匿名さん 2017-07-11 21:42:25 |
通報 |
…面倒かけさせやがって
(ひとまず苦しげな表情が和らいだのを見て内心小さくホッと一つ息をついて、口では面倒そうにしながらも無茶をさせる原因の一端を自分が担っている以上その責任を感じているのか、まだ熱っぽい相手のすぐそばについていてやり心配そうにしていて)
すみません…
(まだ力が入らないので小声でつぶやくように言えば相手にまた迷惑をかけてしまったと申し訳ない気持ちになって、こんな自分が一緒じゃきっとこの先のたびも足を引っ張るだろうと内心落ち込んで)
……
(足を引っ張って申し訳ないとでも思っているのだろうそんな相手の表情を見やり、気にするなとでも言わんばかりに黙ったまま頭をワシワシと撫でればそのまま木陰でしばらく共に過ごしていて)
もう、平気です
(頭を撫でられる心地良さについうとうとしてしばらく寝ていればゆっくり目を開けると木陰でずっとそばに居てくれる相手を見て慌てて起き上がり、先程よりも力が入るのでもう平気だと伝えて)
っ…!?お、お前…もうちょっと大人しくしとけよな…
(寝顔を近くで見つめたまましばらく時間が過ぎて、思わず見とれてぼんやりとした時間を過ごしてしまっていると不意に目を開けて思い切り起き上がってきた相手に反応が遅れ、己の顎に起き上がりの頭がクリーンヒットして悶絶して顎を押さえながらそう不満を口にして)
いだっ!?す、すみません…っ
(まさか起き上がった瞬間相手の顎に自分の顎がヒットするとはおもっていなくて、鈍い痛みが広がる額を抑えながら涙目で相手を見て謝って)
まあ…それだけ元気ならもう大丈夫そうだな
(顎の辺りをさすりながら、まだ少し顔が赤く見えるがこれだけ身体を動かすことが出来るなら大丈夫かと思い、同時に先ほどまでずっと寝顔を見つめてしまっていたことが照れくさくなってきて顔を背けながら立ち上がり)
ほ、ほ、ほんとにすみませんでした
(まさかすごい勢いでぶつかったので相手を怒らせてしまったと思い、看病してくれたお礼を言いながら相手の後ろをついていって慌てて謝り1人あたふたとして)
いいからしばらく大人しくしてろ…置いてきゃしねえよ
(ある程度調子が戻ってきたとはいえ、まだ足元がふらついている状態で自分の後についてこようとする相手を無理やりその場に座らせて、しばらくここから動けないため食材の確保に行くだけだと伝えて)
ぅ…すみません…
(相手に悪いことをしてしまったとしょんぼりしながら食材をとってくると言って行ってしまった相手の背中をぼんやりと見つめて小さくため息をついて)
ほら見ろ、大きな魚だろ?食えそうか?
(先ほど相手が走っている間に釣り上げていたバケツの中に入った魚を見せ、それはさっき海辺で見た魚よりも大きく川などでは見たことのないようなもので自慢げに言ってから一応病み上がりの相手へとそう問いかけて)
わぁ…!すごいです!!
(まさかこんな見たこともない魚がいるとは思わず先程の落ち込みなど吹き飛ばしてキラキラとした瞳でバケツに入った見たこともない魚を見つめて)
一応言っとくが触んなよ?こいつは背びれに毒があるからな
(先ほどまでの落ち込みようが嘘のようにハシャぐ姿を横目にヤレヤレと肩を竦め、放っておけばバケツに手を突っ込んでしまいそうな相手に対して予めそう釘を刺しておき)
ど、毒!?
(キラキラと光る綺麗な鱗に見とれてついつい手を伸ばそうとしていた矢先にそう言われれば慌てたように手を引っ込めて相手と魚を交互に見て、まさかこんなに綺麗なのに毒があるのかと思いながらバケツの中に入った魚をじーっと見つめて)
ああ、刺されたら最悪死ぬな。まあ、扱いが難しい分だけ味は確かだぜ
(なんでもないことのように軽い口調でそんな恐ろしいことを言ってのけ、慌てて手を引っ込めた相手の反応を見れば不敵に笑って。刺されれば危険な魚であることは確かだが上手く調理さえすればキチンと食べられる上に絶品であることを説明し)
こ、こんなものでも死ぬんですね…
(恐ろしいものを見るような目付きになりおどおどしながら手を引いて、相手の笑顔を見てさらに怖がり味も本当に美味しいのだろうかと疑いにかかって)
お前みたいに不用意にあれこれ手を出さなければ別にそんな危ないこともねえけどな?だからあんまりハシャぐなって言ってんだ
(相手は自分が子供じゃないと必死に否定を口にするが、やはりこちらからすれば好奇心が強すぎる上に危なっかしい子供にしか思えず、日頃のそんな相手の様子を見ているからこそ言えるのだろう、からかうようにそんな意地悪を言っては魚の調理にとりかかろうとバケツを持ち上げて)
あの、手伝わなくて大丈夫ですか?
(注意を受けて縮こまっていると相手が料理をしようとしたので自分も手伝おうかとのそのそと近づいて、しかし毒があるので捌き方もわからず足でまといになるかとしれないと思って)
ったく、さっき倒れたばっかなんだからもう少し大人しくしてろって…まあ、いいか…じゃあコイツをその串に頭から刺せ
(大人しく休んでいろと言ったところで相手は素直に聞かないんだろうなと、意外に頑固な性格を理解しているため諦めたように深く一つため息をつけば毒のある背びれを取り除いて軽く塩をふった魚と鉄製の串を投げ渡して)
お、と…串刺しですか?
(串を慌てて受け取れば串刺しにするための魚を見て、背びれに毒があると聞いたのでなるべく背中は触らないようにおそるおそる取り出すとまだ毒があるということにびくびくして)
トピック検索 |