ポップなデザイナー 2018-09-07 21:07:52 |
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もぉ!ジョーは難しく考えすぎだよ!僕は君からまるで素晴らしい詩のような言葉を待ってるわけじゃないの!僕が待つのは君の心からの言葉、僕を思って言ってくれる君の言葉なのっ。だから君が僕を思って言ってくれる言葉なら、どんなものだっていいんだよ。あっ、その人知ってる、ジョーと同じリクルーターの人だよね?えっと名前は…ナルシィ、だっけ?…ふふ、ジョーとってもイカしてるよ!あ、君の言い方ならタコしてる、だっけ?
(彼は焦ってこちらを制すような事を言う。彼の自然体は随分謙虚な性格なようだ。あのアースラの横に控えて黙々と仕事をしているのだから、根はそんな性格なのかもしれない。相変わらず分かってないと片頬をぷくりと膨らませると人差し指を立ててブンブンとそれを振る。彼に求めているのは特別な言葉なんかじゃない、ただただ素直な彼の気持ちそのままの言葉、そしてできればこのデザイナーに向けられた言葉だ。普段悪役をしている時の流暢な言葉もひと捻りある言葉も必要ない。求めるのは純粋な気持ちだけだ、それを出すのが難しいと彼が言うならそれを静かに待つだけなのだとジッと彼を見つめて返したのだった。彼はナルシストという言葉に誰かを思い出したようで、彼の仕事仲間をこちらも思い出すといつも鏡を持ったリクルーターを思い出す。名前は間違えていたが。カチューシャを被せられ彼は何か文句を言おうとしたがそれを飲み込んだようだ。それに満足げに数度頷くといつか小耳に挟んだ彼の持ちネタを口にする。クスクス笑いながらお揃いのリスの格好になった彼の隣に立ったのだった)
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