春彦 2020-02-03 01:40:48 |
通報 |
…内緒、っつってもバレバレだろうけど。キッドだろうが29歳児だろうがあどけない子に手ぇ出せないのよ、春彦さん優しいから──…やべえ、惚けが移った。( 思わず素直に開きかけた唇に弧を描いては人差し指立て誤魔化して。"何だそりゃ"と茶化しながらも蓋開けたペットボトルを渡し、和らいだ横顔を眺めていれば自然と欠伸が溢れ。くすりと呟くとタオルケットに入り込み、一足先に横になるもふと思い出し背後から覆い被さるように囁いて )ま、何たって月曜だしなあ、惚けてる隙に寝んのが吉だね。それ飲んだらこっちおいで──……おやすみ芳樹くん、愛してるよ。格好良い君も可愛い君も引っくるめて。他所でそのキュートな寝惚けっぷり晒されたら困るんで、返事要らねえから朝までゆっくり休んでよ。
( 退勤し会社を出ては又もや寝入って仕舞った昨晩を悔んで暗澹な息吐き、駐車場迄の道中に片手でスマホ操作し。其れでも囁かれた言葉と腕の温もりを思い出せば自然と逆の手は首へ当てつつ『お疲れ様、昨日の件で色々言わなくちゃならない事あるけど其れは口で言うから。勿論眠かったら寝てて良いよ、じゃあ今から帰る』簡潔なメールを送り、車に乗り込めば自宅方面へと発進させて )
( 着信音を頼りにタオルケットの中から携帯探り、寝惚け眼を何やら言いたげな文面に落とせばその返信に『何、愛してるって?』とふざけた件名付け。自然と口元緩めつつベッドから腕伸ばし、脱ぎ散らかしたままのシャツやネクタイを雑に一箇所へ纏めながら『芳樹くんも熱帯夜の中お疲れ様、きっちり水分補給しときなよ。珍しく俺もそこそこお疲れ様だったんで先にベッド借りてる所。目覚めのキスでも起きなけりゃそのまま寝っ転がしといて。じゃ、くれぐれも道中気をつけて』綴った文章にキスマーク添えると再度シーツに倒れ、携帯を握ったまま瞼下ろし )
…ん、頑張ったね ( エントランスにてエレベータを待つ傍ら返信に気付けば目に付く件名に小さく一笑零れ、緩む双眸で内容と添わる絵文字諸々に黙読し終わると返事は止し。帰宅して先ず寝室覗き、きちんとベッドで寝ている相手の姿に安堵する儘近付き。疲れの見える寝顔を眺めつつ髪撫で、微かな呟きを最後に巣の如く集まり丸まった衣類を"邪魔だから"と言う名目で引っ掴んで立去り、片付けに行った其の足で入浴へと向かって。静に寝支度済ませ、再び寝室へ戻ると項に口付けた後己も毛布に潜り込み )
…あー…おかえり。今日も一日無事で何より…ほら、癒しの抱き枕。明日も遅くまで頑張んだろ、HP溜めときな。( 項へ触れた温もりに目を覚まし、相手の姿が視界に映ると幸福感からふっと吐息零し。ぼんやりした意識の中シャンプーの香りがする髪に口付け落とし、鼻先埋めたまま掠れた声を上げ。鈍い言葉とは裏腹に自身が相手を無意識に抱き寄せながら未だ重い目を伏せて )
……ただいま。ん、有難う。あんたこそ今日は疲れたんだったらもう寝なよ…じゃあお休み春彦さん、最近言えず仕舞いで悪かったね。愛してる云々はまた改めて言うから( 潜る矢先、柔い口付けに驚きで一瞬瞠目し。頭上からの掠れ声を聞く傍ら、成すが儘腕中に収められ伝わる体温に充足感巡りながらも顔を出す為身動いで。見上げた相手の目が閉じてるのを認め、其れが寝惚けの延長だと理解しては緩い声音紡ぐ唇で唇重ね、抱き締め返すと就寝し )
( PC介した打ち合わせを終え、資料を纏めて一段落着く頃には夜も更けており。普段相手が座っている場所でソファへ頭を預けるように身体伸ばし、進みが悪い作業の原因を昨晩から続く物足りなさと検討つけては『一服気分転換してきます。相合傘を御所望の場合はいつでも連絡どうぞ』ふざけたパラソルの絵文字添えたメールを送り、拝借したショートピース片手に切り替えるように部屋を出て )
( 漸く会社出て車に乗ると発進し、喫煙所の前で止まれば携帯携え。外したマスクを処理する片や、昨夜の相手からのメールに返信する形で『そう。愛してるって』意趣返しの如く件名を変えた上『了解した、気が済むまでゆっくりして来なよ。後、折角の御誘い悪いけど、所望出来ないから今日の所は諦めて白のスバル車でも探して』と送り。車窓から見える、滲んだ灯りを眺めた儘談笑する恋人を思い描きつつ眠気覚ましの缶珈琲を煽って )
──危ねえ、初対面の子達の前で不審者になるとこだった……おかえり芳樹くん。さては俺がもう夜遊び出来ないように嵌めようとしたな、君。( 不意打ちに緩んだままの口元を隠しつつ目当ての車を見つけて歩み寄り、躊躇なくドアを開けると堪えていた分可笑しそうに笑声立てて。"お邪魔しますよ"と言い終える前に助手席へと乗り込み、端正な横顔を眺めては浮ついた調子で軽口重ね )
携帯の通知に直ぐ、嬉嬉と出てった時点で十分不審ではあると思うけどね…__ただいま。…ふ、そうやって裏側ばかり当てに来るのだから困るよ。 ( 灯りに浮ぶ影1つが相手と察し、近付くにつれ細まる双眸で笑声零す相手が乗込む迄を見届け。其の儘前に向き直り、続く軽口聞けば口端を少し歪ませて答え"あげる"とばかりに未だ半分程は残っている缶を押し付けた後ハンドル握ると自宅方面へと再び発進させて )
体感一日ぶりだからねえ、揺れちゃって止まんねえのよ、尻尾が。冴え渡った推理もとい妄想もまた然り──…あそこに居た時ゃ煙草くっつけるだけで御の字だったってのになあ。( 受け取った缶珈琲を軽い礼と共に煽り、手持ち無沙汰に掌の中で回しつつフロントガラスに目をやって。快調な青信号に口付けたい欲を諦め、ほとんど頬へキスするように微かに歪んだ唇の端へ触れてはやはり物足りなさからからりと自嘲してシートに凭れ )
ごめん、滑り込みアウトでメンテ食らったわ。かなりのタイムロスだし、そうでなくとも今夜もお疲れなんだからカットなり早めに切り上げるなりしてくれてオッケーよ。ってな訳でこっちはいつも通り蹴っちゃって。
…愛らしい事で…でも今は駄目、時間と都合が悪い。まァ何時までも其れで満足されても此方的には堪った物では無いけどね。 ( 運転中に不意な口付けに驚きと情動疼けば唇の笑み解け、つい瞳は其方を見るも直ぐ視線正し。欲心を断切る様に自嘲吐く相手へ抑えた抑揚にて言い放ち、駐車場着くなり先に降りると其の手を掴み降りて。半ば引っ張りつつ終始極力顔は見合せず、部屋に帰って尚塩対応貫いた儘上がり込み ) __…眠いならもう寝て良いよ。
気にしなくてい良いよ、例外があっても基本的に朝組の不健康者だからね。あんたこそ眠かったら無理せず寝てくれて平気…勿論レスの方も好きに短くして構わない。じゃあ今度こそ蹴って。
…寝るなら寝るで挨拶したいんだけど、ちゃーんと此処に。まあ、時間と都合と何かしらが悪いんなら別として──駄目?( 素っ気なく手を引く相手を物珍しげに眺め、何だどうしたと独り言に近い言葉を並べて部屋まで辿り着き。未だ逸らされたままの目を首を傾げて覗き込み、人差し指で唇へ触れ逸る欲からつっとなぞりつつも様子を伺い )
…駄目だね。惚けてるって前言っただろう…?一先ず金曜迄は挨拶でも此処にするの禁止だ、理由は其の聡明な推理力使って察して__じゃあ僕はシャワー浴びて来るから先になるけど。お休み春彦さん、談笑してるって承知してても会いたくなる位には…愛してるから ( 道中言葉の数々を独言終いにさせた罪悪感から、首傾ぐ相手と見合せるも触る指に瞼震え。悩まし気に顰めた面差しで素早く其の手に指絡ませ握り込み、代用の如く抱擁し然程間を開けず単調に上記設けると最後頬へ口付けるだけで離れ浴室へ行って )
__…はい、お疲れ様。 ( クライアント先の他社にてプレゼンが終了し、職場へ戻り先に上がる社員を見送った後残りのタスク熟し。其れも終われば携帯弄り始めたが昨晩の己が言動を思返せば僅に嘆息漏れ、文字打ちを悩む指が彷徨いつつ『お疲れ様。僕は今から帰るけど用事とかあるなら其方優先で、別に向こうに顔出したい等好きにして平気だから。じゃあ都合良くなり次第連絡して』と結局報告的な連絡入れてから自宅に帰り。何処となく悶々とする脳内故相手の在否も碌にせず脱いだスーツをハンガーに掛け、片付けた後は其の儘脱衣所へと向かって )
…あと2日ねえ。( 気を抜けば今朝方の言葉が脳裏をよぎる一日を過ごし、燻る焦ったさから夜景を横目に消費する煙草の数も増え。長い煙草休憩を終えてベランダから戻り、携帯を手に取るより早くシャワーの音に気づいて脱衣所まで歩を進めると僅かに扉開け、相手のシルエットにさえ騒ぐ胸中に口元歪めつつ至って明るく声をかけ )──おかえり、久々の早帰りおめでとう。お祝いに春彦さんがキス…出来ない代わりに背中でも流したげようか。
ただいま…目出度いはそうだけど。其れ、火に油を注ぐ行為にしか思えないし却下…キスマークだらけの体に悩殺されたくなかったら、リビングかベッドに行きな ( 頭を巡る思考ごと洗い流す様にシャワー浴びてれば、浴室のドア越しに明朗な声聞こえ。相手居る事に心臓が鳴る反面嬉々は滲み、濡れた髪掻き上げ述べるが続く提案に見えずとも仏頂面湛えて。毅然と跳ね付けると見下ろす上体の朱痣を無意識に指で触れつつ、努めて感情無く脅し冗句を返し )
そりゃあ是非とも悩殺されたいね、後がキツいから大人しく言う事聞いとくけど──でもまあ、唇以外はアリなんだろ?( 仏頂面が透けて見えるような声音で淡々と語られる身体を想像しては小さく喉を上下させ、悟られないよう戯けては踏み込みかけた足を廊下へ向けて。悪戯に一言残すと"何なら上着脱いどいで"と更に調子づいてから寝室目指し、ベッドに浅く腰掛けシャワーの音に耳を傾けて )
…ふ、聞き分け良さそうな事言ってる割に悪知恵働かせるのか。遺憾ながら確かにそうなるね( 戯れに安息する矢庭、悪戯な声に瞠る双眸を薄く細めては鼻鳴らす様一笑し呟き。追加にも"はいはい"何て遇らい、足音が止んでから漸く浴室出て体の水気取ると下だけ着替え纏い。上は手に持ち、首に掛けたタオルで髪拭く傍ら寝室踏み入れば腰掛ける相手へ目を移すなり不敵に尋ねて )__…ん、此れで良いの?
……クるねえ、想像以上に。オッケーオッケー、ただもうちょい濃い色のが俺好みだからさ、こっちおいで。そう言や昨日のお返しもまだだったし。( 今更メールを確認した所で相手の気配に気付けば顔を上げ、願望通り晒された上体へ見入ってしまい。微かな呟きを賑やかしく掻き消しては携帯手放し、シーツを叩いて平然とした笑みで誘うも視線は朱痕に縫いとめられたままで )
トピック検索 |