歩一歩走ればこれは明日全身筋肉痛確定だと心の中で思って、相手の期待に応えたいため一生懸命走って)
おいおい、大丈夫かよ?ぶっ倒れる前にほどほどでやめても良いんだぜ?
(2往復目に到達し、自身の後ろを既に満身創痍といった体で通りかかった相手を振り返れば、目標が厳しいというのならもう少し減らしてもいいと声をかけてやり、そう言っているうちに一匹魚を釣り上げていて)
や、やめませんっ
(やめてもいいと言われればついムキになり暑い砂浜を猛ダッシュで走っていき、魚をつっている相手を横目に見て、顔が真っ赤になりつつ走っていき)
こりゃ変なスイッチが入っちまったかもしれねえな…
(純粋に相手の身体を気遣っての発言であったが、その言葉に尚更ムキになって全力で走っていくのを見送れば、あんなペースで果たして最後までもつのかというそんな疑問を持つのと同時にあれだけの体力がどこに眠っているのだろうとそんなことをぼんやり考えていて)
ぅぐ、まだまだ…っ
(さすがにきつくなって呼吸が荒くなれば汗は止まることを知らず、この暑い中さらに砂浜も暑いので体は水分を欲していて、自分を動かしているのは意地だったが流石に限界でふらつき砂浜に倒れて)
っ…!おい、大丈夫か!?だから言わんこっちゃねえ…
(人の忠告を聞かずにノンストップで走りつづけ、目標まで後少しで届くというところでいよいよ倒れ込んでしまった相手の元まで急いで駆け寄り、軽い脱水状態で発熱している相手をお姫様抱っこで抱え上げれば、呆れたように口にしながらひとまず木陰まで連れて行き)
だ、だいじょぶです…
(意識が朦朧とする中まだ走らなきゃいけないと思い体を起こそうとするも力が入らなくて相手の腕の中に倒れ込んで、相手の声が遠くで聞こえながら目を閉じて)
ったく…この状態のどこが大丈夫なんだよ…ほら、水だ飲めるか?
(無謀にもまだ走り続けようと起き上がろうとする相手の身体を、これ以上無茶をさせないようにそっと寝かしつけて。水で濡らしたタオルを相手の額に当ててやり、鞄から相手の分の水筒を取り出せば口元まで運んで)
ぅ…
(ごくごくと水を飲めば少し落ち着いたように息を吐いて、相変わらず体の力が入らないので情けないなぁと心の中で思いながら一生懸命世話をしてくれる相手に口元がゆるく上がって)
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