異能世界でぼくらは生きるｰせかいトリニティｰ（物語シリーズといのぼくのキャラのなりきりストーリー）

アイリス「え!!!あの人主人に忠実なんですか!?」
ルイン「お前それは知らなかったのか…………だが、確かにそれは妙だ………………あの女の持つ能力に強制力を持たせる能力はないが…………例えば、背教王に銃弾を打ち込むと仮定しようか……銃弾は女に着弾する前に、あの女の前でその攻撃は別の無害なものへと変えられる…………つまり、一種の無効化だ」
ロベリア「…………それで、その能力で自らを聖女と名乗ってるらしいぞ」

奏「聖女ねぇ…こんな可愛い子配下に襲わせといて何が聖女なんだか、笑っちゃうね。私の方が聖女らしいよ」
神木「お菓子バカ食いする聖女がいてたまるか…」
奏「それで？その無効化の力は無意識でも発動できるの？それとも、認識内でないと発動出来ないの？」

・・・・・・待ってください。貴方達が言ってるのって、確か、ゲシュペンスト家のだよね。
前聞いた話だと、政府と密接に関わってるとか・・・by舞奈香

ルイン「無意識の境地での発動だと聞いている…だからこそ、神の加護を得ているという理屈で通せるわけだが…………時使いの少女の言う通り、背教王はゲシュペンストの女だ…………政府と関わりの深いクソみたいな家系……」
ロベリア「……………………ゲシュペンストか」

神威「ある意味チートだよねそれ。攻撃が通らないなら意味なんて───」
奏「いや、一つだけ方法があるよ。その力が発動する前に攻撃を当てれば良い。要は、その無意識を超える速さで倒せば良いのさ」
神木「は…はぁ！？」

限界を超える速さで────ですか。by舞奈香

ルイン「ふ、ふは、ふはははは!!!良い、良いぞその発想！直接で簡潔な発想だが気に入った!!!……だが、今のゲシュペンストにはそれをやれば、問答無用でお前は罪人だ」
ロベリア「……あー、そういうことか…………政府との結び付きも強けりゃ、警察組織とかにも関わりが見えてくる……つまり、確実に向こうが絶対悪でもゲシュペンストに政府という後ろ盾がある限り、ゲシュペンストの人声で背教王は『無罪』……その無罪の背教王を傷つけた私らは『罪人』ってなっちまうってか…………くそっ」

奏「はぁ？何言ってんの？罪人とか罪人じゃないとか、そんなの関係ないでしょ。てか、ただ倒したってそんなの…つまんないよねぇ？」
神威「…何をする気なんだ」
奏「何って、決まってるでしょ？拷問だよ。拷問に掛けて全ての情報を吐かせる。そんで拷問に掛けた後、そいつらの身勝手な断罪によって被害にあった人達を呼んで、そいつらを好き勝手色々してもらう。ゲシュペンストって奴にも、背教王にもわからせるんだよ。本当は自分達がどれほど見にくく無様で、聖女と言うには穢らわしい存在なのかってのをさ」

・・・・流石、やる事なす事えげつないねby舞奈香

奏「褒め言葉をどーも。これも隊長の影響なんだろうけどねー」

いや、そういう系統だったら土方さんがやばいと思ったよ（ロベリアの傷を直して）by舞奈香

ルイン「ふははははははは!!!!貴様、人間のままにしておくのにはもったいない人材だ!!!悪魔になるか？」
ロベリア「じゃあそんときは私も参戦しよー……ん、さんきゅーな」
ルイン「まぁ、何はともあれ何れ偽りの聖女は見放され地に落ちその身は喰らわれるだろう…………だが、今危険視するべきは怪物………ジゼルだろう」
ロベリア「…………多分、アレは人間でも、怪異でも、今まで見てきた生き物の『何にも当てはまらない』」

どういう事です？まさかホムンクルス的なパターンではないでしょうね？by舞奈香

ロベリア「それが分からないんだ……アイツからは魔力も、生気も感じられたけど生き物には到底思えない………なんつーか…………とにかく、あれは化け物としかいいようがない」
ルイン「…………喜べ魔人王」
ロベリア「魔人王言うな」
ルイン「まぁ黙れ。貴様の直感は正解だ…………あれは、正真正銘の化け物…………何度か死んではいるが、正規の手段出ないが故に死ぬ度に時を置いて蘇る『神代の神格が生み出した生きる神造兵器であり、神格をその謀略で四人死に導いた原初の殺戮者』だ」

原初の殺戮者・・・・神代の話ですか？by舞奈香

神木「つまり、神格をも超える殺人兵器という訳か」
神威「へぇ、面白そうじゃん。そいつ」
奏「神格をも殺しちゃう殺人兵器…うん、戦うの楽しそう！」

・・・・そいつさえ倒せばこの最悪の事態は免れるって事か・・・・by舞奈香

ルイン「あぁ…………神代の話だ……………………あの邪龍、紫炎から聞いてみれば今はほぼ廃れて受け継がれていない神代の大聖戦の伝承…………その聖戦を裏で糸を引いていたのがジゼルとも言われている」
ロベリア「………………なんで紫炎がそんな事知ってんのかは知らねぇけど……私らが戦って勝てる見込みはあるのか？」
ルイン「さぁな、それは知らぬ。だが、言えるとすれば………………あれと真っ向からやり合うなら骨一本差し出すどころか命を差し出す覚悟がなければ無理だぞ？現に、奴の謀略で死んでいった人間、亜人は計り知れん…………奴にとって、殺すことは地を歩く程度の認識しかないということを頭に入れておけ」

アイリス「…………勝てるんでしょうか……」
ロベリア「…………やるしかねぇだろ。アイツには腕折られた貸しがある。倍にして返してやらねぇとな」

・・・・・・・『だったら、そのジゼルとやらを引きつける役、私にさせて貰えないかしら』by菫青

（突然、ワイヤレススピーカーから女性の声がする）