燭台切光忠 2017-03-18 23:04:23 |
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ああ、僕らの昔の話だよ。刀剣男士だった頃から僕達仲が良かったんだってね
(3人で話をしていると、食器を洗い終えた彼も話に交じるように声を掛けてきて。まずはお疲れ様、と労いの言葉を掛けては先程までしていた話の説明をして)
ああ、そうだ。お前達はそうだが俺も仲良くしてもらっていたな
(先に彼から労いの言葉を掛けられはありがとう、と受け取り、次いで出た説明に何やら昔の話をしていたらしく自身も椅子に座ると肯定するように頷いては柔らかな表情でそう言って)
(唐突に鶴丸が「長谷部は主命ばかりに没頭していてな。そのせいで自身の事など考えてもないことが多かったんだぜ」と楽しげに話しだして。何度か聞いたことはあるが、それが原因で以前の自身とも何度か言い合いになっていたようでおかしく思えてはクスクスと笑いつつ話を聞いていて)
…確かに、その事に関して否定はしない。自分の事など二の次に考えていたからな
(先程まで四人の話題だったのが、今度は自身の話をする五条の言うことは間違いではないために否定はせず彼に笑われれば苦笑混じりにそう述べ。昔の話に花を咲かせつつ、そう言えばと「お前には驚かされたのもあるが、何かと揶揄われていた」と思い出したかのようにそう言葉を口にし)
五条)たまには息抜きも必要だろ?それに君の反応が面白くてな!
(確かに自身は彼にしょっちゅう驚きをもたらしたり揶揄っていたりしたが、それは全て息抜きさせようと思案した結果だったようで。それだけでは無い、両片想いだった彼らを見ていると歯痒い気持ちにもなっていたようで「それに君たちが何時になれば引っ付くのかも気になってしょうがなくてな。」と続けて)
(何故かやたらとちょっかいを出されていたのは自身のことを考えての行動だったらしく、最後の言葉を抜きにしてもその気遣いに心中で素直に感謝しており。それから次いで出たその言葉にだいぶ後に両思いとなった訳だが、あの頃から自身達の気持ちに気づいていた五条に「…いつから俺達が互いの事が好きだと勘づいていたんだ?」と、ふと思ったことを尋ねてみて)
光坊が君の身体を気遣ったりし始めた頃からだなあ。
(最初こそ、誰にでも愛想の良い光忠は皆にもするような事を長谷部にもしていたが、いつからだっただろうか徹夜を続ける彼の身を案じていたりする様になり。互いが気付いていなかったのかは分からないが話をしている時の彼らの瞳には熱を帯びていたり、どちらかが酷い傷を負い帰ってくると顔色を変えて誰よりもはやく手入れ部屋に向かったり。数えるとキリがないがそんな光景を眺めているうちに勘づいていたようで)
そうだったのか。それすらも気づかなかったな…
(五条の話を聞きながらそれは今でも覚えている。自身の身も顧みず主命第一に仕事をこなす中でこちらの体を気遣う彼の優しさに触れ不器用ながらに関わっていくうちに、いつの間にか特別な感情を抱いていた事を思い出し。今思えば彼の事になると周りが見えていなかった上、顔に出ていたのだろうと少し懐かしさに浸り)
伽羅)……話しているところ悪いが、今日の予定は何かあるのか。
(先程から五条と長谷部が二人して話している中、自身と光忠が完全に空気と化しているので別に邪魔をするためではないがこれからの予定について一応確認したいのかおもむろに口を開き)
そんなの聞いてると恥ずかしいじゃないか
(過去の自分がどんな人物だったのか、徐々に記憶を取り戻してきていることもあり五条の話を聞いていたが、何とも格好がいいとは言えない事ばかりしていたようで。少し恥ずかしげにそう言って)
五条)ん?そうだなぁ…特には考えてなかったんだが、どこか行きたいとかあるならそれでもいいぜ?
(特に今日の予定は考えてもいなかったために大倶利伽羅の方を見ては上記を述べて。家でゆっくりしてもいいし、どちらでもいいらしく)
済まない、俺が少し気になった事があって聞いてしまった。
(五条と話をしていて懐かしさに昔のことを振り返っていては、隣で徐に声が聞こえ彼の方を向き言葉通りの様子に色々と聞いたことに眉を下げて)
伽羅)…そうか。
(今日の話を聞いたところ、特に予定は考えていないとのことで確認しただけだったため一言だけ返して。しかし、行きたいところを聞かれては即座に答えれる訳でもなく黙り込み。すると、少し間を空けてから「猫がいるところはどこかあるのか?」と再び口を開き、動物と触れ合いたいのかそう尋ねてみて)
…まぁでも、僕がなりふり構わずそんな事をしていたんだからそれだけ必死だったんだろうね
(きっと自身なら抜かりなく周囲の反応を見ながら行動していたはず。だがそんなことは実際なく、鶴丸にバレてしまう程度なのだからきっと周りが見えておらず彼のことばかり考えていたのだろうと気恥ずかしげに言って)
五条)猫か!それなら一番は猫カフェってところがいいな。ただし人は多いぞ、それが嫌なら…そうだ、近所の神社が何故か猫が集まるんだ、そこでもいいぜ?
(彼は昔から動物と触れ合うことを密かに好んでおり。それは自身だけでなく周りの者も知っていたが敢えて口にせずにしていて。そんな彼がこの現代でも猫とふれあいたいのかと思えば幾つかある提案をあげていき)
そんな光忠の気持ちに中々気づかないで、ずっと俺だけが好きだと思っていた。
(自身達が両想いだったとは露知らず、況してや鶴丸にさえも好意を寄せていた事を気づかれていたなどと思ってもなくて。ただただ、自身だけが一方的な感情を向けていたと思い込んでたためそう言っては「…俺も周りが見えてない上にお前の事となると顔に出ていたんだろう」と今更ながら再び自身の心情を吐露するのは少し照れ臭いものがあり)
伽羅)…なら、神社の方がいい。
(猫の居所を問うた結果、幾つか提案が挙げられ人の多い場所は好かないために少し視線を逸らしつつ、落ち着いて猫と戯れる事の出来るであろう神社に行きたいと珍しく素直に口に出して)
五条)あー…お二人さん?アツアツなところ悪いが伽羅坊が珍しく外に出たいみたいでな。君たちもついてくるかい?
(珍しく素直に意見を述べる彼にニッと笑み浮かべてはチラリとこちらのことなど構わぬ様子でいい雰囲気になっている彼らの会話に割り込んで)
えっ?!あ、ああ…もちろん僕は大丈夫だよ!長谷部くんは?
(いつにも増して互いに言葉を交わしていると雰囲気も良くなってきたところで五条が会話に入ってきて。見られていたという羞恥からか顔を赤らめてはついていくと告げたあとに彼の意見も聞くことにしてチラリと見遣り)
!?…光忠が行くなら俺もついて行く。
(完全に二人の世界に入っていた事もあって、彼と同じように少し顔を赤らめながら三人を交互に見ては一緒に行く旨を伝え)
伽羅)なら決まりだな。
(目の前の二人は見事に同じ反応をしながらついていくと告げた事が面白かったのか、微かにふっと表情を和らげ。しかしすぐにいつもの表情に戻ればそう言って)
(それから外に出る準備を各自が終えては家を出て、大倶利伽羅が行きたいらしい神社へと向かい。彼からこうやってお願いされるのは、なんだか悪くない気もしていて)
―――しかし、大倶利伽羅が外に出たいと言うのは珍しいな。でも何故神社なんだ?
(近所の神社に四人で向かっている最中だが外出することに異論は無いものの、何故大倶利伽羅が外に出たいと言った理由が分からず。あの性格上珍しいとすら感じており、おまけに中々お願い等することも滅多にない為か疑問を投げつけ)
伽羅)…神社に猫が集まると国永に聞いて行きたくなっただけだ
(突然長谷部が口を開いたかと思えば自身の性格を知っていればそう感じるのも仕方なく、外出したいと言ったのも目的は動物と触れ合いだけのこと。家でゆっくりするでも構わなかったが、少し猫を触りたいと思ってしまったので疑問に答え)
確かに神社なら人もそんなにいないし、人混みが苦手な君たちには持ってこいの場所だね。
(自身も疑問に思っていたことを長谷部が尋ねている会話を聞けば、確かにそうだと思い。それに二人とも変なところが似ているのか知らないが人混みはあまり好まないため適した場所だとそう言って)
五条)そうだな、それに引きこもってばかりだと退屈で干物になっちまうぜ!
(何よりあの大倶利伽羅のお願いだ、こんなこと後にも先にもいつになったものか分からない。それに彼がせっかくこの現代に馴染もうとしているのならそれに協力してやろうと思っているようで)
(確かに自身達は人の多い場所や混雑している状況などに苦手意識があり、あまり好かないため出かけると言っても基本的に行きたい所がないので学校や買い物について行く以外は家に居る事が多く。五条の言う通り家に居てばかりは良くない事など分かっているが…と考えつつ、二列に並んで歩いていれば目的地である神社に辿り着き)
五条)伽羅坊、着いたぞ。
(しばらく歩けばいつも暇を潰したりのんびりする時に足を運ぶ神社へとたどり着き。穏やかな天気ということもあり、いつものように神社の境内には猫達がのんびりと過ごしており指さして)
(神社の鳥居を潜りながら国永に声を掛けられたと同時に指差す方向へ視線向けると、そこには数匹の猫達が視界に入り。警戒されぬようゆっくりと歩み寄り屈んでは猫を撫でようと手を伸ばし)
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