《ヒプマイ》せんせえ、お呼び出し！《オオサカ》

…、ぅ……？（シャッターを切る音がふと意識を表上まで呼び起こす。なんやねん、と寝惚けた頭の中でぼやくも目を開いて声を出すのはどうも億劫で。ただ、潜り込んできたであろう彼のスウェットが冷えていることに気付けば漸く意識的に身体を動かし、ぴとりと半ば覆い被さる形で抱き着き。首元に顔寄せれば鼻先擽る彼の匂いスンと嗅ぎ、とろりと瞳開く）……おはよお、ささら。…流石に寝過ぎたな、頭ぼーっとするわ…（ぼやける視界、きちんと彼に焦点定まればふわりと柔く笑みを浮かべて）……手袋、ありがとおな。昨日の晩めっちゃ嬉しかってん。
　

あ、堪忍。起こしてもうたな…（身動ぎ開始した彼に抱き着かれながらスマホ弄んでいたものの、寝返りではなく意識的に首筋に寄せられた鼻先が掠めて思わずぴくり肩竦めてはチラリと視線を投げる。とろりと薄く開いた目と視線合えばサイドテーブルにスマホ戻し、予想はしてたものの起こしてしまった事に短く謝罪を）おはよー、蘆笙。…ッあは、せやろせやろ？仕事休んでな、店に泊まり込んでな、三日三晩悩み抜いた甲斐あったわ（もそり、彼と向き合っていつもの優しい笑顔に釣られて自然と頬が緩む。ひひ、と歯を見せて笑みながら軽快にジョーク飛ばして）
…なぁなぁ、俺も今日明日オフやねん。ゆっくりしよ、いっぱい話そうや。俺蘆笙に話しとうて話しとうて取っといた、秘蔵トークめっちゃあんねん（にひ、）

ええよ、別に。こういうんもなんや落ち着くわ（寝起きのだらしない姿を見られても恥ずかしいとは思わない。と言うか、起きて直ぐに見る顔がコイツで良かった、なんて甘ったるいことさえ思う。そんな日常が嬉しくて、勝手に布団へ入り込まれたことを咎めるようなことはせず簡単に許してしまう）…こんドアホ、どんだけ悩んどんねんそれ 店側に迷惑やないか。うちの簓がすみませんー言うて謝らなアカンな（はふり、ジョークに呆れた様子で突っ込みを入れる。が、気を抜けば再び次第に笑み溢れ。オフと聞けば瞳ぱちくり。嬉しげな表情隠すことなく甘え見せるように猫の如くするり相手に擦り寄り）…その秘蔵トーク、おもろない話やったら遠慮なく突っ込んだるわ。

相変わらず寝ても起きても甘ちゃんやなぁ、そんなんで先生勤まんの？…あー、狭いわー、もうちょい詰めてや！（髪も降りて眼鏡もない、いつもと幾分か雰囲気の違う彼を見慣れてはいるものの湧き上がる優越感にくくく、と楽しげに肩揺らして。脇下から両腕を突っ込み背中でぎゅう、と交差させれば彼が覚醒するまでは大人しく…出来るわけもなく、肩口に額押し付け密着しながらじゃれついて）おっ、ええなぁ…寝起きでも変わらないキレ、ソレ、100点（キレの良い突っ込みと‘うちの’のワードに眉上げにっこり、袖から覗かせた食事で鼻先ツンツン。擦り寄ってくる相手にしょうのない子やなぁ、と腕にもう一度しっかり力込め後頭部包むようにぽふぽふと優しく撫でて）へへッ、望むところや。…あ、そや。長い返事やけどな、蘆笙考えてくれたんやったら勿論見たいし返すけど、時間も空いてもうたし…もし、もしどっちかーって言うんやったら出来るだけいっぱい話してたいやん…？無理せんでもええから、楽な方選んでな（ふ、）

うっさいわ。外ではちゃんと先生やってますよ、白膠木くん。てか俺が寝とるとこ勝手に入ってきたんそっちやろ、そのスペースで妥協しいや（淡々と返す言葉。密着されても溜め息一つで簡単に流してしまう。コイツ相手に一々怒ってられへん、なんてそれこそ妥協。緩々と抱き締め返せばその腕の中の体温に心地好さ感じ思わず大きな欠伸ひとつ。ええ抱き枕やなぁ、と独り言。そう言えばコイツ身体は俺より小さいんよな、などとぼんやり頭の片隅で思いながら）はいはいどうもありがとお（ローテンションのままの語調。返答に若干の適当さは否めないものの100点は素直に嬉しかったり。優しい手つきにきゅ、と目を瞑る。何だかいつもより恋しくて、当たり前のように甘やかしてくれる彼の存在につい縋ってしまう）……そうやな、そんなら申し訳ないけど続きは蹴らせてもらうな？なんやこうやって子気味よう話す方が俺らに合ってる気ぃするし。あと、前の俺より今の俺のがしっくりきてる言うか……うん、多分慣れたゆうのもあるな。前の見るとちょお拙い気ぃして気恥ずかしいねん（眉下げ照れ笑い、）

おうおう、大事な白膠木くんへの愛はどこ行ったんいけずぅ。生きとし生ける白膠木に優しくせんとバチ当たんでほんま。…や、兄ちゃんお目が高いッ、ええ枕でしょ？ぎゅっと抱けてポッと温くてワッとしゃべる、語り付き枕でっせ。これ一台で独り身の寂しい夜とはおさらばや！（彼がドライなのはいつもの事、この変に気を遣わない間柄と感覚が心地良い。めげるどころか彼の独り言拾えばつらつらと言葉繋ぎ、後半は肩口に顔埋め切ってくぐもった声でプレゼンテーション）「はい」は一回やないんかい、（いつもより甘えたな様子にぷ、と少し笑み含ませた声色で間髪入れずに突っ込み。目を閉じたのを良いことに伏せられた睫毛眺めつつ、後頭部撫でた手でそっと長めの前髪掻き上げてからまたぽんぽんと軽く頭を撫でて）…もしかしたら途中まで折角打ってくれてたんやったら勿体無いなぁとか思たんやけど、…蘆笙がええならそれで行こか？優しいおかんみたいな蘆笙も俺は好きやけどな（へへ、）

アホ言うなや（どこにも行っとらんわ。そう言いかけて口噤み、ふいっと顔逸らし）…確かに寂しくなくなるやろうけどなぁ、寝る前に喧しいのは俺かて流石に嫌やで？あんまりうるさいようやったら問答無用でクローゼット押し込むんでそのつもりで（プレゼン聞けばくつくつと喉奥鳴らすように笑い、やれやれとでも言いたげな表情で本当か冗談か判別つかない言葉で軽く脅すように。相手の髪にすり、頬擦り）っふふ、はぁい。全く…揚げ足取るなや（この遣り取り、俺の生徒ともしたなぁ。そんなことをぼんやり考えながらの返答。目を閉じてしまえば相手の行動は読めない。あ、前髪触られた、頭撫でられた…と頭の中一々反応示し）あー……まあ、確かに途中までは打ってたけど。うん、そうしてくれると助かります。…もお…、気にしてるんやからおかん言うなて。詳細知らん状況から頑張っててん、褒めてくれてもええと思うんですけど簓さんは如何お思いで？（じ、）…や、でも割りと合ってたんとちゃう？ 一人称「俺」とか大阪弁とか。…ま、態度はちょっと今より控え目やったけど（うんうん、）

だーッはっはぁ！俺を誰やと思っとんねん！この白膠木くんを甘く見るなよぉ、蘆笙。ただの抱き枕ちゃうぞ、空気がよう読めんねん（彼が笑ってくれるとどうしようもなく嬉しい。髪に顔寄せる感触に気付けば笑い声上げ煽る様な口調、寄せられた頬へ擦り寄るよう頭動かしてはもぞり顔上げ。彼の肩口から顎、頬、…と鼻先で掠めて耳元へ辿り着けば、唇を寄せふ、と小さく吐息のように笑み溢し）…寝る前は、そりゃ…それなりに雰囲気作ったるつもりやで？（にや、）
揚げ足は取るもんやろ？よーしよし、お利口さん（ひひひ、と楽しげにああ言われればこう返す。くしゃくしゃと後頭部の髪撫でやってはどさくさに紛れて綺麗な額にちゅ、と唇を押し付けてみた）
いやいや、ほんますごい思っとるで？ご本人さん登場ーって感じやったもん…ドキがムネムネってこの事やで。雰囲気も好きやし相性もええし、やば、ほんまモンの相方に出会ってもーたんちゃう？って思ってるもんな（たは、）でもまぁ…俺は、お前の、‘この’蘆笙が好きやから…何て言ったらええかな……蘆笙が蘆笙で良かったわ（照れ笑いへへ、）

空気ぃ？舞台降りてるお前にそんなモン読めるわけ…――っ！？（何処か態とらしい笑い声を聞いて完全に舐めてかかっていた。ジト目で相手の行動追っていれば辿り着く耳元、そこにかかる笑いの吐息に背筋がぞわり。ムード演出するような語調に肩跳ね上げ咄嗟に手で耳覆えばぶわりと上昇する自身の体温煩わしく思いつつ、動揺してしまった自分に対してぎりりと歯噛みをし）あ、アホかっ、お、俺相手にそないな雰囲気作らんでええわ！！（がるる、）
せやけど…、ばぁか、調子乗って子供扱いするな（深呼吸にも似た溜め息ひとつ落とすも安心して身を委ねたまま。髪乱されるのにむ、と声上げては不意に瞳ぱちりと開け――見てしまった口付け。ハッとして思わず再び瞑る目。熱くなる頬にどうか気付かないでくれと願いつつ）
胸がドキドキな。…、…そ、そうか。なんや、そこまでちゃんと言葉にしてくれる思ってなかったから……どっ、どないしよ…めっちゃ動揺してる…（あわ、片手で口元覆い）　同じような言葉返すようやけど、俺も簓が……この俺の目の前に居てる簓が好きや。…ホンマに、声掛けて良かったわ。時が経つのは早いもんで、あん時からもうじきに一ヶ月なんやな。待たせることも多かったけど…色々と感謝してるで？俺の相方（くふ、照れ混じりに笑み）

俺が空気読めてへんかったら、…そぉんなに焦って吃ることないやろ？どうしたん？蘆笙（みるみるうちに赤く染まる顔と、舞台降りたら空気読めるわけないってどう言う事やねんという反論、素早く耳を押さえる手、さて何処から攻めよか…と策巡らせながら先ずは言葉で。耳を塞がれようともがっちり胴体をホールドしている此方が有利だと思う。ぎゅ、と敢えてやんわり力を込めて唇で弧を描き再び囁くように名前を呼んで）へぇ？他のヤツ相手にした方がええの？俺は蘆笙が良かってんけどなァ。
………ぶ、ッはは。なんやねんもうー…そないな反応されたら気付かん振りする方が難儀やで、…自分生娘か（むぎゅ、と自分の胸に彼の顔を押し付けて抱き締めてやれば顔は見えない。そのままやり過ごしてやろうと思ったが、ぽかぽかと僅かに発熱するそれは見過ごせず、初々しい反応にふにゃり破顔して染み染みと愛おしさ感じながら宥めるようにそのまま髪撫でて）
あー！やっと言うたな！‘俺の相方’！せやぞ！俺の相方はお前しか居らんし、お前の相方も俺しか居らんのやからな！たはーッ、めっちゃ嬉しい！（指差しビシ、肩パシパシッ）ほんまや…もう一ヶ月か。どうする？記念日やー言うて、プリンでも一緒に食うたろか？（ふふ、）何はともあれ…ワガママ言うてええ言われたから言わしてもらうけど、出来れば永く…一緒居りたいねん。せやから俺らのペースでな、待たし待たされでもええ。無理ない範囲でこれからもよろしゅう！…してくれたら嬉しいなぁ、て（ちら、）

や、喧しわ…！（頭真っ白、というわけではないものの反論する余地が無くて言葉に詰まる。やってもうた、墓穴掘った。何か言い返すことを、と考えれば考えるほどどんどんドツボにはまる気がする。力込められた腕にはたと気付けば慌てて離れようと彼の肩を押す、が、その後に続く言葉耳に入れば途端に動き止め。赤くなった顔のまま目を泳がせては気恥ずかしさにふるふると小刻みに震えつつ）…っあ、あかん！そんなん駄目や。他の人相手にするんは嫌や許さへん……って、あぁああ……何言うてんの俺ぇ…（両手で顔覆い隠しもごもご、／）
……違いないな、男知らん身体って意味では生娘やわ…（反論するかと思いきや肯定の言葉ぽつり。お前相手やからこうなるんや、なんてさらに小さな声でぼやく。今彼がどのような顔をしているのか気になって渋々開けた瞳。捉えたものは柔くてあったかい笑顔。…早鐘打つ心臓が息苦しい。顎を上げれば ん、と合図するように声を出し唇への口付け強請り）
っ、あかん、うそ、口滑ってもうた…！（はわ、完全に無意識）…、言うつもりなかったのにお前が調子崩すからや、こんアホ。お笑いに戻るつもりないから、だから筋通そ思て絶対言わんようにしてたのに……。まあ、そないに嬉しがってくれるんやったらええか、偶には（くく、）
一ヶ月記念がプリン食う日？なんや緩いなぁ…俺は嬉しいけど（ふは、）…そんなんがワガママに入るて思っとるんか？自分。勿論いいに決まってるわ、これからもよろしくしたいんお前だけやと思うなよ、ずっと一緒じゃボ.ケぇ。…前に簓の横は俺の場所やて言うたよな？離れる気ぃはさらさら無いから、覚悟しとき？（ふん、）
　

……っふ、イヤァーーーン！なんなんー！ほんっまに…！ほんまにかわええ、他は嫌やねんな？あかんな？許さへんのな？許さんといてぇー、まぁ他なんざ興味ないねんけど！むっちゃ嬉しいわぁ、白膠木くん幸せ…！（ついに喧しいの一言しか発しなくなった彼に意地悪く口角吊り上げよっしゃ次の手は…と思案したところでハッキリと拒否の意を持って放たれた言葉にハッと息を飲む。喜びのあまりつい、恥ずかしさに潰れそうな彼蔑ろにしながらじわじわと込み上げる幸福感に思うがままぎゅー！と力強く抱き着いて。すりすりと顔覆う手越しに頬擦りかましながら、至極満足げに彼を置き去りに）安心しいや、ろしょー…俺一途やからなっ（でへへ、
）
なっ…そ、そらそうやんな…そうやないと困るわ。……ん、…蘆笙（急に飛んできた肯定と、ダイレクトな台詞に一瞬たじろぐ。何か一つ突っ込んでやろうと思ったが、続いて飛んできたボールは不器用なお強請り。ぴた、と動き止めぼんやりとそういや俺からしたった事ないなぁ…なんて思ったら何だか甘酸っぱい気持ちになってきゅん、と胸を締め付けられる。眉を下げふわり笑んではぽつり噛み締めるように名前呼んで、しっかりと隙間なく重なるように、少し首を傾けてそっと優しく唇を彼のそれに重ね）
いやもう、それただのド天然やん（しらッ）…わかっとるよ、今自分が決めた道を真っ直ぐ進む蘆笙をリスペクトしてんのは変わらへん。お笑いの道やのうても、その言葉が嬉しいんや。ありがとお、蘆笙（ふへへ、）
蘆笙はもっとお固いのがお好みなん？なんかあるー？（くす、ゆるり首傾げ）ずっと、一緒……へッ、へへ、えへへへ。めっちゃ嬉しい、やばい…あかん腰砕けてもうたでぇー！一人で立ってられんわ！お爺なったら下の世話も頼むでー！（頬ぽぽっ、むぎゅぎゅーっ！）

ぅ…わあああ、も、簓やめぇ、聞きたない！おま、ほんまもう黙っとけ！180越えの男に向かって可愛い言うお前の頭がよう分からんわ！！（羞恥が限界まで高まれば手のひらの下の瞳にじわりと涙が滲み始めて。冷静な思考はぶっ飛んだ。相手の言葉掻き消すような声出しぐわり勢いのままに舌回すも、その後途端に力尽きたような様子でくたり身体は弛緩、成されるがままに。最初は静かだったが次第にぐずぐずと涙零し始め。漸く下ろした手でぺしり相手の頭叩くと眉間に皺寄せた不機嫌な顔で幸せなどと曰う彼の頬ぐにぃっと摘み）…だらしない顔してんちゃうぞ。なんやねん一途て（ぐぬぬ、）
っふふ…、ささ、ぁ……（此方の言葉にたじろぐ相手の様子満足気に眺めてつい零れる笑い声。面白い、というよりも何だか微笑ましくて。甘くて優しい笑顔と名を呼ぶ声に応えようとした声は彼の唇に呑み込まれる。そっと目を閉じながらふと甘えてみて良かったと思った。していることは同じでもする側とされる側では何だか違う感覚。ぴたりと合わさるそれをもっと味わおうと食むように唇動かしては、相手の反応伺い）
…な、な、簓。ちょっとクサいこと言うていい？　…道は違っても心は離れてへんで。俺はずっとお前の相方のまんまで……俺な、お前やないとダメなんや。…って言いたなっただけ。ご清聴どうもありがとうございます（照れ隠すように肩竦め、）
んーや、俺ららしくてええやん？　あ、でもプリンだけじゃアレやし、そこにクリームソーダ追加な（食指ぴっ、）喜び過ぎー。ほんま、もう……っは、ええ顔するなぁお前。お前がお爺なる頃には俺もお爺やからな？老老介護ら切なて見てられへんで…（くふ、よしよし腰撫で）
　

ほんま好……わ"ッ、！？待って何泣いてん…ッイデデデ…！ひゃ、ぼうりょくはあかんやん、いひゃい…いひゃいて、かんにん、ゆるひてッ（諦めたんか？なんて思ったも束の間。(自分だけだが)幸せの真っ只中にそぐわぬ涙音に、ギョッと腕を緩め彼の顔を確認する距離を取った…が時既に遅し。彼の泣き顔を見るのは初めてではないが、赤らんだ顔顰められた眉、極め付けの涙を見ると恐らく、怒っている。アカン堪忍やりすぎた、なんて口が回る前に彼の手が頬を摘み上げそこそこ痛みを伴うソレに許しを請うべく、謝罪の言葉捻り出すも溢れるのは情けない声ばかり。自業自得だ、手は出せないどうにか言葉で訴えねば…）な、ないても、おとこまえやな…て、ちゃうかっ、ごめんほんま…！（ヒィヒィ、手あわわ）
…っ、…黙っとき（彼の唇が動いて擦れ合う感触にドキリと心臓が跳ねる。生娘なんて人に言えたんちゃうな…と心の中で自嘲しつつ。今目の前の愛しい相方に甘い声で名前なんぞ呼ばれたらどうなってしまうだろう、バクバクと脈打つ自身の心臓にか、名前を呼び掛けた彼にか、ポツリ余裕無さげに呟いて。再び唇合わせるも今度は彼の唇を覆うように、かぷ、と柔く歯を立てて啄んで）
いや…クッサ！あんだけ俺のこと突っぱねといて、よく言うわ…何最後上手く締めとんねんアホ！（ベシッ）……ボクらはいつもイシンデンシーン…てか、情意投合ってか…いやおもんな…あかん、一個も上手いこと言われへん…（頬染め徐々にうぐぐ…と唸り、最後がくり俯いて一歩前に。額から彼の胸にぽすっ）
おーっ、キタキタ。そしたらアイスも買うてな！上に乗せたろ！あ、なんならたこ焼きもせえへん？（同じく食指ぴっ、先同士ちょん）過ぎちゃうわ、喜び足らんくらいや！わははっ、ええやん蘆笙とやったら老老介護も望むところやで。あんっ、嫌やわぁろしょーちゃんの助平…（ひひひ、上機嫌に腰撫でる手ツン、にまにま）

お、俺だけこんな泣いてんの我慢ならんわ、お前も泣いとけ簓のボ.ケ…（あ、最後韻踏んだ。なんてどうでもいいこと頭に過ぎる程度にはこの状況から逃れたい気持ちでいっぱいである。…別に、怒ってるわけちゃう。元はと言えば俺の口の閉まりが悪かっただけで…いや、でもあんな言い方されたら思わず言い返すやろ？誰でも。てことは結局コイツが悪いんじゃ…？　頭の中で審議、結果有罪。必死に謝り倒してくる相手を未だ涙ぽろぽろ零れる目でじーっと眺めた後、顔に傷付けんのは本意とちゃうし、などとぼやきつつ仕方無く手を離し。眉間の皺は取れないもののぐすり鼻すすればふふ、と小さく笑う。手の背で乱雑に目元擦り涙拭いつつ）は、そういうお前は情けない顔やな。焦り過ぎ。
…、っん…（余裕無い声色にずくりと胸が高鳴る。そないに言われたら敢えて口を開いてやろうかとも思う。思うが、今回は素直に控えておくことに決め。立てられた歯にふるりと身体を震わせた。鼻を抜けた声は妙に甘ったるい。それが何とも心地悪い。自分の声が邪魔だと思った。これ以上は漏らさぬようにと気を付けながら、もっとと強請るようにほんの僅か、唇開いてみて）
いてっ…、っふふ、ええ突っ込みやで？簓（親指ぐ、）なんやそこまで口回らんお前も珍しいよなぁ……そんなお前を見れて俺はおもろいよ、大丈夫（くく、と意地悪く楽しげに笑い。胸元に寄せられた頭ぽんぽん撫で回し）
お？段々豪華になってきたなぁ、それ採用。俺たこ焼き食べたいわ。じゃあ近いうちにちゃんと買い出し行ってこないとな…（合わさる食指に目線落とし微笑み）俺は流石に勘弁願いたいわぁ、俺置いて先ぽっくり逝かんといてよ？気ぃ滅入って直ぐに後追うてまうと思うから（はは、）　へぇ…なぁささらちゃん、その綺麗なお顔は嫌がってへんみたいやで？本当はええんやろ…な？（釣られてにんまり。態とらしく指先つぅ、と背筋辿り）
　

…ッンにゃ、ひーっ！あかん…！取れるか思た…！ふ、アハハ…なんやええライム効かすやん…マイク通しとったら確実にくたばっとったわ（大袈裟に解放され赤くなった片頬素早くさすりつつ、目の前の男泣きする男前の彼が洩らす笑みにパッと視線やれば、状況がどうであろうとまた釣られて笑ってしまう。生まれ持った性根は変えられないようで、一瞬軽口を叩くも自身の手先を袖にすっぽりと引っ込めた状態で彼の濡れる頬を包んだ。泣き顔も酷く綺麗に見えて、あー俺も末期やな…とか、ご馳走様です！なんていらん事ばっか浮かんでくる脳内。さすがに口にする根性はなく、許してもらうよりも先に先ずは涙を拭かねば、とぽんぽんと袖で頬を優しく拭えばしゅん、と申し訳なさそうに眉下げて額同士こつり。顔を覗き込みながら）あ、焦るやろ…まさか泣くと思わんかった…。あんまし可愛え反応ばっかするもんやから、ちょお調子乗った…ごめん、蘆笙、まだ怒っとる…？（じっ、）
…ン、……（色付いた声にぞわり興奮煽られるのに気付いて必死に雑念を追い出そうとする。今まで長い間色んな事を共にしてきたが、こんな声聞くの初めてや…とか、生娘のくせに妙に色っぽい声出すやないかい、とか、色気で言うたら生娘やのうて人妻やないかい、とか。無駄に頭を回転させてみるも、かえって昂りを覚えてしまうようでカッと体温が上がる。そんな中薄く唇が開かれた、その理由が分からないほどウブではない。…彼の期待に応えてやりたい、その一心で自然と髪を撫でていた手が顎に滑りくい、と掬い上げる。些か控えめではあるもののぺろ、と半開きのそこに熱持った舌を這わせれば次いで下唇にちゅう、と吸い付いて）
うっさ…、もう！俺は今照れとんねん！…どこで笑っとんじゃ意地悪いやっちゃな……もう…お前は簓ポンコツ変換器か…（尚もうぐ、と下唇噛みつつ。もっと撫でろ、とぐりぐり額押し付け尚もぶつぶつと文句垂れて）
決まり！酒も買っとこ。…ふふ、なぁこう言うのぎょうさん増やして行きたいな。また、お前と（合わさった指先ピンッと弾いて。にひ、と無邪気に笑み零し）蘆笙一人置いて逝けるワケないやろ、蘆笙に置いてかれんのも無理や。せやから、いっせーの！で一緒逝こか（うむ、）いやん、やめてぇな…困ります…っ…うゥッ！やめぇ！こそばいわ！（語尾にハート付けくね、と身を捩り悪ノリ…が、背筋這う指先に負けビクゥ！と背筋反らし断念）

悪い、眠気が限界やぁ…（目擦り、）
返事は途中まで書いてん、明日…じゃないか、今日起きてからまたこの続きしたいねんけどええ？　んん、あかん、返事聞く前に力尽きてまうわ…。頭回ってへんし変なこと言わんうちに寝ます。こないな時間までお相手ありがとおな、簓。…おやすみ（戯れに頬ちゅ、目を瞑りすやぁ…）

　

寝落ちする前に更新しとこー思たら見つけてもうたわ。タイミング合い過ぎでここまで来ると笑えんなぁ（たはは、眠気ぽや）
おー、いつでもええで！せっかくの休みでゆっくりせなあかんのに夜更かしさせてもうた、えらいすまんなぁ（頭撫でこ撫でこ）んー…俺も寝る…。一緒寝よ…、こっちこそありがとお、蘆笙。おやすみやで（額へちゅ、お返し。寄り添ってすやぁ…）

おはよお、ろしょお…（目ごし、寝惚け勢いで唇ちゅうう）
すまん、今日ちょっと午後から収録入ってもーて。返事遅なるかもしれへんわ、合間みてちょこちょこ返すから蘆笙暇だったら相手してな（ふー、髪ぽんぽん）

また結構長なってもうてるから、端折りたいとこあるんやったらええ感じにコンパクトにしてもろてええからな！（ピースぶい、）…よっしゃ二度寝ぇ…（むぎゅう）

そないなお世辞はええよ。韻踏んだんは偶然や偶然（何言うてんの、と小さな声で続ける言葉はしかし頬包む布地にそっと吸われて語尾が濁る。雑に拭ったせいでひりひり痛むそこを優しい手付きが癒してくれる気がしてとろり瞳が微睡むように細まった。額同士が触れ合えば目前の顔からは目が離せなくなって、手持ち無沙汰の両手ふらり彷徨わせてはしょんぼりと此方のご機嫌伺いしてくる彼の背にそっと回す。ふぅ、と何処と無く態とらしくも細く息吐き出し、次の瞬間にはぎゅむりと強く抱き締め）俺も泣かされるとは思わんかったわ。…あーほ。大丈夫、怒ってないよ。でもあんまり調子乗っとったら次もっとどつくからな？（けた、）
…は、…（此方は既に熱に浮かれきっていて彼の体温の変化には到底気付く余地もない。ぽやぽやとするだけで一向に回らない思考、心地好さや気持ち良さ求めることで頭はいっぱい。あぁ、きもちええなぁ…と夢見心地で瞳開ければ気付くこれ現実や。どないしよ、俺、簓とこんなことしてる。今更ながらそんなことを再認識すれば期待に応えてくれた彼が愛おしくて。…興奮するなぁ。此方からも伸ばす舌、彼の上唇ちろりと舐めて）
意地悪で結構。く、っはは、だってお前おもろいもん。お前をポンコツに出来んの俺とお前のおかんぐらいやろ？はー、誇らしいな（文句聞けば一層楽しげに回る舌。ポンコツ簓可愛ええなぁ、と念押しのように呟けばよしよしと甘やかすように彼の髪梳き撫で）
何アホ言うてんねん。増やしていきたいやなくて増やしていくんやろ？決定事項やから間違えんなよ（くすり、つられて笑み）そう言ってくれて安心……いや、でもそない簡単に上手く逝ったらええけどな？無理やろ（ふは、）っふ、ふふ…なんや終いか？ざぁんねん、可愛いささらちゃん居なくなってもうた（素に戻った彼見ては両手パッと離してひらひら振り、揶揄うように笑い）