主 2017-06-03 22:31:37 |
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>240
(自分1人だけの真っ暗な場所、そんな場所に一筋の光が射し込んできてあまりの眩しさに目を瞑り光が止んだかと思えば己の前から気配を感じゆっくりと瞼を開けるとそこには1人の男性が。その男性はあの時、茶屋でフラッシュバックした時の映像の男性でその男性の声を聞いて先程の戦闘で己に直接訴えかけてきた声の主の正体がこの男性であるということに気が付き「…その声は…!…もしかして、貴方があの時の…!」、と目を丸くし。そんな中男性の問い掛けに「…僕は…よく分からないです…」、と言い)
雪>
櫂斗:それは仕方ないだろう。お前は幻冬戦争末期に幽門の向こうに消えたのだからな(幽門の向こうは謂わば死と同列の世界、戦争末期に妖怪となり幽門に消えたと同時に成としての魂は二つに別れた。別れた魂は記憶を無くし別の人格を形成して世界に下りて来る。そして別れた魂が再び融合する事は有り得ず、記憶を失ったまま世界を生きると説明し)
>242
…僕が、幽門の向こうに…?
(相手の口から語られるのは自分の知らない、実際には知っているはずなのにその記憶を無くしている、もしくは封印していると思われることで。相手が言うことには己は元は1つの魂だったが幽門の向こうに行ってしまったことで2つに別れた、その1つが自分であるということらしく。つまりどこかに自分の片割れが居るということを意味していて。その時、同じように記憶を無くしている冷のことを思い出し「…もしかして、もう1つの別れた魂は…」、と呟き)
雪>
櫂斗:そうだ。その通りだ。だが、それは火垂にも同じ事が言える(火垂は相手と同じようにある日幽門に連れて行かれ櫂斗が死を覚悟してまで連れ帰ったが魂の半分は何処かに行きもう半分は自分達の所に居り眠っている。つまり、禍祓いの里に居る火垂は相手同様魂が別れた存在だと説明し)
雪>
櫂斗:だから記憶のフラッシュバックが起きても記憶が戻らない(当然と言えば当然で別れた魂が共有しているのは親の名前と友人、恋人、そして戦い方であると告げ『もし、別れた魂を一つにしたいなら"うつろわざる者"の力が必要だ』と付け足し)
>246
…もし、分かれていた魂を1つにしたら…
…再び2つに分かれることは…
(確かに1つには戻りたいが、もし2つに戻ってしまったらそれまでの記憶はどうなるのか、また再び2つに分かれることはあるのかなどの疑問が頭の中を埋めつくし)
雪>
櫂斗:別れた魂が一つになれば二人分の記憶が戻る。ただし、それはどちらかの魂の強さで傾く(要約すると一つの魂になっても一方の記憶は完全に消滅する事を意味しており魂の融合を果たしても元の魂はそのままだと説明し)
>248
…つまり、融合しても僕が強ければ僕が、冷が強ければ冷の魂だけが残る…ということですよね?
(相手の話を聞いてはどこか哀しそうな表情を浮かべて上記を述べ)
雪>
櫂斗:ああ。そしてお前は本当の自分を取り戻す(火垂の場合はただ魂が二つに別れただけで基本的な記憶は既に双方存在しており魂が一つになっても余り変わらないと告げ『元々お前は人間と妖怪のハーフ。妖怪になった時点で魂が二つに別れる覚悟は出来てた筈だ』と付け足し)
>250
…そんなの、分かりませんよ…
(自分が人と妖怪のハーフであるという事実に驚きを隠せず信じられないようで目を泳がせながら上記を述べ)
雪>
櫂斗:だが、今のお前では怜の記憶に呑み込まれるぞ(人との繋がりで言えば怜の方が圧倒的に優勢でこのまま魂の一つにすれば雪の記憶が消滅してしまうのは目に見えており『ただ、怜には無い繋がりがある。それが唯一の差を生み出してる』と付け足し)
>252
(『冷の記憶に呑まれる』、その言葉は自分の心に深く突き刺さり。分かっている、分かっていた、自分は冷よりも劣っていることは。でも、だからこそ自分にしか出来ないこと、自分にしかやれないこと、冷には無くて自分にはあるものがあるわけで。相手の言葉を聞いてそれを思い出し「…冷には無くて、自分にはあるもの…!」、と己の心に言い聞かせ)
雪>
櫂斗:先程も言ったが…お前と怜の唯一の差を生み出してるのは他ならない火垂だ(火垂は相手と同じ状況下にある。しかし、記憶を共有している面では相手の正体も知っており『考えてみろ。火垂は初対面の奴を見ると持ち前の感応能力で気に入るかどうかを判断する。お前を見た時火垂は優しかったか?それとも冷たかったか?』と尋ね)
>254
…優しかったです
(相手曰く己と冷の差、それは火垂の存在ということらしく『初めて会った時、火垂は優しかったか?』、と尋ねられてはその時のことを思い出し少し緩んだ表情で上記を言い)
雪>
櫂斗:そうだろうな。でなければ初対面のお前にこんなに優しくしてくれる事はない(火垂は記憶のどこかで相手の事を気に入っておりその繋がりがある『怜は確かに魂は強い。だが、新たに繋がりを構築するには時間が掛かる。しかし、お前の正体を知り得て尚且つそれでも気に掛けてくれるのが火垂なら』と告げ)
>256
…彼女はとても優しかったです、それに…
どこか親近感と、懐かしさがありました…
(火垂に初めて会った時の印象を話し、記憶は無くともやはり雰囲気や印象は何となく残っているようで)
雪>
櫂斗:なら、お前がすべき事はもう見つかっているんじゃないか?(この時代でなにをすべきか何を守りたいか自分では気付かない内にそれをしている。なら、自分の意志で守りたいものを守れと告げ)
>258
…僕がすべきこと…?
(相手の話を聞きふと己がここに居る理由を考え、魂を分割し記憶を無くしてでもこの時代に来た理由、それこそ相手の言う『この時代ですべきことがあるから』、なのではと思い。この時代でとある役割を与えられた己がすべきこと、やらねばならぬこと、それはこの場所を守ること、そして火垂を守ることだと気付き)
雪>
櫂斗:もう一度訊こう。お前はどうしたい?この時代で(櫂斗は存命はしているが幻冬戦争から数年経過したこの時代では神威は持たず戦いに出向いても足手まといになるのは言うまでも無い事であり今は相手が頼りだと思い先の問いをもう一度問い掛け)
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