匿名さん 2017-07-11 21:42:25 |
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冗談に決まってるだろ、またさっきみたいにぶっ倒れられても面倒くせえ…
(冗談を真に受けて必死で頭を下げる相手のおでこをピンと指先ではじいて。半分以上は日頃の自分の行いのせいではあるのだが相変わらず相手からの自分に対する印象はどうなっているんだと呆れるばかりで)
そ、そうですよね…
(やはり相手にとったらこの病弱な体は迷惑でめんどくさいのかと実感し、申しわけない気持ちとどうしようもない気持ちで一杯になってどの表情したらいいかわからず俯いて)
だから鍛えるんだろ?そんな簡単に強くなれるんなら誰も苦労はしねえよ
(相手のことだからまた迷惑をかけてしまって申し訳ないなどとでも思っているのだろうと表情から読み取って、そうそう簡単に実力を身に付け成長出来るのならば自分がこうしてついている意味が無いだろうと再び相手へとデコピンをし、新しい特訓はどうしようかと考えを巡らせて)
ぃだっ!!
(鈍い痛みとはうらはらに自分を見捨てない、励ましてくれている言葉に目を輝かせ希望がもてて、この人は本当に私のことを思ってくれていると思うと胸が締め付けられるような感覚がして首をかしげて)
なんだよ…そんな目で俺を見んな
(デコピンを喰らわせてやったにも関わらず、それでもなお明るく純粋な瞳で此方を見つめてくる相手に少し気まずそうに目線を逸らして呟いては頬をポリポリと掻き)
もしかして…照れたんですか?
(恥ずかしそうに頬を掻く相手の顔をのぞき込むようにして見上げて、すごく可愛い一面もあるんだと思いながら微笑み相手のそばによって、見るなと言われたのにふにゃりと微笑みながら相手を見つめて)
なっ…照れてねえよ!
(核心を突くような相手の言葉に一瞬大きく取り乱してたじろいで、再び相手の視線から逃れるように目を逸らせば照れくささを誤魔化すように相手の頭を鷲掴みにすればグググっと力を込めて握って)
い…いたたたたた!!痛いです冗談です!
(一瞬驚いた相手を見ると核心を突いたと思いついついニヤけてしまい、その瞬間頭を掴まれあまりの力強さに悶えながら相手に話してもらうように懇願して)
ったく…それだけ元気があるなら、もう行くぞ
(反省するような相手の言葉を聞けばひとまず頭をパッと離して解放してやり、相手の方は顔を背けたまま見ずに立ち上がればさっさと先に歩きだそうとして)
あ、待ってください!
(先に歩こうとしている相手の背中をしばらく見つめたあとハッと我に返ったように慌てて荷物を取り相手の後ろを追いかけて、自分の髪を整えながら後ろを歩いて)
ほらほら、早くしねえと置いてくぜ
(相手の歩幅に合わせる、ということもなく軽快な足取りでどんどんと歩いていけば後ろを必死でついてくる相手を首だけで振り返って、少し優しさや気遣いというものには欠けるものの頑張ってついて来いとエールを送って)
は、はやい…っ
(軽い足取りで進む彼に一体どんな体力を持っているんだと心底驚きながら大きな背中を見つめて、距離が空きすぎないように時々早足になったり遅くしたりとペースを合わせるのに必死で)
ったく…そんな調子じゃまた倒れちまいそうだな…仕方ねえ
(ただでさえ足場の悪い砂浜の上、こちらのペースに合わせるのでいっぱいいっぱいなのだろう、覚束ない足取りの相手の元へと白砂を踏みながら近寄っていき、やれやれと呆れ顔でそう言ったかと思うと徐に腰回りへと手を回せば細身で小柄な身体をひょいと軽く担ぎ上げるようにして己の重鎧の肩当ての部分へと座らせてやり)
え…?うわっ!?
(相手の言葉の意味を考えるのに時間を取られてしまって抱き上げられた時には頭がついていかず相変わらず大雑把で乱暴だなぁと思っていたがよく考えれば抱き上げる時も支えてくれている今の手も優しくて少し嬉しくなって)
どうだ、そこからの眺めは…ちっこいお前にはなかなか新鮮なんじゃねえか?
(突然のことに驚いている様子であったが、それでも暴れたり抵抗することなく自分の肩先にちょこんと座り大人しく腰を落ち着けている相手の足の辺りを落ちないよう腕で支え歩きながらその顔を見上げ、すぐ間近に感じる温もりに少しばかり高鳴る気持ちを誤魔化すように普段通りの調子でからかって)
すごいです、海がキラキラしてます!
(太陽に反射して海がキラキラと光るのを見れば初めて見る感動の風景に感嘆の声が漏れて自分の目もキラキラ光り、きっと自分の高さだとこんなに綺麗に見えないだろうと思って)
そうか…そいつは良かったな、ところで今更のような気もするがお前、もう男嫌いはいいのか?
(足を止めて自分も海の方へと目線を向ければ、なるほど高い目線から見る太陽の光を浴びて輝きゆらめく海面は綺麗と言えなくもないかもしれないなと納得して口元を緩め、穏やかな口調で相槌を打って。これまでにも身体が触れ合う機会は少なからずあり、今更こんなことを聞くのも可笑しな話しだとも思ったが、それでも今日はこれまで以上に接近して密着していることもあり、目線を上に向けて相手の顔を見ながらふと気になった疑問を投げかけ)
あ…おかしな話なんですけど、ガレイさんにはあまり怖いと思わないんです
(ふと気がつけば抱き上げられる瞬間も今も全然嫌悪感など抱いてなく、おかしいなと首をかしげながら上記を告げて相手を見れば思ったより近くてちょっと驚き少し顔が赤くなりながら慌てて目をそらしこんな気持ちは何だろうと首をかしげて)
なんだよそりゃ…まあ、俺としてはその方が気楽でいいけどよ、毎回毎回そうビクビクされてちゃやりにくいったらねえからな
(わかるようなわからないような説明、恐らく言っている彼女自身がよくわかっていないであろう発言にやや呆れ顔でため息一つ。それでも共に旅をしていく間柄で毎度毎度小動物のように怯え逃げ回られるというのも多少なりとも堪えるものがあって、そういったことを気にせずに済むのはむしろ喜ばしいことかとそんな事を考えながら、顔を背ける動きに僅かに揺らいだ小柄な見た目に違わず軽いその身体を支える手に小さく力を込めれば再び歩き出して)
ほ、他の男の人は怖いですけどね…その、私重くないですか?
(びくびくすると言われれば自分の中では小動物がよぎって、そんなに自分は小動物っぽいだろうかと思いながら相手が少し揺らいでバランスを崩しそうになった自分をすぐに支え直してくれて、こんなに温かい手をしている相手に微笑みがこぼれて自分は重くて疲れてるかもしれないと思いおずおずと聞いて)
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