理想の相手(非募集)

か、可愛くないよ！
と言うかキスしたいって、それ結構本気でしょ！？
唯川君から返信くるとなるべく早く返したいと思うんだ。私が早く返信すればその分唯川君と少しでも話せるかな、なんて。
夏祭りいいね。会社の人とどこか行ったりはしないの？

…あっ、ありがとう(相手に手を引かれるままついていけば向こうから通るキャバ嬢と男の人を目で追い)
キャバ嬢…唯川君もあんな風に腕組んで歩いたりしてたよね。

寝る時かどうかは別として、キスしたいのは本気。これでもかなり我慢してるしさ。
そんな風に思ってくれてたんだ。なのにいつも返事待たせてごめん。まだ起きてると思わなかったから会えて嬉しい。俺はさっき帰宅したからさ。
まぁ瑠璃さんと花火とか見たいだけなんだけど。会社の人は飯とかは行くけど…あんまりプライベートでは付き合わないかな。


え！？だからあれは違うんだって！あの日は本当に接待で…、…瑠璃さんもしかしてまだ疑ってる？(思いもよらない指摘にドキリとし、慌てて弁解しながら相手の様子を窺って)

我慢ばかりさせちゃってごめん。
私が早く答えを出せばいいんだもんね。
私もあの時間帯に唯川君に会えると思わなかったから遅くまで起きてて良かった。いつも帰宅は夜中なの？
行こうよ夏祭り。勿論唯川君が良ければだけど。
そうなんだ。そこまで会社の人と関わらないんだね。

…(相手の言葉に無言で俯き)
疑ってはいたよ。今は唯川君はキャバクラ依存ではなかったってのも分かってる。でも、あの人達見たらふと思い出しちゃって…。ううん、やっぱ今のは気にしないで。
折角これから唯川君とデートなんだしたこねこマンに会いに行くんだから！(相手の手をぎゅっと握りしめ)

瑠璃さんのタイミングでいいって言ったろ。俺はこれからも瑠璃さん以外好きになれないからずっと諦めないし。
帰宅時間は遅めかな。昨日は上司の付き合いであんな時間だったけど。
会社の仲間とは程ほどに、かな。瑠璃さんとの時間なくなるのやだし。


瑠璃さん…(ふと立ち止まると此方を向かせ、真剣な眼差しで相手を捉え)
不安にさせてごめん。言い訳にしか聞こえないだろうけど、俺接待以外でキャバクラとか行った事ないし、あの人もたまたま瑠璃さんと同じ名前だっただけで。俺、まじで瑠璃さんしか見れないし、瑠璃さんで頭がいっぱいなんだ。…信じてくれる？

…唯川君は何でこれからも私以外の人を好きにならないと言い切れるの？世の中には私よりも魅力的な人がたくさん居るのに…。
いつもあの時間に帰宅かと思ったけど、昨日は上の人の付き合いであんなに遅かったんだね。
でも仲良い同僚とか居るんでしょ？

唯川君…(真剣な相手の眼差しから視線を逸らせず)
分かってる…唯川君はキャバクラで大金を注ぎ込むような人じゃないってことぐらい。それに、私彼女でもなんでもないんだからここまで言う資格だってないことも分かってる。

…俺にとっては瑠璃さんが一番魅力的だからだよ。他の人とかどうしても考えられないんだ。俺は瑠璃さんじゃなきゃ駄目だから。
まぁね、同僚とは普通に飯食ったり仕事やプライベートの相談したりはするよ。瑠璃さんの話もしたりするし。(照れ笑い)


例え彼女じゃなくたって、瑠璃さんにそんな風に言ってもらえるのは嬉しい。寧ろ言って欲しい。瑠璃さんが少しでも妬いてくれるなら嬉しいし。もちろん瑠璃さんを不安にさせたくはないけどさ。(ぎゅっと手を握りながら)

そこまで私のこと…(唯川君なんて一途なの！と内心思いながら相手の言葉に若干頬を赤くなり)
え、私のことも話すの！？
その…何て言ってるのかな、私のこと。

…(相手を見つめてから少し考え自分の中でなにかが固まったのか手を握り返し)
キャバクラのこと、今頃言ってごめんね。仕切り直してデート行こ。唯川君案内してくれる？

うん。俺、多分瑠璃さんが思ってるよりずっと瑠璃さんに惚れてるからさ。(笑みを浮かべながら真面目に語り)
え…それはその…。(若干頬染め口ごもり) “お前、マジ過ぎてウザイ”とか“一歩間違えばストーカー”とか呆れられてる。(笑)


あ、うん。ごめん、時間とらせちゃったな。(照れながら頷くと、他愛ない話をしながら暫らく歩き)
着いたよ瑠璃さん、そこが会場。…って、結構混んでるな。(建物を指差せば早速中に入り、予想外の混み具合に圧倒され)

私が思ってるより…そうかもしれないね。
だって、同僚に呆れられてるんでしょ？
と言うか、一歩間違えればストーカーってそれは言い過ぎだと思うけど！
ストーカーっていうのは…(ストーカーという言葉にふとあること思い出し顔青ざめ)
ううん、やっぱ何でもない。

唯川君が謝ることないよ。いきなり過去のことを言った私が悪いんだから。
わぁ、ホントだ。人でいっぱい…(中に一緒に入れば混み具合に驚くも負けじと奥へ進み)
この先にたこねこマンが待ってる！

うん…でも確かに俺って瑠璃さんの事しか頭に無さすぎて、自分でもヤバイかなって思う事ある。(冗談ぽく笑い)
瑠璃さん…？顔色悪いけど大丈夫？(相手の様子の変化に心配そうに)


瑠璃さんはたこねこマンの事になるとほんと一生懸命だよな。(然り気無く人混みから相手を庇いながら進んでいき)
あっ、瑠璃さん！ほら、あそこ！たこねこマン！(たこねこマンを見つけると興奮気味に相手に伝え)

そうなの？
頭の中私のことばかり考えてるの？(不思議そうに首傾げて見つめ)
え…あ、うん。大丈夫…(慌てて笑顔を作り)
何にしても、唯川君がストーカーなんてないない！

だってあのたこねこマンが近くに居るんだよ！(相手の然り気無い行動にも気付かずに目を輝かせれば伝えられた方を見て)
あっ！たこねこマン！！
折角だから前みたいに写真撮って貰おうよ！

寝ても覚めても瑠璃さんの事ばっか。…早く瑠璃さんが俺のものになればいいのに、って。(ゆっくりと頬に触れながら真っ直ぐ見つめて)
何でもないならいいけど…何か困った事あったら頼れよ？


ははっ、瑠璃さん可愛い。(子供のようにはしゃぐ相手を見て頬が緩み)
写真、俺が撮るよ。今度こそ瑠璃さんとたこねこマンのツーショットで。

唯川君…(相手から目線を逸らせず見つめ)
私の夢まで見ちゃうって前に言ってたもんね。
…うん、ありがとう。

可愛いのはたこねこマンだよ！
そんなのいいって。私は今日デートした思い出に三人で撮りたいの！(相手の手を引いてたこねこマンの隣に並び)

うん、夢の中の瑠璃さんにまでドキドキしてる。中学生みたいだろ？(笑)
俺、瑠璃さんの為なら何だって出来る気がする。

わっ…ちょっと瑠璃さん…！(引っ張られ戸惑いながら隣に並び、カメラ目線で控え目な笑顔を見せ)

中学生って(笑)
ストーカーっていうのが私の元カレの静雄のことなんだけど…あ、でもたしか唯川君が助けてくれたよね？

(係員に渡した携帯でたこねこマンと二人での写真を撮って貰えばたこねこマンと握手して)
今日のメインは終わったね！たこねこマン可愛かった。

あぁ、あの時の…。瑠璃さん、もしかしてあいつにまだしつこくされてんの？(真顔で問いかけ)

今の写真、あとで俺にも送ってほしいな。(たこねこマンと握手を交わしてから相手の携帯を覗き込み)
あ、ほら瑠璃さん、こっちにたこねこマンのグッズも売ってるよ。

今は大丈夫。
実はね、唯川君に送って貰って家に居た時インターホン鳴ったから出てみたら静雄だったんだ。何を言うかと思えば最後にいい思い出を作ろうとかで身体を求められて…だから私往復ビンタかましたの(黙々と正直に話し)

うん、いいよ(写真撮れたことに満足なのか微笑み)
あー！たこねこマンのグッズこんなに売ってる！
どれもこれも可愛いー！

…マジで？嫌な思いしたね瑠璃さん。俺が瑠璃さんに付いてれば…(悔しそうに拳をぎゅっと握りながら目を伏せ)
瑠璃さんが無事で本当に良かった。もし瑠璃さんに何かあったら俺は許せない…そいつも自分も。


瑠璃さんはしゃぎすぎ。(相手の様子を見て此方まで嬉しくなり)
でもせっかくだから何か欲しいな、瑠璃さんとお揃いのもの。(少し照れたように)

唯川君は悪くないよ！
家まで見送ってくれたしホテルに連れ込まれた時もちゃんと助けてくれたし！
…あんな男と付き合ってた私が悪いの。男見る目ないんだなって心底思っちゃった(眉下げ笑い)

そうだね…あっ！
たこねこマンのストラップあるよ(２つ合わせるとハートの形になるような物を持ったたこねこマンのストラップを選び)
これにしない？合わせるとハートの形になるみたい！

…ねぇ、瑠璃さん。(難しい顔で少し思案していたが、何か決意したように見つめ)瑠璃さんの隣の部屋空いてたよな？やっぱり俺、あそこに引っ越しちゃ駄目？もっと瑠璃さんの近くにいればいざって時に瑠璃さんを守れるし。


あ、ほんとだ。すげー可愛い。この何とも言えない表情なんかも。(相手の手元のストラップを見てはしゃぎ出すが、はっとして)
でもいいの？その…俺とのお揃いをハートにしても。(気恥ずかしくなりもごもごと)