ちよ 2019-04-29 15:48:40 |
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>ゆうき
紫音)人間嫌いだからか。でも、ここの人たちって、あなたにとって、嫌な子ばかりかしら。ちよちゃんは、何とかゆうきと関係を持とうとしていたし、夜狐だって貴方から、話しかけてきてくれるのを待ってるわ。小雪ちゃんもあなたと遊びたいって。勿論、私だってゆうきと仲良くしたいのよ。それに、皆仲良くしたいって言ってたわ。少しは、関係を持ってみたらどうかな。例えば...たまたま目が合ったら挨拶するとか、手を振るとか。そうしてみたら、ちょっとずつ変わっていくと思うわ。さてと、じゃあ、私は嫌われないために離れるわね。お酒でも飲もうっと。
>ゆうき
紫音は、振り返るとゆうきに笑いかけた。そして
紫音)おいでよ、仲良くなる気があるならね。
紫音はそう言うと、また背を向けて、歩き出した。
>ゆうき
小雪)夜~狐~。
夜狐)ん?あ、小雪ちゃん。どうしたの。
小雪)暇だから、来たの。
夜狐)そうか、よっと。
夜狐は、小雪を抱き上げた。
夜狐)せっかくだから、おうどんでも食べようか。
小雪)うどん好き。ねえ、夜狐。
夜狐)ん?
小雪)ゆうき兄ちゃんのことどう思ってるの?
夜狐)そうだね。一匹狼だから、全然人と関わらないけど。いつか一緒に話せたらなって思うよ。
小雪)私も。でも、分かってくれない。
夜狐)いつか、仲良くできるよ。
紫音は酒が売っている場所で、缶の日本酒を飲んでいた。
紫音)早く皆と仲良くなれたらいいのに。
ちよ)(ゆうき、今頃どうしているかな?)
>紫音
ゆうき「……………………この俺が、人間と仲良くなんてしたら…いずれ笑われる……でも、寂しいなぁ………」(紫音の姿が見えなくなった後、大きな岩の上に座り、空を見上げるゆうきの顔に一筋、涙が流れ)
>ゆうき
紫音は酒を飲みながら、空を見る。
紫音)綺麗ねぇ。
夜狐)ゆうきだって根っから悪い子じゃないと思うよ。素直になれないだけだと思う。
小雪)素直になるのって難しいかな。
夜狐)人によっちゃ難しいかもね。
>ゆうき
紫音は心配になり、いったん戻った。俯くゆうきの頬に、冷たいコーヒーを当てた。
紫音)寂しいって聞こえたよ。誰も笑わないわ。いい加減素直になったらどう?
夜狐)何のうどんにしようかな?
小雪)小雪はこのお鍋みたいなのがいい。
夜狐)鍋焼きうどんだね。じゃあ、俺は肉うどん。
>ゆうき
紫音)十分、睨まなくてもお面怖いよ。まぁ、ここの人たちはいろんなお面被ってるし鬼の面だけで怯える人なんていないと思うよ。ちよちゃんも絶対怖がらないし。そんなに人に怯えてほしいの?
>ゆうき
紫音は、フッと笑うとゆうきを抱きしめた。
紫音)よく言えました。えらいじゃない。強情さもなくなった。ほら、立って、行くよ。
紫音は、ゆうきの手を引いて、縁日へと向かった。
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