マーメイドラグーンの従兄弟事情 《〆》

マーメイドラグーンの従兄弟事情 《〆》

ポップなデザイナー  2018-09-07 21:07:52 
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海の底にいる魔女の手下の蛸さんと
最高にポップなデザイナーであるこの僕
従兄弟2人だけの部屋だよ!



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  • No.61 by Joe  2018-10-17 03:39:51 


……別に、従兄弟だって事はずっと前から知ってたけど。お前がしょっちゅう言ってたから俺が言うまでもなかっただろ。あぁ、変えられたってんなら確実にお前のせいに違いねぇな。……まーでも、…そうだなァ。…俺もお前が従兄弟で良かったよ、オーシャン。高飛車とかナルシストだとかどの口が言ってんだって感じだし、自分勝手な奴ってことに変わりはねーけどなァ。
(嬉しそうに笑みを零す彼の呟いた台詞を耳にしてふと、自分がその言葉を一度も口にしていなかった事に初めて気が付く。別に意識してそれを発する事を避けていた訳ではない、言葉にしなかっただけで昔から自分の中では当然の認識ではあったのだと説明した。心境にここまで大きな影響を与えられた心当たりは彼にしかない、その通りだと納得行った様子で頷き同意を返した。少しの沈黙作った後、部屋を出る少し前に彼に言われたが何も返せず受け流してしまった言葉への返事をぽつり、呟いた。返事にしても随分と今更であるし、らしくない事もわかっている。既に着替えるためと行動始めている彼に伝わらずとも聞こえていなくともそれはそれで良い。そんな風に思いながら、自分を棚に上げ他デザイナー仲間の悪口紛いな特徴並べる彼を茶化す言葉付け足しつつ、自分も言い逃げするかのように心なしか少し足早にその場を後にして。)

  • No.62 by Ocean  2018-10-17 20:09:40 


………――あんなの、ずるいよ…っていうかさっき僕の悪口言ってたよね?!
(トイレで着替えを済ませ早々に待ち合わせ場所に立っていたが、その様子は先程から変わっていた。言い逃げするように放たれた言葉、それが耳から離れずにいつもの調子が乱れる。表情を隠すように拳を口にあて大きく深呼吸した。いつもの自分になれないことの八つ当たりをするように叫びつつ、彼が着替えて戻ってくるのを待つ。とにかくさっきの言葉に文句を言ってやらなければ気が済まない。腕を組み片頬を膨らませながら彼がここに戻ってくるのを待っていた)

  • No.63 by Joe  2018-10-18 02:28:52 


んだよ早ぇな。……なぁに一人で膨れっ面してんだよ。嫌な事でもあったかぁ?
(流されるま着ることになってしまった服を改めて広げて見るとやはりその派手さが目立ち、しかし今更辞める訳にも行かないと腹を括って着替えを済ませた。待ち合わせ場所へ戻ると先に待つ彼は何やら怒っている事をアピールするように頬膨らませ腕を組んでいる。その原因に心当たりは勿論あるけれど、それを自分から言い当てるなんて事はしない。白々しくも堂々とすっとぼけてその理由を尋ねた。)

  • No.64 by Ocean  2018-10-18 19:09:34 


…嫌なことはなかったけど怒るようなことはあった!もぉ、ジョー!!なんでっ!あんなずるい事するんだよっ!あぁいうことはちゃんと面と向かって僕の顔みて言うべき言葉でしょ!僕の背中に向かって言うなんてずるい!それに!!今日初めて僕の名前を呼んでくれたのにっ、それも僕の顔みて言ってくれてないっ!僕はもう何回もジョーって呼んでるのに!君が僕のこと名前で呼んだのさっきのが1回目だからねっ!!
(彼は自分の要求通りデールのシャツを着て戻ってきた。だがそれでチャラにできない程のことを彼はやったのだ。彼がこちらに来るなり一気に溜まった不満をぶちまける。別れ際のこちらが反応できないタイミングで、心から嬉しいと思える言葉を言ってくれたのだ。彼が自分と従兄弟で良かったと言ってくれたのは嬉しい、名前を呼んでくれたのも嬉しい。だがそれを言い逃げするのは如何なものか。真正面からその言葉を受けていたら舞い上がる程嬉しい言葉なのに、こちらの背中に投げつけられたのだ。おかげで着替える間悶々とその想いを消化出来ず終いで、彼とどうやって話していたか分からなくなるくらいには動揺していた。きっとこちらが怒っている理由も分かっているはずなのに、堂々とシラを切るその表情はまさにヴィランそのもの。口をムスリと噤みながら、腕を組んで彼を睨み続けるしかなかった)

  • No.65 by Joe  2018-10-20 00:22:50 


ふ、…ははっ。何だよ、ンなに怒るこたねぇだろ。俺たちはそこら辺のいい子ちゃん達と違っていちいち人の目ぇ見て喋れ、なんてお行儀良い教育受けてねーんだよ。聞こえてたなら良いじゃねぇか、つうか蒸し返さねーで流してくれて良かったんですけどぉ…。あと、別に名前はいつでも呼べるだろ。
(彼が怒る理由が自分にある以上、それをぶつけられる覚悟はしていた。しかしいざ聞けば確かに普段絶えない笑顔は姿を隠し怒り心頭と言った様子は伺えるも、どこぞのマスターの影響できつく怒られる事に慣れてしまった所為なのか、怒鳴られているというのに不思議と恐ろしいと怯えることもなく可愛らしいとさえ感じるその姿に思わず口角が上がってしまう。本来なら向かい合い真正面から伝えた方が気持ちが伝わる事も、彼が喜ぶであろうことも想像に難しくなかった。それを知りながらもわざとあの形を取ったのは、今はまだそうしか出来なかったから。彼の顔を見ず、彼の反応を待たず一度距離を作れる環境で無いとあの言葉はきっと伝えられなかったであろう。全ては自分の素直さが足りないせいであるが、それを包み隠さず暴露する程の素直さもまた持ち合わせていない。直結する理由とは違うが嘘でも無い話しで誤魔化しを入れつつ、わざわざ反応を貰わないようにと言い逃げした言葉を蒸し返される事にどこか気まずそうに頬をぽり、掻きながら呟いた。)

  • No.66 by Ocean  2018-10-20 18:25:06 


聞こえてたら良いって問題じゃないの!さっきみたいな大切な言葉は目を見て言うべきって分かってるクセに笑って誤魔化しちゃってさ…あんな嬉しい言葉を僕がスルーするわけないでしょ、ジョーの馬鹿!…僕の名前、いつでも呼べるんだよね?それなら今呼んでよ。今、ここで、僕の目を見ながらっ!
(とにかくそういうことじゃないと首を振り続ける。あの言葉を彼がどんな顔をして言っていたのか気になるのは当然だ。それに目は口ほどに物を言うという言葉もある。表情だって立派な言葉なのに、気持ちを伝える手段なのに、彼はこちらを笑うばかりで口を尖らせるしかない。蒸し返すな、などという言葉は無視して彼の両肩に手を置いて顔を付き合わせた。これで目を見て話す以外にない、そしてもう一度名前を呼ぶよう迫る。名前をいつでも呼べると言ったのは彼だ、その言葉は撤回させないとばかりにジッと彼の目を真っ直ぐと見た。チップとデールのお揃いのシャツを着た似た顔の2人が言い合いをしているとなると結局は周囲の人間の注目を集めてしまっていて、それでも名前を呼ぶまでは離さないとばかりに肩にかける手には力がこもっていた)

  • No.67 by Joe  2018-10-21 04:19:25 


あーあー……っ、………良いか。今から言うことは一度しか言わねーぞ、情けねぇから。絶対聞き返すなよ。…あのな、分かってても出来ねーこともあんの。あの時面と向かってたらあんな事言おうとしなかった、あれが今の俺の精一杯だ。お前みたいに最初っから直球でぶつかれたらそりゃ苦労ねぇけどな、そうも行かねーんだよ、悪ぃな。だから、………オーシャン。ほら、機嫌直せっての。
(彼の口からつらつらと留まる所を知らない文句の数々にどうしたものかと唸り声を上げる。此方が何の言葉も返せないうちに両肩に手を置かれ逃げ場を失うと困ったように一度彼から目を逸らした後、何か決意固めた様子で視線を戻した。聞き返さない事を念押した後に語り始めたのは、つい先程適当な言葉で誤魔化した筈の本心。従兄弟だというのにほとんど関わりの無かった自分に対し、常に純粋な好意を隠す事なく伝えてくれていた彼。そんな風に素直で真っ直ぐな彼と最初からまるで同じようには出来ないのだと伝えた。そして彼の瞳をしっかり見据えてその名を呼び掛ければ、いつか彼にされたのを思い出して、自分のせいで奪ってしまった彼の笑顔を取り戻そうと口角上げるように唇端へと指を押し当てた。)

  • No.68 by Ocean  2018-10-21 18:36:33 


え…?──そっか…ごめんジョー、僕のやり方を君に押し付けちゃったみたいだね…ジョーは、君の精一杯を僕に送ってくれたんだ。ありがとう…でもこうやって、目を合わせて僕の名前を呼んでくれるのは、やっぱり嬉しいな
(追い詰めるように見つめていた彼から出たのは自分を卑下するような言葉で思わず目を見開いた。いつも何もかもをスルリと躱す彼からは想像もできない言葉だった。そして続いたのはあれが彼の精一杯だったこと、彼にとって素直であるのが難しいこと。それは今までのように真意をはぐらかすような言葉ではなくて、これが彼の本音だというのは目を見れば分かる。あれが彼の精一杯だったのだ、決して自分をからかったり、翻弄するためじゃない。彼の肩から手を離して目を伏せる。口角を無理やり上げられていたが、その顔には暫く沈んだ色が浮かんでいた。だがふと顔を上げて、また目線が合うと先程こちらの名前を呼んでくれた時のことが蘇った。胸が暖かくなってそれがじわりと全身に広がるような、心安らぐ感覚。その感触を噛み締めると顔には自然と笑顔が浮かんでいて、彼が指を添える必要がないほどに、口角を上げて笑っていた)

  • No.69 by Joe  2018-10-22 04:45:02 


別に押し付けられたとは思っちゃいねーよ。あー……いやその、俺の方こそ、悪い。いつかはちゃんと、言うから。……だから待っててくれ。無理に、とは言わねぇけど。……オーシャン、
(ぽつりと放たれた言葉、そしてずんと重く沈んだ顔色から見るに内心で彼は自分を責めてしまっているのだろうと察すれば真っ先にそれを否定する言葉を投げた。自分に彼と同じだけの素直さがあればそんな顔させずに済んでいたのだろうか、そんな事を頭で考えながら、ぎこちなく言葉詰まらせつつぼそりと謝罪の言葉を呟く。好意示す言葉を貰ってばかりだという自覚はあるし、それを一方通行にせずきちんと返したいという意志もある。初めて胸に抱いたこの思いをうやむやにせず、時間は掛かれど形にしようと決意しては彼にそれまで待っていてほしいと頼みを告げた。暫く伏せていた視線が上がり再度目が合うとその瞳には何時も通りの澄んだ輝きが見え、自然と口角上がる様子に押さえていた手もそっと離す。調子が戻ったらしい彼の様子に安心してこちらもつられるように口許僅かに緩めては最後にもう一度、柔らかい声音で彼の名前を呼んだ。)

  • No.70 by Ocean  2018-10-22 20:33:06 


ジョー…もちろん待ってるよっ!君の気持ちを僕に伝えてくれる時を楽しみにしてる。他でもないジョーの頼みだからねっ!…──ジョーに名前を呼ばれるとやっぱり胸がポプポプ…いや、ちょっと違うな。これがヒューゴーが言ってた、心が繋がるってことなのかも…ってことで!はいっ!これ被ってね!
(普段流暢に言葉を紡ぐ姿からは考えられないくらいに先程から彼はたどたどしい言葉でこちらに謝罪や本音を届けてくれている、自然な笑みが浮かんでいる。なんだがそれが自分だけの特別なことのような気がして、笑みはさらに明るくなっていった。ようやくいつもの調子を取り戻して、人差し指を立てつつ任せておけと自分の胸をポンッと叩く。何よりも彼からの頼みな上、そんなものを受け取るのも初めてだ。拒否するはずがない。心に込み上げる暖かい感情、それはデザイナーとして心踊らせている時と似ているようで少し違う。あの春に感じたような、しかしあの時とはまた違った特別な心の繋がり。胸に当てていた手を軽く握ると微笑みながらまたこの胸の温かさを噛み締める。しかし、なんだが胸がむず痒い。パッと顔を上げて気持ちを切り替える。いつもの調子を取り戻した以上、いつものように振る舞うのがこのデザイナー。隠し持っていたデールの耳がついたカチューシャを取り出すと断りもなく彼の頭に取り付ける。そして自分にはチップの耳を付けた。これで装いは完璧だ。満足げに数度頷いたあとニコリと満面の笑みを浮かべていた)

  • No.71 by Joe  2018-10-23 22:37:38 


いやちょっと待て、そう楽しみにするようなもんじゃねぇだろ。…あんまり期待はすんなよ。あ~…ヒューゴー…って、確かさっきナルシストだって言ってたやつかぁ?…ナルシストってどこにでも居るんだな……っ!?おま、…諦めたかと思ったらンなとこに隠し持ってやがったのか……~!
(あんなに関わりを避けようと壁を作っていた相手のはずなのに、彼と居るうちにいつの間に"悪役"として取り繕う事も忘れ、自然な姿で接していることに果たして自分で気付いているのだろうか。楽しみだと言う彼の台詞に明確な焦りの色を見せては待ったを掛ける。初めての感情にばかり襲われて今ですら戸惑いの多い現状、期待されてもそれに応えられる自信も保証もない。ハードルはなるべく下げておくべきだと考えて言葉を続けた。さりげなく彼の口から出た人名には聞き覚えがある。さてどこで、と記憶を巡らせれば、それはつい先程彼が特徴と共に並べたデザイナーの名と一致する。その一言の特徴聞くと真っ先に頭に思い浮かぶ同僚の姿を思い浮かべれば、どこも似たようなものなのかと独り言のように呟いた。直後に素早く頭に取り付けられたカチューシャ。しばらく視界から外れていたためすっかり忘れていたが、思い返せばレジにそれを出した姿は確かに見たのだ。続けて文句を言いたげに口を開いたが、あまりに嬉しそうな満面の笑みを見せられればもうそれ以上何も言えない。周りに馴染むためにはこれが正しいのかもしれない、と前向きに自分に言い聞かせ口を噤んだ。)

  • No.72 by Ocean  2018-10-24 20:36:21 


もぉ!ジョーは難しく考えすぎだよ!僕は君からまるで素晴らしい詩のような言葉を待ってるわけじゃないの!僕が待つのは君の心からの言葉、僕を思って言ってくれる君の言葉なのっ。だから君が僕を思って言ってくれる言葉なら、どんなものだっていいんだよ。あっ、その人知ってる、ジョーと同じリクルーターの人だよね?えっと名前は…ナルシィ、だっけ?…ふふ、ジョーとってもイカしてるよ!あ、君の言い方ならタコしてる、だっけ?
(彼は焦ってこちらを制すような事を言う。彼の自然体は随分謙虚な性格なようだ。あのアースラの横に控えて黙々と仕事をしているのだから、根はそんな性格なのかもしれない。相変わらず分かってないと片頬をぷくりと膨らませると人差し指を立ててブンブンとそれを振る。彼に求めているのは特別な言葉なんかじゃない、ただただ素直な彼の気持ちそのままの言葉、そしてできればこのデザイナーに向けられた言葉だ。普段悪役をしている時の流暢な言葉もひと捻りある言葉も必要ない。求めるのは純粋な気持ちだけだ、それを出すのが難しいと彼が言うならそれを静かに待つだけなのだとジッと彼を見つめて返したのだった。彼はナルシストという言葉に誰かを思い出したようで、彼の仕事仲間をこちらも思い出すといつも鏡を持ったリクルーターを思い出す。名前は間違えていたが。カチューシャを被せられ彼は何か文句を言おうとしたがそれを飲み込んだようだ。それに満足げに数度頷くといつか小耳に挟んだ彼の持ちネタを口にする。クスクス笑いながらお揃いのリスの格好になった彼の隣に立ったのだった)

  • No.73 by Joe  2018-10-26 02:19:26 


どんなものだって、かぁ。お前を思う言葉なら、ね。……それでも難しい事してんのに変わりはねぇけど、…でもまぁ確かに、お前の言う通り考えすぎなのかも知れねぇなぁ。あぁそうそう、同僚の……~っふ。…誰に聞いたんだそれ。マルフィな、マルフィ。いや、…いやまぁ、確かに言うけどよぉ。…これはイカしてもタコしてもないだろ。似合わねぇだろ普通に、……お前は別として。
(焦る気持ちをどうにか一度落ち着かせては彼の言葉に耳を傾ける。片頬を膨らませながら指を左右に振る彼が話すのは自分が考えていたよりもずっと単純でシンプルな話。その意味をゆっくりと噛み砕くようにぽつりぽつり、一人呟くように繰り返し発してみてようやく、勝手にハードルを高く上げてしまっていたのは自分の中だけであった事に気付く。だからと言って今すぐにそれを実行出来るほど簡単な話ではないものの、仕事の時のような飾りの付いた言葉でなくとも良いと他でもない彼自身が言っている、その事実にほっと胸を撫で下ろしていた。彼が間違えて呼んだその名前、実際にからかい交えて呼ばれていた事があるなんて彼は知る由もないであろう。それを思い出し小さく笑みを零しながら正しい名前を教えた。持ちネタとしては勿論使っているし間違っていない。だが、それなりにしっくり来ている彼は良いとしても自分には明らかに合わないはずだ。今この格好に使うには適さない言葉だろうと自身の頭にあるカチューシャに手を触れながら言う。)

  • No.74 by Ocean  2018-10-26 23:36:49 


そうそうその調子だよっ!きっとこれからパークで遊んだらもっと簡単に心の声を言えるようになるはずさっ!あ、マルフィか!あの角が生えたリクルーターだよね、名前は誰から聞いたか忘れちゃったな…グローリアかな?もぉ、ジョー!君と僕は顔似てるんだから僕が似合ってるってことは君も似合ってるってことだよ!君が僕のこと似合ってるって思ってくれてるなら、当然ジョーのもぴったりバッチリ超ポップに決まってるよ!それに、僕らが楽しめたら何を着たって僕らの自由さっ。さてと…それじゃあどこから行こうかな?タワーオブテラーか、トイストーリーのでもいいなぁ
(初めこそこちらの言葉を難しく捉えた彼だったが少しずつその真意を理解していったようで、うんうんと大きく頷きながら彼が少しずつ変わろうとしている姿に何だか微笑ましい気持ちが胸に浮かんだ。リクルーターとしてショーに手で口八丁手八丁な彼も好きだが、自分に歩み寄ろうとゆっくり歩く彼もなんだか目が離せない。ナルシストのリクルーターの名前を正されるとポンと手を叩き、一体誰が間違った名前を自分に教えたのか思い出そうとするもそれは曖昧な記憶のまま終わってしまった。今の格好がしっくり来ていなさそうな彼の背中をポンポンと叩くと心配ないとまた笑顔を向ける。どちらにせよこの格好は似合ってる似合ってないで着る着ないを決めるものではない。何よりも自分の気持ちが大事なのだ。そんなことを言いながら、まずはどこにいこうかと思案を始める。絶叫系かそれとも点数を競うべきか…首を傾げてどちらにしようか迷っているようだった)

  • No.75 by Joe  2018-10-28 03:10:39 


ホントかぁ?なーんか上手く乗せられてる気がすんなァ…。ま、ここまで来たら今更どうこう言わねぇけどよ。あぁ、角あるある。あいつああ見えても元はカラスで…まぁ、イイ奴だよ。…いや仮にもヴィランズにイイ奴ってのもおかしいけど…。あのなぁ、例え顔のパーツは似ててもそれ以外がまるでちげぇんだよ。全く同じ格好が似合う訳じゃな……、あー、いや、…やっぱなんでもねー。どっちでも好きな方選べよ、お前が行きたい方に着いてく。
(パークを周ればきっと言えるはず、だなんて明確な理由の見えない楽観的な台詞にじとりと疑う様な視線を彼へ投げた。けれど例え返答がどうであれ一度決めた事を覆すつもりは無いようで、疑り深く問い掛けたくせにその台詞の真偽を確認する前にさらりと言葉を続けて締めてしまった。複数人居る同僚の中でも比較的つるむ機会の多い角の生えた彼の事をぺらぺらと饒舌に紹介。自然と己の口から出た言葉に若干の違和感覚えるも他に適切な言葉が見当たらず諦めてそのままに流し。彼の顔は自分より雰囲気が幾分柔らかくその点において既に似ても似つかない。他にも明らかに違う部分があるだろうと説こうとするも続く言葉を聞けば返す言葉も無く、また何を返しても彼に敵う気もせず、そうなれば台詞続ける事もやめて潔く反論を諦めた。首傾げ悩む彼を横目に見てはどちらでも構わないという意思のみを告げ、腰に片手をあてながらのんびりと彼が答えを出すのを待っていた。)

  • No.76 by Ocean  2018-10-28 20:25:24 


ははっ、確かにヴィランズなのにイイ奴って変な表現だね。でもジョーの仲間ってあんまりヴィランって感じがしないよね。歌ったり踊ってたり走ってたり…ジョーが1番ヴィランっぽい…いや、そんなこともないかな?ふふ、大丈夫!着てるうちにだんだん馴染んでくるって!それじゃ、タワーオブテラーに行こう!まずは絶叫しなくっちゃ!
(乗せられてる気がする、なんて言う彼にはまぁまぁと宥めるだけにしておく。結果はいつしかでるのだ、今日ではないかもしれないけれど、きっと、心を開くことを彼が躊躇しない日がやってくるとなんとなく確信があった。リクルーター仲間を紹介する彼はどことなく楽しそうで、やはり長年一緒に過ごした彼らとは縁ができあがっているのだろうとその様子を楽しげに眺める。だが彼の仲間はどうにも怖いイメージがすっかりなくなってしまっていて、下手すれば自分たちデザイナーよりも好きに楽しく生きているのではないかとふと思い口にした。リクルーターの顔を思い浮かべでも第一印象は怖いのもいるが誰しも楽しげで人をどうにかしようというのには見えない、特にマルフィは。行き先を自由に決めていいと聞けば騒いで叫べる落下アトラクションを選択し、彼の手を取ると意気揚々とそちらへ歩き始めた)

  • No.77 by Joe  2018-10-29 23:53:29 


ア~……いや、そうだよなぁ。少なからず心当たりがあるぶん耳が痛いぜ。和気あいあいとやってる場合じゃねぇんだけどなァ、あいつら揃いも揃って自由過ぎんだよ。ああ見えても根っからの善人なんて誰ひとり居ねーんだけど、…せめてもう少し人間共に怖がられるようにはしねぇとなぁ。おー決まったか。お前絶叫系好きそうだよなぁ、ンで絶対きゃーきゃー騒ぐタイプだろ。…~、
(ふと彼が口にした言葉を聞けば、その現状は自分自身を含めてきちんと自覚していたようでやはりそうかと少し困ったように表情を歪めて呟いた。ショーを見に来る人間達の反応から察するに自分たちが恐れられるべき"悪役"だと言う認識が薄れているのだろうとは感じていたが、素直で正直な彼の口から感想として直接聞いてしまえばそれは焦りに変わる。本来、ただショーを見せに地上に出向いた訳ではない。全てはマスターのため、人材確保の命を担って来ているのだ。失敗は許されない、何か策を投じなければと意識を改めた。悩んだ末に決めた先が絶対系アトラクションだと分かると、明るく怖いもの知らずな彼があの類いの乗り物を嫌うはずがないと勝手なイメージを口にする。彼に引っ張られ足を進めながらふと、今まで強引に掴まれようが拒みこそしないがされるがままだった彼の手を、控えめに握り返した。)

  • No.78 by Ocean  2018-10-30 21:49:38 


根っからの善人はいないなんて、普通は逆の意味で使うのに。見かけは怖い人が多いんだけどね…あの出だしの挨拶がダメなんじゃない?ほらアップルポイズンだっけ?あんなの笑っちゃうに決まってるじゃないか。もちろん!絶叫系にのって思いっきり叫んだらスッキリするからねっ!さ、早くシリキ・ウトゥンドゥが僕らを待……ジョ、え、…ぁ……──
(彼が口にした本来の使い方とは逆の言葉にクスクスと笑いを浮かべる。これもヴィラン特有の言い回しだろうか。怪しげで暗い色をふんだんに使う衣装を身に纏うリクルーター達は怪しくも美しいという言葉がぴったりだ。それなのにマイクの前で自己紹介を始めるとそこには様々な個性が現れて、中にはヴィランらしからぬ明るさを持つ人もいる。英語と日本語を交ぜた口上をのべる毒林檎の彼も見た目と挨拶のギャップが激しい人のひとりで、妙に印象に残っていた。彼が思う絶叫系に乗った時の自分のイメージはまさにピッタリだ。叫んで騒いでが許される場所、それなら思いっきり弾けなければポップじゃない。落ちる瞬間ふわりと感じるあの浮遊感がたまらなく好きだ。彼はこちらの提案に異議はないらしくそのまま意気揚々とタワーに向かおうとした。その時に繋いだ手に力が込められたのを感じ、まずは繋がった手を、次に相手の顔を見て数秒停止してしまった。こちらが好き勝手に握った手に反応が返ってくるなんて夢にも思わなかったし、何よりも彼からこちらの手を離さないようにと緩くでも力が込められたのがたまらなく嬉しかった。自分のペースでなら何をしても気にならないのに、そこから外れると途端にしどろもどろになってしまう。なんだが彼の顔を見ていられずふいと前方に顔を向けると、そのまま目的地へと歩き出したのだった)

  • No.79 by Joe  2018-10-31 23:23:18 


全員悪人なんだから俺達の間じゃ逆の意味は使えねーよ。このすいーとなあっぷるをわんばいとすれば~…って?確かに最初は俺らも戸惑ったけどよ、4年も経っちまえば当たり前になっちまうもんだ。多分人間共も流石に慣れたと思うぜ。良いんだか悪いんだか分かんねぇケド。だと思った。!、………ふ。──なぁんでお前がうろたえんだよ。さっきから先にやってきたのは全部そっちじゃねぇか。なあ、…おーい。オーシャン。
(良く使われる言い回しとまるで逆の意味をしている事に自覚はある。しかし本来の使い方をすればそれは嘘を話す事になるのだ。自分達には合わない台詞だと当然の顔をして言ってのける。話題に上げられた毒林檎の姿を頭に浮かべれば、恐らく一言一句違わずに紡げるであろう口上をすらすらと、しかしやる気の無さが溢れる拙い発音で途中まで並べた。今や台詞が自然と頭に浮かぶほどに聞き慣れ、すんなり受け入れてしまったその特徴的な口上と話し方は冷静に考えてみればやはり異端なのだろう。彼の反応がそれを結論付けている。恐らくリクルート対象である人間にもそれは浸透していて、そこに溶け込み、次第に馴染む事の良し悪しを考えては難しそうに首を一捻りした。あくまでも勝手な想像に過ぎない発言だったのだが、あまりにもイメージ通りな肯定の言葉に何処か満足げな返事を一言のみ返した。彼が此方を見たまま停止するものだからお互い見詰め合ったままに暫し沈黙が流れた。その数秒間ばかりは緊張を覚えたものの、彼が珍しくあからさまにペースを崩している様子を目にすれば思わず小さく笑みが零れてしまう。そのままはっきりとした言葉も無しに再び歩き始める彼の後ろを歩き進めつつもこれで終わりにはさせないと言わんばかりに執拗に声を掛け続けながら、握った片手に先程よりもしっかりと力を込めてくいくい、と腕を軽く引っ張った。)

  • No.80 by Ocean  2018-11-01 23:31:04 


ははっ、それそれ!本当はもうちょっと優雅に言ってたけどねっ。4年間か…まぁでもさ、人間界に馴染むって意味では大成功だよね。おかしな口上も普通になっちゃったし、人間に紛れても怪しまれないようになったし…悪さをするなら絶好のタイミングな気がする。──な、もっ、僕で遊ばないでよジョー!確かに僕がやったことだけど、だって、ジョーから手を握ってくれるなんて、…思わなかったし……嬉しいし…
(毒林檎の彼を真似て、しかし彼らしくやる気の抜けた調子で口上が述べられるとクスクス笑いながら数度頷く。淀みなく間違えることなく口から出てくる口上、おそらく他のリクルーターのものも全て言うことが彼にはできるだろう。それほど長い期間、秋だけではあるが彼含めたリクルーターは共に時間を過ごしたのだ。彼らにもきっとヴィランズなりの絆があるのだろう。そこまできて彼の言葉にふと思考を巡らせる。彼らリクルーターは今や完全に人間界に馴染んでいる。彼らのマスター達が手がけたショーも完全にハロウィンを支配していた。隣に彼らが立っていたってなんの違和感もないだろう。だが相手はヴィランズ、いつ牙を剥くか分からない。隣に立っていた毒林檎が突然襲いかかってくることだってあるのだ。現在進行形でヴィランズである彼と行動を共にしている自分のことは棚に上げてヴィランズが大きな悪さをするなら今のタイミングなんじゃないかと自論を述べた。その場をなんとか誤魔化そうと歩き始めたのに彼はそれを許してくれないらしい。手には更に力が込められその上名前も呼ばれればまた胸が熱くなって息がつまっていく。なんとか肺に息を取り込もうと半ば八つ当たりのように彼に叫び声をあげる。今やしっかりと繋がれ伝わる互いの手の温もり。彼から手を握ってこないだろうからこちらから手を取ったのに、お互いに繋ぎあった手は予想以上に暖かい。しどろもどろな口調になりながらも最後にはようやく彼の方を向いて、言い訳を並べたのだった)

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