匿名さん 2022-10-04 22:05:25 |
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「嫌いってわけではないよね?」(部下は、なぜそんな不満そうにするのかわからず不思議そうにして。天使の兄は名刺を受け取ると、「いきなり来て悪かったな」と伝えては店を出て、青年に先程の猫の声と共に、『こいつがなんて言ってんのか教えてくれ』とメッセージを送り、聞き込みに戻り)
「嫌いじゃないけど…」
(青年は相手が嫌いなわけではないがなんとなく距離を感じていたため目を逸らしつつそう言い、ふと携帯に相手からのメッセージが入っていることに気がつけば「…アイツらの動画?」と首を傾げ)
「え、みんなの動画?なになに?」(部下は、なんとなく気になり不思議そうにしていたが、青年の携帯になにやら連絡があり、動画と聞けば気になり、覗き込んで)
「…なんか、商店街の奥のお薬屋さんがどうとか…後、俺も人の姿にしてくれって言ってる」
(青年は動画を見ては部下に伝わるように翻訳し、「ジルはなんて言ってるのか知りたいのかな」と部下に尋ね)
「先輩がわざわざ動画撮ってるくらいだし、そうなんじゃない?」(部下はその動画を見ていたが、天使の兄が猫たちの様子を見せる目的なら写真でいいだろうが、動画であることから、同意して、動画青年が翻訳してくれた言葉を聞くと、一つ気になり、「ね、商店街の奥のお薬屋さんに何があるの?」と尋ねて)
「よく分かんない、『商店街の奥のお薬屋さんだよ』って言ってるだけだもん」
(青年は動画を閉じてはそう話し、部下に携帯を手渡すと「ねえ、さっき俺が言ったのジルに送ってあげて」と代わりに返信をするように頼み)
「え、俺?」(部下は突然携帯を手渡され、代わりに返信するように頼まれ、きょとんとして、「あ、もしかして、文字わかんないから、返せない?」と尋ねて)
「うん、短いのだったらちょっと分かるけど…お薬屋さんとか書けないし」
(青年はきょとんとしている部下にくっつきながらもそう話しては「あ、ルーが打ってくれてる間に俺ご飯用意するね!」とキッチンへ向かい)
「…わかった」(部下は、少しはやらせようと思ったが、行ってしまったため、渋々頷いて、天使の兄に青年が訳したものを返して。天使の兄は、聞き込みが終わってから、青年から届いたメッセージに気付き、それを見ると先程の猫に確認してみようと思い、路地裏に行き)
「すぐ出来るもの…」
(青年はなるべく早く作れるものを考え、オムライスを作ることにすると手際よく料理をしていき。一方、猫たちは各々好きな場所で寛いでおり、相手が来たことにすら気がついていない様子で)
「…あ、お前、薬屋に何かあるのか?」(天使の兄は、裏路地に着くと、その猫たちの寛ぎように驚いたが、先程一生懸命話しかけてくれていた猫に、そう問い掛け、「何か知ってるなら、一緒に来い」と言い)
「…」
(猫は寛いでいるところを邪魔されたせいかどこか不機嫌で、渋々相手の肩によじ登り。一方、自分は服を選び終わるとリビングに戻り、「支度終わった?」と問いかけて)
「…悪いな」(天使の兄は、不機嫌にしてしまった猫に、そう謝っては、青年に『今からそっち行く』とメッセージを送ってから家へと向かい。一方、自分たちも準備を終わらせたタイミングで相手に声を掛けられ、「出来たよ、ネイも終わった?」と言い)
「ルー、ご飯できたよ!」
(青年はオムライスを作り終えると仕上げにケチャップで『大好き』と書き、部下の元へ持って行き。一方、自分は「うん、可愛いでしょ」と自慢げにその場で一周して)
「ありがとう!」(部下は、運ばれてきたオムライスに嬉しく思っていたが、先程教えた大好きの文字が書かれており、さらに嬉しくなり、天使の兄は、家に着くと中に入り、「レン、ちょっといいか?」と青年を呼び。一方、自分たちは相手の言葉に、声を揃えて、「『可愛い!』」と言い、悪魔が「じゃあそろそろ行くか」と言い)
「!…なに、ってわぁ!?」
(青年は部下との時間を邪魔されたことに苛立ちつつ相手の方を向くも、相手の肩に乗っていた猫が突然飛び付いてくれば慌てて受け止めて。一方、自分は2人に可愛いと言ってもらえば嬉しそうに翼をパタパタと動かし、「うん、行こ!」と玄関に向かい)
「猫だから知ってることもあるかもしれねぇから、ダメ元で、悪巧みしてる奴ら知らねぇかって聞いたんだ。そしたら、そいつが俺に話しかけてくれてな」(天使の兄は、猫を指さしつつ説明しては、椅子に座り、「詳しく話聞く為に、お前に通訳して欲しくて連れてきた」と言い。一方、自分たちは相手の手を握りながら、ジュエリーショップに向かい)
「ああ、それで…」
(青年は相手の言葉に納得したように呟くと、「それなら一時的にコイツを話せるようにしとくよ」とキッチンへ向かい。一方、自分は道中すれ違う人々の彼らへの視線を感じ取っては、背が低い自身を恥ずかしく思い俯いていて)
「!それは助かるが、あんま使いすぎんなよ」(天使の兄は、青年が通訳してくれればそれでよかったのだが、話せるようにしてくれると聞けば、能力を使うとわかり、天使の兄もどうなるかわかっていないため、能力を使いすぎないように忠告しておき。一方、悪魔は長く人間界で暮らしていたこともある為、視線を気にしていないが、天使は見られてるのを、自分ではなく相手だと思い、『もぉ、いくらネイ可愛いからってみんな見なくていいのに』と小さく呟いて)
「え?大丈夫だよ、減るもんじゃないし」
(青年は猫が食べられそうなものを軽く用意してやっては魔法をかけてから猫に渡し、猫はそれを食べるとぱあっという光に包まれ人の姿に変身し。一方、自分は「!…ち、違うよ、皆が見てるのはアンジェロたちの方…!」と小声で慌てて訂正をして)
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