桜舞う道を二人で〆

悪いね、本当は家主の俺がチヨちゃんをくつろがせるべきなのに……チヨちゃん、俺のために色々動いてくれて嬉しいけど無理してない？
(そのまま椅子にもたれ掛かりくつろいでは、心の中ではちょっと申し訳ないと思っていると言えば、暗くなるまで一緒に居てくれたり料理まで作ってもらったりして無理させてないか心配になり聞いてみて)

そこはご心配なく！私が好きでやっていることですから無理なんてちっともしていませんよ、ですからトレーナーさんはこういう時ぐらいは私にドーンと甘えてくれちゃっていいんです！
(無理をしていないかとの問いかけに対して一度足を止めて振り返ると胸を張って力強く平気だと言い切って、むしろ日頃自分のためにトレーナーとして色々考えてくれている相手のために自分にできる事がある事が嬉しくてたまらないといった様子で、その言葉には偽りがないことを示すように鼻歌混じりに上機嫌で食器を洗って片付けを済ませて)

本当に？じゃあ今日は甘えちゃおうかな…そうだ、チヨちゃんが良ければだけどまた耳かきお願いしてもいいかな？本当に気持ちよかったから…
(甘えていいと聞けば心から嬉しそうに甘えたいとお願いすれば、少し恥ずかしそうに以前してもらった耳かきをまたして欲しいとチヨちゃんをじっと見てお願いして)

はい！もちろんいいですよ！それではトレーナーさん、どうぞ…よろしければ耳のマッサージもしますね。あの日トレーナーさんに耳かきをしてあげた後ちょっとだけ勉強したんです
(相手の要求に快く頷くとゆっくり腰を下ろして正座をすれば膝をポンと叩いてすすめては、今日は耳かきだけでなく新しい事にチャレンジしてみたいと考えては一応相手に試してみてもいいか許可を得ようとして)

よいしょっと…ふふっ、チヨちゃんは本当に勉強熱心だね。それじゃあお耳のマッサージお願いしようかな
(真面目で勉強熱心なところは本当にチヨちゃんのいい所だなと感心しながら彼女の太ももに頭を乗せて、早速後頭部をチヨちゃん側に向けて片耳を上にしてマッサージされるのを待ち)

この前の耳かきでトレーナーさんが喜んでくれたので、他に出来る事はないかと思いまして…それじゃあ始めますね、よいしょっと…どうですか？
(そっと相手の耳へと手を伸ばすと指先で挟むようにして優しくつまみ少しずつ刺激をしていき、指先の感覚を頼りに、ややたどたどしさはありつつもツボを押しながら耳元で囁きかけるように感想を尋ねて)

んー…気持ちいけどもうちょっと強くてもいいかも～…でもチヨちゃん上手だね
(甘い声を漏らしながら、恐らく緊張してあんまり強くしてないのかもと思いながらもとても心地よくてうっとりしながらチヨちゃんはマッサージの才能もあると褒めて)

わかりました、これならどうでしょう？…トレーナーさんに喜んでいただけるのが一番ですから遠慮なくどんどん意見言ってください
(褒められることが嬉しくて仕方ない様子で表情を緩ませて声を弾ませながら言われた通りに少しだけ力を入れて耳のマッサージを続けて、相手のために尽くすことが幸せだと言わんばかりにそう口にしては感想を尋ねて)

力加減ちょうどいいね…んー、じゃあもう少し耳モミモミ揉んで欲しいなー
(段々と脱力した声になっていき、せっかくチヨちゃんが遠慮なくと言うので、それならして欲しいことどんどん言おうと思い個人的に今されて嬉しかった耳全体を揉むことをもっとして欲しいとお願いして)

はい！でしたら…えっと、そうですね、向きを変えて仰向けになってもらってもいいでしょうか？その方が両耳を同時にマッサージ出来ますので
(改めて要求を快く受け入れれば、少しばかり考えた後で今の横向きの態勢よりも仰向けの方がマッサージもやりやすいからと伝えては相手に向きを変えるようお願いをしつつ小首を傾げて)

んっ…よいしょっと、あははチヨちゃんの顔下から見るの面白いなー
(ゆっくりと仰向けになって下からチヨちゃんを見つめて、いつも背が高い自分が見下ろす感じなので下からチヨちゃんを見るのはなんだか新鮮だなと笑って)

えっ、そ、そうですか？私の顔どこか変でしょうか…！？
(逆さまとはいえ正面から見つめ合うような形になって、まじまじと相手の顔を見れば少しだけドキッと胸が高鳴って、しかしそんな自分の心情を知ってか知らずか相手が笑いながら口にした面白いという言葉をほんのちょっとマイナスに捉えてしまえば、自らの顔をペタペタと触って少しだけ不安そうな表情で相手の顔を見やり)

いや、いつも通り可愛い顔だと思うよ。あ、髪乱れてるよ。
(全然変なんかじゃなく、普段口にしないが今日も可愛い顔してるなと言いながら見つめて、少し顔の横の髪の毛が乱れてることに気づいてそっと触れば優しく撫でて整えてあげて)

か、かわ…！？うぅ…その、ありがとうございます…と、とにかく！マッサージ、続きしますねっ…！
(可愛いという直球の言葉、髪に触れる優しい手、いずれも自身の心を揺らがせて動揺を隠しきれないままされるがままになっていて、どうにか気を取り直すと相手の顔をそっと両手で挟み込むようにして耳を摘んでマッサージを始めて)

チヨちゃんの手…温かくてきもちいなぁ…毎日してもらったらきっと疲れも残さず毎日元気に仕事できるんだけどな…一家に一人チヨちゃん置くべきだよ
(とても優しくて温かいチヨちゃんの手にご満悦の様子で、毎日してもらったら疲れも感じず毎日ウマ娘のためにも最高の仕事ができるのだろうなと、チヨちゃんが家に居てくれたらなと冗談言ってみて)

もう…トレーナーさんってば大袈裟ですよー、でも気に入って貰えて嬉しいですっ…あの、トレーナーさんが望むのでしたら私でよければいつでもしますから！
(照れ笑いを浮かべながらも、自分が勉強してきたことが相手の役に立って喜んでもらえているという実感が湧いて嬉しく思い、常に家に居て…というのは現実的ではないものの、学園などで一緒にいる時相手が望んでくれるならいつでもこうしてマッサージをするのは吝かではないと相手の顔を覗き込むようにしてふんわり微笑んで)

じゃあ時間あったらお願いするね。……あの、チヨちゃん。何か俺にして欲しい事とかある？いや、無理にとは言わないけどさ
(トレーニングの合間とかにお願いしようかなと今後の事楽しみになって、少し黙り込んではこんなに自分に尽くして貰うと嬉しい反面ほんの少し申し訳ない気持ちも出てきて代わりに自分ができることは何か無いだろうかと遠慮がちにそう言って)

トレーナーさんから私にですか？……でしたら、トレーナーさんの時間のある時、たまにでいいので一緒にお散歩がしたいです…！特別な目的なんてなくてもトレーナーさんと一緒なら…じゃなくて、一人より二人の方が楽しいですから
(相手からの提案に手を止め、思案顔で考え込んだ末に要求としては弱く控えめながらも、自分としては最大限に勇気を出して相手を自分とのお散歩に誘ってもいいか尋ね、思わず相手がいてくれればそれだけでいいなんて本音が漏れそうになったが慌てて訂正をし、苦笑混じりの笑顔を向けて)

あー、今日みたいな感じね。それくらいなら全然OKだよ。チヨちゃんと歩くのはなんか楽しいしね。……マッサージ再開して欲しいな
(先程みたいな感じかなと思えば、それでチヨちゃんが喜ぶのならいくらでも付き合うと快く承諾すれば、少しじっと見つめてマッサージを再開して欲しいとチヨちゃんの手を触りながらお願いして)

はい、トレーナーさんと色々な場所にお出かけできるのを楽しみにしてますね！………っと、マッサージはこれでおしまいです、気持ちよかったでしょうか？
(これからも色々な場所にお散歩という名目で一緒に出かける事が出来るのが楽しみで仕方なく、尻尾をパタパタさせながら再び手を動かしてマッサージを再開して、しばらくして手を離せば改めて満足してもらえたかを問いかけて)