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毎日はやってられないからな…
( 仕事に行っていると帰ればご飯を食べてすぐ寝てしまうそうで。あまり時間が無いためか、平日は必要最低限の掃除しかできておらず苦笑を浮かべて。/ 美味しそうに飲む相手を眺めつつ己も少しずつ飲んでいくも、相手のﾍﾟｰｽがかなり早い為「大丈夫か?、」と軽く顔を覗き込んで尋ねれば、もうすでに若干酒が回っている様子。もう1杯だけでやめておこう、と思い乍此方も酒を飲み進めていき。 )
　

...ですよね。私何か休みの日も面倒臭くてやらない時もあるんですよ?、自分の女子力の無さに呆れます。( 此方も苦笑を浮かべながら自分の日々の事を伝えて。普通の女の人は綺麗好きで休みの日は必ず掃除をするであろう。だが、彼女はかなりの面倒臭がり。先ずはその面倒臭がる事を直さないと前には進めないだろう。/ 彼に大丈夫か、と聞かれると、..あ、大丈夫です。久しぶりすぎて美味しいからつい飲むﾍﾟｰｽ早まっちゃって。先程より顔を真っ赤にさせながら彼を見つめつつ苦笑を浮かべて。/)

そんなもんだろ…休みの日くらいは何もせずにのんびり過ごしたいもんだ。
( 相手の言葉に同意するように頷き乍聞いていて、どうやら己も面倒臭がりなようで。しかし掃除をやらねば気付いた時に大惨事になっていた経験から少しずつ掃除をするようになったそう。/ 己の分の酒を飲み干し彼女を見るも、彼女の様子からこれ以上は飲ませてはいけないと思い、「とりあえずもうやめとけ、」と相手のｸﾞﾗｽを取り上げようと手を伸ばし。 )
　

そうですかねえ.. ?、でも綺麗好きな人は面倒臭がらないできちんとやってそうですよね。( 不思議そうな表情を溢しつつ彼を見据えて。彼の詞に少しは安心したが、其処で安心しても何もならない。彼女には危機感というものはないのだろうか。/ 自分でも、もう飲んではいけないと分かっているつもり。でも勝手に手が動いてしまう。彼にｸﾞﾗｽを取られそうになるが、取られないように机の下に隠すようにして。これはかなり扱い難い状態になっているだろう。/)

綺麗好きではあるかな、一応。
( 最後の一言を強調して述べてはふふ、と小さく笑みを溢して。そんな話をしていれば何となく彼女の部屋はどんなものかと密かに思考を巡らせて。/ 相手の行動に思わずふは、と笑ってしまえば、此の状態は恐らく何を言っても聞かないだろうと考え、「じゃあそれだけ飲んだらおしまいな?」と相手が持つ残りが少なくなったｸﾞﾗｽを指差して。からかいたくなってしまうような相手の様子に頬杖をついて暫し眺めていて。 )
　

でしょうね。見るからに綺麗ずきって感じしてますもん。見習いたいくらいですよ、本当に。( 彼の詞に、やっぱりね。とでも言うように頬を弛めて何度か頷いて。私も彼に負けないように綺麗好きになって、彼の部屋より綺麗にしてやる、とか思ってみたり。/ 彼が言ったことに安心すると、ｸﾞﾗｽを机の上に置いて。笑われたことに、むす、とした表情をするが、酔っている為か何も言わず。再びｸﾞﾗｽを手に持ち、残りわずかのものを、流すように口に含み、ごくりと喉を鳴らせて飲んで。飲み終えると、此方を眺めている彼に眼を向けて、首をこてりと傾け、どうかしたの?、とでもいうような顔をして。/)

いやいや、そんな言う程じゃねぇよ。
( 首を緩く横に振って否定しつつ、いつか彼女の家に行くことがあれば行ってみたいなんて気持ちも芽生え始めてきて。/ 相手の仕草にﾄﾞｷﾘとし軽く目を細めて、これは果たして酔っているせいなのか、それとも狙っているのかと変な模索をし始め。疲れた体に酒はすぐ回っていき、己もほんのりふわふわとした心地になれば此方を見詰める相手の頬を指で軽く撫でて遣り。 )
　

..でも、綺麗好きな人ってすっごい憧れます。綺麗好きになれるよう頑張りますから応援しててくださいね?、( うふふ、と小さく笑いながらも決心したように彼にｴｰﾙを貰おうとして。彼にｴｰﾙを貰ったら本当に綺麗好きになれるかと思う彼女。果たしてそうなのだろうか。/ 彼に頬を撫でられると、ぴくり、と身体全体が動いて。彼の眼を見つめた侭、静かに頬を撫でられ続ける彼女。頬を撫でられているせいか、顔の紅みは酷くなり、鼓動も早くなってきて。彼は何の感情もなくやっていることだろうと思うが、此方は変に意識してしまい。/)

おう。すげぇ応援するから、いつかそっちの家に行った時散らかってたりするなよ?
( 相手の言葉に思わずくすくすと笑みを溢してしまい、応援するだけで本当に綺麗好きになれるのだろうか、と面白がり乍前記を述べて。と言いつつも彼女の家に行くことなどありえるのだろうか、と疑問に思いつつ。/ 何気無く撫でているが、何をしているんだ自分、という気持ちに駆られて直ぐ手を離し。相手の様子を伺うも、やはり吃驚しただろうと思えば「すごい顔熱くなってるぞ、ほんとに酒弱いんだな。」と何とか誤魔化そうとして。 )
　

( 彼が応援を贈ってくれたのは有難いが､いつか彼女の家に来るように言った彼に驚きを隠せず、目を大きく瞬かせ。でも彼が来るということを思っていたら部屋を綺麗に出来そうな気がする。いつか自分の部屋に招待して頑張って綺麗に整頓した部屋を見てほしいなあ。とか期待に胸を膨らませ。/ 撫でられていた頬に手が離れると無意識に表情が暗くなり。彼の詞に苦笑を洩らしながら愛想笑いを振り撒いて。もっと強くなって彼と色んな話をしながら飲みたいなあ、と強く思っていて。/)

( 彼女の家に行くと言ってから、頭の中では彼女の部屋の中を勝手に妄想しだしていて。どんな部屋だろうか、女の子らしく縫いぐるみ等も置いてありそうだ、などと典型的な"女の子の部屋"を頭の中に巡らせて。今までは特に意識はしてなかったが、目の前の彼女に対して興味津々な様子で。/ あからさまに不満そうな表情をする相手に苦笑混じりの笑みを浮かべ、「あんまり飲んでも、明日に響くだろ。」と述べつつ相手の頬をふにふにと軽く摘まんでみたりして。あんまり過度なｽｷﾝｼｯﾌﾟをしていては此方も加減が出来なくなるかもしれないと軽く自重気味になっており。 )
　

( 彼が何時かは自分の部屋に来る。そう思うと顔のにやけが止まらない。だが、彼はいつ来れるか分からない。なので、いつでも来ていいように出来るだけ綺麗な部屋をｷｰﾌﾟしておかなければならない。休みの日は面倒臭がらず、きっちり掃除することを決めて。/ 彼の詞に、納得しながら苦笑を溢すと、心配してくれてるんだ。と、思って。頬を軽く摘まれると、ほんのり顔が紅色に染まり戻って。他の人にも、こういうことをしたりするのかな。とか内心不安に思っていたり。/)

( 彼女の家に行くとは言ったものの､まだそこまで親しいわけではなくよく話す様になったのもつい先程の話で｡そんな簡単に女の家に訪問するなどしてもいいのかと内心疑問に思っていたり｡ / 特に抵抗しない彼女､しかしこのままｽｷﾝｼｯﾌﾟを続けるのもどうかと思い手を引いて｡ちら､と時計を見ればそろそろ帰るべきだろう時刻を指しており､「もう遅いし､お開きにするか｡」と腰を上げ､飲み干した2つのｸﾞﾗｽを手に持って台所に向かい｡ )
　

( 彼が来るというだけで頑張れるものなのか。やっぱり気になる人が自分家に来るっていうのはとても嬉しい事だろう。彼女の今のところの部屋は足の踏み場があまりないとても汚い部屋。それがどのように綺麗になるのだろうか。/ 彼が手を引くと背凭れに凭れ直し、ゆったりと。お開き、と聞くと、もうこれで終わりか、と残念そうな表情を浮かべて。しかし彼には迷惑を掛けたくない為、帰らないと。と自分に言い聞かせて。/)

( 色々考えていても妄想ばかりが膨らんでいき。取り敢えず彼女の部屋に行くのは何時になるかわからない為、綺麗好きになると言った彼女に期待してみようと内心楽しみにしていたり。/ 不満そうな表情を浮かべる彼女に苦笑浮かべれば、「近くまで送るからさ、」と宥める様に言い聞かせて、台所から戻り彼女の座る椅子の横に立てばぽんぽんと頭を優しく撫でてやり。 )
　

( もし部屋が綺麗になって綺麗好きになったら彼のお蔭。まあそれは、もしもの話。面倒臭がりの彼女は本当に部屋の掃除をきちんとするのだろうか。だが、彼に驚いてもらえるように、頑張ろう。ともう一度決断しなおして。/ 近くまで送る、という彼に首を横に、ふるふると振って。｢先輩はお酒飲んでるしゆっくりしてください。それに明日も仕事ですし ..、家もそんなり距離がないので大丈夫ですよ?、私にｽﾄｰｶｰする物好きなんかいませんしね。｣ くすり、と笑みを溢すと椅子から立ち上がり床に置いてあった鞄を手に持って。/)

( 送ることを遠慮する彼女に「いや、送るよ。」と此方も引き下がらずにいるようで。彼女を無事家まで送り届けたいという純粋な気持ちの裏に、彼女の家はどんな感じかを知りたいという欲もあるようで。彼女が帰る支度をしている内に、己もｼﾞｬｹｯﾄだけ羽織り家の鍵を持っていつでも家を出れるようにしておき。 )
　

...え、あ。何かすみません。大人しく送られます。( 彼が引き下がらない為、諦めて送ってもらうことに。今日も仕事で疲れているのに、送らせるなんて...。と申し訳ない気持ちで一杯で。鞄を手に持った侭、数歩先の玄関に足を進めると靴を履いて。扉をｶﾞﾁｬﾘと開けて、外へ。出て行く際に、お邪魔したした。と言って。扉を開けた侭、彼が出てくるのを待って。/)

ん、そうしなさい。( 相手の言葉に微笑浮かべればこくりと頷いて前記を述べ。靴を履き、彼女の後を追う様に外に出れば鍵を締めて。2人ｴﾚﾍﾞｰﾀｰに乗り下に降りれば、ﾏﾝｼｮﾝの前で どっち?、と相手に顔を向けて帰路を尋ね。 )
　

えっとね...、こっち。( と､右側を指指して。彼は当然の如く彼女の家は知らない。だから、自分が先頭にたって歩かねばと思い少し早歩きで家までの道のりを歩いていき。此処ら辺はお店も何もない為に真っ暗。人通りも少ない為､夜は非常に危ない道のり。でも彼女は毎日この道を通って帰宅している。彼女は恐がるといったことは一切ないらしい。/)